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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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261.  トレイン・ミッション
コレット=セラとリーアム・ニーソンのコンビもすっかり板についてきました。 大勢の乗客がいる中で事件に巻き込まれ、正体不明の敵から絶えずメッセージが届き、誰も頼れない状況で事件を解決しなければならない。 飛行機から列車に舞台は変わりましたが、このコンビの「フライト・ゲーム」と基本的な設定は似た作品。 どちらも最後まで見る者に的を絞らせない、よく出来た作品ですが展開のノンストップ感など、本作の方がより面白かったです。 年齢を重ねるごとに渋みを増すニーソンですが元警官、元CIAエージェントといった過去を持つ男の役が多くなってきました。 本作では、元警官で、今はリストラにあった保険会社の営業マンという男を演じていますが 相変わらずメチャクチャ強いので、こういった過去を持つ男という設定も当然になってくるのかもしれません。 それにしても、あの面構えとドスのきいた声で威圧され、保険の必要性を説かれたら思わず契約してしまいそうで怖いです。
[DVD(字幕)] 8点(2018-10-14 14:10:01)
262.  わたしを離さないで
SF的要素のある世界観。こういう映画の場合、近未来が舞台になっていたりするとあくまでもSFの世界という目で見るのですが、 本作の場合は見ている自分が生きてきた時代を舞台としており、少し変わった感覚で見ていました。 歴史と威厳を感じさせる、イギリスの寄宿学校の校舎の佇まいと、そこでの生活。緑豊かなイギリスの田園風景。 本作のSF的基本設定を除けば、実にイギリス映画らしい雰囲気をたたえた作品です。 ある生まれながらの宿命を背負い、1人の少年と2人の少女がともに成長していく。抗えない宿命と生、友情と恋のはざまで揺れ動き、 些細な何かがきっかけで壊れてしまいそうな、繊細な心の機微を描いた青春映画としても良かった。 キャリー・マリガンは独特の魅力と個性を持っている人だと思います。 ハッとするような美貌という訳ではないけれど、その表情で演じる彼女の魅力は本作のような静かな映画にピタリとはまりますね。
[DVD(字幕)] 8点(2018-09-30 16:08:03)
263.  木と市長と文化会館/または七つの偶然
90年代のロメールと言えば、四季の物語シリーズに取り組んでいた頃。 それを一旦中断して撮られた本作は、あのロメールが政治に言及する異色作です。 しかし変わらず登場人物は誰もが饒舌、ロメール節は本作でもすこぶる快調。 左派を自称するある田舎町の市長。緑が豊富で農業が主要産業。他にこれといった特色が無い小さな町に、 総合文化会館を建設する市長の計画に端を発する騒動、というほどのこともないですが、様々な人々の主張が面白おかしく繰り広げられる。 作品は7つの章に分かれていて、これが邦題にある「7つの偶然」となっています。 理屈っぽいそれぞれの主義主張が繰り広げれますが、結局は偶然の連続、偶然の積み重ねで世の中は回っていくということか。 軽いタッチの中に風刺や皮肉も効いている。汚職も無く箱物建設の利権に群がるような者も出てこないロメール流政治モノ。楽しい映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-16 23:21:53)
264.  泥棒貴族 《ネタバレ》 
騙し騙され騙したつもりが・・・。二転三転するするストーリー。 シャーリー・マクレーンとマイケル・ケインという名優のW主演、 そして監督に脚本、撮影などにもビッグネームが揃いながら、何でだろう?知名度が低い作品です。 冒頭から30分程度か。あれよあれよという間に完全犯罪が成功! え?もう終わり?と思いきや、「・・・・・という計画だ。」 まずは計画と、計画通りことが進んだ完璧なケースを先に見せるというのが面白いし、これが最後の最後まで効いています。 当然計画通りにいかない。悪戦苦闘もしますが、そんな理想と現実のギャップも可笑しく、 シャーリー演じる女の予想と全く違うキャラも面白い。意外に大胆でふてぶてしさと可愛らしさを見事に両立させてみせる。 予想に反してなかなかガードが固い大富豪を演じるハーバート・ロムの存在がまたいい。 そして冒頭の計画映像通りいけば成功だと見る者を思いこませておいて実は!というオチも素晴らしい、 なかなか小粋な犯罪サスペンスコメディ。そしてロマンス。
[DVD(字幕)] 8点(2018-09-15 12:06:54)(良:2票)
265.  マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー 《ネタバレ》 
見る前の予備知識は、前作のみ。そして、前作の幸せ感いっぱいの世界観が好きだったということ。 続編というものはガッカリというケースも多いですが、本作はいい映画でした。 前作の世界観、登場人物を受け継いだ今のストーリーと、 既に他界した、島にやって来た頃の若かりしママとその親友、そして3人のパパとの青春ストーリーが同時進行する。 ママが既に亡くなっていることを冒頭で見せるので、あれっ?とは思ったのですが、 家族の歴史を感じさせるその後のストーリーは前作以上によく出来ていました。 遂に誰が本当のパパか明らかになるのか?とも思いましたが、本作に関してはやはり3人のパパ、ということで良かったと思います。 その若かりし頃のママを演じるリリー・ジェームスが素晴らしかった。豪華キャストの作品ですが、本作のMVPは彼女でしょう。 本作最初の本格的なミュージカルパートはまさかここで来るとは思わなかった卒業式。 2つ目は仕事の事情で一時的に離れて暮らす夫婦を壁1つ隔てて共演させる。 前作以上に美しい海、美しい風景をバックにして、ミュージカルパートは 前作では使われなかったABBAの曲もふんだんに使い、前作以上に迫力があり趣向を凝らした楽しいものになっています。 美しい風景と、登場人物の衣装から家の中の小物に至るまでカラフルな作品の色もとても楽しい。 終盤登場するシェールは流石の貫禄を見せつけます。そしてキャストに名があったメリルがなかなか登場しない。 いつどんな形で登場させるんだろう?引っ張って引っ張って最後の最後に登場します。いい登場のさせ方でしたね。 締めは前作同様、主要登場人物が揃ってのエンドロールが楽しかった。 さて、前作の鑑賞後と同じく次のドライブの時に聞く音楽はABBAで決まりだな!
[映画館(字幕)] 8点(2018-08-31 22:35:43)(良:1票)
266.  パターソン 《ネタバレ》 
パターソン市で生まれ、今もこの街で生きるバスの運転手で余暇に詩作をする若者パターソン君が本作の主人公。 朝、恋人と一緒のベッドで目覚め、出勤し、バスの発車前のわずかな時を利用しノートに詩を書きとめる。 同僚との会話の後バスを発車させる。運転中はパターソン市民である乗客の会話が作品をうまくつないでいく。 仕事が終わり、恋人と食事をしその日あったことを話し、犬の散歩、そして行きつけのバーで人のいいマスターと常連客達とのやりとり。 毎日ほぼ同じ行動の繰り返し。時にトラブルはあるが基本的に大事件は何も起こらない。淡々としたパターソン市とパターソン君の日常。 でも、多くの人にとって、日常ってそういうもの。 パターソン君の行動範囲に定点カメラが据えられているか如く、規則正しく彼の毎日を映し出していくので、 淡々と抑揚のない作品でありながら、作品のテンポがとてもいい。 今日は同僚とどんな会話をするのか、どんな乗客が乗り込んで来るのか、 さて、日も暮れてそろそろバーに出かける時間だな。意外性の無い彼の日常が次第に楽しみになってくる不思議な心地よさ。 パターソン君とパターソン市の人々や恋人とのやりとりに挿入される、 クスッと微笑ませてくれるような普通の人々の日々の暮らしの中にあるささやかな笑いドコロ。 このあたりには実にジャームッシュらしい独特の空気、そして楽しさがあります。 特に今日は何を言い出すのか、明るく朗らかな恋人の存在が淡々とした日常を描く作品の中でいいアクセントとなっています。 架空の町ではなくアメリカに実在する町パターソンで生まれ、 仕事の傍ら詩を発表し続けた実在の詩人に捧げるという意味合いもあるであろう本作「パターソン」の主人公は パターソン君であると同時に、この詩人を輩出し、様々な愛すべき人物が登場したパターソン市そのものでもあったのでしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2018-08-12 20:12:34)(良:1票)
267.  20センチュリー・ウーマン 《ネタバレ》 
もっと軽いタッチのコメディを見るつもりでの鑑賞でしたが、 いい意味で期待していたものとは違った苦みのあるコメディでした。 1970年代も終わろうとしている頃のアメリカ。異なる時代の価値観を持つ15歳の思春期の少年とシングルマザー。 母とはまた違う世代の価値観を持った、少年にとっては2人の年上の女に、1人の男。 ベトナム戦争の戦後であり、そうした時代背景が生み出したヒッピームーヴメント。そしてパンクロックやフェミニズム。 当時のそんな世相、文化、価値観を折り込みながら、ごく狭い範囲で共に暮らす価値観も世代も異なる登場人物それぞれの成長のお話。 マイク・ミルズの自伝的要素が含まれるという15歳の少年を主人公とした青春映画を軸としながら、 親子間、世代間、男女間の価値観の違いから生じる衝突に、それを乗り越え互いを思う気持ちを描き出す脚本の良さと共に 誰も声を荒げることも、大きく泣き崩れることも無い。ミルズの抑えた演出、主要キャストそれぞれの抑えた演技も光る作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2018-08-06 22:16:17)
268.  オン・ザ・ミルキー・ロード 《ネタバレ》 
何年ぶりになるだろう?クストリッツァの実に久しぶりの新作。 作品からほとばしる、この人の映画特有の力強さに全く衰え無し、本作も素晴らしい作品でした。 いつものクストリッツァと同じく、愛すべき動物たちと牧歌的な農村の風景から作品はスタートする。 しかし間もなくこの村は戦場であることをすぐに思い知らされますが、 そんな中に生きる人々の人間描写もまた、彼らしい独特の明るさと力強さがあります。 〝イタリアの宝石″モニカ・ベルッチの変わることの無い美しさと共に、 ミレナを演じた女優さんの、モニカに全くひけを取らない存在感もまた印象的でした。 モニカ演じる〝花嫁″と愛し合うことになる、クストリッツァ自らが演じる主人公の男ら主要登場人物と 動物たちの楽しい絡みや、もう1つのクストリッツァの映画に欠かせない要素、登場人物が楽器を奏で歌い踊る音楽もまた素晴らしい。 休戦を祝い、村人が歌い踊る宴。しかしモニカを追ってやってきた黒ずくめの特殊部隊が、その平和なひと時を粉々にしてしまう。 その特殊部隊が多国籍軍であるというところに何とも言えない皮肉を感じます。 以降は愛し合う2人の特殊部隊からの逃避行が描かれますが、水辺から川の中、そして荒涼とした羊の放牧地での追手との攻防は圧巻の一言。 祖国の内戦を背景にしたものが多いクストリッツァ映画ですが、平和の象徴のようなクストリッツァ映画に出てくる動物たち。 本作で最も印象的なのはハヤブサですが、戦争の悲惨さを寓話的要素に包み込み、いつにも増して彼らの強い意志を感じさせます。
[DVD(字幕)] 8点(2018-08-05 16:23:25)
269.  サンダーボルト(1974) 《ネタバレ》 
マイケル・チミノの監督デビュー作。 本作から始まって、「ディア・ハンター」が絶賛され、「天国の門」で地獄を見て、 「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」でプチ復活もありましたが、その後はパッとしなかった。 今となると、この人のこういうスケールの映画をもっと見たかった気がしますね。 全体的にコメディタッチにまとめられながらも、ニューシネマ的な哀愁が漂う凸凹コンビの男2人が中西部を行くロードムービー。 年長者と勢いのいい若者、そんな2人のコンビぶりは、本作の前年製作の「スケアクロウ」と重なって見えた。 刹那的な生きザマのライツフットを魅力いっぱいに演じて見せたジェフ・ブリッジスですが、 それだけに彼に待ち受ける運命を思うと、どこかおどけたような作品の空気そのものが悲しさを誘います。 大らかな中西部の風景と大らかな作風の中に漂う、笑いと哀愁が入り混じったような空気感がたまらない一品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-07-06 22:16:31)
270.  ふたりの女
イタリアの巨匠デ・シーカ。「自転車泥棒」に代表されるネオリアリズモや、 マストロヤンニ、ソフィア・ローレンの名コンビを起用した艶笑喜劇、 そして「ひまわり」や本作のような、戦争と女を描いた反戦映画もまた印象的です。 多くのデ・シーカ監督作に出演したローレンですが、喜劇にしても戦争の時代のドラマにしても、 やはりこの人には逆境にも強く逞しく生きる姿がよく似合います。 1960年製作の本作、ローレンはまだ20代半ばですが、中学生の娘がいるシングルマザーという設定。 実年齢を考えると無理がある設定ですが、デ・シーカにとって主演はローレン以外には考えられなかったのでしょう。 実際、違和感を感じさせません。女として、母として。女優ソフィア・ローレンの素晴らしさを見ることができる作品です。 中盤までは母娘が疎開先の地方で出会う人々の交流がイタリア的陽気さをもって描かれる時間帯もありますが、 だからこそ市民生活の中に土足で踏み込んでくる、市井の中の戦争が描かれる終盤が辛い。 ローレンが圧倒的な存在感を示す作品ですが、娘を演じた女優さんの透明感のある存在もまた印象的でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-05-28 21:53:02)
271.  ラ・スクムーン
派手さはありませんが、とにかくベルモンドが渋くカッコいい、暗黒街の人間模様を描いたドラマ。 監督は実際にそのスジの人であったという過去があるジョゼ・ジョバンニ。 それだけに、淡々と進む地味な作風の中にリアリティが感じられます。 僕はアクションコメディのベルモンドが一番好きなんだけど、こういう寡黙で渋いベルモンドもいい。 CCの役はあまり機能していない感じもしますが、そこにいてくれるだけでいい。やはりそんな華がある存在感がある。 冒頭、白いスーツ姿で敵を射抜くカッコいいベルモンドと、黒いスーツ姿の哀愁を帯びたラストのベルモンド。 どちらもいい。最初から最後までベルモンドの映画。耳に心地よいテーマ曲も印象的なフレンチノワールの佳作。
[DVD(字幕)] 8点(2018-05-20 18:18:22)
272.  博士と彼女のセオリー 《ネタバレ》 
全力で自転車を漕ぎ疾走する、冒頭の若き日のホーキング博士と学友たち。ボート部の活動の風景。 そしてパーティで出会ったジェーンと恋に落ちる。序盤は美しく躍動感に満ちた青春ラブストーリー。 その躍動感は病気の進行とともに失われていくのですが、その全てを演じるエディ・レッドメインに驚かされました。 アカデミー賞をはじめ、様々な映画賞で主演男優賞を総なめにしたのも当然の静かなる熱演を堪能しました。 恋に落ち、結婚することになるジェーン、友人たち、大学の恩師。2人の前に現れる男に・・・。 博士の人生のストーリーの中に登場する、全ての登場人物が良かった。 「僕の目標は時間に始まりがあると、1つのシンプルでエレガントな方程式で証明すること。」 と若き日の博士は言う。その理論、偉業に言及しすぎると映画としては難解になってしまう。 それよりも青春時代からの博士の人生そのものにスポットを当てた、本作はそれが良かったのでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-23 22:06:39)
273.  早春(1970)
15歳の童貞君が、職場の先輩のキレイで可愛いお姉さんに恋をする。 そのお姉さんが時には彼をからかい、時には無邪気にじゃれ合ってくる。 常にミニスカ姿、ポール・マッカートニーの恋人だったというジェーン・アッシャーの魅力に、 やっていることはストーカーに近いけど、好きになった年上の女性のことが頭から離れない。 彼女が男と一緒にいればことごとく邪魔をする。恥ずかしくて、モヤモヤして、イライラして。 そんな思春期を演じるモルダー=ブラウンの2人がこの世界観にピタリとはまっている。 男が妊娠した姿のポスターや、彼女によく似た等身大のパネルといったアイテムの使い方がいい。 そのパネルと一緒に夜のプールで泳ぐシーンの青が美しい。しかしその恋は次第にdeep endへと落ちていく。 こういう結末はあまり好きではないですが、プールへと流れ出るペンキの赤と、 プールに漂うもう1つの赤が鮮烈な印象を残すラストには驚かされました。 もっと静かな映画いうイメージがあった作品ですが、コメディタッチでバタバタとしたシーンが多いのが意外でした。 特に主人公の少年と夜の街のホットドッグ屋とのやりとりも本作の印象的なシーンの1つです。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-03-22 22:10:53)
274.  15時17分、パリ行き 《ネタバレ》 
15時17分パリ行きの特急に乗り合わせた乗客とテロリストとの闘いを再現するサスペンスと思っていたので この列車に乗り合わせた3人のアメリカの若者たちの生い立ちから見せるストーリーは意外でした。 悪ふざけをしては校長室に呼び出されるような、アメリカのどこにでもいそうな子どもたち。 その生い立ちや遊びを通して、3人のうち2人は軍人を志す。アメリカのどこにでもいそうな青年たち。 それもエリート軍人ではなく、戦地の村で忘れ物をしたり訓練に遅刻したりする姿が。 俳優を使わず、実際に英雄となった3人にそのまま自分たちを演じさせ、 ヴェニスやアムスを観光する彼らの姿は、本当にどこの観光地でも見かけそうなごく普通の若者の姿だった。 そんなごく普通の3人の若者の姿が効いてくる。15時17分パリ行きに乗り合わせた色んな国の名もなき人々が力を合わせ、 勇気を振り絞り被害を最小限に食い止めるべく闘い、重傷を負った乗客の命を必死で救おうと奮闘する様を描く。 思っていた映画とはかなり異なりましたが、これもまたイーストウッドらしい映画だと思えました。
[映画館(字幕)] 8点(2018-03-09 16:22:31)(良:1票)
275.  深く静かに潜航せよ
名匠ロバート・ワイズ。「ウエストサイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」といった まずはミュージカルの大作が思い浮かぶのですが、この人は本当に色んな映画を撮っています。 本作は太平洋戦争における日本海軍と米海軍の息詰まる攻防を描いた潜水艦もの。 狭い艦内の中で俳優の動きが極端に制限されるので戦争映画の中では地味に映るのですが、 本作も含め潜水艦ものは秀作が多いと思います。敵を目視できない潜行中のレーダー探知や些細な音など、 互いの意思を読み合い、次の一手の出方を探り合う。張りつめたような緊張感が漂うサスペンスは潜水艦ものならではです。 特に両軍の潜水艦が機関停止状態で対峙する時間帯。見ている方まで息を殺してしまうような緊張感があります。 潜水艦ものはアクションが制限される分俳優の力量も重要になりますが、 艦長ゲーブルと副艦長ランカスター、2人の名優が演じる男と男のドラマも見応え充分の作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-03-08 19:18:38)
276.  ロング,ロングバケーション 《ネタバレ》 
人生の最後をどう生きるのか。 認知症の夫と、末期ガンの妻の老夫婦2人が旅に出る。ゆったりとした時が流れるロードムービー。 人生の思い出がいっぱい詰まっているのであろう、2人が旅に出る年季の入ったキャンピングカーがいい。 作品の多くの時間を占める、夫婦を演じるドナルド・サザーランドとヘレン・ミレンの2人だけの時間がいい。 切なく、見ているのが辛くなる2人の時間もあるのですがその一方で、 強盗に襲われたり、キャンプ場の夜、2人で古いスライドを眺めながら思い出を語り合う時間など、 楽しく微笑ましさを感じさせる2人の姿もいっぱいあります。 この2つの時間帯の切り替えが絶妙で、2人が抱える重い事情ほどに作品は重さを感じさせません。 それは2人の名優の味わい深く素晴らしい演技があってこそであることは言うまでもありません。
[映画館(字幕)] 8点(2018-01-31 17:15:08)
277.  隣のヒットマン 《ネタバレ》 
まともな登場人物が1人もいない。 唯一まともなはずの主人公の歯科医の男も気が付けばあちらの世界にどっぷり。 そうなるに至る過程も実に面白いです。 ある程度登場人物を絞り、男も女も、皆のキャラが見事に立っています。 全員が何らかの形で愛し愛され、殺し殺されの関係でつながり不要な登場人物がいない。 結構ぐちゃぐちゃで殺伐としたそれぞれの関係ではあるのですが、それをあまり感じさせず 挿入されるべたなギャグも効果的で、少々ブラックで笑えるドタバタコメディでありラブコメになっています。 序盤はドツボにはまっていく主人公の男ですが災い転じて福となす、 最後はブルースさんと揃ってうまくハッピーエンドとなりました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-26 16:50:41)
278.  人生タクシー 《ネタバレ》 
既に世界的な名声を得ているイランの監督ジャファール・パナヒの作品ですが、 反体制的であるという理由でイランでは映画製作を禁じられており、彼の映画は本国イランでは公開されていないという。 そんなパナヒ自身がタクシー運転手に扮し、次々と乗っては降りていく乗客たちとの会話から今のイランの庶民の日常を映し出しながらも パナヒらしく、ユーモアのある乗客とのやりとりの中にイランという国の今に対し物申すという作品になっています。 中国に次ぐ死刑大国であるイラン。最初に乗り合わせた男女の客2人に死刑制度に関し議論を戦わせる。 次に乗ってきた、もっと人々に自由に外国映画を見てほしいというレンタルビデオ屋の男とのやりとりも面白い。 そして〝上映可能な映画〝なるものを撮るという課題を出された姪っ子を乗せる。 その〝上映可能な映画〝とは何なのか?―姪っ子が課題のテキストに書かれているその内容を読み上げる。 「俗悪なリアリズムは避けろ、政治や経済には触れるな・・・」などなど。 俗悪なリアリズムとはあくまでも体制側からの評価であり、つまりはパナヒみたいな映画は撮るな、ということか。 最後に乗せた、バレーボールを観戦して逮捕され、長期間にわたり拘禁されている女性の面会に行くという女性弁護士も印象的。 イスラムの戒律のもとに、女性のスポーツ観戦が禁止されているというイラン。 パナヒの傑作の1つである「オフサイド・ガールズ」に描かれた内容そのままの話です。 こうして文章にすると抑圧的な世界に生きる人々を描く重苦しい映画のように見えますが、 登場する人々の多くは明るく強く、日々を懸命に生きていて作品の空気も実に明るい。 タクシーに乗って来る乗客それぞれの事情を通し、イランの現状の一端を世界に向けて発信する朗らかな語り口が見事な作品です。 最後にパナヒの短いメッセージが字幕で出ますが、本作もまた本国イランでの上映は許可されなかったという。
[DVD(字幕)] 8点(2018-01-07 17:59:21)(良:1票)
279.  夫たち、妻たち 《ネタバレ》 
夫(男)とは?妻(女)とは?結婚生活とは?-アレン映画お馴染みのテーマを インタビュー形式を交えたアレン映画お馴染みの手法で見せる、彼が得意とする非常に苦味の強いコメディ。 全編にわたって手持ちカメラが使用され、時にかなりの接近戦で登場人物をとらえており、それがいい臨場感をもたらす。 2組の夫婦の間に割って入る、途中から挿入される男女1人ずつ(リーアム・ニーソンとジュリエット・ルイス) と、2組の夫婦の関係が微妙に変化していく中盤以降の展開が非常に面白い。 特にジュリエット・ルイスのあの独特の喋り方と、彼女に惑わされていくアレンとのやりとりが見ものです。 敢えてインタビュー形式を入れなくても成り立った作品だと思いますが、登場人物が結構感情的になる場面が多く、 その後にクールダウンした登場人物がその時々の心境を振り返るので、見る者に彼らの気持ちを整理する間を与えてくれます。 中盤までとはガラリと変わった関係となった2組のカップルと、1人の男。3つのインタビューで作品を締めくくります。 男と女とは、結婚生活とは・・・。色々と考えさせてくれる、彼らの本作最後の言葉です。
[DVD(字幕)] 8点(2018-01-06 17:38:42)
280.  戦略大作戦 《ネタバレ》 
戦争映画としての面白さも十分兼ね備えている戦争アクションコメディ。 イーストウッドとサヴァラスが戦争映画として作品を引き締め、 とぼけた味を見せる怪優サザーランドとコメディアンのリックルズがコメディとして作品をいい具合に緩めます。 任務そっちのけで金塊強奪団と化した彼ら小隊の面々の顔ぶれが絶妙。仲間の数名が命を落とす中盤の地雷原の攻防に、 最後の金塊が眠る町での市街戦は戦争映画らしい緊張感も見せてくれます。 真面目に戦争なんかやってられるか!と思わせるような、やたらうるさい上官の存在がいいアクセントになっています。 「お互いただの兵隊じゃないか。こんなとこで死んで何になるんだ。」と、 町を守備するドイツ軍と仲良く金塊を山分けし、軽く敬礼し別れ行くラストの爽快感もいい。 その直前、イーストウッド、サヴァラス、サザーランドが一列に並び敵のタイガー戦車に向かってゆっくりと歩を進める。 ほとんど西部劇のような(この時のいかにも西部劇風の音楽も含め)演出といった遊び心も楽しい。 愚かな戦争を笑い飛ばしつつも豪華キャストのカッコよさや味を十分に堪能できる戦争アクションコメディの佳作です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-12-30 00:17:43)(良:1票)
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