241. リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)
《ネタバレ》 リック・モラニスがリック・モラニスらしい役どころで安心して観ていられ、尚且つ普通に面白い(私はミュージカル風なのは好みでないにもかかわらず・・・)。 サドの歯科医(スティーブ・マーティン)vsマゾの患者(ビル・マーレイ)は見ものです。 やはり真性のサドにとっては、嫌がったり拒まれたりするのに興奮し燃え上がる訳で、喜ばれると醒めてしまうという本質がよく解る名(迷)場面です。 よって、この対決マゾの勝ち。 言い忘れるとこでしたが、食肉植物の動きは見事で素晴らしかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-30 07:19:19) |
242. 黄昏(1981)
《ネタバレ》 実生活でもヘンリー・フォンダとジェーン・フォンダ親子の間には確執があった時期があると聞いていたので、チェルシー(ジェーン・フォンダ)がノーマン(ヘンリー・フォンダ)に対して、“ノーマン”とか“あの人”と呼んでいた後の、“パパ”とか細い声で言って抱き合った日にゃ、私の涙腺からは滝のような涙が・・・ ラスト、湖(Golden pond)を見つめる老夫婦の姿は、湖に浮かぶ美しいアビの番い以上に美しい姿でした。 [DVD(字幕)] 8点(2012-06-29 13:54:01)(良:1票) |
243. 洋菓子店コアンドル
《ネタバレ》 人気の洋菓子店、伝説のパティシエ、新人パティシエール、常連客・・・これだけの良い素材が揃っているんだから、もう少し上手く(美味しく)仕上げてくれればなぁ~と。 10年も現場から離れている伝説のパティシエが復帰する動機づけが弱いし、復帰するならするで伝説のパティシエと呼ばれたなりの活躍の場面を、もっと盛り上げて見せてくれないと・・・ 人物の描き方が浅いし、ストーリーも薄っぺらいと思う。 でも、先輩マリコとなつめの本音でぶつかり合いながら築き上げていく関係なんかは良いなぁ~と思いました。 まぁ~私は甘いモノ好きなオッチャンなんで、点数も甘めで(これでも)御馳走様でした。 [DVD(邦画)] 6点(2012-06-27 13:46:40) |
244. 東京物語
《ネタバレ》 はじめての小津作品鑑賞です。 若い頃じゃなく(若い頃だと理解出来ない部分があると思う)、ある程度の年齢になった今観たのが幸い、素晴らし作品に出会えたと思いました。 この映画は酸いも甘いも知った、人の親なり家庭を持っている人なら身につまされる部分が多かれ少なかれあるのでは・・・? 物語は淡々と進みますが、家族や親子の微妙な関係が良く描かれている秀作だと思います。 驚いたのは劇中のセリフから、親を殺す子供・・・みたいな事件が戦後間もない頃からあったんだなぁ~と。 世相や親子関係って今も昔も、そう変わらない普遍的なものなんですね。 まだひと作品のみの鑑賞ですが、小津ワールドにハマりそうな今日この頃です。 [DVD(邦画)] 9点(2012-06-26 14:27:14) |
245. E.T.
《ネタバレ》 公開当時、劇場で鑑賞。 確か公開までE.T.の造形が非公開で、どんな容姿なのか興味津々で観に行った記憶がある。 そしてE.T.の姿を見た時は、劇中の主人公エリオットの兄が初めてE.T.に遭遇した時の感じに似てたと思う。 うわっ、何なんだこれは~みたいな・・・でも見慣れると今で言う“キモかわいい”って感じ? 好きなシーンは、クローゼットのぬいぐるみに違和感なく上手く紛れて全く母親に気付かれなかった所。 ハロウィン当日、ヨーダの仮装に付いて行こうとする所(ペンギンのようにペタペタ歩くとこが可愛い)。 そして、やっぱり何度観ても月や夕日をバックに自転車で空を飛び立つシーンの高揚感ときたら・・・流れる曲と共に最高の名場面だと思います。 今観ても大泣きはしないけど、ウルウルしましたよ。 この感覚は幾つになっても持ち合わせていたいと思う。 今でも私にとっては、SFファンタジーの名作です。 [DVD(字幕)] 9点(2012-06-25 14:03:40) |
246. プレデター
《ネタバレ》 端っから、シュワちゃんが強そうに見えてしまって・・・ それでも仲間一人一人が殺られ、『森が襲ってきた』なんてセリフで表されるように、透明な姿ですぐ傍に近づかれる場面なんかはドキドキし、見えない敵に恐怖心を煽られる。 最終決戦、武器やマスクをかなぐり捨てての素手&素顔の殴り合いガチンコ対決は・・・ 武器も捨てたぜぇ、マスクもとったぜぇ、漢だろ?、ワイルドだろ?って感じでした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-24 16:50:19) |
247. ノッティングヒルの恋人
《ネタバレ》 後に一人目の妻となる彼女と劇場で鑑賞し、その彼女との結婚披露宴のキャンドルサービスに、主題歌である“SHE”を使わせて頂いたにも拘らず、バッドエンドになってしまった色んな意味で私には思い出深い映画です(苦笑) 映画の方はこれ以上ない位のハッピーエンドで、全く有り得んような話なのは分かっているんだけど、私はこの映画大好きです。 いや寧ろ有り得ない話だからこそ、せめて映画の中だけでも主人公に感情移入して夢見させておくれよって感じ・・・ 主人公は、仮に彼女と上手く行かなかったとしても、これだけの個性豊かで親身になってくれる友人・知人が周りにいるのは幸せで羨ましい限り。 平凡だけど控えめな二枚目って感じの役を、ヒュー・グラントは好演していたと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2012-06-24 10:07:36) |
248. ラ・ブーム
《ネタバレ》 ひと目会ったその日から、恋の花咲くこともある・・・ みたいな感じで、ソフィー・マルソーを初めて見た時に恋に落ちた、当時中学生だった私です。 もう初恋みたいな感じでして、自分の誕生日には無理やり同級生にソフィーのポスターを買わせ、この映画のサントラも買った記憶があります。 んだから、主題歌『愛のファンタジー』を聴いただけで中坊の頃にタイムスリップしてしまいます。 この頃は、ソフィーと絶対結婚してやる・・・ソフィーがダメでもフランス人と真剣に結婚してやる・・・と頭の中、花の都パリ状態のおバカな中学生でした(何せ、新島の夜は若者が熱い!!って雑誌の記事見て、ゴムボートで新島に行こうと真剣に考えていた中学生でしたから) んで映画の内容は?と、当時ソフィーしか眼中になかったから気付かなかったけど、今観ると親の不倫やら何やら色々盛り込まれていたんですね~・・・ そんな訳で、この点数はかなり思い出補正された点数なんですけど、ブームに行く為のヴィック(ソフィー・マルソー)の衣装替え一人ファッションショーのシーンは、今観てもめちゃんこ可愛く萌えちゃいました(自分の娘位の年なのに・・・)。 と同時に、今は母親役のブリジット・フォセーにも、ときめいた私なのであった・・・ [DVD(字幕)] 8点(2012-06-22 14:44:38) |
249. ハロウィン(1978)
《ネタバレ》 あれ、こんなだっけ?ってのが、今観た正直な感想。 ガキの頃観た時は怖かったんだけど・・・ やっぱ散々派手なホラーものを観てきた影響なんでしょうかね。 それでもジワジワとくるし、あのマスクは不気味でインパクトあります。 んでもって、何かこれに似てインパクトあるのあったよね~・・・て思い巡らしたら、 そうそう、犬神家のスケキヨだよ。ひょっとしてジョン・カーペンター氏、犬神家の一族観てヒント得た?ある訳ないか(笑) 何はともあれ、今でこそ日本でも時期が来るとハロウィンのイベント事で騒がしくなって来ましたが、 私にとってはハロウィンというと真っ先に、この映画を思い出す次第です。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-21 13:26:03) |
250. 流されて…
《ネタバレ》 何よりも、このシチュエーションが堪らない。 ヘタなAVよりも萌えました・・・と同時に、自分がドSなオヤジってことにも改めて気づかされました。 マリアンジェラ・メラートは、前半の高慢な女性と無人島での従順な女性という役どころを上手く演じ分けていて素晴らしかったと思います。 まさにボートも感情も“流されて”・・・ 無人島を脱出する時の女が一人で『分からない人ね』という呟きに結末が垣間見える。 ほんと女は現実的ってのが良くわかる映画で個人的には傑作。 追伸:劇中の男と同じで学がない私は、女が言い放った“ソドミー”の意味が解らず、Googleで調べたら・・・いやん、大胆な女なんだから。 [インターネット(字幕)] 8点(2012-06-16 09:12:23) |
251. トワイライトゾーン/超次元の体験
《ネタバレ》 4話からなるオムニバスムービー。 【第1話】島国ニッポンでは人種差別しないまでも、自分の能力が足りないのを他人のせいにする、これに近い人は誰にでも近くに居るんじゃないでしょうか・・・んだから、因果応報というかホラホラ言わんこっちゃないって物語。 確かヴィック・モローは、この映画の撮影中の不慮の事故で亡くなったんじゃなかったですかね・・・? 【第2話】初見の時は、それ程感銘を受けなかったけど・・・すっかり年取った今観ると感慨深く、一番好きなお話かも・・・ 『遊びを忘れた日から、人は年をとり始める』のセリフにジーンと。 と同時に、個人的には何事も諦めた時に老けて来ると思うんですよね・・・ という訳で、オジサンの私は今も毎年好きな海で裸体になっても恥ずかしくない身体をキープすることだけは諦めず念頭に入れて過ごしています。 勿論、今年もビキニ海パンで海に繰り出す腹積もりです。 【第3話】この教師役の女優さん、凛として素敵。 私もこんな女性の言うことなら聞いちゃう・・・ 【第4話】笑っている場合じゃないんだけど、謎の生物が愛くるしく思えてしまった。 何か随分と原始的なやり方で飛行機に悪戯するは雷に打たれるは・・・ 主人公の顔に、ヌルヌルっぽい手で鉄の爪ばりのアイアンクローかましたとこは、怖いシーンの筈なのに一寸ウケました。 オープニングの掴み(本編よりオープニングの方が面白い・・・なんてチョッと思っちゃいました)と締めが良く、なかなか楽しめると思いますよ。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-06-15 16:42:01) |
252. 犬と歩けば~チロリとタムラ~
《ネタバレ》 ワンちゃんを簡単に捨てちゃアカン。 男も簡単に捨てちゃアカン・・・と言いたいところだが、前半の頼りなく情けない男・靖幸(田中直樹)なら仕様がない・・・ とは言え、結果的にはドッグセラピーの訓練を受けたワンちゃん(タムラ)同様、美和(りょう)にとって靖幸は、ドッグセラピーならぬヒューマンセラピー?になってて結果オーライ、上手く纏まってました。 意外にも?田中直樹が良い味を出していて、りょうが頗る綺麗だなぁ~。 地味で単純だけど、普通に楽しめました。 観ている私も軽くセラピー受けた感じ(笑)・・・以上。 [インターネット(字幕)] 6点(2012-06-03 05:35:26) |
253. 櫻の園(1990)
《ネタバレ》 先生以外の男の登場には全く意味がないし、オープニングの彼氏とのやり取りが蛇足な感じ・・・ この部分で先行き怪しい、こりゃ最後まで観れんかな・・・と思った矢先のオバサンパーマ登場でチョッと興味出て(この頃、確かソバージュなんて髪型も流行ったんじゃなかったっけ?)、後は惰性で最後まで完走しました。 んで感想は・・・ 女子高の中を少し覗き見出来た様な感じと(実際こんな感じなのかは知る由もないが)、出演者が素人っぽいところが終わってみれば逆に良かったような・・・ 何だかんだで映像の見せ方が上手い気がしました。 最後は『櫻の園』が始まるとこで終わってしまいましたが・・・ 実際に、この娘等が演じる『櫻の園』を観てみたい気分にさせられました。 [インターネット(字幕)] 5点(2012-06-02 06:43:41) |
254. ああ結婚
《ネタバレ》 ソフィア・ローレンが素晴らしい。 17歳から熟女までを演じきったのは勿論、スタイルの良さにも釘付けでした。 紆余曲折な人生でありながらも最後はハッピーエンドと、ありがちなストーリーながらも、3人の息子達に『父さん』と呼ばれた時の心打たれた表情のドメニコ(マルチェロ・マストロヤンニ)と、フィルメーナ(ソフィア・ローレン)の涙を見たら、素直にメデタシ・メデタシと思っちゃいました。 他人様でも、人が幸せになるのはいいもんだなぁ~と思わせてくれる映画。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-06-01 17:16:39) |
255. JAWS/ジョーズ
《ネタバレ》 前半やや冗長な感じもするが・・・いや、なかなか姿を現さない“奴”に焦れているだけの自分なのかも知れない。 やはりオープニングの女性のやられ方で掴まれ、個性的なキャラ三人で捕獲船に乗ってからは息を呑みつつ釘付けにさせられた。 動物パニックモノの先駆けでもあり、この作品をきっかけに熊だのワニだのピラニアだの類似品が出たのは言うまでもないが、当然この作品は別格である。 [DVD(字幕)] 9点(2012-05-29 18:01:01) |
256. 魔界転生(1981)
《ネタバレ》 初見の時は、おどろおどろしく印象的なシーンが多く(天草四郎役の沢田研二の生首とか・・・何せ、この頃ヒット曲連発でザ・ベストテンとか出まくりのスターでしたからね、ジュリーは・・・)、“エロイムエッサイム・我は求め訴えたり”なんてセリフも真似てたような記憶が・・・ んで今観ると、こんな映画だっけ?って感じなんだけど、出演している俳優が皆濃いですよね。 今時のアルバイト感覚で芝居しているかのような輩とは全然違い、職業・俳優ってお方達ばかりで見応えあります。 そして、沢田研二が妖艶で美しい。 男同士(沢田研二&真田広之)のキスが汚らしく見えないのは、彼等だからこそ・・・ といいつつ、点数こんなもんでスンマセン。 [DVD(邦画)] 5点(2012-05-28 14:00:19) |
257. 秘密(1999)
《ネタバレ》 物凄く困った設定で切ない・・・ へいちゃん(小林薫)の嫉妬心、ジレンマもよく理解出来るし、妻側だって一見若い身体になって良さげだけど、愛しているのに抱かれないのは相当のストレスだろうし・・・ ラストは更に切なかった・・・ 納得出来ないとこもあるけど、それがベストな選択だったのかなぁ~? まさに“秘密”でもありました。 しかし、広末涼子が意外に上手いのにビックリ、新たな発見でした。 さて、ここから妄想・・・ 逆のパターンで、もし私が息子の身体に乗り移ったら・・・ 迷わず思いっきりキャンパスライフを満喫します!! だって今でも割と真剣に、今の感性のまま中高生からやり直したいって考えている私ですから・・・うふ。 [DVD(邦画)] 6点(2012-05-26 16:12:15) |
258. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 ベタベタで作り物感満載なんだけど、いっぱい大事なモノを思い起こさせてくれたのは確かで、感動してしまった・・・感動した自分にも感動した。 が、後にはあまり残らない。 例えばテレフォンショッピングのダイエット器具の紹介なんかで、これなら簡単に楽に効果出そうだし使いこなせる・・・と思って購入してみたものの、やっぱり飽きちゃうし効果もない・・・みたいな感じ。 どんな感じよ? [DVD(邦画)] 6点(2012-05-25 13:51:40)(良:1票) |
259. ブレードランナー/ファイナル・カット
《ネタバレ》 面白いか否かより、ロイ(ルトガー・ハウアー)の朽ち果てるシーン(このシーンだけで低い点数は付けられない程、美しく素晴らしい)は、君は精一杯生きているかい?って問いかけられているようで好きです。 完全にハリソン・フォードは、ルトガー・ハウアーに食われていますね・・・ この映画に関しては、ルトガー・ハウアーに主演男優賞、うどん屋のおやじに助演男優賞を進呈したいくらい。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-24 16:59:43)(良:1票) |
260. プリティ・ウーマン
《ネタバレ》 ありえないようなシンデレラ・ストーリーですけど大好きな作品です。 娼婦である彼女が最上階のスィートルームでテレビを見て大きな口開けて馬鹿笑いし、バスタブの湯に浸かってプリンスのキッスを口ずさむ可愛さから一転、美しい淑女になっていく過程は、観ているこっちまでウキウキ、ワクワク。 単純に映画の楽しさがいっぱい詰まった作品だと思いますよ。 私の知っている範囲では、リチャード・ギアが一番格好良く、ジュリア・ロバーツが一番可愛くて美しく撮られている奇跡の一本だと思っています。 [DVD(字幕)] 9点(2012-05-21 15:03:24) |