281. ショーシャンクの空に
友情の素晴らしさ、誇りを失わず希望を持ち続けることの大切さ、屋上で飲んだビール、刑務所中に響き渡った繊細で美しい旋律、そしてラストの海と空の青さ・・・何度でも観たくなる映画です。 [映画館(字幕)] 9点(2009-01-27 22:22:14) |
282. マイ・リトル・ガーデン
《ネタバレ》 1人で父親を待ち続ける少年の逞しさ、明るさが、色々な人々との出会い-迫害から逃れてきたユダヤ人、かくまっているけが人を診てくれた医師、親切な少女、見逃してくれたドイツ兵-と共に深く印象に残ります。少年が隠れていた廃墟のセットがリアルでとてもよく出来ていたと思います。幾度となく見つかりそうになる危機を乗り越え、潜伏生活を続ける緊張感と、それでいてあたたかい語り口、音楽のバランスが絶妙で素晴らしかったです。ラストシーンは親子の絆の強さに感動しました。そして感動と同時に何かほっとしたような気持ちになりましたね。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-26 23:47:34) |
283. アポロ13
《ネタバレ》 ロン・ハワード監督が得意とする良質の実話モノですね。とても有名な話なのでそれなりにストーリー上の予備知識があっての鑑賞でしたが、それでもハラハラもしたし、十分楽しませてもらいました。超豪華キャストの競演も見応えがありました。特にエド・ハリスが印象に残ります。 [DVD(字幕)] 7点(2009-01-26 09:18:41) |
284. 逃亡者(1993)
《ネタバレ》 追われる者と追う者。ハリソン・フォードとトミー・リー・ジョーンズの名優2人がテンポよく見せるスリリングな鬼ごっこが実に見応えがありました。逃亡と追跡の果てに二人の男が車中で見せる最後の会話が実に素敵でした。 [映画館(字幕)] 7点(2009-01-24 21:18:22) |
285. エニイ・ギブン・サンデー
2時間半を超える長~い作品ですが、火傷するほどの熱いパチーノが大好きな方にはオススメです。パチーノのおなじみの熱い演説もしっかりとありますよ! [DVD(字幕)] 6点(2009-01-19 22:49:45) |
286. 男はつらいよ 寅次郎紅の花
《ネタバレ》 シリーズ最終章となってしまった作品ですね。最後の柴又への帰郷のシーン、リリーの乗る車に寅さんが乗り込むシーンは何度見ても本当に感動します。「寅さん、どこまで送っていただけるんですか?」「男が女を送るって場合はなァ、その女の玄関まで送るってことよ。」寅さんがカッコ良過ぎると共にこのタクシーの場面はシリーズ史上に残る名場面だと思います。結果的に最終章となってしまった本作のマドンナがリリーで本当によかったと思いますし、シリーズ最終章にふさわしい作品になっていると思います。リリーとの結婚を見たかった気もするけど神戸に行った後、きっと寅さんは奄美に帰る。そう思える。それだけで十分だとも思います。神戸のエピソードは震災後、復興に立ち上がった神戸の人々がぜひ寅さんに神戸に来てもらって神戸を元気付けて欲しいという、神戸の人々の熱い思いで実現したそうですね。最後まで人々に元気と笑いと感動を与え続けてくれた渥美清さん。寅さん。本当にありがとうございました。永遠に輝き続ける世界映画史上屈指の名シリーズ、「男はつらいよ」に心からの感謝を込めて10点を差し上げたいと思います。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2009-01-18 18:24:19)(良:3票) |
287. 黄昏に瞳やさしく
《ネタバレ》 厳格な性格の老教授と子供の頃から心の距離があり、父とは離れて暮らす息子。その息子が離婚し、少し風変わりだが利発でかわいい孫娘の面倒をみることになる老教授。そこに自由奔放で老教授とは正反対の性格の息子の嫁までが転がり込んでくる。ある日突然一つ屋根の下で暮らす事になった彼らの抱える三世代それぞれの悩み、世代の壁や価値観の違いからなかなか理解し合えないもどかしさ、でも時には仲睦まじい様子やお互いを思いやる気持ちがさりげない毎日の生活を通して淡々と優しく描かれています。人生の黄昏時に差し掛かった老教授の孫娘を見守る瞳の優しさ。原題の意味は分かりませんが、とてもいい邦題ですね。孫娘役の女の子が本当に可愛らしく、実にいい演技をしています。本音を言ってしまえばこの女の子の可愛らしさが一番印象に残ってしまいました。演技力のある子役のかわいい女の子はある意味無敵の存在なのかもしれません。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-15 20:43:32) |
288. 硝子の塔
久々につまらない映画を見てしまったというのが鑑賞中と鑑賞後の正直な感想です。シャロン・ストーンのファンの方は楽しめる・・・のかな? [CS・衛星(字幕)] 2点(2009-01-13 22:08:57) |
289. サイダーハウス・ルール
《ネタバレ》 ホーマーが孤児院を飛び出してリンゴ園で見た誰が作ったんだかも分からない無意味とも思えるルールや様々な経験を通して自らの人生のルールを自らで見つけ出し、自らの意思で孤児院に戻っていく成長の過程がハルストレム監督らしく重いテーマも含みながらも温かく叙情的に描かれ、最後は実に爽やかな感動がありました。ホーマーが孤児院に戻り、子供たちから歓迎される場面と、ラストシーンの「おやすみ、メインの王子、ニューイングランドの王」という台詞と子供たちの笑顔は何度見ても本当にいいです。 [映画館(字幕)] 9点(2009-01-12 17:23:15) |
290. キープ・クール
監督はチャン・イーモウ、それに加えて本作は中国を代表する名優、姜文を迎えての作品。高い期待感の中での鑑賞だったのですが、今までに見たイーモウ監督作品の中で最もダメでした。今回はガラリと作風を変えて、従来のホームグラウンドを離れて現代の北京という大都会が舞台。とにかくよく動き回る独特のカメラワークとポップな音楽を用いてさらりと描かれたコメディなのですが、残念ながら如何せん内容が物足りなかったです。 [DVD(字幕)] 3点(2009-01-11 12:42:43) |
291. プリティ・リーグ
《ネタバレ》 第2次大戦中、若い男性の多くが戦場に赴き、その男達に代わって女性が立ち上がり発足した女子プロ野球を描いた作品ですが、元気一杯、一生懸命プレーする女性たちが実に爽やかで魅力的です。ペニー・マーシャル監督の女性の視点で描いた事も良かったんだと思います。鑑賞後は彼女たちに元気を一杯もらったような気がしました。とてもいい映画だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-07 23:35:28) |
292. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 ラッセ・ハルストレム監督は重い事情を抱えた若者や家族の日常とそれを乗り越えて成長していく様子を描くのが本当に上手い監督さんですね。彼の人間を見つめる優しい目線がとても好きです。本作も愛すべき主人公、主人公を取り巻く人々、美しい風景、舞台となる町、音楽、全てが素晴らしいと思います。重いテーマに向き合いながらもこれらの要素が穏やかに温かく絡み合い、鑑賞後は実に爽やかな余韻と感動がありました。 [映画館(字幕)] 8点(2009-01-06 22:10:46) |
293. あの子を探して
《ネタバレ》 お金が行動の基準になる13歳の代理教師の女の子。学校にも通えず出稼ぎに町に出ざるを得ない子供。決して恵まれているとはいえない中国の地方の子供たちの教育事情。この作品に出ている子供たちはほとんどが素人の子供たちなんですよね。それだけに、テレビで華やかに映し出される北京や上海とは違う、巨大な中国の持つもう一つの表情がこの子供達を通してリアルに伝わってきました。それと同時に、チャン・イーモウ監督の描く子供たちや代理教師の女の子の持つ飾り気の無い等身大の素朴さや、純粋さ、たくましさがとても深く印象に残ります。素直に見てよかったなあ、と思えるとてもあたたかい作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-03 02:16:36) |
294. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
《ネタバレ》 「天国では雲に腰かけて海の話をするのが流行りなんだぜ」と、余命あとわずかの2人が死ぬまでに海が見たいと病院を抜け出し、海を見に行くまでのお話です。途中銀行強盗をするなどやりたい放題、しかも海に行く為に盗んだ車がヤクザの車でトランクには大金が。そのカネでお互いの最後の夢を叶えようとするくだりはしんみりとさせられます。警察と組織の両方から追われる事になるのですが、何ともドジでマヌケな警察とヤクザでピンチは何度もあるのですがその都度切り抜けていくという、いささか都合が良すぎるストーリーですが、観ている僕達が「あの二人に海を見せてやりたい」と思った時点でこの映画の勝ちですよね。テンポ良し、90分という尺もちょうど良し、音楽も良し、笑い所満載、かつホロリとさせられる場面もあり、これはなかなかの傑作だと思いますよ! [DVD(字幕)] 8点(2008-12-30 02:23:28)(良:1票) |
295. 初恋のきた道
チャン・イーモウ監督の「しあわせ三部作」の中では「あの子を探して」「至福のとき」の方が好きなのですが、美しい風景の中、純粋なラブストーリーが微笑ましく、観ていてとても心地良かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-26 00:23:49) |
296. ケープ・フィアー
《ネタバレ》 デ・ニーロの俳優としての凄み、役者魂を感じました。ラストシーンの水かさが増す中で沈み行くデ・ニーロの姿とその目が忘れられません。 [映画館(字幕)] 5点(2008-12-20 17:26:24) |
297. スモーク(1995)
《ネタバレ》 何度見てもいい。煙草屋の主人・オーギーを演じるハーヴェイ・カイテルが「おい、そんなに急いで生きるなよ。もっとゆっくり生きろよ」と見ている僕たちに語りかけてくれているような、そんな映画です。ウィリアム・ハートと2人で写真を見るシーン。どの写真も同じ時間に同じ街角を捉えた同じような写真ばかり。ペラペラ適当にアルバムをめくるウィリアム・ハートに「写真はもっとゆっくり見る方がいい」とうながし、ハートの亡くなった奥さんの写真を見つけさせるんですね。作品全編がこんな風にゆったりとした優しさに包まれています。そしてラストのオーギーのクリスマス・ストーリー。いいですね。「嘘が上手いのも才能だな」「秘密を分かち合えない友達なんて友達といえるか」カイテルとハートの2人、なんていい雰囲気だろうか。そこにトム・ウェイツの歌が流れる。何度見てもそこで涙腺が緩んでしまいます。トム・ウェイツの歌をバックにラストクレジットが流れてもいいのかもしれない。では、その後のモノクロのオーギーの話を映像化したものはどうなんだろうか。2人の会話のシーンで終わるのもいい。でも、短い時間ですがあのおばあさんの表情を見ていると何か癒されるんですよ。心に染み入る名演技だと思います。だから、僕は最後のモノクロの映像も好きです。あんなに人を幸せにさせる嘘もあるんですね・・・。 [DVD(字幕)] 9点(2008-12-19 22:28:41) |
298. クルーエル・インテンションズ
ストーリー的にはあまりドロドロとした人間関係を描く映画は好きではないです。ただ、サラ・ミシェル・ゲラーといえば「バフィー」のかわいい娘というイメージだったのですが、この作品の堂々とした悪女ぶりは見事でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-12-17 23:29:31) |
299. ビヨンド・ザ・マット
《ネタバレ》 2000年頃まで僕はこの作品で描かれているWWF(現WWE)というアメリカの世界最大のプロレス団体の大ファンで、スカパーで毎週欠かさず見ておりました。週2回、2時間番組(現地のアリーナでの中継)が放送され、そこで繰り広げられる男と男、男と女、女と女、様々な人間模様の決して最終回の無い連続ドラマの面白さはケタ外れ的な面白さだった。WWFを見ていた人はお分かりだと思いますが映画にも登場するビンス・マクマホンという人、本当にWWFの社長なのですが、その辺の俳優じゃ太刀打ちできないほどの演技力の持ち主で、レスラーではなく、この人がWWFの真の主役でした。リング上で演説を始めれば、あの映画界の演説王、パチーノも真っ青になるほどのド迫力の大演説をブチかましてくれるし、レスラーでもないのに自らもリングに上がって試合までやってのけます。で、これらにはシナリオライターがいるのは当時から既に常識でした。当時アメリカでは社会現象になるほどの人気だったのでみんな脚本家がいることを知っていました。ビンス自身も「我々がやっているのはスポーツではない、スポーツエンターテイメントだ」と公言していましたしね。でも、あれだけ面白ければ関係ないと言うほど毎週よく練られた脚本で僕たちファンを楽しませてくれていました。映画のレビューではなくこの頃のWWFが面白かった!という以外何も語ってないよう無いような気もしますが、当時WWFに胸を熱くしていた私には特別な作品なのです。 [映画館(字幕)] 8点(2008-12-15 20:58:42) |
300. 誘う女(1995・米)
同じような方は他にもいらっしゃる事と思うが、邦題につられて観て失敗した典型的なパターンでした。ニコールはやはり綺麗でしたが。悔しいが、この邦題を考えられた方は仕事の出来る方だと認めざるを得ない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-12-14 20:38:35) |