2721. 徳川女系図
石井輝男監督の、一連の“徳川モノ”は、どうも面白さが理解できない。 そして、むやみに疲労感も残る。 本作では、橘ますみが出ていない分、見所もなく・・・ [映画館(邦画)] 5点(2007-11-30 10:00:47) |
2722. 徳川女刑罰史
東京は池袋の「新文芸坐」で鑑賞しました。 吉田輝雄と橘ますみが兄弟愛の末に近親相姦の罪を犯し、残酷で異常な刑に処されるという過激で非常な興味をソソる内容となっています。 橘ますみですが、本作ではことのほか美しいです。 着物姿で、実の兄を演ずる吉田輝雄と情事を交わしますが、これが何とも淫靡で魅力満点。 橘ますみが、石井輝男監督作品以外にはあまり出演していないというのが、非常に残念でなりません。 [映画館(邦画)] 6点(2007-11-30 09:56:35) |
2723. 東京行進曲
1920年代の溝口作品としては、結構しっかりとした形でフィルムが残存しており、とても貴重なる本作。 それでも途中で欠落している箇所があるので、ストーリーを追うのは少し厳しい。 だが、なかなか雰囲気のある作品だ。 東京の風景が、成瀬巳喜男作品のごとくリアルに切り出されている。 “ミルクホール”などの暖簾も出てきたりして興味深い。 [映画館(邦画)] 6点(2007-11-30 09:53:10) |
2724. 最後の人
さすがに字幕を一切排されていると、分かりにくさがあった。 特に前半から中盤までは、よほどの集中力をもって画面をにらんでいない限り、容易には理解できない。 少なくとも私はそうだった。 ところが、終盤に入ったところで、がぜん話は盛り上がる。 とても分かりやすくなるのだ。 そしてラストシーン。 自らが辛い経験をしたことがあるからこそできる、トイレの掃除夫への心遣い、そして理解。 下積みを経験しないと、ろくな人間にはなれない、それを雄弁に語った作品だ。 苦労した時には、「今の苦労は必ず後々の役に立つ」と自分を勇気付けて踏ん張る。 本作は、そうした気持ちをもって前向きに生きている人々への讃歌なのではないだろうか。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-11-29 20:37:24) |
2725. 犬神家の一族(1976)
小さい頃にTVで観て、怖くて最後まで観れなかった・・・ それをこの歳になって、敢えて観てみる楽しさよ。 「うわー、スケキヨの母親って高峰三枝子が演じていたんだー」といった様な驚きと楽しさを、映画好きになった今だからこそ堪能できる不思議さよ。 (純粋に内容について) 話は良くできていますが、基本的に複雑になりがちで、ストーリーを追うだけになりがちの推理モノは苦手なだけに、まあ普通に満足といったところでしょうか。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-28 22:37:49) |
2726. 少年ケニヤ(1984)
小さい頃、映画館で観ましたね。 懐かしいです。 登録がなかったので、ポチっと登録させて頂きました。 [映画館(邦画)] 5点(2007-11-28 17:19:18) |
2727. 朝日は輝く
フィルム・センターにて鑑賞。 観るだけで価値のある貴重な溝口作品。 こちらでの登録も、私めがさせて頂き光栄であります。 内容は語るほどのものではありません。 というか、ヒドイです。 朝日新聞社か何かの広告映画だったと思いますが、しょーもない作品でした。 [映画館(邦画)] 3点(2007-11-28 17:16:23) |
2728. 新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争
三池監督お得意の“タイトル負け映画”の代表格に位置する凡作です。 椎名桔平、田口トモロヲ共に、ショボイ演技をみせています。 “新宿黒社会”というタイトルをつけたなら、リアリティを欠いてでも、ヤバすぎる新宿歌舞伎町を描いて欲しかったのですが・・・ 新宿を昔から知る者としては、そういったあり得ないくらいのダークな新宿の幻想を見てみたいな、とも思うものです。 幻想化し、デフォルメした歌舞伎町を実写化して欲しかったんですが・・・ 何とも、タイトル付けのうまい監督さんですね、三池監督は。 [ビデオ(邦画)] 4点(2007-11-28 17:13:48) |
2729. 実録・安藤昇侠道(アウトロー)伝 烈火
タイトル的には、かなりの興味をおぼえたのですが、実際観てみたら大した内容ではなかったのを記憶しています。 “アウトロー伝”まで言うなら、もっとハチャメチャな内容にして欲しかったものです。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-11-28 17:10:36) |
2730. 残酷・異常・虐待物語 元禄女系図
同じく石井輝男監督作品『徳川女刑罰史』と混同しがちな本作。 というか、自分が混同してるだけかも。 本作も橘ますみの魅力が全開! それを観れるだけでも十分だ。 [映画館(邦画)] 6点(2007-11-28 17:02:19) |
2731. 荒ぶる魂たち
加藤雅也がとにかくカッコいい!! 三池監督のヤクザ群像劇モノとしては最高傑作だと思います。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-11-28 16:58:38) |
2732. 晩菊
「晩菊」とは、年頃をすぎた女性を意味している。通常は脇役を務める杉村春子が主演を演じた、成瀬巳喜男作品の中でも異端の位置を占める作品。それが功を奏し、いぶし銀的魅力を存分に発揮しており、成瀬監督の代表作『浮雲』と表裏対を成す出来栄えとなっている。成瀬監督による隠れた名作である。 さて、成瀬巳喜男監督作品はそれなりに観てきたが、本作は今まで観た成瀬作品の中でもベストであった。 元芸者達の行く末、まさしく“晩菊”を飾り気無く辛辣に、そしてユーモアに描いており見事。 杉村春子をはじめ、普段は脇役を演じることの多い女優達が主たる役を演じている。 その為、とても地味な仕上がりなのだが、その地味さを逆手にとっており、そこが本作の傑作たる所以となっている。 成瀬監督の傑出した風景描写は、本作でも健在であり、その点も観るに値する。 それにしても、細川ちか子という女優さんは美しいなぁ。 なんというか、“枯れた美しさ”が飛びぬけて良いのだ。 そしてラストシーン。 望月優子が道行く若い女性の歩き方を真似て、腰をくねくねさせて歩くシーン。 これには、思わず笑みがこぼれてしまった。 本作には、こういった思わず笑みをこぼさずには居られないシーンが随所に散りばめられている。 シビアなテーマとは裏腹に、ユーモアあふれるこれらのシーンが、コントラストをはっきり浮かび上がらせ、深みのある面白さを発揮している。 それが何とも言えず見事だった。 [ビデオ(邦画)] 9点(2007-11-28 16:08:13) |
2733. 生きるべきか死ぬべきか
うーん、どうも話が理解できず。 そして、リズミカルすぎるご都合主義的な展開が自分には合わなかった。 ただし、不思議と退屈はしない。 画面展開、話の持っていき方が巧みだからであろう。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-11-28 11:53:14) |
2734. にごりえ
三つの話から成るオムニバス。 樋口一葉の小説を映画化したもの。 第一話と第二話は普通の出来。 第三話はとても良い。 山村聡、淡島千景ともにいい味を出している。 最後の幕切れはありきたりだが、その裏には、理屈では割り切れない“切りたくても切れない男女の仲”という、永遠不変のテーマが横たわっている。 そう、成瀬巳喜男監督の作品に通ずるテーマが、本作の根底には流れているのだ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-27 20:25:49) |
2735. 大人の見る絵本 生れてはみたけれど
小津のサイレント作品は大体観てきたが、本作は特別秀でているとは感じなかった。 本作が他の小津サイレント作品に比べ、高く評価されている意味が分からない。 というか、他の小津サイレント作品って、そもそも観ている人が少ないだけの気がする。 本作にこれだけの評価が集まるのであれば、もっと他の小津サイレント作品を観て欲しい。 そんな気持ちになってしまった。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-11-26 21:58:03) |
2736. マリア・ブラウンの結婚
“夭折の天才監督”と呼ばれる人は、何人かいらっしゃいますが、本作の監督であるライナー・ヴェルナー・ファスビンダーも、その一人です。 しかしながら、少しそれは過大評価かと・・・ まあ一応、賞とかも取ってはいるみたいですが、どうも良いとは思えません。 『ベロニカ・フォスのあこがれ』にしても同様です。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-11-26 17:21:30) |
2737. 九龍帝王/ゴッド・オブ・クーロン
アンディ・ラウが好きでない限り、全く観る価値を見出せない香港アクション・ムービーです。 映像センスも微妙に悪いです。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-11-26 17:19:17) |
2738. 鬼哭 KIKOKU
三池監督の、この手の作品は似た様なものが多く、観た後に全く区別がつきません・・・ [ビデオ(邦画)] 5点(2007-11-26 17:18:12) |
2739. わるい仲間
『サンタクロースの眼は青い』と並ぶ、日本で観ることのできる数少ないジャン・ユスターシュ作品の一つ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-11-26 17:16:54) |
2740. スキン・ゲーム
“スキン・ゲーム”とは、「上っ面だけの話し合い」つまりは「騙しあい」みたいな意味です。 一方は会社の利益を上げる為、もう一方は知り合いの住まいを守る為、必死に「騙しあい」をします。 結局、どちらかが勝つわけですが、最高のオチは別にあります。 勝つ負けるに執着し過ぎた挙句、本来の目的とは別のところに向かってしまったというオチです。 これがなかなかうまく出来ていました。 ヒッチコックも、この頃になると、ますます巧くなってきますね。 この辺りから、後年の傑作へ向けてパワーアップしていったんだと思われます。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-11-26 17:15:25) |