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なんのかんのさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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241.  カポネ大いに泣く
トランプ遊びをしている加藤治子、そのつながらないカットの効果など、ワクワクしたのは最初のうち、なかなか本調子に入ってくれないままアメリカに行ってしまう。“部屋の中に真新しい盥”の図なんかいいんだけど、雰囲気の統一がないっていうか、たとえば『陽炎座』はわけ分からないながら「怨み」いうものに集中していたが、そういう軸が感じられない。日本人の意地とか、男を立てようという意気込みとか、さむらい論とかに拡散して、ジュリーのあっけなさ・ショーケンの無様さなんか清順的だとは思うが、今回はシナリオに『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』の田中陽造が加わってなく(田中はもっぱら相米と組み、次に清順とは『夢二』になる)『悲愁物語』の大和屋竺。清順映画ってシナリオなんかどうでもいいかと思いがちだったが、そうでもないんだな。監督に好き勝手させるには、それなりの線路を敷いておかないとダメらしい。
[映画館(邦画)] 5点(2013-07-30 09:46:37)
242.  メイン・テーマ 《ネタバレ》 
マジックが副モチーフで、いろいろ細かい仕掛けがあり、慢性的愉快感はある。全体、飛行機とか車とか乗り物にこだわっていた。本物の飛行機から紙飛行機まで。木に引っかかった紙飛行機をチョチョと突付いていると動き出し、実は荷台に積まれてた、ってのがあり、それのヴァリエーションとして、運転席がカラッポの車が動き出し、やややと思っていると、新車をまとめて運ぶ大型運搬車に乗せられている一台だった、なんてのもあった。瞬発的な愉快感は得られても、映画の魅力とは違ったなあ。映画は細部が大事、とは思うものの、その細部が連続してひとつの有機体を構成していく、という前提があって言うのであって、最初から細部だけというのは困る。薬師丸と森田という顔合わせは、期待したんだが。
[映画館(邦画)] 5点(2013-07-01 09:45:47)
243.  海燕ジョーの奇跡
いつか面白くなるだろうと思いながら見ててとうとう最後まで来てしまった、っていう種類の映画。主人公に思ったほどの魅力がないんだ。混血やくざの親探しに、切実さがなかったし。かたぎになろうとした友人を殺されてカッとなるなんてのも陳腐だし。陳腐と言えば、海に向かって石を投げないでくれるかなあ、あと怒りで缶を潰すとかも。フィリピンのスラムでこっち見てニタニタ笑ってる人なんか、「本物」の凄味があった。当地でごろごろしている日本人のうさんくささが良かった。原田芳雄がよく、清水健太郎など脇が充実。島伝いにフィリピンまで行けちゃうっていう、国境を無視できる島の生活圏の広がりが実感として分かった。
[映画館(邦画)] 5点(2013-04-01 10:20:59)
244.  無秩序な少女
すさんでいた少女が表現すること(劇団に入る)によって解放されていく話。障害者と一緒にするのはまずいかもしれないけど、宮城まり子の一連の『ねむの木』ものの映画をちょっと思い出した。市民社会から排除された者が「表現すること」で元気をつけていくという点では似た力学。ドキュメンタリーの強みもあって、あっちは優れた映画になったが、こっちは劇団仲間に魅力がなく、ストーリーがヒロイン一本だけで細く、話が拡がらなかった。ヒロインは自分から劇団に来たのに(ま、行くところがほかになかったし、ここも半分そういう更正施設を兼ねてるらしいけど)それにしちゃ、愛想がなさすぎる。秘書の応募に来たところを演じよと命ぜられ「私は働いたことがない」と爆発するが、あれは「市民社会ってのがどんなもんだか、まったくわからないので不安なんです」って裏打ちのある叫びに聞こえなくちゃいけないとこだろう。ただの「困った少女」でしかなかった。原案・脚本・監督ヤニック・ベロンって女性。
[映画館(字幕)] 5点(2013-02-15 09:46:06)
245.  地平線
これ原作も新藤さんが書いてて、岩波新書だったかな、豊かなエピソードが良かったんだけど、そのおいしいところをカットしてつまんない部分だけつなげたって感じ。収容所でみんなで滝を作り始めた話なんてすごくいいのに、映画では集団で抗議するシーン。残念だなあ。二世言葉をリアリズムで再現したのは立派かもしれないけど、ちゃんとした日本語喋ってるのをよく知ってる俳優さんが演じると、滑稽に見えちゃう(昔『アラスカ物語』ってので丹波哲郎がインディアンの大酋長やってたので笑ったのを思い出す)。一番ヘンなのは家族構成で、永島君と乙羽先生が夫婦で娘の秋吉が16歳、その妹の田中美佐子は、そのころ放送中だった「おしん」で乙羽先生と嫁姑のいびり合いをしてたもので、もうまともな家庭には見えなかった。永島君の顔がヘンなまっ茶色のメイクだったし(もしあちらの日焼けの見事なリアリズム描写だったらゴメン)。収容所から帰ってきたとき、親切だった隣人もいたんでしょ。そういうところで原作は厚みを感じられたのに、なんか移民の苦労話ということで愚痴ばかり集めてしまったんじゃないかなあ。日本の風土のなかだと「愚痴」が芸術に昇華される例もあるんだけど(成瀬とか)、あの乾いた国では、あくまで愚痴は愚痴。
[映画館(邦画)] 5点(2012-12-18 09:43:41)
246.  暗室
黄色が美しい。ローソクの灯だったりラストの夕焼けだったり、ドローンとした感じで浦山的でない色だと思うんだけど、終わりで強引に木村理恵が「姉」になってしまうとこが、浦山だなあ。木村理恵は『青春の門』の大竹しのぶの、さらには『キューポラのある街』の吉永小百合の末裔だろう。けっきょくこの監督は、娘さんをああいう田園に置いて明るい光の中で「姉」にしたいんだ。この監督は日本では珍しく前向きの人を描いても嫌味にならないという特技があるんだけど、それが徹底的に後ろ向きの吉行文学をやるというところに興味があった。で結論としては合わずに失敗だったと思うが、部分的には面白い効果になっていた。自分に子どもができることの恐怖を吉行はあくまで主人公の男の側から描くけど、浦山は女の側からの視点も加える。原作ではまったくの他者であった女が、映画では適度に主観を傾けられ得る存在になっている。葬式のあとの海辺で自殺の話をしてると、突如妻が走り抜けていくシーン。自分は絶望してても自殺しないが、そういう生き方があたりに死を振り撒いてしまうという逆説か。松村禎三の音楽、どこか尺八に通じていくようなフルートの低音の野太い響きがいい。
[映画館(邦画)] 5点(2012-11-28 10:21:01)
247.  卍(1983)
作者の狙いどころが分からない。ユーモアと滑稽がまぜこぜになっている。原田芳雄を三枚目にしてユーモアを出すのはいいけど、女二人のやりとりはときに滑稽で、ありゃユーモアじゃないよ。切実さが今ひとつ分からないんだ。ラストの査問ごっこを見ると、理解しあえない、ってところが中心テーマのようだが、だとするとその前の女二人の関係がもっと納得できるようであってほしかった。滑稽に見えてしまうところがあるってのは、嘘っぽいってことで、つまり映画としての切実さに欠けてるってこと。海に向かって広角レンズで砂を投げるとこなんか図としてはいいんだけど、流れのなかで見ると薄っぺらく感じられる。難しいね、映画における充実って。
[映画館(邦画)] 5点(2012-08-18 09:20:11)
248.  ねらわれた学園(1981)
昔NHKで6時からやってた少年ドラマってのか、あれで面白かった記憶が濃厚だったので、かなりガックリした。あっちは連続ドラマだったんで、だんだんファッショになっていく怖さをやれたんだな。テレビも低予算だったんだろうが、頑張っていた。こっちも金は宣伝費に使って実質低予算だったんだろうな。ラストの対決シーンにその低予算の哀しみが漂った。あるいは新人俳優に演技指導する予算も、製作費の穴埋めに回して使ってたんだな。体育教師がこっち側につくんだけど、だいたい体育教師ってのはあっち側の人間が多いんじゃないの。って思うのは偏見か。でもこれ話の核心はいいんで、丁寧に作れば、しっかりした作品になれたんだがなあ。
[映画館(邦画)] 5点(2012-05-16 10:02:06)
249.  ベンガルの夜 《ネタバレ》 
この「夜」を耳にしたとき、あちらの人にとっては night と knight の二つの発音が引っ掛けられてる、なんて言葉遊びみたいなもの、あるんだろうか。と思ってたらフランス映画だった。イギリス系の俳優が出てるもんで。青年、自分は騎士のつもりでいたが、夜の闇の中に融けていってしまう話。けっきょく彼はインド人一家にとっては邪悪なほうの(カーリー女神だっけ)運命の使者になってしまってたわけで。白い人にとってのインド。明晰な西欧に対して、沼のような世界。欧米がサックスの響きなら、セン家で聞こえるのはクラリネット。気の触れた妹の存在。百年後におまえが作ったものでなにが残ってる、いうニヒリスト、上海帰りのジョン・ハート。こういうジャーナリスト浪人みたいのに時代の空気感じる。セン氏は養子にしようと思ってたのに、青年は娘と結婚するんだと思ってしまった、という誤解なんだけど、これ民族の相互不理解といった普遍性にまでは持っていけてなかったな、そういう話じゃなかったのか。
[映画館(字幕)] 5点(2012-04-11 10:07:46)
250.  夢千代日記
前半は良かった。ひなびた感じ。でもそれは諦念の世界に通じていきやすく、テレビのときも思ったんだけど、それが反核のメッセージとうまくつながらないのよね。画面が滅びる美しさを奨励しているようで、その滅びの美しさと反核とを正面からきちんとぶつけられたら、テーマとして深まったんだろうが、なんとなく雰囲気として立ち込めるだけになってしまった。腹貸し女と本妻とのシーンはちょっとホロッとした、でも肝心の本筋の北大路君の話が詰めが甘くて大時代的。ラストの桜と吉永さんの顔と踊りとのオーバーラップは俗悪でした。これが監督の遺作か、もう弱ってたのかな。テレビの音楽は武満だったが、あっちも弱ってて『暗室』(無機質なフルートの響きがとてもよかった)で組んだ松村禎三を起用。なんか滅びの映画になるわけだわな。松村さんもいいんだけど、テレビ版の武満の印象が強くて。
[映画館(邦画)] 5点(2011-08-09 10:11:05)
251.  クリープショー 《ネタバレ》 
第一話。ケーキにかけるクリームがニュルニュルととぐろを巻いているところなんか、ちょいとよかった。マンガのコマ割りを意識したワイプなど、オムニバスの枠組みであるコミックを意識している。第二話。砂漠っぽい風土ってところが肝心なのかな。部屋のものに草が生えてるのに比べて、人間のほうは作りが雑だった。第三話。波の拷問のやつ。不愉快な話で面白くない。第四話。木箱が現われるまでのワクワクのほうがいい。実物が出ちゃうとダメ。第一話の「父さん」もそうだったな。第五話。ゴキブリのやつ。見せ場がハッキリしているので、見てるほうも姿勢を取りやすい。毛布の下がモゾモゾと動いてるとこ、よかったな。まさかあれが後で皮膚の伏線になってるとは思わなかった。清潔な白い部屋との対照の妙。隣に座ってた女の子(無関係)は途中ハンカチを口にあてて退場。前に座ってた女の子は途中場内にとどろきわたる悲鳴をあげてた。
[映画館(字幕)] 5点(2011-04-16 09:48:46)
252.  沙耶のいる透視図 《ネタバレ》 
あの土屋君てのは、良くないんじゃないか。あれはもっと普通の人っぽいのを据えといたほうが効いてくるんじゃないか。名高君もあまり適役とは言えない。「ビョーキ」と「健全」で、きれいに分かれちゃってる。最初っから病気っぽい病気なんて、あんまり興味湧かない。ものを食べてるところを他人に見られると吐いちゃう、なんてとこは具体的でいいんだけど、その彼女が軽い分裂病だったなんてことになっちゃうと、急に話が狭くなる。夕方、加賀まりこの母親がドロッと融けたようになってるシーンなんかは、ちと良かった。ラストの屋上シーンの土屋君も、しゃべらずにただドロドロッととろけてるようなとこは良かったんだけど。落下シーンは、ギャグにならないかと心配したが、スローモーションでけっこうちゃんとなってたな。でも繰り返さないでも良かった。病んでるなあとは思うけど、だからどうなんだと言い返したくなる映画。沙耶嬢は激さないところはいい。
[映画館(邦画)] 5点(2010-11-25 10:06:28)
253.  デューン/砂の惑星(1984)
シルバーナ・マンガーノがはげ頭になって頑張ってたけど、つまんなかったなあ。植民地の人間が立ち上がるのではなく、宗主国側の中から救世主が現れて救うという発想が、どうもね。神がかるのよね。キリスト教の根っこなのか。ワケありふうの親友が出てきてアッサリ死んじゃったり、原作知らないけど、長いのを無理に縮めて、ダイジェスト版にしちゃったんじゃないのか。声がやたら入るのも、ただややこしくしただけでしたなあ。出産のとことか、悪玉の頬のデキモノとか、気持ち悪いとこに凝るのは、監督の困った性格ではあるが嫌いじゃない。世界全体が地味な古風な手触りなのが特徴と言えば言える。つまり「公爵」とか何とか言う呼び名にふさわしいような世界になっているわけ。金属質じゃないSF。ニコゴリふうのバリヤーも珍しい。カイル・マクラクラン君はこれではさして魅力がなく、のちの『ブルー・ベルベット』や『ツイン・ピークス』での、病的な魅力での売りは予見出来なかった。
[映画館(字幕)] 5点(2010-05-09 12:02:21)
254.  竹取物語(1987)
なんで原作の面白さを生かさないんだろう。なんでかぐや姫に恋などさせるんだろう。あれは「細雪」の雪子なわけでしょ、もっと男どもを軽蔑しなきゃ。現代風への親切のつもりなのだろうか、“軽蔑”があの物語の核心だと思うんだけどなあ。なんでかぐや姫に「生存者」なんて言葉を使わせる。なんで眼が青い。恥ずかしい恥ずかしい20世紀風の空飛ぶ円盤は、もう見なかったことにしておく。満月の恐れが出てないのもいけない。日に日に月が満ちていく怖さ、それこそ一番の映画向き見せ場になるはずなのに(タヴィアーニの『カオス』!)あっさり跳んじゃうんだもん。この監督、『雪之丞変化』とか「金田一もの」とか、リアリズムを脱したしかし現実世界を描くとすごくいいんだけど、『火の鳥』とか『つる』とか、完全なファンタジーになっちゃうと失敗するんだ。監督論を考えるときの重要なポイントかも知れない。いいところをひとつぐらいあげとくと、若尾文子がフシギをすぐ信じてしまうのが、実にそれらしくてよかったこと。
[映画館(邦画)] 5点(2010-03-23 11:58:13)
255.  ミラクル・ワールド/ブッシュマン
ケッタイな映画でした。久米明ではないが日本語のナレーションで始まって身構えてしまうと、コマ落としの喜劇になったりし、また主人公の顔が昔っぽくてノスタルジーさせたりして、変なの。意識した前衛手法じゃなくて、スタイルに対する無関心なんだろう。話の枠組みは無邪気な差別が感じられるひどいもんだけど、カイの表情がいいんだ。なにかドタバタやってて次にじっと歩いていくカイに変わるところは実におかしい(と感じるのもちょっと差別あるのかな)。自意識に汚されてない表情。それとアフリカの独特の樹木や、キリンの首が並んでいる場面などはかなり壮観。女教師を迎えるアフリカ教会音楽風の歌もいい。劇映画として観なければ、まずまず楽しめる。
[映画館(字幕)] 5点(2009-11-09 12:00:10)
256.  私が愛したグリンゴ
メキシコ革命が舞台。独裁者になっていく革命家って話はいいんだけど、料理の仕方が下手っていうか、ジェーン・フォンダのキョトンとした表情が鼻につくというか。興味深かったのは、アンブローズ・ビアス(「悪魔の辞典」書いた人ね)をグレゴリー・ペックが演じたってことか。世をすね、斜に構え続ける老人を、どちらかというと新聞記者やら弁護士やらマッスグな役が似合っていたペックが好演した。でも考えてみればこの人、エイハブ船長も自分からすすんでやったりしてて(あれ興行的には失敗だったらしいけど)、役者ってひねくれ屈折した役にこそやりがいを見い出す種族なんだな。本作のひねくれペックは悪くなかった。
[映画館(字幕)] 5点(2008-05-01 12:10:42)
257.  フランチェスコ
どうもこういう原理主義運動ってのは好きになれなくて。異端にも、次の時代の正統になっていく前向きの異端と、そうでない後ろ向きの異端ってのがあるみたいで、だいたい原理主義ってのは後ろ向きの異端だよな。ロッセリーニの『神の道化師、フランチェスコ』では、そういうとこが気にならなかったのは、あれは教団内の「友情のようないい感じ」を中心に据えていたからだろう。教団と外部との関係が前面に出てくると、たとえば生産をしないことをどう考えてたんだろう、とか気になってくる。特権階級を恥じて、しかしけっきょく別の特権階級になっちゃったんじゃないのか、とか。家を壊したりするのにも、スタンドプレーの匂いがした。ミッキー・ロークだったからかなあ。キャスティングで凄いと思ったのは、ミッキー・ロークよりもフランチェスコの両親で、父親が『ソドムの市』の人、母親が『最後の晩餐』の人と、私の大好きな異端の悪趣味映画出演者を揃えてくれてた。
[映画館(字幕)] 5点(2008-04-03 12:22:25)
258.  悲しい色やねん
私の日記によると『小林薫と藤谷美和子のとこだけ面白い。藤谷がピューッとお酒とばしてビール瓶で殴られるところのみ唯一緊張してた。森尾由美の「そ~れ~ま~で~」でシラけちゃった(まったく似合わない彼女が緋牡丹まがいに賭場で仕切ってるシーンの記憶)。マットーな人が一人も出てこないってことで、かえって森田の世界が空回りしちゃったのか。繰り返される水面上を滑るカットが森田好みって気もするが、この人は基本的には室内シーンが多い映画のほうがいいのかもしれない。江波杏子(ヤクザの親分)は男に見えなかった』そうだ。
[映画館(邦画)] 5点(2008-01-27 12:25:34)
259.  回転扉
日記によるとこの映画見ているのだが、その記述をいくら読んでも思い出せない。これだけきれいに記憶から抜け落ちる映画というのも大したものだと思うので、無責任ながら記述の要点を写して記念とする。『舞台はカナダ。サイレント映画伴奏ピアニストの青春と、その孫との2つ(過去と現在)の話が並行する。彼女のスクリーンへの憧れ、ハリウッドスター的衣裳を着て、スポットライトで銀幕の前を通っていく昂然としたところ。でもトーキーになってしまう(「雨に歌えば」のようなトーキー出現での失業話が、過去のほうのメインストーリーだったようだ)。金持ちの家との確執は新鮮味なし。孫のほうの話は離婚家庭で、母と子の愛がダブってくる。祖母から孫へ一つおいた遺伝(たぶん孫も音楽をやるのであろう)がしみじみ。』当時の自分なりの評価でCになってたので…
[映画館(字幕)] 5点(2008-01-24 12:21:48)
260.  美しすぎて
設定は面白そうなんだがなあ。美人で完璧な妻がいるにもかかわらず、ブスの秘書に一目惚れしてしまう男、っての。冒頭、ほとんどのカットが移動撮影で、これもなんか面白いかなあ、って思ったの。でも、フランス映画特有の洒落っけっていうか、きっとあっちの人に言わせると“これがエスプリってやつでね”となるんだろうが、なんかまどろっこしい展開になるのね、異邦人の私には。けっきょくこの設定も気取ってみせたいためのダシだったのかなあ、とか思った。意識の流れ的なものが、どうも味わいとはなってくれず、ただいじくってるって感じなんです。素直にツーッと語れんのかね、フランス人て人種は。
[映画館(字幕)] 5点(2008-01-20 12:27:43)
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