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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1615
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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261.  フランケンシュタイン(1931) 《ネタバレ》 
『魔人ドラキュラ』を受けての直接的な第二弾で、結果的にコレも金字塔・歴史的ホラーになったってコトなのですが、正直アッチより全然観易い…つーのが(コッチの方は)テンポが全然悪くないのですよね(時代的なコトかと思ってましたが、アッチはソレでもチョイ特殊…とゆーコトだったよーで)。でも、今作も同様にその最も普遍的なクオリティとゆーのは、言わずもがなやはり主役?のボリス・カーロフそのヒトですよね。実に素晴らしい役づくり+演技でしたです(⇒映画としての「一見の価値」はもはや永劫不滅ですね)。  重ねて、ホラー・スリラーとしても(極め付きにシンプルな内容も相まって)ごく普遍的な価値・面白さを今だに備えて居ると思いますし、特にマリア絡みのエピソードについては現時点でも確実に映画的内容として立派にクオリティの在るモノだと言えるでしょう。ただし、点数としてはやや迷いましたがいったんこの位にしておきます。個人的に『魔人ドラキュラ』よりは少し上かと思うのですが、次作『フランケンシュタインの花嫁』よりは下かな…ちゅう辺りを重々鑑みて、のコトですね。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:10:08)
262.  ハロウィン THE END 《ネタバレ》 
ある種、三部作とかゆーからナンか身構えちゃった or 無駄に期待しちゃったダケだったとゆーか、そもそも一作目が予想外にウケたから続編を二つもつくってみたった!とゆーダケだったとゆーか、結局今作も(第二作と同様に)正直「ナニがしたかったのか」がどーにもイマイチ分かんない…とまずは思いましたすね(=重ねて、三部作とかゆーてるにも関わらずの「テーマ」の欠如 or 物足りなさ)。今回、ワザワザ二作目も観直してから劇場鑑賞に臨んだのですが、ソッチの方のラストでローリーが意味在りげに「暴力では倒せない…」とかゆーてたクセに、結局この三部作の行き着く先ってのが年寄り二人の血ミドロのタイマン@お家の台所!だとは思いませんでしたよね(でも、多分に撮り方の巧さもあるのでしょーが、今作のジェイミー・リー・カーティスは歳のワリにはアクションをかなり頑張れてた…とも思いましたケドね)。  しかし、遂にマイケルを木っ端微塵に(文字どおり)粉砕したのは好いとしても、ほか諸々を踏まえるとスカッと観終われた!とは到底言い難いよーな実に暗~い方のホラーでしたし、んでまた(特に展開上の)ツッコミどころも相当に豊富…なコトも含め、私としては正直ホラーとして好みの方では全くありませんでしたです⇒こーなる位ならもっとシンプルにフツーにやりゃあ好いのに…と思って已みませんよね(所詮はスラッシャーなんだから。。。)ただし一点だけ、アリソンって、一作目から出てましたケドこんなに可愛かったですかね?(ちょっとレベッカ・ファーガソンみたいにも見えまして)コレなら、他の作品でも観たいカモ…と少しダケ思ったりなんかして。
[映画館(字幕)] 5点(2023-04-26 23:04:26)
263.  鮮血の女修道院/愛欲と情念の呪われた祭壇 《ネタバレ》 
60年代末~70年代くらいに、ホラー(スプラッタ)やエロの方面の映画的表現規制とゆーのは急激に緩まっていったと理解しておりまして、その中で「ナンスプロイテーション」なるニッチなジャンルが生まれて育って(そして消えて)いったという、その一作かと思われます。とにかくやはり全編に渡って高度に意図的に「冒涜的」と言いますか、まずエロシーンは男も女も下半身全開の陰毛まみれですし、行為としてもロリ・レズ・SMなんかが(ある種無駄に)ゴツ盛りであります。他方、ホラーとしては、やはり多分に『エクソシスト』の影響を受けまくっている…とは言え、同じグログロでもコッチはまた高度に「血ミドロ」系とゆーか、ソコは時代を考えてもちょっと極端に血塗れ放題!という感じでしたすね。あまりナンスプロイテーションのジャンル自体に詳しいワケではねーのですが、こーいったジャンル要素もろもろについてはそのレベルは相当に高い方だったかな…てのが正直な感想っすね。  ※メキシコ映画らしーのですケド言語は最初っから英語で⇒だからアメリカでの公開を思い切り意図してたと思われるのですケド、結局アレすぎて無理だった…という有様のよーで。。  で前述どおり、全体としてエロと血糊を塗りたくった『エクソシスト』ぽくはあるのですが、映画としてはコッチの方が段違いに安手なのでして、だから映画的クオリティのもろもろ自体は比較すべくモノでもない…とは思います。しかし、重ねて描写自体の本質的なレベルはごく高くありますし、短い尺+ソレと噛み合うシンプルな筋でその辺も別に悪くはなかったかと。加えてその一方で、オーラス付近の悪魔憑きちゃんの全開大暴れ!+修道院大火災祭り!は率直にビックリするホド見応え在りましたのですよね(かな~りデッカいキリストの十字架像に実際に火ィ付けちゃってるのは、恐らく現代ではモ~絶対に無理なヤツっすよね)。結論、多分コレ、かなりの掘り出し物だと思います(好事家の皆様は是非々々)。
[DVD(字幕)] 6点(2023-04-26 23:00:29)
264.  聖地には蜘蛛が巣を張る 《ネタバレ》 
今作、舞台はイラン第二の都市・北東部に位置するマシュハドで、ここは実際イスラム教シーア派の聖地の一つだ、とのこと。そして2001年に彼の地で実際に起こった連続殺人をベースとした映画であって、かつ描かれる犯罪事象そのものと、そして解決後の顛末はほぼ実話どおり、ということらしいのですね(⇒主人公の女性ジャーナリストの行動の部分が少し脚色されている、てことかなと)。実話ベースなのでサスペンス的には比較的にもシンプルな内容に思えますが、その面に関しても実話由来の凄みに加えて(サスペンス)映画としての技術的なクオリティも中々だったかな…と個人的には思ったりしますかね(演出・撮り方等、全般的にやっぱ巧かったです)。  加えて二点、まずは(コレも実際に事件当時発生した)イラン国内の事件に対する諸々の反応や、そもそもこのイスラム教の国・社会における女性の扱い、だとかいったモノを描き出してゆく「社会批判」的な部分にも、映画としての端的な「観る価値」が在ったと確実に感じるトコロであります(⇒これ故、今作はイラン国内では製作できず、実際の撮影はヨルダンで行われたとのこと)。あともう一つ、その犯人サイードを演じるメフディ・バジェスタニの演技についても、コレが中々に出色なクオリティでした。宗教的な動機が根底に在る人物だとは言え、それでも多分に快楽殺人的・精神異常的な様相を含む複雑なキャラクターの表現がかなり見事だったと思いますし、その「病んでいる」ことこそがまた、真に描き出すべき「社会病理としての犯罪」ということ(事実)なのではないかな、と思う迄に至りました。プラス、もうお一方の女優さんの方も同じく好かったと思います(+スゲー美人だったし)。ワリとオススメな作品ですね。
[映画館(字幕)] 7点(2023-04-26 22:49:51)
265.  ピアノ・レッスン 《ネタバレ》 
面白い映画だったとは思うのですが、じゃあ細かいトコまでチャンと理解・納得しとんのか?と言われると、そーいうワケでは全くない…としか言えないのですよね。まあゆーて、恋愛なんてある種「理屈じゃない」とは常々思ってるので、コレもコレはコレとして観てゆくしかねーのかな…とは思いますケドね(個人的には、別にソコはそんなに気になっては居ないのですよね)。  前述どおり、その「意味」は確かに好く分からないのだケド、その「観る価値」という点では私自身にとってはごく明確なモノがひとつ在ったのでして、ナニかとゆーと個人的には今作は、シンプルに「ツンデレ」を愛でる映画だったのかな…と思ってますね(もはや死語かも知れませんが)。まあ、ツンデレとゆーよりはツン「エロ」なのかも知れませんが、だから尚更「ツン」が「デレ」るコトに理由など要らない…と思うのでして、またその相異なる二つの要素の共存が産む趣き…という観点からは当然、ニュージーランドのジャングルに降り立った「世紀のツンツン女」ホリー・ハンターとゆーのもシンプルにごく素晴らしいアイデアだったと思いますし、或いは「原始」と「芸術」というトコロのコラボレーションとてまたごく「オツ」なモノだったのではねーでしょーか。重ねて、まあまあ好い映画だったんではねーかな…と思いますね。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-04-25 20:57:39)
266.  耳をすませば(2022) 《ネタバレ》 
かなり評判が宜しくない様なのですが、個人的には別にそんなに悪くはなかったかな、と思います(まァ、好くもねーケド)。ただ、鑑賞後にそこら辺の「批判」の内容を確認する分には、ソレはソレでワリと「尤もな」コトではあるかな、とも思いましたですね。私の理解としては、とにかく今作の最大のコンセプトは唯々あの名作の「続編」というコト(あの二人の「その後」を描いちゃうよ!というコト)に尽きるのでして、それ以上の価値(=お話の内容)とゆーのは率直に然程のモノは無かったと思いましたし、また結局のトコロは成る様にしか成っていかないお話でもありましたし、そもそも種々の側面においてほぼほぼ前作と「同じ」お話だった、とすら思いました(主人公二人にしても、キャラクターの根幹部分とゆーのは全く変わっていない≒そんなに成長もしていない…?的な)。まあ重ねて、ソレはソレ自体が「狙い」だったのだ、とも思うのですよね。だから(コレもそもそも)そーいう根幹の部分がピンと来ないという人だと、どーしたって面白くは観れないのかな…とも思いますかね(で結局、そーいう人が結構多かったのかな、と)。  んで、そーいうのはそーいうのとして受け入れられる私としても、2点ダケは多少しっくり来なかった…とゆーのが、まずは主役の二人 or 彼女らを演じる俳優さんの「年齢」ですかね。いちおう、前作で約束した「十年」とゆーのがあるので、今作の二人も20代中盤…なのだと思うのですが、ソレを演じる清野菜名さんは26,7歳、松坂桃李さんは34,5歳で、だから実際にもちょっと年上に見えるのですね。特に、松坂桃李さんはより明確に年上に=必要以上に落ち着いた「大人」に見える、とゆーコトで、ソコは私としても(少しダケ)違和感としては感じられました。  もう一つは、何と言っても『カントリーロード』ですよね。後の監督インタビューを読むに、コレは演出上の意図だった…とのコトらしいのです。確かに、歌詞の内容としては『翼をください』の方が話には合っている、てのはまあまあ合点もゆくコトですし、シンプルに曲としても『翼をください』だって全然悪くはない(なかった)とも思います。しかし、前述どおり「あの名作の続編」とゆーのが第一な&高度なコンセプトだったら、そんな小手先の「小細工」を弄するよりは、素直に『カントリーロード』を流しとけば好かったジャン!とだって(確実に)そう思ってしまうのですね(だから、何となく「大人の事情」の方を勘ぐってしまう…てのがまた本音なのでありまして)。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-04-24 21:12:54)
267.  透明人間(1933) 《ネタバレ》 
コ~レは凄い…シンプルなホラー・スリラーとしては、この出来はもはやオーパーツと言って好いレベルですね(超・面白かったです)。まずはとにかく映像(特撮)が実に見事なコト!個人的には1シーン、透明人間がパジャマ着てベッドで眠りに就くまでのちょっとしたヤツとか、モノ凄く凝ってて+ハイ・クオリティでモ~震えてしまいました。あと、主役のクロード・レインズの狂気を孕んだ演技(とゆーかアテレコ)も、コレも時代を考えれば驚愕…と言って好いホドの斬新さと、そして普遍的な怖さをも備えていたと思います。重ねて、超・面白い+ごくコンパクトで観易い+今ならアマプラでロハで観れる、ので皆様も是非。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-24 14:32:07)
268.  ビースト 《ネタバレ》 
ソレこそ『ジョーズ』と構造的には大体同じというシンプルなアニマルパニック映画であって、だとしたら本来(=技術的制約が何も無いのなら)この「ライオン」がいちばん最初にその役割を担っていても好かったハズ…と思うのは確かですよね(何しろ百獣の王なのですから)。CG技術の進歩によってようやくソレが可能になったのが本作、というコトだと思いますが+映画としては全然フツーにそこそこ面白く観れたのも確かですが、正直(たぶん)相当に苦労した+カネも掛けたワリには⇒ソコまでメチャクチャ面白くもなってなかった…とゆーのが本音であります(=コレならフツーにサメ映画でも好いかな…とゆーか)。しかし寧ろソレは、ジョーズ=サメとゆーのが如何にアニマルパニック映画の主役として優秀な存在なのか…というコトの逆説的な証左だとも(個人的には)思われましたですね。  一つ目は、サメだろーがライオンだろーがキョウビ人間サマが本気を出したら勝負にならない…というコトなのであって、で具体的にはライオン相手だったら銃をチャンと用意しておけば別にたぶん怖くない…というコトなのですよね(何なら近くで銃声を鳴らすダケでも逃げるでしょ?と)。逆に、海に遊びに行くのに(サメが怖いから)銃を持っていく人は恐らく居ない…という一方で、今作ではライオンの生息地に行くのにあまりチャンと武装して行ってない(からこーいうコトになってる)とゆーのがまずは違和感・疑問として感じられてしまいますよね。あと何より、サメってのは近づいて来るのが見えなくて急に襲って来るから怖い…のであって(+水の中だとソレはごく自然なコトとして表現できるのであって)翻って陸の王者たるライオンはどーしたってそーはいかない…つーのがまたウィークポイントではありますよね。もう一つ、連中は我々を「喰い」に来てるのであって、んでその「喰ってる」シーンを直接的に映すのは流石に好くない・無理だとゆーのも重々承知なのですケド、コレもサメは水の底に引き摺り込んでから喰うから(映さなくても)好いとしても、やっぱ陸でライオンが喰ってる=襲ってるシーンそのものが今作ではほぼ映らない…てのは(流石に)ちょっと「見せ惜しみ過ぎ」という様にも感じられてしまいましたですね。  ソコら辺、思ったよりずっと「工夫・調整」が必要=改善の余地が大いに在る、という様に感じられました。個人的には、もう少しライオン側の行動にユニークなアイデアを積むコトは出来なかったでしょーかね?と(生態的な面とかから)。しかしいずれまた、同系統の作品とゆーのは是非観てみたいトコロではあります。期待。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-04-23 22:03:17)
269.  暗殺のオペラ 《ネタバレ》 
お話の建付け自体はサスペンス(ミステリー)で、中盤やや別の方面に行ってしまうきらいはありますが最後まで観るとソッチの面でもそこそこ面白みの在るストーリーだとは思うのですね。ただ、監督が真にやりたいコト・描きたい内容とゆーのはそのサスペンスではなくて、映像(+オペラ楽曲)を駆使しての自らの美的感覚「語り」とゆーか、その意味では大いにアート系の雰囲気映画だとも思われました。個人的にはシンプルにちょっと観方を「間違えた」とゆーか、でも如何にもサスペンスっぽく始まっておいてこの中身はちょっとズルいな…とも思いましたかね。アート系としてはワリと高度なクオリティだとは思うのですが、その詐欺まがいに引っ掛かってしまったコトの仕返しとして、一旦この位の評価にしておきます(私自身にも責任の一端は有る…とは思ってますケドも)。  一点、Wikiを観るとテレビ映画らしーのですケド、マジですか?(マジでした…)はえ~、イタリアってのは、やっぱスゲーな…と(でも、ある種ソレこそがイタリア映画が衰退した理由なんジャネ?とも少しダケは……)
[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-23 16:18:24)
270.  ダークグラス 《ネタバレ》 
端的に、ヒジョーにレベルが低いです。音楽やら台詞回しやら(で肝心のショック描写すら)もかなり素人臭いですが、技術的な面で何より気になったのは「画ヅラ」ですかね。ちょっとバカ正直すぎるとゆーか、ナンの面白みもない超・つまらない構図ばっかりとゆーか、冒頭10分観たダケでも「あ、コレ本気で撮ってねーな…」てか「中国資本に名義貸しでもしたの?」とすら思ってしまいましたすね(調べると本作はフツーにイタリア資本系の作品みたいですケド、ソコでもっかいマジで?となりました)。似た様なヤツとして個人的に、こないだのデパルマの『ドミノ 復讐の咆哮』より更に若干ヒドい…位な感じかと。  技術的なコトのみならず、話の内容や展開運び+具体的なシーン単位のつくりにもまた、総じて全然工夫がねーのですよね。お話なんてマジでシンプル一直線!で、ココまで捻りも不可解も無いとモ~「ジャーロとすら言えない…」と(個人的には)思います。あと警官2人が殺られるシーン、男の方が突っ込んで来る白バンにバンバン発砲するのですが、んで何故彼は最後までただ突っ立ってるダケだったのでしょーか?(ナンで避けへんのか~い?と)。それじゃあ、例え命中してたとしてもアンタは死亡確定じゃん…と思うのですケドね。。
[映画館(字幕)] 3点(2023-04-22 15:16:39)
271.  ミイラ再生 《ネタバレ》 
『フランケンシュタイン』で一躍怪奇スターの名を恣にしたボリス・カーロフが、翌年に主演した(コレも歴史的な)ホラー作品であります。時代を考えても相当に凝ったつくりを擁しており、エキゾチックさ+歴史物語感を随所で大いに醸し出すセット・衣装・美術なんかの出来の好さがまずは印象に残りますね(+音楽も中々イイ感じのが付いてる)。で、肝心のボリス・カーロフは(タイトルに反して)ほぼ人間形態を通して居るのですが、その「怪人物」感とゆーか存在感はまた相当に高度な・巧みなモノでした。展開運びは(現代のソレと比べると)少~し雑・粗削りな感じもありますが、破綻してるってホドでもないかと思います。総じて全然退屈せず楽しく観てゆけましたね(機会が在れば是非)。  ただ、一応指摘はしておくとすれば、ゆーてモ~100年前の作品だから、やはりホラー的には「怖い」という感じでもないのは(また)確かかも知れません。特に、結局イムホテップ=ボリス・カーロフの武器とゆーのは「念」としか言い様の無い「見えない力」なのですよね(だから映像的にはほぼ「パントマイム」でしかなくって)。ソコに関しては割り切るしかないカモ…とは、少しダケ思ったりなんかもしますかね。。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-04-20 23:17:47)
272.  ドリームランド 《ネタバレ》 
正直、マーゴット・ロビーが銃を構えてるポスター位しか前情報は入れてってねーのですが、それでも何となく「逃避行」系かな…とは思ってました(=クライム系だろーなと)。で、ソレは表向きには当たってたのですが、しかしながら観終わるってーと今作は本質的には青春もの・成長ドラマ・(あるいは)ロマンス、という方のドラマ映画だったと思うのですよね。そのドラマの部分は、少なくともソレが明確になって+そーいうお話として妥当なテンポで進み始めて・進んでゆく終盤30分位に関しては、まあまあ面白くなくもねーかな…て感じではあるのですよ。マーゴットはいつも通り演技も手堅いし役にも合ってるし美人だし、んで相手役の若い子も別に悪くはなかったかな…と思いますし。  ただですね…その残り30分までの1時間以上が、ま~とにかく相当にタルいのですよね。タルいのみならず、重ねて見た目はクライム系なのにどーにもそーいうヤツじゃない…という「得体の知れなさ」がまた長時間続くので、その部分は(「観方」が分からないという意味でも)至極心地が好くないのですよ⇒そして畢竟、重ね重ねソレが「長すぎる」のですよ!私の拙い「勘」に依るならば、ソレはソレ自体がたぶん「意外性」を狙った意図的なヤツだ…とも感じるのです、が率直にゆーてソレは「失敗」してたとも思うのですよね。他にも総じてソレを挽回し得るホドの優れたポイントとゆーのも見当たらず、結論的にはまァイマイチかな…と。  一点だけ、確実に観る価値が在ったモノは…と言えば、ソレこそ終盤のワンシーンでマーゴットのトップレスがバッチリ映りまくるコトでしょーね(極めて眼福)。そのコトに興味が在るという御仁を、私は止めるコトはありませんです。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-19 22:59:05)
273.  四谷怪談 お岩の亡霊 《ネタバレ》 
金字塔『東海道四谷怪談』も含めて幾つかのバージョンを観ているのですが、元が相当にややこしいお話で登場人物も多いので(怪談)映画サイズにまとめるには結構色々なやり方があると思うのですね。おそらく今作、ごく素直に伊右衛門にスポットを当てた作風な方で、かつその「悪さ」を際立たせる為に全体としてかなり「重く」「暗く」そして「陰惨に」展開を運んでいる様に思われました。実にやるせなくて、加えて超・ストレスフルな彼らの窮状を中盤までごくネットリジットリ描き⇒誰しもがその張詰めた弦の弾け飛ぶ寸前…という極まった状況から、遂に「吹っ切れた」伊右衛門が転げ落ちるかの如くに悪に手を染めてゆき⇒ソレがお岩さんの怨念と(そして)惨劇を産んでゆく……重ねて、同じ話で同じモノが描かれるのではありますが、今作のソレらの端的な恐ろしさには実に好く「体重」が乗っかってましたですね。ハイライト、毒を飲まされたお岩さんの非業の死に際のその怨念とゆーのは(顛末を全て知っていても尚)怖気走り冷汗の滴る素晴らしい代物だったと思います。  惜しむらくは、中盤までのその重いテンポのまま最後まで走り切っている+全体の流れは(コレも素直に)比較的原作に忠実⇒だから終盤がやや冗長+そしてそのワリには恐怖描写が少し地味め(殊に『東海道』の方と比べると)かなァ…と。だからラスト付近は流石にいくぶん『東海道』の方が上かなァ…という感覚が強くて、結果としてこの評点になってます。とは言えコッチも全然面白いとは思いましたので、もし機会が在れば。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-16 21:21:07)
274.  牡丹燈籠(1968) 《ネタバレ》 
ロマンポルノ版の『性談・牡丹燈籠』とゆーのは観ているのですが、ソッチと比べても今作もかなり好い方の出来ではないでしょーかね。原作と比べると、まずはお露・新三郎の両名ともに少しアレンジしてバックストーリーをつくり込んで居て、新三郎は町民の子に教育を与えるのに生き甲斐を見出していたり、一方のお露は世の理不尽に苛まれて苦界に堕ち、挙句自死した…という設定になっていたりします。その二人の邂逅から件の「お札はがし」⇒そして阿漕な伴蔵・お峰も(コレも原作とは別の経緯で)最後には報いを受ける…という顛末なのですが、前述のアレンジが総じて効果的で実に流れが掴み易かったですね(例えば例のお露さんの「焦がれ死に」とかだって、正直キョウビだとちょっとピンと来なかったりする概念かとも思いますし)。よく見たらなんと!あの依田義賢氏の脚本…というコトなのですね(流石)。  お露も忌むべき亡霊では在りながら原作よりも更に感情移入可能なキャラとして描かれてますし、新三郎もその人ならざる存在を大いに恐れつつ、その最期はまた(ある種)得心して死んでいった様にも見えましたし、悍ましくもまた悲しく、そして美しい悲恋の怪談として立派に成立していたと思います。そんな主人公二人に替わって人間の執念や「業」を見せつけるのがお米役の大塚道子とお峰役の小川真由美のご両名。特に小川さんは終盤からの登場でしたが、その強欲なキャラに(諸々と)ドハマりしている様子が中々に出色でしたですね。他、伴蔵役は西村晃だし、また意外にも志村喬が出て来たりもして、キャスト・演技面でも結構見ドコロだらけだったかな~と思いましたね。  恐怖描写も一つ、非常に好みだったのがお化け二人連れの「歩く」様子ですね。カラン…コロン…という下駄の音こそがこの怪談の最大のモチーフだとも思いますが、でもあの二人はお化けなのだから「足」は無いハズ…と今作では中盤からは二人とも終始「浮いて滑る」様に動き回るのですよ(でも「音は聞こえる」てのがまた重要)。結論、重ねて中々に面白い怪談映画でした。お暇なら是非。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-16 21:05:17)
275.  死の棘 《ネタバレ》 
コレも大昔に観ていて、その時は正直シックリ来なくて、しかし今回観直したら(意外なマデに)観入ってしまいましたね。この監督も超・寡作な方ですが、同じタイプ…てワケでもねーのですがやはり何処かヴィクトル・エリセはまた確実に思い起こされた…な~んて。でも、何故彼らが寡作かとゆーて、やっぱとにかく「画」にはこだわりまくってますよね。今作も、よく見るとマ~何処も彼処も素晴らしいショットだらけ(とゆーか、ソレしかない)ってな感じで、ソレだけでも2時間観てゆけちゃう(で実際観てゆけちゃった)と言いましょーかね。また暫く後には再見するかと思います。  演技は、かなり特徴的なので端的にクオリティが高い、とゆーのとも異なるとは思いますが、作品と調和しているかと言えば間違いなくそう(=成功してる方)でしょうし、その他諸々主演2人の仕事ってのはごくごく素晴らしいモノだったと思います。一点、物語としては極めて進み方が緩慢(とゆーか、殆ど前進してゆくコトもないし、当然何処かに辿り着いて終わるワケでもない)であるコトについては、個人的には好みとしては(=好きか嫌いかで言えば)私のソレからは外れては居ます。なので一点だけ引いておきます。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-14 20:37:09)
276.  東海道お化け道中 《ネタバレ》 
三部作ですが、『妖怪大戦争』は飛ばしてコッチを観ました。基本的には『妖怪百物語』と同じシステムで、アクドイ連中に立ち向かう善玉に、偶然ながら妖怪が助太刀する…という話です。で、まずその妖怪のアレコレについては登場シーンも(『妖怪百物語』と比べて)やや少ないし、何よりシーン自体の質がちょっと低めかな~と思いました。前作までで出し尽くしてしまったのかも知れませんが、パッと分り易い有名ドコロがあんまり出て来ないので正直イマイチ盛上らない…と言いますか。  ただその一方、お話の方は(オーソドックスな仕掛けかも知れませんが)『妖怪百物語』には無かった捻りが在るのと、ミヨちゃんのサイコロ勝負(と種明かし)のシーンは中々ユニークで好かったと思いましたね。あと主演の本郷功次郎はちょっと若山富三郎みたいなルックスですが、本家同様にワリと殺陣が上手かった様に思いました(スピード感が有る)。足し引きして、コッチも全然悪くはなかったかと思います。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-14 12:00:03)
277.  バレット・バレエ 《ネタバレ》 
中々、評価の難しい映画かな…と思いますね。が、所謂フロイトの言うトコロの「タナトス(死の欲動)」と、ソレに結び付けられる破壊衝動・攻撃性、だとかいったネガティブな方に向かう人間性をひたすら描いた作品なのかな…という点では、ピンと来たかと言えばごく高度にそーいう感覚は有るのですし、一方で(私の様な男性限定かも知れませんが)そんな中に明確な意図を持って据え付けられた真野きりなからは、間違いなくソレに対抗すべきトコロの「エロス」とゆーのが(またごく強力に)感じ取れるのでして。だからやはり、そーいう人間性もろもろを描こうとする(全然チャンとした)映画だとも思えましたし、また後述する様に(ココは)最初ちょっとピンと来なかった結末だって、よく考えれば(全体の構成・テーマと同様)コレもシンプルな「意識の転換」として理解すれば好いのかな…とも思ったりなんかして、ですね。  しかし、ソレでもやはり言わなければならないコトは言っておこうと思います。まず、私はこの監督のファンという訳ではないので作品を都度追いかけている訳でも(やはり)ねーのですケド、久し振りに観ましたがやっぱこの隠す気の微塵も無い「アテレコ」はハッキリ言って超・苦手です。折角全編をごく生々しく撮ってるのに、ソコでどーしたって声だけ浮いてる様に思われてしまう…としか言い様がねーです。第二に、ヴァイオレンスが主軸となる作品なのに、そのヴァイオレンスシーンの(物理的な)質が妙に低く感じられました。中盤でテンヤワンヤしてる箇所はまだしも、序盤はハッキリとまた酷かった(=チャチかった)すね。あとはやはり重ね重ね、このオチはちょっと不可解…とは言わぬまでもやや唐突かと思いました(=映画として単純に「雑」かもな、と)。特に、真野きりなの「心変わり」とゆーのは、正直その理由が分からなかったです⇒とゆーか、彼女のキャラクターには全編を通してやや一貫性が無い様にも(あくまで私には)見えましたですね。  その辺を諸々勘案して、いったんこの評価と致します(たぶん、そのうち再見すると思います)。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-12 23:00:31)
278.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
最近、観てなかったと思ったら観てた、というコトが発生する様になってしまったのですが、今作は、観たと思ってたのですが観てみたら明らかに(少なくともチャンとは)観てなかった…というヤツでした。。  ソレはさておき、何より内容の方が(30年以上前の作品としては)かなりブッ飛んでますよね。作画の方も、同様にごく素晴らしいとは思うのですケド、コッチは部分的には年代相応…かとも思いました(ガンダムだと『逆襲のシャア』と同じ年、ジブリだと『ラピュタ』の少し後、くらいなので、超クオリティ!とは言え個人的にはソコまでの驚きでもなかったかな~と)。でも、中盤のアキラの保管庫?が地上に引っ張り出されるシーンなんかは(今なお)相当にスゲーなコレ…と思いましたです(完全に観入って呆けてました)。シンプルな画・構図の出来やアイデアについては、やはり時代を超えてゆくというクオリティを備えていると思いますかね。  結論、映像もお話もかなり興味深く・面白く最初から最後まで一気に観切れたので、文句の付け様は特にありませんです。蛇足で2つ言わせて頂くなら、まずオーラスは流石にナニが起こってるのか(具体的なコトは)ちょっと伝わらないかな…という点と(ソレでも十二分に「感じ取れる」とは思いますケドも)、もう一つ、キャラの人物造形あるいは「魅力」の描き出しは多少甘めかな…とも思いました⇒コレについても、だったらよりボリューム有るであろう漫画版を読めば好いんじゃね?と自己解決はしてるトコロですケドも。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-04-11 22:16:44)
279.  桃太郎 海の神兵 《ネタバレ》 
言い尽くされているコトでしょーが正直観てビックリ!という作品なのは間違い無いと思いますね。それは、現在のアニメとの「流儀の違い」と同時に、で在りながらの(もはや普遍性とも言える様な)クオリティの高さ、にだと思います。ディズニーの『ファンタジア』も参考にしたとのコトで(日本での正式公開前なのですが、戦地で接収したフィルムを今作のスタッフは観るコトが出来た…とのコトで)まずは秒間24コマのフル・アニメーションでもありますし、また近年のアニメに比べても同じ画面中で動くモノが終始やたら多かったり、作画が面倒な画面の「奥⇔手前」の動きもまたふんだんだったり、一方で静止画のシーンやバンクはごく僅か…という(逆に小細工をまだ知らないが故の)正真正銘の真っ向勝負!が全編実にゴージャスに感じられました。  ただ、そのまた一方で、コレも全編で非常に工夫された凝った構図の数々やシンプルながら高品質なキャラデザイン、そして(コレも『ファンタジア』を模してのコトであるが故の)比較的ボリューム有るミュージカルシーンをはじめとして、シーンごとの「見せ場」とゆーのも結構多様だったと思いました。当初の製作意図はどーあれ、全編実に「心」の込められた作品だと思います(その戦意高揚の為の要素とゆーのも、個人的には予想よりもずっと控えめだった様に思います)。この作品が後世に残されたコトには、素直に感謝したいと思いますね。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-10 18:06:07)
280.  よだかの片想い 《ネタバレ》 
人間ドラマ的に内容のありそーな題材なのですが、中盤はワリと長いコト結構オーソドックスにキラキラ恋愛映画やってるのですよね。ただ最後まで観るとその恋愛映画としては、正直あまり面白くないのです。男の方がどーにも魅力的に見えて来ないのと(外見は恰好好いですが)結局こーいう結末になってしまったのも2人にとってこの恋の「意味が違いすぎる」というそもそもの話でしかない様に見えるのでして。  ちょっとしっくり来なかったのが、いちばんのキモである松井玲奈さんの「痣」とゆーのが、その大半を占める恋愛映画の「邪魔にならない」という程度の属性にも見えてしまったコト、ですかね。ゆーて、元が松井玲奈さんレベルのルックスなら…とゆーコトにも見えますし、そもそも結局本人もソコまで気にしてなかった…とゆーコトにも(特に終盤は)見えてゆく様にも思われるのでして。んで、ラスト付近でパタパタパタっと人間ドラマの方が動き出してキレイにカタが付いてゆくのですが、全体を通しての印象は何にせよ「ライト」だな…という感じでしたかね(=好く言えば観易い、多少思い切って言ってしまえばも~少し「歯応え」が有っても好いかも…と)。  ただ、松井玲奈さんは超・魅力的でしたし、雰囲気も役柄にごく合ってましたし、演技もやっぱり中々どーして達者ですよね(最近は観るたびに何かビックリしてしまいます)。また、私は中島歩さんもやはり巧かったと思いましたし(別に全然キライな雰囲気じゃねーのです)終盤の藤井美菜さんも素晴らしく素敵だったと思いますね。観終わった感覚はかなり晴れやか・爽やかで素直に観て好かったと思いました(全然良作な方かと)。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-08 20:48:20)(良:1票)
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