301. ハウルの動く城
今更ながら、テレビで見ないで買ってあったDVDで見ました。 期待が出来るのは最初の30分だけ、後は惰性で見てました。 やっぱり最近の宮崎アニメは面白さが薄らいでるなぁ。 吹替えに大物役者使うのも良いけど、うーん、どうなんだろ? キムタクの演技の上手さというのは否定しないけど、声の通りが悪い印象があったね。面白いモンで、多分、これが実写ならそれ程違和感は無いと思うのだけど、アニメになると、表情との差なのかもしれないけど、なんか合わない気がする。いや、合ってるのだろうけど、何かが違う感じがするんです。倍賞さんは上手いんだけど、声の使い分けが後半はなんか、ちぐはぐな感じがあります。声は若いソフィーの時は往年のヒロインの頃の倍賞さんを思い出すほど綺麗な声でちょっと驚き、でも今の若者の声とはちょっと違うかな。「ユニコ」の時の声が素敵だったから、そのイメージを引き摺ってしまっているのかもしれない。 [DVD(邦画)] 5点(2006-07-23 15:25:35) |
302. ミニパト
《ネタバレ》 これ、同時上映映画(WXIII 機動警察パトレイバー)を何回も見ないと見れない訳で(当時3話を一話づつ、ランダム上映していた)、あたしは2話だけ見たんですがね。 全話見たら、こりゃホントに面白い。1話が銃器のウンチク話、2話がパトレイバーの世界観、そして3話目が特車2課の裏話と、トンでもない話な訳で、ある意味、本当にファンや、銃器マニアでないと判らない専門用語の連発が凄かったですね。 また、割り箸使った紙芝居という設定のCGアニメっていう面白さというかくだらなさにスタッフの意気込みが見て取れるんだよね。後藤さんのノホホンとした喋りや、シゲさんの超絶マシンガントークも面白いけど、やっぱり面白いのは忍さんのしゃべりは面白い。この辺も力が入ってるな、ってのが判りますね。 [DVD(邦画)] 9点(2006-07-23 14:33:24) |
303. ![ai-ou]
いやー、タイトル忘れてて、書けなかった映画です。この映画で、オーケンの演技の面白さ(決して上手くはないが、それが物凄く味になってる)が妙に印象に残ってます。【ぐるぐる】さんのおっしゃっている様に、あの岡部まりへのオーケンの告白のシーンというのは近年の邦画の中では秀逸なものでしたね。あの映画だから、RCのあの曲、ってのも納得です。 [映画館(邦画)] 8点(2006-07-23 14:15:10) |
304. 龍の子太郎
やっぱり、この頃の子供向けの映画(アニメ)ってのは秀作が多いんだよね。 ホント、ただの「むかし話」なんだけど、引き込まれる魅力がある。 宮崎アニメにやられてる皆さん、これ見たら目からウロコですよ。 [映画館(邦画)] 8点(2006-07-23 14:01:13) |
305. ベッカムに恋して
あたしはこれ、結構好きだな。 邦題が気に入らない人が多いみたいなんだけど、あたしはあまり気にならなかった。だって、判りやすいでしょ。 加えて、これ以上の邦題をつける事が出来るかというと、あたしには難しいとしか思えないのだけど。最近の風潮として原題をそのまま付けるってのもお粗末だし。 内容も良いよね。ハリウッドでは作らないネタだし、でも、これ自体が持ち込んでいる題材ってのはものすごく興味深いものだし、こういうネタの持っていきかたや、映画の撮り方がやはりイギリス主体なんだな、と言う事が良く判る。 [地上波(字幕)] 7点(2006-06-18 06:30:47) |
306. マジェスティック(2001)
あたしは、これ好きですよ。 ジム・キャリーがここまで真っ当な役というのも正直面白かったです。 赤狩りとか、国に殉じた兵士に対してのくだりはあざといと思われるかもしれないけど、そうでもしなけりゃ、公開当時のあのタイミングだったからこそ、メッセージ色が色濃く出たんじゃないかと思います。 この監督って全体を黄色みの掛かった色合いで出してるように思うのだけど、この辺は彼の特徴なのかな?それとも、年代に併せたノスタルジックな雰囲気を出したいためか?次作で是非現代劇で見せて欲しいですね。 [DVD(吹替)] 8点(2006-06-08 12:38:15) |
307. ローレライ
《ネタバレ》 あまり期待してなかったから、見てみて、取り敢えず最後までみれたという点は良かったけど、しかし、異様なまでに薄っぺらい感じがしたのが引っ掛ります。別に重々しくしろって事では無くて、海外のこういった映画であれば、絶対にもっとスケール感や迫力がでるのだけど、これにはそれを感じられないんです。役者はみんな結構しっかりしてるんだけど、やはり事務所的に駄目だったのかなんだかわからないけど、妻夫木と佐藤の二人は演技以前に役としての姿勢が出来てなかった気がする。それとかなり歴史的な事実と逸脱している脚本なんで、史実的事実をしってると、「なんで?」と思う個所があって、その辺がきになちゃった。艦の構造的な問題もあるし(いや、伊507のモデルになった潜水艦があったのは間違い無いけど、ギミック的な部分がちょっと問題ありすぎ)、設定的にヘンな所も随所にある。個人的には邦画応援したいというのに、どうしても応援できないと感じてしまったのが痛いね。 [DVD(邦画)] 6点(2006-03-12 16:11:07) |
308. 極寒激戦地アルデンヌ~西部戦線1944~
まず、間違えて欲しくないのが、歴史上の事実として、アルデンヌの森での戦い(バルジの戦い)とマルメディの虐殺の所だけが事実であるという事。従ってオープニングに”事実に基いた”と謳っているのは、そこだけで、物語は完全なフィクションなので、気楽に見るべきカナ。シナリオ的には面白いと思うけど、小道具見る限りは、いい加減な部分もあるので、その点を気にしなければまぁ及第点だと思います。技法的にはもういい加減脱却しろよ、と言いたくなるほど、プライベートライアンの影響を受けてます。あと、ちょっとテンポが悪いかな。シナリオに波があるのはわかるのだけど、場面の切替が大げさに感じたので、ちょっと判り難い所もありました。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-12 15:48:44) |
309. バンド・オブ・ブラザース<TVM>
あたしも戦争映画好きのひとりですが、まず、このドラマに関してはそれ程高い評価を得られる作品かと言うと疑問を感じています。この物語は101空挺師団のF中隊の一方的な思い出を再現しているだけに過ぎないって事。従って基本的には視点は全てアメリカ側にあって、それ以外の人には無かったという所がぼやけているようにしか思えないです。それを冷静に理解できる様な作りになっていればまだ評価は上がると思いますが、そういう所も見えてこなかったのが残念です。また、【眉山】さんがおっしゃっているように、「アメリカ万歳」って印象が拭えないのは事実です。プロパガンダは、はっきりと見えるし、いくらアメリカ兵以外を細密に描いてもそれはアメリカ兵の視点からなので、どうしても薄っぺらいんです。でもそれを否定する気もありません。この話のネタがアメリカ側にあるのだから当然なんですよ。それをヒューマニズムを捉える事の出来る部分のみ抽出したという印象がどうしても拭いきれないと思っています。 出来としては構成も演出もあまり文句言う所は無いですけど、真新しさも見えないです。これなら「コンバット」の方が素晴らしいと思うのはあたしだけでしょうか? [DVD(字幕)] 5点(2006-02-21 17:40:21)(良:1票) |
310. 山猫は眠らない3 決別の照準
《ネタバレ》 うーん、悪くはないけど、完全に狙撃兵ものからサスペンスアクションものになってるね。トム・べレンジャーの演技がいいだけに他が浮きまくってる。それと必要以上にハイテク装備がタコなのもどうかと思う。その分、トムが生きてくるわけだったのだろうけど、結果はそうでもなかったし。ラストのオチは一体なんだったんだろうね。NVAの大トンネルってのは物凄く有名だけど、あんな縦に深い穴なんて聞いたこと無い、どこかの洞窟かとも思ったけど、無理がありすぎる。導入から完全に伏線が読めてしまっただけに、あたしとしては捻って欲しかったですな。しかし、7.62mmで手の甲打ったら、あんなもんじゃ済まないと思うのだが。 [DVD(字幕)] 5点(2006-02-18 22:13:56) |
311. 砂漠の戦場 エル・アラメン
いわゆる、”マカカロニ・コンバット”のひとつなんだけど、これは良いですよ。世間的にはボロカスに言われるイタリア軍で唯一ドイツ軍からも絶対的な信頼を受けた”ファゴーレ”空挺団の奮闘が描かれてます。ストーリーもこの手の映画ではかなり秀逸な部類に入るでしょう。なんか物凄くリアルな感じがすると思ったら、兵装は殆どが実物です。カーロ・アルマートやセボメンテの実物を拝めるのは信じられませんでした。イタリア軍がこれだけ格好良く描かれた映画は皆無なので、イタリア軍好きには是非とも見て欲しいですね。 [DVD(字幕)] 9点(2006-02-14 17:54:02) |
312. 空軍大戦略
これ、凄いと思うんだよ、基本的には英国万歳というスタンスになるのは当然なんだけど、物凄くクールに、平等に描いている。これは「英国の戦い」における勝利者を称える映画でなくて、この戦いに参加したすべての兵士に捧げるという、ちょっと古臭いかもしれないけど、”騎士道”の精神で映画化してるんだよね。それが判るし、だから役者達も思い切りクールな演技が出来たし、スタッフもクールに撮れたんじゃないかと思う。 [DVD(字幕)] 9点(2006-02-14 17:52:02) |
313. アニマル・ハウス
あーなんで投稿してなかったんだろう?この映画好きなんですよ。典型的なドタバタなんだけど、ランディス特有の派手で大げさな演出とかベルーシのキレの良い演技はやっぱり何度見ても良いですね。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-11 00:09:59) |
314. 電車男
《ネタバレ》 良かったですよ。 あたしとしてはこの映画で言葉(台詞ではなく)の中に含まれる感情というものが良く伝わったし、それによって自分がこの映画の与える感動というものをどのように伝えようとしていかがわかったような気がしましたから。残念ながら、一番感動させるであろう告白のシーンであまり感動しなかったのだけど、それはそれ以上に電車男と応援する2ちゃんねらーの言葉に感動したからで、多分、この辺は人の感動に仕方に違いがあるから構わないんじゃないかと思います。ちょっと残念だったのは2ちゃんねらーの妄想(戦場)のシーン。コメディリリーフにしたかったのだろうけど、反って物語の勢いを削いでるきがしました。でもエンターテイメントとしては上出来だと思います。 [映画館(字幕)] 9点(2005-07-04 16:49:32) |
315. ジョニー・イングリッシュ
アトキンソン=ビーンで見てしまうと確かに辛い所がある。でもこれって「ピンクの豹」見てる感覚でいると非常に面白いんじゃないかな。あちらの方がセンス的には上品ではあるけど。でもビーンでは見られなかった理知的なセンスが見えたのは良かったと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-02 21:30:46) |
316. 逆境ナイン
いやーえがった。絶対に原作の過剰なまでのエネルギーに絶対に映画が負けると思っていたから期待半分、不安半分で見たのだけど、”これはこれ、それはそれ”で面白いですよ(笑)。少林サッカーや火山嵩と比較されるのは仕方の無い所ではありますが、あの2作の過剰さとはちょっと方向性が違うような気がするんですけどね。短い時間の中で原作のエッセンスを入れるとなると、どうしても淡白な感じになってしまうのだろうね。でも狙いは間違ってないんじゃないかなぁ。個人的には無理だと言い張る部員たちを一人一人説得するシーンをちゃんと盛り込んで欲しかったなぁ。演出もかなり狙ってましたね。それがみんな外してなくて良いし、夜空を眺めて呟く不屈の台詞は原作通りなんだけど、時期が時期だけに思い切りスマッシュヒットしてました。しかし、劇中に炎尾燃が出てくるのは知ってたんだけど、クレジットに”炎尾燃”ってそのまま出しちゃうものなぁ。ファンしか笑わないぞ(笑) [映画館(字幕)] 8点(2005-07-02 21:14:37) |
317. 西遊記(1960)
25年ぐらい前にテレビで見て、面白かったと印象を引っ張り続けて、最近になって久々にDVDで見ました。 最初に見たときの印象はとにかく綺麗、と言う言葉に尽きます。ストーリーに真新しいものは無くて(あたりまえ)、展開はミュージカル、というより戯曲的なんでしょうか、音楽に誘導されてる感じが強いのだけど、決して不快じゃないんですよ。物語もあらかた判っているけど、丁度良い具合に沙悟浄と猪八戒が崩れていて、それが面白いなぁ、って思っていました。「ぼくの孫悟空」が元なんですか、それは知らなかったけど、なるほど、思えば手塚的なギャグの書き方がされてるのかな、と言う感じでしょうか。改めて見直したら、かなり古くさい印象を受けるかな、とも思いましたが、意外な事に古くささを感じてないあたしが居て、なんとも奇妙な感じがあります。 個人的には今でも凄く面白いと思うけど、今のアニメに慣れてしまった人だと、このアニメーションの面白さとか良さは伝わり難いかも知れないですね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-07 19:40:58) |
318. トロイ(2004)
なんだろうな、中途半端な感じが否めない話になってしまった感が強かったです。パリスが腑抜けなのか勇敢なのかハッキリしないし、アキレスなぞは、徹底した悪役として描いた方がもっと面白くなったんじゃないかと思うんですよね、視点の置き方が散ってしまっているので、壮大なスケールの物語を撮っても、それほど雄大な感じがしなかったんですよ。CGで軍船を大量に並べたり、兵士を水増ししてるのだと思うけど、あまり効果的な感じがしなかったのはあたしだけでしょうか? 戦闘方法については一応文献を調べてはいるのかなぁ、但し、集団戦闘だけですけどね。まぁ、映画で映えるシーンを撮らなくちゃいけないのでしょうから、あまり地味すぎてもいけないですけど、ヘクトルとアキレスの一騎撃ちの際のアキレスの槍さばきは本当に中国の短槍術みたいで、あんなの実戦ではムリだよ、っていうツッコミを思わず入れてしまいました。剣の使い方もお世辞にも徹底していなくて、コーディネーターがどんな指導をしたのか、ちょっと疑問を感じています。 オーランド・ブルームは人気はあるのだろうけど、まだまだ、って気がします。もうちょっとあのヘタレぶりが上手ければ、評価も出来るのですけど、役どころが中途半端なだけでなく、演技的にも中途半端に見えたんですよね。顔がイイだけに勿体無いですね。 [DVD(字幕)] 5点(2005-06-07 19:06:38) |
319. ファンシイダンス
「シコふんじゃった」を見て、その前の周防作品を見たいと思いつつ、すっかり忘れてて(笑)ようやく見ました。当時、モックンが丸坊主になるっていうんでマスコミが物凄く喰い付いたの思い出しましたよ。公開当時は海のものとも山のものとも思えず見なかったのだけど、本当に面白い。視点が違うというか、着眼点が良いというか、周防監督の映画はどれを見ても不思議と魅了されるものがあります。坊主の修行の話はあたしも知り合いの住職(あたしの恩師)に聞いた事ありましたけど、ピンとこなかったんです。で、この映画を見て納得するものがありました。ははん、アイツが言ってたのはこういう事かと。だから、あたしの場合、ギャグで笑い、ギャグ以外の所でボンさんの行動で笑い、1本の映画で2度笑える映画になってました。 竹中直人、田口浩正というのは本当に面白い伽羅、もとい、キャラです。田口は初の映画という事もあり、演技にぎこちなさがあるけど、お笑いやってるせいか、個性なのか、そのぎこちなさが妙なほど良い味になってましたね。あと、個人的に好きだったのが大槻ケンヂ、当時の筋少でやたらと仏教色の濃い歌詞の歌を歌ってたのに、ここでは宣教師役であたしは思いっきり腹を捩って笑ってしまいました。もう、そこに居るだけで面白いもんね。 本木雅弘の演技は当時のテレビドラマで見たときあまり上手くないと思ってたのだけど、周防監督に会って変わったのかなぁ、凄く良くなってたと思う。残念なのは鈴木保奈美、デビュー作から見てるけど、まだ上手くなってない。その辺が減点の対象になってしまいました。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-02 20:49:17) |
320. エネミー・ライン
戦争アクション巨編とか宣伝文句に書かれてるけど、巨編と呼べるほどの物ではないなぁ。 最近のハリウッド映画に漏れず、派手さばかりが目立ち、それで”迫力ある”と思わせるのには閉口。地雷が連鎖的に爆発するシーンは呆れるばかり。ああいう爆発の仕方はしないし、あんな所で派手なアクションを見せる必要性も無いですね。トレーサーも演技が上手いのだけど、演出がぞんざいな感じがしました。 [地上波(吹替)] 4点(2005-05-30 11:44:51) |