261. エクソシズム(2010)
《ネタバレ》 エクソシズムの映画としては、結構まじめな作りをしています。司祭による任命なしでエクソシズムを行うエニス神父の妙な行動も、後にその理由がわかってきます(なんで大事なテープを人のうちに(鍵をかけているとはいえ)置きっ放しにしてるんだという、疑問は生じますが)。そういう意味では教育的ですらあります。ホラーだとすれば、サイコ・ホラーだと思います。その意味で、もう少し、家族の闇の部分にスポットをあててもよかったと思いますし(中学生まで親が自宅で勉強を教えるなんてのは、考えられない!)、最後の緊迫する場面が、個人の内面の扱いが浅薄になっていて、少々残念です。ただ、最後に、闇を抱えた二人だけが生き残るというのは、象徴的で、うまいと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-28 09:48:36) |
262. ザ・ライト -エクソシストの真実-
《ネタバレ》 普通におもしろいです。バアルは、カエルや猫の姿をとる場合が多いのだそうですが、だったら、「おまえ、バアルじゃないか?」くらい聞いてもよさそうなもんだ。そういうのは、ご法度なんだろうか。ご法度というのも変か。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-22 22:37:21)(笑:1票) |
263. しあわせの雨傘
こういう単純なオゾンも悪くはないと思います。 シェルブールの雨傘のパロディではないと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-24 23:36:27) |
264. 裸で御免なさい
ダニエル・ジェランが全く魅力的でないうえに、薄く隅々まで女性蔑視的で、つまらない。ブリジッド・バルドーの可愛さが台無しだ。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-24 23:33:33) |
265. さすらい(1957)
初期の作品のためか、アントニオーニの作品にしては、「構成」がある。まるで、ニューシネマかヌーベルバーグのようだ。それは冗談としても、案外、感情移入しました。イルマが「パラダイン夫人」(アリダ・ヴァリ)だったのも良かったです(この女優好きです)。ただ、日本語タイトルを「さすらい」としたのは、決して悪くはないのだけど、直訳の「叫び」のほうが、よほど映画にあっていると思う。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-22 20:15:57) |
266. アクション、ヴェリテ
なんだかわけのわからないまま、終わってしまったが、分かった気になった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-20 14:08:26) |
267. 愛の神、エロス
この順番に並ぶと、私の一番すきな、ミケランジェロ・アントニオーニの作品が、まるで、わざと難解に作ってあるかのようにみえるのが、唯一、残念な点である。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-20 14:00:58) |
268. 赤い砂漠
カラーのせいか、モニカ・ベッティにいつもの神秘性が感じられず、説得力が失われていたように思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-17 12:47:59) |
269. 情事(1960)
もう少しレア・マッセリを魅力的に撮っておくと、説得力があったと思います。あと、泣くんなら、ちゃちな浮気なんかしなきゃ良いのに、と思いますね。いずれにせよ、「芸術作品」というより、気楽に楽しめる作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-10 19:03:36) |
270. ブラック・ムーン
こういう映画はすごく好きだし、キャスリン・ハリソン的な女優も好きだし、胸のさらけだしっぷりも男らしくて良いが、いかんせん、この退屈ぶりには点数を下げざるをえない。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-08 23:33:01) |
271. 審判(1963)
原作を妙に意識した結果、原作を超えられないことになってしまった典型の映画。ロミー・シュナイダーは良いと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-03 11:28:33) |
272. ある女の存在証明
2人のヒロインに魅力を感じられないのものだから、ミケランジェロ・アントニオーニらしい展開に説得力が感じられず、何かの抜け殻をみせられているようだった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-27 21:41:43) |
273. 欲望(1966)
こういう映画は、基本的に、大好きなんだが、どうもミケランジェロ・アントニオーニの映画はロンドンの穢い街との相性が悪いと思う。白黒だったらまだ良かったのかも。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-25 12:25:23) |
274. ボッカチオ'70
なんか見たことあるなと思ったら、法印大子だった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-20 00:34:03) |
275. 太陽はひとりぼっち
日常を丁寧に描くと、シュールになんだなあ、と感心。問題は邦題だ。 [DVD(字幕)] 9点(2011-06-13 01:30:37) |
276. 好奇心
ガキの気持ち悪さを、よく描けている。「青春」なんて言葉はなくなったほうがよい。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-08 07:18:29) |
277. ルシアンの青春
陰鬱な時代の、ルシアンのような人物にスポットを当てているという時点で、この映画は成功している。 [DVD(字幕)] 8点(2011-06-05 10:09:56) |
278. 夜
大人のあれや、これやが、うまく描かれている。冗長な面があるようでいて、無駄がない。 [DVD(字幕)] 9点(2011-05-29 02:09:25) |
279. 雨のしのび逢い
周囲から見れば滑稽な、キス1つない、1週間の濃密な愛に、説得力をもたせられるのは、ジャンヌ・モローだけだろう。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-27 23:40:16) |
280. アデルの恋の物語
イザベル・アジャーニが、トリュフォーの創りたいものを正確に理解しているからこそ、こういう静謐とした映画になるんだろうと思う。何度も繰り返してみたい映画の1つだ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-05-26 00:31:08) |