241. 運命じゃない人
何にしても短いのがいい。時間軸のずらし方もタランティーノより数段上手い。引き込まれます。映画はやっぱり脚本。文句をつけるとしたらラストで、あそこでもっと唸らされたら、10点以外付けようがなかった。むしろそれを期待してたんだけど、案外あっさりでした。 [DVD(字幕)] 9点(2008-03-27 22:56:50) |
242. バーバー吉野
ほのぼのとしてなかなか好きです。風刺と取れないこともないけど、むしろ「あー、あったあった」みたいな子供の頃の描写が面白かったです。もたいまさこの存在感がすごい。先生も良かったけど。 [DVD(字幕)] 6点(2008-03-27 22:41:36) |
243. 抱擁(2002)
ここまで正統派な恋愛映画も逆に珍しい感じがします。しっとりとじっくりと見せてくれる、詩的で知的な映画です。パルトロウが美しい。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-26 21:47:06) |
244. ブロークバック・マウンテン
愛というものをちょっと違う角度から描いてみました、という作品。設定や音楽など全体的なバランスがこの作品を傑作たらしめています。アン・リー監督賞も納得。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-26 01:55:49) |
245. コールド マウンテン
全体の雰囲気は良いのに、ストーリー自体の陳腐さが打ち消しています。特にラスト……ありゃないだろ。あんなの西部劇か昔の漫画くらいです。ゼルウィガーよりニコール・キッドマンの美しさに惹かれました。ナタリー・ポートマン、フィリップ・シーモア・ホフマンも必見。 [DVD(字幕)] 5点(2008-03-19 00:55:17) |
246. ナイロビの蜂
凡作。明確なテーマが無いままだらだらと終わってしまいました。題材盛りだくさんにしすぎ。だから全部が中途半端で平凡な感じになってしまった気がします。新薬の人体実験云々の話も描写が少なすぎて、その悲惨な実態がほとんど描かれておらず、ほぼ登場人物の説明のみで語られているので「へぇ~」としか思えず、スラム街やアフリカの大自然もわざと見せているようにしか見えませんでした。あのカーチェイスとか、テッサが医師と村を回るのを延々と見せるシーンとか、必要あったのかな? 薄っぺらかったです。 [DVD(字幕)] 4点(2008-03-14 18:35:37)(良:1票) |
247. ドッグヴィル
具合悪くなりそうでした。もう二度と観たくないとは思うけど、三時間惹きつけられ、大きなカタルシスを覚えたのも確かです。そして不快感や嫌悪感も監督の思い通りなわけですから、そういう意味でこの映画は成功しているのかも知れません。斬新な演出が目を引きがちですが、普遍的なものを持ってますね。寓意的要素が強く、私はソドムとゴモラの町を思い出して、その後堕天使ルシファーを思い出しました。まぁとにかくニコールキッドマンは美しいです。全然面白いとかじゃないけど、すごい映画であることは確かだと思います。人間って怖いなぁ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-14 01:16:26) |
248. バーバー
この映像だけで観る価値あります。陰影、質感、光がモノクロだからこそ強調されて非常に独特な世界観を創り出しています。 解釈は難しくて何が言いたいかはよく分かりませんでした。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-11 01:44:59) |
249. 善き人のためのソナタ
傑作。体制側の人間を中心としたドラマという発想の斬新さ、盗聴によって変わっていく人間の表現のうまさ、自由や愛の素晴らしさ、細かい演出、ラストといいすごい。邦題は明らかに訳者の解釈が入りすぎていて不味いと思いますが、「他人の人生」というのも芸が無いので仕方がないのかな。ソナタを聴いたことで変わったという解釈には同意しかねます。 [DVD(字幕)] 9点(2008-03-10 01:26:20) |
250. 白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々
人間の尊厳を描いた作品。密室の中だけでずっと見せる監督の力量と演技の質は特筆すべきでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-09 00:54:17) |
251. かもめ食堂
この雰囲気と三人の女優の演技大好きです。食という、極めて日常的で生活になくてはならないものであるにも関わらず今まで映画のテーマとして取り上げられなかったものを前面に押し出す姿勢は創造的です。食を通じる人との交流と人物像はとても興味深く面白いです。おしゃれ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-04 23:08:41) |
252. Ray/レイ
最初の一時間はすごく良くて、クインシージョーンズが出てきたとこなんか「細かいなぁ」と思って感心したけど、後半一時間は尻つぼみ。そしてラスト30分にはほんとにがっかりしました。あれじゃテレビ番組と変わらない。トラウマ描写も別に大きな影響を与えていたように感じられないし、特に本筋とからんでくるわけでもなく不要。終わり方が悪いとあまり良い印象を持ちませんね。音楽は素晴らしいのですが。 [DVD(字幕)] 6点(2008-03-01 00:50:55) |
253. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
そこまで面白いわけではないけど、そんなにつまらないわけでもない。前半のテンポの悪さは致命的。バートンの好き放題やってる感じは大好き。美しかった。ティモシー・スポールの怪演。ものすごい存在感でした。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-26 22:39:37) |
254. シンデレラマン
単純に感動できます。アメリカ的なつくりが見事成功している作品。派手な演出や奇をてらったものはありませんが、しっかりとしたつくりです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-24 01:07:12) |
255. ゆれる
役者、脚本、撮り方、どれも私の好みでした。いろいろと含みを持たせて解釈の幅が広いのも好きです。それだけに最後のオダジョーの独白は要らなかった。 父と叔父の間にも同じような確執が見えたり、魚の目とか、細かい演出も良かった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-21 00:42:42) |
256. 武士の一分
全然つまらない。いいところが見当たらないです。二時間ドラマの時代劇。 [DVD(字幕)] 4点(2008-01-18 23:16:38) |
257. メメント
時間軸を逆にするという構成だけで6点分くらいの価値があると思います。全体に行き渡った緊張感で、派手なシーンはありませんが、見せてくれます。 ただ伏線が少なすぎるのか、それとも回収できていないのか、オチの衝撃はあまりありませんでした。やはり引っ張って引っ張ってドカーンというタイプの映画だと思いましたので、ラスト(スタートともいえますが)で最高のインパクトを与えるということに成功していないと思います。オチをもっと強力にして欲しかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-17 00:37:31) |
258. ソウ
《ネタバレ》 単純に面白かったです。オチにムリはありますが、意外性という面では良いですね。そういう謎解き要素と、ホラー的、スプラッタ的要素、サスペンス要素が上手く組み合わせられていて、最近のホラー・サスペンス映画では出色です。 発想が良いですね。最後の救いの無い感じもまた良い。 もし私がオチに気付かなければ8点はつけていました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-18 13:46:06) |
259. ソウ2
《ネタバレ》 一言でいうと期待外れ。前作ジグソウによる狭い空間でのゲーム、精神、肉体を傷つけるゲームのおもしろさというかそういう発想があったわけですが、今回は部屋が多すぎるというか、不確定要素が多すぎて、前作とのギャップがあります。ジグソウの確固たるルールっていうか行動原理がおかしくなっています。完全な密室でもないし。 メンバーが増えたけどそのメンバーそれぞれの居る意味というか役割もいまいちわからず。あんなに居る必要があったのでしょうか。 そんで肝心のオチなんだけど……ん~~。苦しいな。というかまぁ発想自体はいいかもしれないけどそれの演出というかがうまくいってないのか、前作ほどの驚きは無かったです。まぁ前作も「えぇ~~?」って感じではあったけど。 注射針のとこなんかはかなり痛かったですが……それだけを見せる映画でもないでしょう。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-18 13:42:26) |
260. いつか読書する日
理解できないシーンは多数ありましたが、昨今の高校生や若い男女の病気や安易な死、セックスを扱ったテーマよりもよっぽどリアリティと感情が伝わってきました。まさに「純愛」です。無表情の中の表情を見せる田中裕子素晴らしかったです。 しかしストーリーにやや無理な部分と、理解できない部分というか共感できない部分がありました。 [地上波(邦画)] 7点(2007-11-12 22:13:37) |