261. THE SALTON SEA ソルトン・シー
ハードボイルドなストーリーですが、半熟卵のような映画でした。面白くなる要素をたくさん持っているのですが、半端な感じは否めません。この役を演じるにはヴァル・キルマーは健康的すぎるような気がしました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-03 16:41:58) |
262. ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
《ネタバレ》 上手に歌ったと言う理由がウィザースプーンのオスカー受賞の大きな要因だそうですが、それだけでオスカー?と言う感想です。「歌えロレッタ~」の時のシシー・スペイセクはロレッタ・リンの性格まで歌に出ていて見事でしたが、ウィザースプーンのジューン・カーターは器用に歌っただけという感じでした。ノミネートが1年ずれていたらウィザースプーンのオスカーは無理だったと思います。カントリーが大好きなので、それなりには楽しめましたが面白い映画ではありませんでした。離婚、不倫、浮気が当たり前のカントリー界でおしどり夫婦として知られたジョニー・キャッシュとジューン・カーターを描いていますが美化しすぎているように思えます。あとジョニー・キャッシュは特に好きでもないのですが、同じカントリーシンガーの娘ロザンヌが好きなので、彼女をどう描いているかなというのも興味を持って見ましたが、ストーリーとはあまり関係なさそうではしょられていました。見終ったあとの気分が、あまり良くない映画です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-03 02:59:14) |
263. ギミー・ヘブン
《ネタバレ》 立て続けに「共感覚」が出てくる映画を見てしまいました。ラストの雨がガーベラになるシーン。これを撮りたいがために作った映画なのかなと思いました。ストーリーは穴だらけ、いろいろと面白いシーンもあったのですが残念です。どんなに枝葉が頑張っても肝心の幹がしっかりしていないと、どうにもならないという見本のような映画です。残念。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-03-31 06:01:14) |
264. ルールズ・オブ・アトラクション
《ネタバレ》 よくある青春ものですが「セントエルモスファイヤー」などに比べると面白かったです。オープニングの枯葉の逆回しがすごくて感心しました。ストーリーはラストからはじまり、戻ったり進んだり斬新でした。音楽が懐かしかったです。ところどころ好きでした。フェイ・ダナウェイ、毒が抜けきってしまってます。残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-03-31 05:56:58) |
265. ラストキング・オブ・スコットランド
《ネタバレ》 フォレスト・ウィテッカーのアミンは見応えがありました。ストーリー的には興味本位でウガンダに入り勘違いしていい気になっているジェームズ・マカヴォイのキャラクターにむかつきを憶えてしまいました。決して彼の演技が下手だということでなく、上手だから役にむかついたってことです。関係ありませんがイラクで捕虜になって非難された3人の日本人の事件を思い出しました。 [映画館(字幕)] 6点(2007-03-28 03:21:35)(良:1票) |
266. ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド
《ネタバレ》 コミックを読んでいたので90分の映画だと、どのくらいはしょるのかなあと思っていましたが、ある程度は予想通りでした。もっとボロボロの穴あき映画になるのだろうと思っていましたが、頑張ってまとめていたと思います。問題点をつついたら、たくさんありますが、これはこれで良しだと思います。ディオが霧の夜に石仮面を試そうとしたシーン雰囲が出ていました。 [映画館(邦画)] 4点(2007-03-28 02:34:58) |
267. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 これはディカプリオを見る映画です。ディカプリオなど賞味期限切れだと思っていた人が見ても惚れ直してしまうくらいおいしい役です。ストーリーは紛争地域から出土した巨大なダイヤモンドを巡る話ですが、ポルポト政権を思わせるような子供を洗脳させて戦士にさせる話や、洗脳された子供を取り返す父親の話など見所はたくさんあります。悲惨なストーリーなのに、見終ったあとで一番記憶に残っているのはディカプリオと、ジェニファー・コネリーのプラトニックなラブシーン。ジェニファー・コネリーも、どんどん良い女優になっていく気がします。久々に役者に酔える映画でした。ずるいです。 [試写会(字幕)] 7点(2007-03-28 02:29:14) |
268. 好きだ、
《ネタバレ》 好きな俳優、女優しか出ていない映画を見るのは久しぶりでした。独得の間の開け方と菅野ようこのミニマルな音楽が映画のやわらかで研ぎ澄まされた雰囲気をかもしだしています。宮崎あおい→永作博美というのも、瑛太→西島秀俊というのも違和感が無くて良い感じでした。ただ後半は話をまとめようとしたのか、少し退屈になってしまい残念でした。そのまま流れて終わって、もしかしたら、さらに数十年後に偶然会うかもと、思わせてくれた方が好きです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-03-09 02:49:17) |
269. 淑女は何を忘れたか
《ネタバレ》 この映画で改めて小津は和風でなくハイカラだったんだと再認識しました。斎藤達雄は和服を着てもバタ臭くかっこいいし、キュートなモを演じる桑野通子はバンプっぽくもあり魅力的です。印象的なシーンも多く、子供達が渡辺はま子のヒット曲「とんがらがっちゃ駄目よ」を歌いながら地球儀をまわして遊ぶシーンに当時の時代が見える気がします。あと栗島すみ子、吉川満子、飯田蝶子の女3人集まれば的な会話のシーン。原節子と淡島千景のやりとり同様に小津の楽しさ全開でした。ばか、かば、ばかと言い合う吉川満子、飯田蝶子、かわいくて大好きです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-07 06:18:17) |
270. あるいは裏切りという名の犬
ダニエル・オートゥイユ、なんでここまで耐えなければいけないの!と思わず言いたくなりました。それにしてもジェラール・ドパルデュー、めちゃくちゃ嫌なやつです。そう思いながら見ていたということは、映画を楽しんでいた証拠かなと思います。ダークなハードボイルド好き必見です。 [試写会(字幕)] 7点(2007-03-07 01:08:29) |
271. 我等の生涯の最良の年
《ネタバレ》 この映画でオスカーを受賞した実際に義手だったホーマーが映画にリアリティーを与えていました。カフェで、この戦争は意味がなかったという男に、実際に戦争から戻ってきた主人公が、怒って殴りつけるシーンは色々と考えさせられました。数年前にディクシーチックスがブッシュ批判をしたときに、実際に戦争に行っている人への冒涜だと非難されたことを思い出しました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-24 15:06:34) |
272. クラッシュ(2004)
《ネタバレ》 アルトマンの映画を彷彿とさせますがブラックジョークはありませんでした。様々なことに耐えている人ばかりが出てくる映画でした。銃の音におびえる娘に父親が銃弾を通さない透明マントをかけてあげると安心させる話は、逆に娘が銃を恐れなくなり銃の犠牲になってしまうのではと心配になりましたが、それでも、その後のエピソードで泣いてしまいました。この映画はこのシーンにつきます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-24 14:54:41) |
273. あらしのよるに
《ネタバレ》 はじまって10分くらいで話が見えてしまいそうで、しばらく我慢してみていたけど、意外と面白かったです。前に「手紙」を見たときに沢尻エリカがあれほどまでに山田孝之を追い掛ける理由がわからなくて映画にはいれなかったので、この映画もなぜ2匹が惹かれあうのかが気になっていたけど、きちんと描かれていたので良かった。メイのしゃべり方が多少気になったけど、成宮は難しい役柄を頑張っていたと思う。吹雪のシーンで「生き残るために僕を食べてくれ」は漫画「ジャングル大帝」のヒゲオヤジとレオと同じシチュエーションですね。吹雪のあとの楽園のようなシーンは疲労したメイの妄想だと思ってしまいました。その方が見応えがあった気がする。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-20 03:40:08) |
274. ファニー・ガール
《ネタバレ》 マシンガンのような早口のしゃべりと、出しゃばりだけどシャイという両極端を併せ持った役柄はバーブラのためになるようなもの。あまりにも自分勝手だけど憎めないし、かわいいなあと思ってしまう。当時、バーブラのことを日本の某映画評論家が「こんな鼻の女優は日本では受け入れられない」と言っていたけど、「追憶」以降は日本でも人気が合った気がする。映画は面白くはあったけど、オマーシャリフの濃すぎる顔が苦手だし、個人的にそっくりの友人がいるので気持ち悪かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-20 03:28:47) |
275. H.G.ウェルズのS.F.月世界探険
《ネタバレ》 H.G.ウェルズらしい「とんでもSF」系の面白さがたくさんつまってます。人類初の月着陸なのに月に手紙が残っていたことを発端にしたドタバタです。がちょうは好きだけど鶏は嫌いとか、大きな虫の幼虫を骨(骨がある)だけにしてしまう蜂型の月星人とか楽しいです。独得の月の映像も美しかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-13 13:32:08) |
276. ブラザーズ・グリム
《ネタバレ》 やっぱりテリーギリアムの映像は楽しいです。「ポポロクロイス物語」みたいな田舎の町の映像。おとぎ話の世界に生きる弟と、現実を見させよとする兄。個人的にマット・デイモンもヒース・レジャーも、今まで彼らが演じた映画の中で一番いい男に見えたし、 どの映画でも美しいなあと思ってしまうモニカ・ベルッチも一番魅力的に感じました。多少の強引さはあっても、むかし、むかしではじまる物語は、めでたしめでたしで終わるものです。とても良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-11 14:33:20) |
277. スタンドアップ
《ネタバレ》 「スタンドアップ」というタイトルと、内容予告を見てサリー・フィールドでも出てきそうな映画を想像していました。この手の映画は個人的に好きなタイプではなく、ストーリーにも目新しさはなかったのですが、最後まで興味を失わずに見ていました。シャーリーズ・セロンの役柄は下手すると、「告発の行方」のジョディ・フォスターとかぶってしまい、蓮っ葉になるか、被害者妄想が強くなるかの難しいと思いますが、娘としての母親としての感じ方まで伝わってきて上手だなあと思いました。自分がレイプされたと言えなかった理由も、父親がそれを知らずに娘を嫌っていた理由も、田舎町での生活を思うと納得のいくものでした。 フランシス・マクドーマンド、シシー・スペイシックは相変らず良いキャラだなあと思いました。「スタンドアップ」というタイトルはどうかと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-11 05:53:05) |
278. メゾン・ド・ヒミコ
《ネタバレ》 年をとったゲイ映画だから違和感を感じるのでなく、描き方に違和感を感じました。まずステレオタイプの老人ゲイの演技にマイナス。年を経た苦しみも深さも伝わってこない。父親がゲイだったと知って苦しんだと言っているわりには、過去の苦悩がまるで感じられず、そういう演技をしていますという感じの柴崎コウにマイナス。西島秀俊は決して嫌いじゃないのですが、こういうスケベ役を演じるには上品すぎることでマイナス。面白く出来そうな題材ですが、面白く感じませんでした。老舗のゲイバーのママの話でも聞いて作り直した方がいいのではと思います。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-02-11 05:42:31)(良:1票) |
279. 野生のエルザ
《ネタバレ》 この映画くらい子供の時に見たのと今見るので感じ方が違うのも珍しいです。子供の頃に見れば野生に帰れて良かったね、ですむのかも知れないけど、今は色々と考えてしまいます。動物園の動物をかわいそうだと言い切っているけど、家猫より野良猫の方がしあわせに決まっていると言うようなものです。どちらが幸せかは決してわからないことです。出てくるライオンたちがかわいくて、特に大きくなって動物園に移動させられる3匹が、それぞれ猫のように運ばれるシーンは思わず顔がほころびました。その後、作者はライオンに殺された風に装われて地元の人に殺されてしまいましたが、その話に関しても色々と隠されていることがありそうです。。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-02-08 15:57:36) |
280. マシニスト
《ネタバレ》 不眠症になったクリスチャン・ベールが不可思議な出来事に巻き込まれていくのですが、ラスト近くのカフェでのシーンなどを見ると世の中にこういう被害妄想的な人って少なくない気がします。こういう人は現実で目の当たりにする方が怖ろしいので、わざわざ映画の中でまで見ていたくないなあと思いました。妄想が「マルホランドドライブ」レベルまで行くと天晴れなのですが、なんとも中途半端でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-02-05 09:47:15) |