281. スチームボーイ STEAM BOY
出来栄えがどうかより企画がピンボケ。子供騙しでした。 この大友克洋という人は、とにかく少年少女を扱いたくて我慢が できないみたいですね。 子供メインで衝撃だったのは、アニメ化されてない初期の「童夢」 でした。子供とボケ老人が強大な力を手にしてしまい街が崩壊の危機。 あれは超能力だから、設定が楽でも壮大なエピソードへ昇華できた。 後の大ヒット作品「アキラ」でもまー似た題材でした。 確か、スプリガンとかもラスボスがお子様だったような記憶が。 今回またしても子供がメインのお話で、子供の会話ばかりでゲップが出ます。 大人も居ますが、声優が淡白な棒読みで、一体どうしたのかと??? 「アキラ」もそうでしたが、どのセリフも画面から浮いてしまい変な雰囲気。 しかも、ヒロインがちっとも可愛くないどころか嫌味。 対策はまともな声優を呼ぶのは当然、それよりも大人の作品作れないものか。 出資した人達お気の毒ですが、コレを映画館で見た大人も可哀想だった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2016-04-06 20:51:16) |
282. THE 有頂天ホテル
《ネタバレ》 角野卓造氏がとんでもない役柄で、切れまくりでしたね。 崖っぷちダメオヤジぶりには爆笑させられました。 恥ずかしい動画を撮られてしまい、携帯に保存されているのを知り 必死に奪還を図るそのナリフリかまわない様。 奪還成功し、携帯をへし折って足で踏み付けた後の狂気乱舞で 笑いが止まりませんでした。 松たか子の、人違いエピソードでの中国人の振りをしたセリフにも 自分、飲んでいたビールを噴出してしまいました。 タルイ部分もありますが、この映画、愛嬌があって許してしまう・・ マネージャー・矢部さんの援護射撃が凄い。こんな人居たら惚れてしまいそう [DVD(字幕)] 8点(2016-04-06 19:31:36) |
283. 臨場 劇場版
《ネタバレ》 若村麻由美の力演によって、点数は甘めです。 最初は、まあまあの映画だったような気もしましたが、頭冷やしたら 気になる点が増えてきました。 通り魔犯人を無罪にするべく暗躍した連中が、コイツの無罪で どこから報酬を得たのか描かれてません。もう一つの悪が野放しです。 無罪男へ天誅の準備として打った薬はどんな効果があったのか、数分後 溌剌とし反撃に走り回ったんでは、設定が破綻してます。 この男に本当の天誅をという観客の期待を裏切ってはいけません。 心神喪失は演技だったとの自白映像でも、隠し撮りして公開するとか もっとスッキリする展開にできないかなー。 原作もドラマも未見でして、主役の個人主義が鼻につきます。なんか 同僚がお気の毒。 真実の解明は完全無視して、県警に都合の良い結末へと誘導に躍起になる お偉いさんへの天罰も、足撃たれただけって生温いっすね。 悪い輩に法を無視して天誅を与えれば、そいつの家族を不幸にしてしまうぞ? それは天誅されちゃった輩の問題でしょ。悪い事してたんだから。 娯楽映画として、もっと豪快にいってくれないかな。 等々 8年前と2年前の2つの事件により、怨恨が複数のベクトルで重なり 誰が誰に殺意を持ったのかが徐々に解明されていく中で、 事件が2つに分かれて同時進行に至る設定は面白かった。 他の方も言ってますが、日本映画の悪い癖は、説教が長くてクドイとこ。 1から10まで言わなくても判るから、次行って欲しいのに・・ 脚本も演出も編集も、どれか一つレベルが落ちると全体が落ちるよなー その辺を上手くまとめてくれる新しい監督の登場をあと何年待てば 良いのだろうか? [DVD(邦画)] 6点(2016-04-05 23:47:14) |
284. LIMIT OF LOVE 海猿
《ネタバレ》 日本映画の悪いところだけ集めたような作品。 テンポ感覚ゼロの仕上がりは、誰が戦犯なのかな。 船が傾いて、床も傾いて歩くのに苦戦するシーンで、 水が斜め45度に滴下している・・ カメラだけ傾けてるのバレバレやねん・・ それでもテンポがあればスルー出来たのに、お経を延々 聞いているような感傷的なタルイ会話に、ストレス全開。 この映画は、アクション映画アレルギーの彼女との カップルだけを対象に製作されたものでしょう。 死を覚悟したヒーローの演説に皆が涙するシーン・・ 要らない!せめて10秒程度にして次に行ってくれ。 なのに、全員生還して笑顔でギャグの大円団? このシリーズは全てがこの調子・・ 日本映画見るのが怖くなる毒性に注意。 [DVD(邦画)] 2点(2016-04-05 19:33:35) |
285. ヒドゥン(1987)
《ネタバレ》 娯楽映画としては最高の部類。 マクマラクランの哀愁も、SFとしての仕上がりも、アクションシーンの 見せ方も、この時代としては出色の作品。 唯一残念なのが、体の乗っ取りのシーンが、敵がやる時はおぞましくて コチラ側は光がキラキラで表現が、つい失笑・・ そこだけマイナス。 例えば、どちらも影だけの演出などとして、ハッキリ見せない手法でも 良かったのでは・・? 異星人が体乗っ取りって、いろいろありましたよね。 ボディスナッチャーとか、物体エックスとか。 このヒドゥンでは、悪玉異性人の快楽まっしぐらのブチ切れ暴走っぷりが スパイスになっていて、娯楽性向上してます。 そろそろリメイクしてもいいんじゃないのかな? ただ、マクラクランのような神秘的な俳優が居ないのが問題かも。 [地上波(吹替)] 9点(2016-04-04 23:32:54)(良:1票) |
286. サロゲート
結構興味深いテーマでした。 押井守の攻殻機動隊の世界観が実写で来ましたねー。 攻殻マニアの方々の感想聞きたいな。 アチラでは、リモート義体という呼称でした。 そりゃアバター選ぶときは、いくらかでも美男美女にしたいよね。 でもそうするとどんどん個性が少なくなるような・・ 自分のような不細工は、アバター作れるとしたら誰を目指すか・・? うーむ、ピアースブロスナンか、カイル・マクラクラン? 全く別人だよね、 つまり当人は真逆という事よね・・ 映画のラストの何とも言えない開放感が、面白い後味です。 [DVD(字幕)] 7点(2016-04-04 23:00:15) |
287. REDリターンズ
またまた、殺し屋高齢者合コン映画の続編。 ヒロインが前回にも増して、プッツン行動で笑わせてくれます。 美人というわけでもなく、若くも無いのに、可愛いし可笑しい。 イ・ビョンホンが、怒りで爆発寸前で堪えてるのも可笑しい。 もう登場人物がどいつもこいつも、世間とズレていて変です。 この変な連中が、結果として世の中のために決死の活躍をするという 歳寄り向けのファンタジーとして、よく出来ています。 いいぞ、もっとやれ! です [DVD(字幕)] 8点(2016-04-04 22:36:55) |
288. RED/レッド(2010)
《ネタバレ》 娯楽映画ですねー。 特にお疲れ中年世代向けファンタジーアクション。 ただ、余命少ないからといって仲間を見殺しにするのは頂けない。 只撃たれる役目なら、クリントイーストウッドみたいに服の中に鉄板を 仕込んでいれば、スッキリだったのにねー。唯一残念。 ヒロインの行き遅れノーテンっぷりが、コミカルで大変愉快。 年寄りが集まって、一旗上げるノリの映画、まだまだ増えそうだな。 [DVD(字幕)] 7点(2016-04-04 22:18:51)(良:1票) |
289. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 これは原作が駄目です。 好意の対象としての女性で、DV被害者を助けるために、出来る事いっぱいあるのに・・ この天才?は、無関係のホームレスに嘘のアリバイ工作を指示した挙句、殺して身代わりに するという暴挙に出ました。 どこに、こんなアホな事する天才が居るかって、爆笑しました。 単に死体を完璧に処理すれば、事件が無かったことに出来るのに、もう一人殺すという選択。 原作がアホだと、どんなにいい映画を造ろうとしても結果は同じです。 原作はミステリーの何かを受賞してますが、その時の審査員がこう言ってます。 「指摘はあるが、推理小説は、道徳的である必要は無い」 ミステリー読むのが恥ずかしくなるエピソードでしたね [DVD(邦画)] 3点(2016-04-04 21:59:28)(笑:1票) (良:6票) |
290. セッション
《ネタバレ》 音が凄いから絶対映画館で見ろと友人に言われて行きましたが。 なまじ楽器を習った事のある身としては、辛すぎてストレスばかりの映画でした。 最後はどうかというと、見る人によって受けとめ方が分かれますよね。 和解したハッピーエンドという向きもありますが、それは無いと思います。 個人的な恨みを晴らす為に、大勢の客の前で滅茶苦茶な演奏をさせるって 聞きに来たお客に対してあまりに失礼です。有り得ない。 例えばフレッチャーが、既に有名になった後のマイルスデイビスだとしたら この展開は有り得たかも知れない。ドラムが馬鹿やって、1曲でクビになっても オーディエンスはマイルスの次の演奏が聴ければ納得してくれる可能性はある。 でも、地域のセミプロビッグバンドレベルがフェスティバルに出た程度じゃ ドラムの恥は、バンドのしかもマスターの恥となる。 主人公へのトドメの一撃は、自分の経歴にも汚点を残す、諸刃の剣でした。 ジャズドラムの優劣も、方向性によって評価は分かれるトコロ。この映画では ドラマー大御所のバディリッチにリスペクトしている傾向があるけど、 時代が違うからなのか、どーもスイングしません。 聞く側が音を楽しめるジャズもあれば、正座して対峙すべきジャズもあります。 楽しめないジャズばかりのこの映画、伝えたいものは何だったのか・・ 「極限まで追い込まれて、隠れていた才能が覚醒した瞬間が見せ場」と友人は 言いました。その衝撃に憎しみよりも、その演奏の継続を望むフレッチャーは ニーマンと一体となってフィナーレへ・・ ? うーむ そりゃそーですが、この後どうなるのでしょうか? あれほど憎みあったのに 拍手喝采で仲良く笑顔で握手できるのでしょうか。自分だったら無理。 ていうか、フレッチャーの性格悪すぎで嫌悪感ばかりです。 ここは評論家とか格上の音楽家が、水戸黄門のように成敗してくれる展開を 期待しましたが、まあそれを描かなくても想像でどーぞという事なのかも。 自分にはスイングガールズの方が、感動的でしたスミマセン。 [映画館(字幕)] 6点(2016-04-04 19:47:51) |