261. ロッキー・ホラー・ショー
《ネタバレ》 30年前の映画だとは思えない。みんな歌がうまくてすばらしい。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-25 00:55:16) |
262. グラン・トリノ
《ネタバレ》 公開初日に鑑賞。奥さんに先立たれた頑固保守ジジイが、近所に引っ越してきた東洋系移民との付き合いの中で、生きるとは何か、死ぬとは何かを悟っていく映画。グラントリノというのは、フォードという車会社の70年代の高級車のことで、このジジイが大切にしている車のこと。 ジジイは朝鮮戦争から生還した元兵隊で、戦争で沢山人を殺した記憶が焦げ付いて離れないでいる。それゆえのラスト、ジジイの丸腰の決断が勇敢。報復の連鎖を、自らの体をもって断ち切るジジイの姿を、夜の街頭によって照らし出す。エンディングの「グラントリノの歌」が泣ける。早い段階で警察を呼んでおけばああいう結末にはならなかっただろうな、残念。 [映画館(字幕)] 9点(2009-05-03 13:39:36) |
263. GOEMON
《ネタバレ》 ずっと麻生久美子だと思っていたら広末でびっくり。 ずっと佐藤浩市だと思っていたら江口でびっくり。 特に広末、あれ麻生久美子でしょ。違うの?さすが麻生ってずっと思っていたのに。 まるで外国をマーケット対象としかしていないような描き方で、日本人には逆に違和感になることが少々。織田信長の肖像画はやっぱり教科書に載ってるあれでなきゃアレ?ってなる。なので、もっと時代錯誤の衣装やメイクをやってしまってよかったのではないか。ヘリコプターで空爆とか、馬でなくバイクで疾走とか。 むしろ押井守よろしくアニメーションでもよかったんじゃないか。やってることはほぼアニメーションみたいだし。 外国人は、家康がその後300年くらい戦争をしなかったという史実をご存じないのではないか、これを知ってるか否かでラストの感慨が変わる。 [映画館(邦画)] 8点(2009-05-03 01:55:13) |
264. ひぐらしのなく頃に
とりあえずあのヒロイン二人は脱ぐべきだ。 [DVD(邦画)] 3点(2009-04-20 22:32:07)(笑:1票) (良:1票) |
265. ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急!まぼろしの汽車
《ネタバレ》 うーん、そんなにおもしろくねえ。 テレビ版のシャチホコみたいな吸血鬼が出てるまぼろしの貴社のほうがおもしろい。 [DVD(邦画)] 4点(2009-04-20 21:47:43) |
266. ゲゲゲの鬼太郎 大海獣
《ネタバレ》 水木の原作(血を注射するやつ)のほうだとおもって借りたのに、チンポとは。 [DVD(邦画)] 5点(2009-04-20 21:44:59) |
267. 叫
《ネタバレ》 もうすこしわかりやすくてもよかったかなあー。 [DVD(邦画)] 7点(2009-04-20 21:42:27) |
268. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 我々はもっとこういう映画を観て、目の前の生活とアフリカの現実との相関を意識しなければならない。 [DVD(吹替)] 9点(2009-04-06 00:49:47) |
269. ウォッチメン
《ネタバレ》 前田先生のおっしゃるとおり、青入道やロールシャッハはなんらかへのメタファーであるのかもしれないが、だとしたらもうすこしわかりやすくしてほしい。火星のでかい時計とか、最後の新聞屋さんとか、なんか意味があるんだろうけど、そこまで見抜くことができなかった。なので消化不良。 [映画館(字幕)] 8点(2009-04-06 00:45:41) |
270. ワルキューレ
《ネタバレ》 結局映画を見ている全員がご存じのとおり、クーデターは失敗し、クーデター該当者は全員銃殺刑。今にして考えればトムクルーズの行動は正義なんだろうけども、時代は彼を極悪人とするのだな。罪とは相対的なものであって、絶対的尺度はどこにあるんだ。つまり人を殺すってのも絶対的罪とはならないということである。戦争のもとでは人殺しは正義になる。 [映画館(字幕)] 8点(2009-04-06 00:40:55)(良:1票) |
271. ダイ・ハード
《ネタバレ》 つまり永遠の少年たちなんですな、彼らのソウルは。 [DVD(字幕)] 9点(2009-03-27 01:13:14) |
272. ホステル2
《ネタバレ》 前作には共感出来たが2はどうか。チェコスロバキアでは外国人を誘拐拉致して、拷問殺人死体損壊愛好家に売り渡す秘密組織があって、そこに売られる人々とそれを買う人々らの狂気を覗く映画。タランティーノ監修だそうだがタランティーノならではのセリフ回しはナシ。 日本でも星島や宮崎勤といった拷問殺人死体損壊愛好家はいるし、以前から述べている通り男は生まれながらにして拷問殺人死体損壊を愛好する生き物なわけであるから、人間を拷問殺人死体損壊目的でオークションで競り落とす彼らの気持ちは良く理解できる。当然こんな気持ちを認めるわけにはいかないのだが、このホステルという映画はそういう人間の残念な快感構造を肯定的に表現する数少ない映画。だからこそ不愉快極まりない映画。 けれどもご安心、監督はきちんと被害者に加害者に復讐をさせてあげる。だからラストは爽快。そう、人間には応報感情というのもある。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-27 01:11:15) |
273. 少年メリケンサック
《ネタバレ》 宮崎あおいは確かにかわいいんだが、俺にはまだ家無き子の安達祐実のような「子役」という印象を受ける。社会人スーツを着なれていない。それがかわいいんだが。 そもそも劇中に登場する音楽が生理的に合わない。あんなへたくそなパンクバンドに世論が熱狂するわけがないだろうに。あれならば宮崎あおいの動画を流したほうがよっぽど良い。ユースケサンタマリアと宮崎あおいの演技は『トウキョウソナタ』あがりの俺にはテンション高すぎで耳障りであった。クドカンがケラのような映画家になるにはあと4本必要か。 [映画館(邦画)] 6点(2009-03-27 01:08:35) |
274. トウキョウソナタ
《ネタバレ》 10点連続投稿は久し振りだ。 これまたすばらしい映画だった。 すべてのシーンのすべての画面の中にこだわりと効果を感じるが、そのすべてを拾いきるにはまだ力が足りない。だけどもこの映画の素晴らしさはわかる。 夜の海岸の波の頭を白く光らせる明かりが印象的だったのだが、STING大好き様のおかげで、あれが「月の光」であることに気づけました。パーフェクト! [映画館(邦画)] 10点(2009-03-27 01:06:44) |
275. 愛のむきだし
《ネタバレ》 ものすごい映画を観てきてしまった。つかこうへいや唐十郎の演劇を見ているかのような体力を消耗する映画。始まって200分くらいたったころの、満島の聖書を読み上げるシーンが至高。ベートーベンがいい。 [映画館(邦画)] 10点(2009-03-27 00:57:08) |
276. パコと魔法の絵本
《ネタバレ》 役所のじじいに感情移入したくても何度もつっぱねっられてしまい、失敗。パコの幼さだけがリアリティーがありどうも不連続。パコを宮崎あおいくらいの役者でやらせればいい。それで「5歳!」って言えばいい。 あれだけ極彩色でアニメーションと共演できるのだから、『シカゴ』みたく舞台と客席を作ってしまっても、中島監督ならば成功するはず。 雨を降らす劇団ひとりが泣ける。 [DVD(邦画)] 8点(2009-03-27 00:53:05) |
277. 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
《ネタバレ》 サトエリは好きになれなかった。共感も同情もしようと思えないほど好きになれなかった。なぜあんなめんどくさい女になったのか、その歪んだ育ちに興味がわく。 一方、永作にはとても惹かれた。悩みを打ち明けるときの覚悟、旦那を力いっぱい押し倒し唇を奪うあたりからの色気、帰宅した旦那のおでこに顔を寄せる色気、旦那の袖をつまんでぐっと引き寄せるあたりの色気。いつも明るく元気に暮らす永作に大変元気づけられた。ありがとう。 [DVD(邦画)] 8点(2009-02-11 02:01:44) |
278. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
《ネタバレ》 題名を見る限りでは主役はベンジャミンバトンだが、僕にはデイジーが主役に見えてしかたなかった。デイジーの数奇な運命に感動した。 若返っていく男と、置いていく女の間に愛を発生させることにより、「永遠の愛」は存在するのかどうかを検証した実験と言える。その答えは、パリのホテルで熟女デイジーと若いベンジャミンがシトネをともにする夜のシーンに表わされているように思う。 また、人生とはなんぞやという究極命題に対しても一定の解を与えているようにも思う。ラストのラスト、数奇な人生の数々の登場人物を、名前ではなく「職業」で呼んでいく。これが人生である。デイジーを「ダンサー」と言った。 確かに若返っていくという設定は根本的におかしいが、こういう宿命の人間を通して見えてくる人生というのもあって、興味深い。 [映画館(字幕)] 9点(2009-02-11 01:55:24) |
279. 魍魎の匣
原作の文庫本の厚みに萎えていたのだが、映画を見て、読んでみる価値があるに違いないと感じた。 原作を読んだ人が、映像にするとこういうふうにもとれるよね、って感じになるためだけの映画。 だるま女はやっぱりエロいですな。 [DVD(邦画)] 7点(2009-02-02 03:25:48) |
280. 河童のクゥと夏休み
《ネタバレ》 東京タワーのふもとで、おっさんに死なれ、怒りにとりつかれたクゥが豹変し、巨大化し、目が怖くなり、ギっと念じた瞬間東京中の人間がバーンと粉砕され、まるで『もののけ姫』のカタストロフィみたいになったら、それはそれで面白いのだが、原恵一はそんなことはせず、宅急便でお別れという極めて地味な決別を選んだ。それがいいよね、とても。 幸薄女の子とのやりとりもとても泣ける。小学生同士の仲だから、あそこで抱きしめたりはしない、そういういわばプラトニックな付き合いが懐かしい。 犬のおっさんが達観した悟りの声でクゥと会話する様子を見て、昔うちで飼っていた犬を思い出した。きっとあいつもあんな風に物事を言語で考えていたのだろう。そう思うと泣けて泣けて。 [DVD(邦画)] 9点(2009-01-26 01:14:21) |