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53羽の孔雀さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 250
性別 男性
自己紹介  映画史や映像技術には全く詳しくないので、単純に面白いと感じた度合いで点数をつけさせていただきます。
 よろしくお願いします。

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241.  大いなる西部 《ネタバレ》 
いやー面白い。58年の映画なのに現代の価値観で見ても面白いと言える映画です。むしろ現代の価値観で見られた方が理解が得られるのかも。  この映画のテーマは、価値観の違い。理屈面重視か感情面重視か。西部の人たちとは違う価値観をもった東部から来たマッケーは、簡単に言えば「ビッグマディーの資源を平等に使えばこの争いは無くなるはず」という発想のもと行動を起こす。また、「表面だけ取り繕っても大した意味はない」という考え方ももちます。しかし、マッケー以外の昔から西部に暮らす人々にとってはそうではない。パットが主張したようにプライドや見栄、「周りからどう見えるか」といったことを重視します。最初は相反するマッケーと西部の面々ですが、物語が進むにつれ多少なり相手の考え方を尊重・理解するようになっていく。マッケーとリーチの喧嘩シーンからのその後のリーチの変化、最後のテリルとヘネシーの一騎打ちをマッケーが止めない点などにそれが表れています。  なお、好きになれなかったのはパット(とバック)。マッケーが馬鹿にされることによって「自分が」どう思われるかということに終始こだわる点、喧嘩別れしかけたがマッケーがビッグマディーの所有権を得ると知るや否や態度を翻す点(シーン的に誤解だったと気付いたからともいえるが、ちょっと違和感)、しかしマッケーがビッグマディーの資源を平等に分け与えると聞くや否やまたも態度を翻す点など、おいおいという感じでした。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-16 20:33:31)
242.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 《ネタバレ》 
<全体>  原作が大好きなファンには向かない、映画単発として見る方にはオススメのアニメ映画作品です。   数年ぶりに見返しましたが、やはり全体の印象は変わらない。映画単発としての面白さなら9点、しかし「うる星やつら」として見るなら1~3点です。  0点でないのは、一応キャラクターの設定が随所に織り込まれ、原作全編を読んでらっしゃるんだな、と思えるから。  単発で見ただけだとわからない細かいキャラクターの特徴や設定、「チェリーのどアップはキツい」「暗所恐怖症かつ閉所恐怖症の面堂だが、女性の前だと平気」「今までにあたるが浮ついた女キャラが登場(名前だけ登場もあり)」など、原作ファンには嬉しい細かい箇所が随所に盛り込まれています。  <本作単体>  映画単発として見た時、「(特に)怖さの演出」「映像美」「構成」「設定」「BGM」などは極めて素晴らしく、この時代のアニメ映画作品として傑作と言わざるを得ません。  いわゆる名シーンのオンパレードで、「温泉とさくらさんの喫茶店での対話シーン」「しのぶと風鈴の迷宮のシーン」「友引町から飛び立つシーン」「夜の学校探索シーン」「メガネの独白」等々、どんだけあるんだよっていう名シーンの山です。映像と演出、カメラワークが神がかっています。  <「うる星」作品として>  しかし、「うる星やつら」として見た時は、全く見え方が異なります。この作品は、「うる星やつらを読んだ男が作った作品」なんです。ラムちゃんではなくあたるに焦点を当てた、言い換えれば「男目線で作られた作品」「女の気持ちがわからない男の作品」です。なお、原作者は女性です。   原作のラムちゃんとあたるの関係は、ラムちゃんは外面は愛情表現全開だが、心の中ではいつもあたるのラムへの気持ちについて不安がっている。あたるは外面は男の本能の塊で浮気症だが、心の中で一番大切なのはラム。という描かれ方です。  にもかかわらず、本作ではあたるが再三「ラムに惚れとる」的な発言をし、ラストシーンでキスしようとさえする。   違うんです。  原作のラストシーンは「(好きだと)一生かけても言わせて見せるっちゃ」「今際の際に言ってやる!」です。  これが「うる星やつら」の全てなんです。   今際の際に言ってやる=死ぬ間際に言ってやる=死ぬまで愛してる、という意味なわけですが、それでもなお「好きだ」とは直接的に言わないわけです。この「女の子と男の子の違い」がキモなんです。  あたるのことが大好きで、心で繋がっていると思ってはいるが不安があり、たった一言、好きだという一言で心の不安を取り除きたいラムちゃんという女の子と、ラムちゃんのことが大好きで、言葉になんかしなくてもわかってるだろ、恥ずかしいという態度を取ってしまう不器用な男の子であるあたるとの対比なんです。   女と男の考え方や態度の違いを描き、理屈ではなく感情面に焦点を当てた、実に女性らしい女性目線における作品なんです。  原作の高橋留美子先生の凄いところは、「男のことよくわかってんな~」というところなんです。   故に、作中の「ラムにも惚れとる」「キスシーン」等の「直接的に」あたるがラムを好きだと認識させてしまう表現は、「うる星やつら」という作品においては絶対にやってはいけないタブーなんですね。  だって、原作全編においてそれらを言わない、それらをしない、女の子と男の子との違い、ってのがテーマになってるんですから。   ただしアニメ映画としては非常に面白い、是非多くの人に見てほしい作品です。  このレビューにおいては、そちらの観点を重視して9点とさせていただきます。
[ビデオ(邦画)] 9点(2013-12-16 05:16:56)
243.  駅馬車(1939)
恋愛・友情・キャラクター・差別と偏見・復讐・アクションなど、99分の中に様々なテーマが込められた映画。今見るともうちょっとそれぞれのテーマのクオリティを高められそうな気がしますが、この映画が製作された時代を考えると、まさに西部劇の先掛けとなるような金字塔的作品という評価に納得がいきます。(特に古い)映画を観る際には言えることですが、当時の時代背景を勉強することが非常に大事だと思わせられた映画でした。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-16 04:23:47)
244.  プロジェクトA 《ネタバレ》 
細かいことは考えずにシンプルに楽しんで観るべきエンターテインメント作品。今まで観たジャッキー・チェン映画では最も面白かったです。貴重(?)な中国麻雀のシーンがあるのも個人的には良かった。でもあれ麻雀やらない人には互いの心理がよくわからないのでは・・・w ①アクションが凄い  カンフーもので初めて観たのがこの映画なのですが、いや凄い。攻撃側が遠慮したり避ける側が余裕で避けちゃっているといった予定調和な感じが全く見られず、アクションシーンにものすごく力が入れられているのがわかります。また、純粋な拳同士の戦い・・・ではなく、周囲にある物を利用しまくって戦う点も、飽きさせず面白いです。フェイが見た目に反して普通に強いってのも良い。アクションを観ることのみを目的として観るのも全然ありだと思います。 ②吹き替え  1周目は字幕、2周目は吹き替えで観ましたが、吹き替えもかなり良いです。本作はコメディシーンもかなり多いですが、日本語での掛け合いが良い味出してます。最初の「まぁ~いごになっちゃった」終盤の「だから何度もそう言ったでチョウ!?」「はりゃ!?」とかには笑いました。
[DVD(字幕)] 10点(2013-12-16 01:25:08)
245.  海の上のピアニスト 《ネタバレ》 
ストーリーとしては非常にシンプルだが、台詞回しが抽象的というか詩的な作品。そういう言い回しや表現にのめり込め、「美しい」と感じる人にはツボにはまる作品かと思います。私は昔っから国語が大の苦手なので、そこまでストライクはしませんでした。  ピアニストというタイトルの通り劇中で様々な曲が流れますが、その中でも例のピアノと踊るシーンで流れる「Magic Walts(マジック・ワルツ)」が非常~~~に良い。音楽なしで観るとおいおい何じゃこりゃwとなりそうなシーンですが、曲とシーンの調和によって一転して名シーンと化しています。自分でも弾いてみたくなりましたが、実は連弾前提の曲らしいですねw
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-16 01:00:04)
246.  ウエスタン
 素晴らしいですね。それぞれのシーンや動作にいちいちかなり長めの間や溜めがありますが、それが私にはどストライクです。広大な大地と雄大な自然、そこで流れるBGM、台詞自体は全体的に少ないが口を開けば味のあることを言う各キャラクター(特にハーモニカ)、どういうこと?え、何で?となった後に少しずつその意味や内容が明らかになっていくというストーリー構成、どれをとっても素晴らしかったです。
[DVD(字幕)] 10点(2013-12-16 00:30:41)
247.  大列車強盗(1973) 《ネタバレ》 
この映画のテーマは「騙し」なのかな?最初の方はレーン(ジョン・ウェイン)を疑うロー夫人。しかし物語が進むにつれその疑いが薄くなっていく・・・と思ったら最後でどんでん返し。そーゆーことだったのかよ!という感じ。また、溺れたロー夫人にウイスキーを飲ませるウェイン。身体を温めるためともとれるが、カップを叩き割るシーンを「この夫人を酔わせて金塊の場所を聞き出そうとしてた俺は何て卑怯者なんだ」という意味と解釈すれば、騙そうとしていたともとれる。まあしかしこの解釈にも無理があるというか、なるほどねーとはならないですね。そう思わせるには映画としての主張が弱かった気がします。最後の1分を踏まえた上で最初から観ると見方が変わるかもしれないですが、とりあえずはこの点数です。
[DVD(字幕)] 3点(2013-12-15 03:26:48)
248.  許されざる者(1992) 《ネタバレ》 
いかにも1992年に撮られた映画、という感じ。いわゆる「西部劇」を期待して観てはいけません。  西部劇お馴染みの銃・馬・カウボーイ・駅馬車・保安官・名ガンマン・復讐・酒場…等は登場しますが、その中身というか主張内容は全く違うものとなっています。それらの道具を使って現代の価値観に合わせて作った、という感じ。黒人差別を全く描かず、触れもしない点、銃を構えてからぐだぐだ喋る点、教育的?というかメッセージ性が強い点などがやはり違和感がありました。  この映画の設定が「もし2013年が西部開拓時代だったら」とかいうものなら「現代の価値観だとこうなる」というのが通りますので、良い作品だったと思います。  また、馬や銃の扱い方ももうちょっと練習してくれよ・・・とも思いました。  スタッフやキャスト的な面では、まさにイーストウッドだな~という感じ。映画終盤までは地味~に立ちまわっておいて、最後にドカンとかっこいいシーンをもってくる、みたいな。パーフェクト・ワールドとかグラン・トリノに通じるものがありますね。 
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-14 23:38:17)
249.  荒野の決闘 《ネタバレ》 
 2周目鑑賞。やっぱ素晴らしいですね!邦題が「荒野の決闘」だけにガンマン要素がメインな気がしてしまいますが、実際は全く違う。原題「愛しのクレメンタイン」が示す通り、弟が殺される→証拠探し→決闘という流れの中で描かれる人間ドラマこそがこの作品の見どころなのです!特にアープ・ドク・チワワ・クレメンタインの関係とそれぞれの気持ちの表現が秀逸。「女のプライド」とやらに従ってあっさり引き下がろうとするクレメンタインと命を張ってでもドクへの愛を貫くチワワの対比、クレメンタインに惹かれてはいるが無理にドクから引き剥がそうとしないアープなど・・・  個人的に一番好きなキャラはドク。ビクター・マチュアが良い味だしてるな~。重い病を患い、半ばヤケ気味に大量の酒を飲み、事あるごとに銃を抜こうとし、死にたいとさえ思うが死ねない。その理由こそドクが助け舟で詠んだ詩の通り、「死後の不安ゆえ」なんでしょうね。ドクも臆病だったと。そしてチワワの死により死後の不安はなくなった(チワワがいるから)と。アープがドクの私事に干渉したようにドクもアープの私事に干渉し、OK牧場の決闘のシーンにつながると。う~ん見事。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-14 23:32:32)
250.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 
 今までに観た全映画の中で最も好きな作品。表記上は10点となっていますが、私の中では100点です。ストーリー・世界観・BGM・キャラクター等、文句なしです。あまりにも観すぎて、一字一句完璧ではないですが全編通しての全員のセリフを記憶しました。いつの間にか。  特に、これから観る人ももう観た人も、騙されたと思って吹き替え(三ツ矢版)を観てください。私も基本洋画は字幕で観ますが、この作品だけは別です。素晴らしすぎる。吹き替えは三ツ矢版・山ちゃん版・織田裕二版とありますが、その中の三ツ矢版です。  山ちゃん版も普通に良いのですが、まあ英語をしっかり訳したな~というような優等生的な吹き替えです。これに対し三ツ矢版はこれ絶対声優さんがやりたい放題やってるだろwという感じの自由な喋りっぷり。しかしそれが神がかっています。「やややや待ってくれよビィフゥ~もしあの車に欠陥があったとしたらぁ~毎日乗ってる僕が気付くはずだろぉ、おかえりぃ」とか、誰がそんな風に言えと言ったwwwってな感じです。しかしそれがまたキャラに合いすぎているし、上手すぎる。完璧です。  また、この映画は初見でストーリー本線で観てもとてつもなく面白いのですが、伏線というか隠し要素の数がハンパじゃなく、何度観ても面白い作品となっています。無駄なシーンが一切ないといっても良いくらいです。  例えば一番最初のドクの部屋のシーン、あの大量の時計の中にはドクが時計の針につかまっている時計が混じっています。冒頭でラストのネタバレです。気づくかってーの。さらにtwin pines mallがlone pine mallになっているなどの小ネタや、バンドのテープをさりげなくジェニファーがマーティに渡しているなど、細かく観れば観るほど面白い作品です。
[ビデオ(吹替)] 10点(2013-12-14 23:12:13)(良:4票)
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