Menu
 > レビュワー
 > 鱗歌 さんの口コミ一覧。16ページ目
鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3957
性別 男性
年齢 53歳

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194195196197198
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194195196197198
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194195196197198
>> カレンダー表示
>> 通常表示
301.  女必殺拳 危機一発
最近はとてもチャーミングなお嬢さんが実は長年、カラテをやってたりしたとかで、その素晴らしい身体能力を女優としてアクション映画の中で披露してくれたりして。いやはや、いい時代になったものです。 それもこれも、志穂美悦ちゃんがパイオニアとして先鞭をつけてくれたからこそ。みんな、悦ちゃんに憧れてアクション女優を目指したんだろうね。 と言いたいところだけど、まあ、そんなワケ、ないですわな。女必殺拳の頃と現在との間には、大きな空白の期間が。志穂美悦子に続くアクション女優はなぜ現れなかったのか・・・。 当然と言えば当然な気もしますね~、こんな妖怪映画みたいな作品しか作られないんじゃあ、ねえ。 こういう作品を安心して楽しむには、ある程度の距離感が必要ですね。だから、今こそ楽しむべき映画!なのです。 今回も敵の一味として、面倒くさいヤツが大量に登場します。コケオドシ感、満載、なのですが、これらのややこしくて面倒くさい妖怪じみた連中だけではなく、なななんと倉田保昭兄さんまでが、敵の一味? という展開。最終的にどうなるかは、見てのお楽しみ? 志穂美悦ちゃんのアクションは、今見ると微妙なところもありますが、それでも前作よりパワーアップしてるんじゃなかろうか。激しく、そしてキレがいい。 さらには、そのアクションを支える、カメラの躍動感。破綻寸前といって良いほどアングルを振り回し、それでも何とか、アクションがカメラに収まっている、そのギリギリな感じが、スリリングかつ迫力満点です。 もう、お腹いっぱい。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-16 22:37:01)(良:1票)
302.  透明人間(1992)
透明人間映画、ですが、「なぜ透明になったのか」「なぜ追われる身となったのか」「なぜ逃げ回るのか」といったことはあまり深入りせず、追われる、逃げる、という過程で、人間が透明になっちゃった場合に起こる不便の数々、繰り広げられる摩訶不思議な光景、といったものをひたすら描く。というのが何ともユニークな作品です。主演がチェビー・チェイスというのも、見れば納得、何とも言えないトボケた味わいがあり、コメディ映画としても上々の出来。 安いカーペンター、ではなく、特殊効果に拘って我々を驚かせるカーペンター、な作品の一本です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-15 22:22:56)
303.  地球最後の男 オメガマン 《ネタバレ》 
「地球最後の男」ってのは日本で勝手につけたタイトルなんだろうから、別にいいっちゃあいいんだけど、著しく「地球最後」感がありません。冒頭、チャールトン・ヘストン演じる主人公が、人っ子一人いない無人の街にクルマを走らせてるんですが、アチコチの信号機が光ってるもんで。何とかならなかったのでしょうか。 それはいいとしても、彼に襲いかかってくる連中も、光に弱いとかいう弱点はあれど、一応、普通にニンゲンでして。それを片っ端から無差別乱射で殺しまくる主人公。ははは。いいのかよ。 さらに他にもまだまだ、生き残ってる人類がいたりして。まさか「地球最後の男」というタイトルの映画に女性のヌードが出てくるとは。 というワケで、オメガマン、なんだそうです。どういう意味なんですかね(笑)。最後の男、最後の切り札、最後の希望、、、 戦争によりこんな荒れ果てた世界になっちまったワケですが、にもかかわらず、人類はまだ争いを繰り返し、殺し合いを繰り広げている、という皮肉。 血清を作り出して人類を救おうとする主人公に、救世主の姿が重ねられ、磔にされたような格好の彼が流す血によって、世界が浄化される、ということなんでしょうが、それをチャールトン・ヘストンが演じると、どうにも自業自得にしか見えないのは、困ったもんです。 いずれにしても、宗教色を絡めるのなら絡めるなりに、もう少しそのアプローチに見合った見せ方がありそうなもんですが、まあ、あくまで男臭いアクション映画、ということで。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-15 22:01:16)
304.  サイレンサー/破壊部隊
このシリーズは一体、何を期待しているヒトたちをターゲットとして作られてるんですかねえ。アクションとしてはグタグタだし(なにせディーン・マーチン、一杯引っかけてホロ酔い上機嫌のオヤジにしか見えない)、コメディとしては大して可笑しくもないし。 とは言え、本家007映画が3代目ロジャー・ムーアになってみると、何だかむしろ、本家の方がこのシリーズを後追いしてるような気がしてきたりして。 そんなサイレンサー映画(何がどうサイレンサーなのか?)の4作目、最後に次作の予告もあるけれど実際は最終作となった作品です。 先述のように、グタグタなんですけれど、その割りには意外に楽しめるかな、と。まずは列車襲撃、金塊強奪。あまり役に立たない秘密兵器の数々。終盤にはミニヘリコプターが登場して大活躍してビックリ、これぞまさにスパイ・アクション!ですねえ。 この辺りでシリーズ終わっといて、正解だったのではないでしょうか。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-15 21:26:23)
305.  バグド
昨日はドン・ドーラーのそれはそれはヒドい作品を見てしまったので、ちょっと口直しに。 って、それで見るのがコレでは、全然口直しにならないみたいですが、そこはそれ、昔から「トロマをもってトロマを制す」「トロマを喰らわば皿まで」とか言うじゃないですか。トロマムシ三太夫。なんちゃって。 (・・・・・・。) まあ、これも相当に安い、有り体に言えばヒドい、作品なんですけれど、昨日見た作品と違って、ちゃんと映画を感じさせるシーンってのが、あるのです(というか、最初から最後まで何一つ映画を感じさせない、という方が実は驚くべき事なのかも知れないけれど)。 自分の体で人体実験みたいな事をして、体に変調をきたしてしまった博士が、話しをしてるんだけど薄暗くて顔がよく見えない、なんて場面とか。こういうの、ちょっと『ザ・フライ』っぽいじゃないですか。「っぽい」と言っても程度がイロイロありますけどね。 コレ、数十センチに巨大化したコオロギが襲ってくる、というオハナシですが、なにせコオロギと言えば昆虫界最強、とも言われている生物ですからね(?)。だんだん騒ぎが大きくなっていき、最終的には籠城モノへと発展していく過程などは、1970年代あたりのパニック映画の語法。充分、嬉しくなっちゃいます。昆虫のデカさを競うコンテストの前フリがちゃんと物語に活かされてるのが、これまたアホらしくも感心させられたり。 ラストは微妙にヘンな欲を出してヘンな終わり方になっちゃったのが、イマイチ締まらない感じで残念、お陰でここで我に返りましたが(笑)、これでラストをうまく締めてくれてたら、もういくらでも褒め言葉を差し上げたくなっちゃうような作品(ホントに褒めるかどうかはともかく、気持ちの上では)でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-15 16:16:45)
306.  魔獣星人ナイトビースト
はいはいはいはい。要するに今回も「だからさ、オレだって侵略者なんだってば!!」ってことが言いたいんですね。わかりますわかります。またまたブサイクな顔の宇宙人が登場して脈絡なく地球人へ攻撃を加え、脈絡なく映画が進んでいく。どこが見どころなのか、さっぱり判らない、脈絡の無さ。ま、たぶん、侵略者なんでしょう。きっと。 ドン・ドーラーという監督さん、才能があるのか無いのか、についてはここでは不問にいたしますが、少なくとも「才能があるかのようなフリを全くしていない」というのは、確かだと思います。これはなかなかできることではありません。
[インターネット(字幕)] 1点(2022-05-14 23:39:30)
307.  南国土佐を後にして
若い頃の小林旭はマジでカッコいいですねえ。鋭い眼光、眉間のシワ。え、それは天知茂も共通でしょ、だって? いや、そうなんですけど、やはりアキラは別格。クールさの極致。ある時期以降の小林旭とは到底、同一人物と思えないのですが、その「ある時期」がいつだったのかが、これまたよくわからない。 アキラが若ければ、浅丘ルリ子も若い、南田洋子まで若い! なんとペギー葉山まで若いぞ! と言いたいところだが彼女だけあまり若く見えないのはどういう訳か。スミマセン。 それはともかく、小林旭演じる主人公が出所するところから物語は始まります。菅原文太が出所する場面は何度も何度も見た気がしますが、これは日活作品。 この主人公が高知に帰るものの、前科者ゆえ、なかなか社会復帰できない。というより、前科を利用したイヤガラセを受け、真っ当の人生を送ると誓った彼の心もつい、折れそうになる。高知を後にして再び東京に舞い戻った彼。しかし、かつての仲間からの誘惑は続き、彼のフィアンセ奪おうとする内田良平一味も彼をつけ狙い続ける。 殴り合い、取っ組み合いのアクションも見どころですが、なんと言ってもダイスの勝負が圧巻。代役を用いず、アキラ自身が見事なダイス捌きを披露して、『スティング』におけるポール・ニューマンのカード捌きにも全く引けを取りません。この見事なダイス捌きがあってこそ、勝負の場面でも緊張感が高まるというもの。 カリスマ性を感じさせるに充分な小林旭の存在感が、光ってます。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-14 09:15:11)
308.  ナビゲイター
ちょっと懐かしい。ちょっとだけ(笑)。 まだ「ディズニーの実写映画? ケッ!」とか言われてた頃ですねえ。ちょっとハズしてる感じが否めないながらも、いざ見ると意外に楽しいのがこの頃のディズニー実写。 未知との遭遇なり、ETなり、「宇宙船に乗ってるのは、果たしてどんな姿の宇宙人?」という期待感の高まってた頃に、「いや、宇宙船自体が、宇宙人なんです」というこの作品。いい感じにハズしてるではないですか。 冒頭から「スワ、UFOの登場か?」というカマシを何発もやって、いい加減、UFOはいつ出て来るんだ?と思ってたら、主人公の少年の身に起こるのはUFOとの遭遇ではなく、思いもよらない意外な事件。こういう展開はなかなか巧いですね。 NASAに連れて行かれて調べられる少年。大人たちだって私利私欲でこんなことをやってる訳では無く、悪い人たちでも無さそうなんですが、でも子供の立場からすると、彼らは自由を奪う存在。それなりにヤな感じなのです。 で、ようやく遭遇する宇宙船。これもあのスピルバーグ印のデコトラ風ハデハデなヤツではなく、ツルンと地味で、なんか、湯たんぽみたいな。いやこれ、間違いなく湯たんぽですよ。 しかしその金属性の表面に周囲の景色が映り込んでて、リアリティ、いやリアリティ以上のオモシロさを伴った存在感、があります。このアプローチはまさに、ターミネーター2の特殊効果の先駆といってよいもの。 ま、ストーリーは何と言うこともなく、むしろ多少悪ノリ気味の部分は気にならなくもないのですが、それもご愛嬌。久し振りに楽しく見させてもらいました。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-05-14 08:29:57)
309.  快傑黒頭巾 爆発篇 《ネタバレ》 
アヤシい外国人が登場、彼が求めるのは豊臣家の隠し財宝。探してきた者にはご褒美に、液体火薬とやらを提供してくれるらしい。というワケで、財宝の争奪戦、です。 はっきり言って、かなり行き当たりばったりの、まとまりのないオハナシ、という印象で、そんなに面白くないのですが、でも面白い。どっちやねん。 まず見どころは、快傑黒頭巾のさまざまな変装。バレバレの変装で手抜きだと思ってたら、だんだん凝った変装になってきて。侮れません。 浅草寺(にはあまり見えないけれど)のシーンなんかも、しこたまエキストラを登場させて、大したシーンでもないのにエラく気合いが入ってます。この当時の東映時代劇の豪華さ。雪山の追跡劇などはちょっと時代劇の枠を越えていると言ってもいいでしょう。クライマックスの船上の死闘に至っては。こりゃ一体、何なんでしょうね。海賊映画。かな。もはや何の映画なんだか。 爆発篇というだけあって、最後は盛大に爆発します。言うまでも無いですね。失礼しました。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-05-12 22:19:44)
310.  亡霊怪猫屋敷 《ネタバレ》 
タイトルからしていかにもコワそうですね~何て読むのかわかりませんけど。ははは。 カイネコだとあまりコワく無さなさそうなのでカイビョウでいいんですかね~。 それはともかく。まず現代篇。青みがかったモノクロ映像が何とも不気味です。 走ってた車がネコをハネそうになってあわや海に転落するか、という場面。間一髪、車もネコも無事だった、というワケで、「ああ、良かった」となるのですが、いやいや、化け猫映画なんだから、ネコは車にハネられて恨みを持って死なないと、映画にならないんじゃないの、と心配になる。 しかしそこは心配御無用。いかにもアヤシげな屋敷へと舞台は移り、アヤシい老婆が出没して、襲いかかってくる。 いや、襲いかかると言っても、毎度毎度、チョロッとだけ首を絞めるだけ。命に別状は無く、単にド迷惑なだけの話。こんな攻撃力の乏しい化け猫(かどうかはまだ判らないけど)でいいんだろうか、とまたまた心配になる。 そこから、時代を遡り、時代篇へ。映像はカラーへと切り替わります。 で、殺人事件に端を発した奇怪な物語、化け猫騒動の発端が描かれるのですが、殺人事件のキッカケというのが、囲碁の勝負から始まったケンカ。何だかあの、将棋に負けて発狂して悪事に走った鉄人Qを少し思いだしてしまいます。 それにしても、現代篇のモノクロの不気味さもなかなかでしたが、時代篇のカラーを活かしたアヤシさも、なかなか。恨めしげに蘇る死人の霊、生者の姿がふとした瞬間に死者の姿に見え、狂乱する極悪家老。カラーならではのサイケ調の演出。 化け猫はヒョイヒョイと身軽な動きで屋敷の内外を動き回り、こういったシーンではスピード感があります。 そんでもって、壁の中の死体が不気味さにとどめをさして。このカタストロフは、結構、現代的な感覚、と言ってもいいのでは? 短い作品ですが、見どころの多い作品です。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-05-11 23:02:49)
311.  現代やくざ 与太者の掟
「現代やくざ」というタイトルですが、菅原文太演じる主人公はむしろ古風なところのあるヤクザで、その彼が、仁義も何もあったもんじゃない現代的なヤクザ組織に立ち向かう、といった趣向の作品。 それにしてもまあ、様々な登場人物が次から次に、出るわ出るわ。仮釈放で出所した主人公が、電車内でスリに遭う、無賃乗車を疑われているところを通りすがりの男に助けられる、パチンコ屋では隣の台の刺青師のオッサンと知り合いになる、オッサンの元に刺青を入れにチンピラがやってくる・・・と、まさに次から次に脈絡なく人物が映画に登場し、ちゃんと彼らが皆、ストーリーに絡んでくるのが、スゴい。なかなか巧みな脚本、ではありますが、こんなペースで登場人物を増やし続けて、果たして無事に若山富三郎の登場まで辿り着けるかどうか。 菅原文太の出世作とも言われるだけあって、暴れ回る姿、その勢いは格別のものがありますが(いや、いつもこんな感じかな?)、山城新伍が追われるシーンなどで傾けられたカメラなどは、まるで深作欣二作品かと思わせる鋭さがあって、映画自体が勢いを感じさせます。 一方で、菅原文太が単身、殴り込みをかける決意をする場面、子分に対する厳しい表情が一種だけ和らぐあたりなどは人情味も感じさせ、こういう部分は降旗康男監督らしさ、なのかな、と。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-10 22:47:54)
312.  ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
タイトルの「時空旅行」ってのはあくまで邦題であって、原題とは何の関係もないのですが、しかし言い得て妙、と言いますか。こんなアホ映画の企画が約30年という月日を越えて蘇るだなんて、これはもう時空旅行としか言いようがない。 主人公2人もだいぶお歳を召していて、しかし相変わらずおバカ、というか、年相応におバカというか。 子供の頃、オトナってのは皆、オトナ、すなわち子供とは全然異なる、分別を持った存在だと思ってた。 私もこの自分がこの歳になってみて、そんなのがウソだということがイヤというほど判ってまいりました。人間、何年生きようと、中身なんて変わりません、成長しません。所詮、オトナの分別なんてものは、「懲りた」「飽きた」「面倒臭くなった」のいずれかにしか、過ぎないんじゃないのかなあ、と。 いや、マジで、こんな中身のまま、こんな年齢になるなんて、昔は想像もしなかった。誰か助けておくれ。 ビルとテッドもこんな年齢になってしまった、どころか、時空旅行をした先には、ヨボヨボの爺さんになった2人の姿が。 でも、それでもやっぱり、彼らは彼らのまま、なんですよね。それが、素晴らしい。 で、未来のどの自分に会いに行っても、そこには音楽がある。それどころか、モーツァルトの昔から、子供の世代に至るまで、音楽で繋がる世界。いや、素晴らしい。 もっと遡ってもいい。早くもJ.S.バッハの音楽には、間違いなく、現代の感覚と何ら変わらない高揚感、興奮がある。それって、スゴくないですか? 素晴らしくないですか? ちゃんと、そういう音楽の普遍性というものを、謳いあげてみせる2人。やっぱり、素晴らしい。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-05-08 23:08:00)
313.  ザ・フォッグ(1980)
かつて、初めてこの作品を観たときには「なんじゃい、それでシマイかよ」と思ったのも事実ですが、それはなんとなくホラー映画に対して、「派手な特殊効果」というものを期待しちゃってたから、なんですね。リアルで無くてもいいので、とにかく目を引く特殊メイク、変身シーン、残酷さを通り越してアホらしいスプラッター描写。 この作品、そういうのが皆無とは言わんけど、だいぶ抑制されてます。なので物足りなく感じた時期もあったけど、「何かが起こりそう」な予感、雰囲気、といったものをホラーの魅力だと感じるようになってくると、やっぱりこの映画、イイんだなあ。 霧に乗って亡者どもが復讐にやってくる、というオハナシですが、舞台は小さな港町。ラジオ放送で何となく町の住人たちが繋がってる。要するにある種の「空気」がもともとこの町にあって、その上から、霧という別の「空気」が町を覆ってくる感じ。その霧の中に一群のアヤシげな人影が立ってる光景、ってのがいかにもカーペンター風味。 コワい、よりも、ひたすらアヤシい。 音楽は例によってカーペンター自身、ということで、正直、単調な印象が拭えないのもいつも通り(それ故に決して映画を邪魔してないのもいつも通り)ですが、このメロディってもしかして、「怒りの日」をイメージしてるんですかねえ???
[インターネット(字幕)] 9点(2022-05-08 22:31:58)
314.  谷崎潤一郎「痴人の愛」より ナオミ 《ネタバレ》 
何だかえらく回りくどいタイトルですが、つまり、谷崎潤一郎の原作に沿いはするけどそのまんまじゃないですよ、ってことですかね。だいぶ、現代風。特に音楽が。こんな音楽でホントにいいんですかねえ。今となっては何だか古臭く、そして安っぽく聞こえてしまうのですが。 「痴人の愛」って、谷﨑が関西に移住した後の作品ですが、路線としては、それまでの諸短編の集大成とでもいいますか。例えば「少年」とか。男が女性に征服されていくんだけど、でもまだわずかに理性が残ってるような(それを思うと、「瘋癲老人日記」なんて、理性が完全に吹き飛んでただの性欲マシーンと化していく、それはそれはエゲツない世界)。 だけどこの作品ではタイトルが『ナオミ』となってて、必ずしも征服される男の側のオハナシ一辺倒ではありません。女性の視点も取り入れられて、「女性解放」みたいな感覚も少し感じられたりも。 それってどうなんでしょ。もうちょっとストレートに、征服されるコワさ、背徳感、そしてそこから来る快感、みたいなものがあってもいいのでは、と思っちゃうんですけど。 水原ゆう紀は盛大に脱ぎまくって、ほとんどポルノですが、いや、それならなおさら、なるべくボカシは回避して欲しいもんです。あまりボカシが多いのは、画面を見苦しくするだけ。 最後はコレ、まさかのハッピーエンドということで、いいんですかね、ははは、、、
[インターネット(邦画)] 5点(2022-05-07 22:59:43)
315.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
スターウォーズってのはシリーズというよりも一種のブランドで、このブランドを傷つけない範囲でありさえすれば、中身はどうでもいい、という側面があるように思うのですが、「ブランドを傷つけない」ってのが意外に難しい。 ハン・ソロってのは、ハリソン・フォードと不可分なので、彼以外の俳優がこれを演じる、ってのがすでに、キナ臭いものを感じさせます。だけど若き日を描く、となると、その点は目をつぶらざるを得なくなります。 ま。そもそも、ハン・ソロの若き日なんて多分、もともとは誰も興味ないし、チューバッカとどうやって知り合ったかなんてのも、どうでもいいわけで。 そのどうでもいい題材を、何の意外性もなく、しかし極力、ブランドを傷付けない形て、娯楽作として仕上げてます。いかにもソレっぽいけど、何が印象に残ったかと問われると答えに窮し、しかしイヤな印象だけは残らなかったことに、何となく安心してしまう。 このネタで映画撮るとしたら、こんな感じ、なんですかねえ。
[地上波(吹替)] 6点(2022-05-06 22:50:10)
316.  ハレンチ学園
このスピード感、テンポの良さ。決して侮れない作品・・・だとは思いつつも、あまりにくだらなく、行き当たりばったりで中身がない。できれば弁護したいのですが、私の手に余るのです。すみません。 そもそもコレ、実写化せずに済ませることは出来なかったんでしょうか。しかもこんなそうそうたる顔ぶれで。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-05-06 22:37:08)
317.  昭和残侠伝 唐獅子仁義
冒頭、高倉健と池部良の対決からいきなり始まって「昭和残侠伝なのに?」と、ギョッとしますが、映画終盤にはちゃんと「確かに昭和残侠伝だわい」という展開になる。どうやったって、この運命から逃れることはできない二人、なんですなあ。 映画開始早々に池部良が死んでしまったら、そりゃマズいだろう、と思ってたら、当然のごとく死んではおらず、しかし対決の際に左腕を失って、いささかヤサぐれてしまってます。ヤサぐれても池部良なので、品があります。品があるので、多少、迫力には欠けます。 ひょんなことから、出所した高倉健と知り合いになる親分が、志村喬。セリフ回しがいささか覚束ないように思えて、大丈夫か?と一瞬思うものの、要するにコレ、任侠道のカッチリした喋り方ではなく、砕けた感じ、気さくな感じの表れなんですね。一見やさしそうな好々爺、だけど親分としての貫録はしっかりと垣間見せる。うん、でもやっぱりただの爺さんだ。 さらに、ちゃらんぽらんな待田京介が物語に絡みますが、これもまた、別の人懐っこさがあって。なにせ主人公ふたりが取っつきにくい雰囲気を漂わせまくってるので、周囲の人たちがユーモアと人情を醸し出してます。 で、藤純子。この作品、「三角関係モノ」であるはずなのですが、どういう訳か対立関係に至る事なく、三角形が見事な調和を成しているという、これはもはや、健全と言ってよいのか不健全と言ってよいのか。しかしこの三人なればこその、違和感の無さ。この違和感の無さに違和感を感じるかどうか、それが問題だ(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-05-05 10:25:52)
318.  斬る(1962) 《ネタバレ》 
冒頭、いきなり藤村志保が短刀を抜いてご乱心、という場面から始まり、このシーンが何を意味するかは映画が進むに従って明らかになっていくのですが、それはともかく、彼女の役名が「ふじこ」。確か「男はつらいよ」に出演した際の役名も「ふじこ」でしたよね。いくら苗字が藤村だからって、誰か彼女にちゃんとした役名を考えてあげておくれ。 この作品、70分少々のコンパクトな作りで、歳月があれよあれよという間に過ぎていく。多少、置いて行かれた感も無きにしも非ずですが、とにかくそういう作品です。脚本は新藤兼人。この時点で多少なりとも警戒してしまいます。。。 作品の中に「樹木」が再三、登場するのが、目を引きます。主に登場するのが梅の木、梅の枝。年月が経ち、また新たな春を迎えた、ということでもあり、また主人公の思い出にも繋がるのでしょうが、この梅が、さまざまな形で登場します。場合によっては凶器(!)にすらなっちゃう。 しかし梅だけではなくって、藤村志保が処刑されるシーンでは朽ちた木がそばにあり、はたまた雷蔵が養父と妹の復讐を果たす場面では周囲を枯れ木が点々と取り囲み、人外境そのものといった光景。 あるいは、実の父・天知茂の隠遁生活を囲む、森の緑。 主人公の人生に影響を及ぼした3人の女性、そして「父」の存在、そういったものを交えつつ、剣に生きた主人公の生涯と運命を描くには、この作品の短さは物足りなく中途半端な印象もありますが、見どころは多く、何より、思いつめたような雷蔵の表情が、映画によくマッチしています。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-05-05 08:23:54)
319.  HERO(2007) 《ネタバレ》 
日頃から「この世でもっとも嫌いなものはテレビドラマだ」と公言している私が、そもそも、コレを見るのは無理がありましたかねえ(もっとも、「この世はすべて、テレビドラマよりも好きなモノばかり」なワケが無いので、私も大袈裟に言ってるだけに過ぎないのですが)。そうは言っても天下のキムタク、そのカッコいいところをしっかり見せてくれるんでしょ、という期待はあったんですが、意外に「カッコよくない」。もちろん、顔が、という意味ではないし、表情も仕草もしっかりキムタク節を利かせていて、「らしさ」はしっかり出てはいるんですが、ただ、カメラが全身像を捉えたときのその姿は、どうも映画スターのソレのようには感じられなくって。こういう自然な感じがイイってことなの? 私がテレビドラマを嫌う理由の一つもここにあるような気が。 せめて、韓国パートで全力疾走する場面では、もっとカッコいい「走る姿」を見たかった。もしも、主人公のファッションが作品の売りであり、このファッションではカッコよく走れない、というのなら、そもそも走るシーンなんて入れなくてよいです。トム・クルーズなり、メル・ギブソンなり、といった、間違いなく「スター」な人たちは、映画の中で走る姿の迫力も全然違います。「スター」だかどうかいささかアヤしいスタローンだって、あの「ロッキー」での走りは印象的でした。 そんなこんなで、友情出演とやらで登場したイ・ビョンホンに、明らかに貫録負けしてしまってて。日本を代表する人気タレントであるのなら、負けて欲しくない。残念。悔しいではないですか。ま、出番の多さが違うから貫録の単純比較はできない、ということにしておきますか・・・。 ストーリーは、とある若者が起こした傷害致死事件の捜査を軸に、大物政治家の贈収賄事件、さらには連続放火事件がそれに繋がっていく、という、意欲的と言えば意欲的な構成ですが、放火事件というのがどうも、単に事件解決の手がかりとして配置されただけで、たいしたドラマになっていない弱さ。このエピソードを通じて艱難辛苦の捜査を描くには、あまりにお手軽なノリ、これもテレビドラマ的と言わざるを得ないのでは。 タモリは、タモリにしか見えない。少なくとも大物政治家には見えない。そりゃそうだ、タモリにしか見えないんだから。 傍聴席にひとり残された国仲涼子、彼女の描き方もこんなもんでいいんですかねえ。この印象的であるはずのシーンですら、脇役然として、物語の中で淡々と消費されていってしまう。 ただ、検察の面々の多彩で個性的な顔触れは、これは確かに見てて楽しく、作品のベースをテレビドラマとする強みかもしれませんが。
[地上波(邦画)] 5点(2022-05-05 07:26:49)
320.  月光仮面(1958)
かたやターバンにピチピチ白タイツの月光仮面、かたやどくろマスクのスパイ軍団(やたら自分たちがスパイであると強調しております)。その果てしなき戦い。 いいオトナたちが、いったい何やってるんですかね。 などと言わないように。 いや、それにしても、わざわさ皆おなじどくろマスクを被って、これじゃあ誰が誰だかわからんようになるでしょうに。と思ってしまうのですが、だからこその、どくろ仮面。 しまいには首領格のヤツが口から炎を吹き出したりして、もう何でもアリ。 そんなコト言ってると、何だかオモシロそうな作品みたいですが、残念ながらイマイチ面白くない。なんか地味。敵味方入り乱れて鞄を奪い合う場面など、まるで小学校の運動会の競技を見てるようなホノボノとした光景。あるいは、趣味でやってるラグビー。 最後はこれまたメチャクチャ中途半端なところでプツリと途切れて第一部が終了、続きは次回のお楽しみ。 しかし意外に、続きが気にならないのが、残念なところ。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-04-25 23:13:19)
030.08%
1190.48%
2431.09%
3751.90%
41624.09%
53699.33%
665116.45%
7125131.61%
890322.82%
93789.55%
101032.60%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS