301. 忍 SHINOBI
《ネタバレ》 こういう映画観ると、ホント思うことがある。このテの映画を撮る日本の監督は、バカばっかりか? なんでデキもしないくせにチャチなCGを使いまくるかね? ハリウッドに比べて見劣りするのは必至なわけで、だったら他にもっと特撮の工夫をするとか、アクションは役者にカラダ張ってもらうとか、他に方法はあるだろうに。予算が無いとか、掛かってる金の額が違う、なんてのは作る側の言い訳で、金払って観る観客には関係無い事なんだよ。ショボいCGを使えば使うほど、作品として陳腐になっていくことが分からないのかねぇ。まあ、この映画のダメな所はCGだけじゃないけどね。まずは話がメチャクチャに中途半端と言うか薄っぺらい。弦之介なんか「戦うのはイヤだ」と言うばかりで、それを回避する方向には全く行動しない。ただの役立たずじゃん! 甲賀者たちが駿府に向かう足取りも遅すぎ! なのに、柳生の軍勢の足の速いこと早いこと!www 大軍で、しかも大砲引っ張ってあの山奥まで攻め込むのに、忍者が山を降りるより速いとは!w さらに朧が「里を助けてくれ」と嘆願した後、家康の伝令が陣に手紙を持ってくるのも速い速いっ! 柳生軍と伝令の方が、あんなド派手に目立つ格好した足の遅い忍者たちよりよっぽど役に立ちそうだ。w 朧が戦いを決意するのも、取って付けた様な有りがちなエピだし、弦之介の死に様も有りがち。あそこまで話を改変した意味が全く感じられない。また、話がトンデモなら構成もトンデモ。終盤、里からカメラが引いて、山の紅葉が映し出されてテロップが入る。その後も里は260年続き、その子孫達は今もいるんだそうな。で、またカメラが沢に寄る。てっきり260年後かと思ったら、そこに居るのは弦之介からもらった櫛を持った朧じゃねーかっ。そして再度カメラが引く。普通ココだろう、テロップが入るのはっ! もー、むちゃくちゃ……。orz [ビデオ(邦画)] 2点(2007-09-04 21:31:16)(笑:2票) (良:3票) |
302. キル・ビル Vol.2
《ネタバレ》 前作は、ただただアホらしいと思ったが、これはさらに輪を掛けて酷い。あほらしい上に退屈ですらある。もう、何が見せたいのか分からないんだな。タランティーノが昔観てきた映画を不器用に上っ面だけマネました、って感じ。娘を生かしておいた意味もさして感じられない。大して深いドラマがあるわけでもないしね。まあ、子役のコは可愛かったから許すがw。それにしてもテンポも悪いしアクションもお話も何もかもが中途半端。香港カンフー映画の修行・苦行ってのは、そこに到るまでのドラマがあって、それをしなきゃいけない状況があるから面白いワケ。ただ殺し屋になるため、ってな修行じゃ感情移入できない。そしてその苦行がラストのトドメのシーンに重なって活きるからカタルシスがある。なのにそれも無し。そういった基本的なことを押さえずに、ただ形だけドタバタと真似られてもね~。なんかリュー・チャーフィーの輝きすら消されてて可哀相だったな。 [地上波(字幕)] 1点(2007-09-04 13:13:15) |
303. セルラー
《ネタバレ》 全く予備知識なし、期待ゼロで観たら…………面白いじゃないかっ、これ! 特に奇抜なアイデアや大きなどんでん返しなどは何も無く、ものすごくオーソドックスな作りのサスペンスなんだが、テンポが良いから引き込まれるし、丁寧に作られていて好感が持てる。すっとぼけた弁護士の使い方も、ちょうど良い息抜きになっていて上手い。この映画で最も大きなスペクタクルは、警備会社の車にトレーラーがぶつかる所くらい? つまり、大掛かりな発破などは一切無し。でもこれだけ面白い。良い脚本と真面目な演出があれば、面白い映画は作れるんですよ。なんかね、アホほど金掛けて、どっかんどっかん爆破さえしてりゃ盛り上がると思ってるようなバカ監督達の目の前に突きつけてやりたくなるような映画だね。 [地上波(吹替)] 7点(2007-09-03 01:14:30) |
304. キル・ビル Vol.1(日本版)
非常に金の掛かった大掛かりなコント。まあ、ドリフ程度のクォリティはある。……それで全てだよな、この映画。w アホらし過ぎて敢えてツッコむ気も失せるほど、ツッコミ所満載。タランティーノが日本や香港のB級アクション映画が好きなのはよく分かった。ええ、ええ、よく観てますよ。よく勉強してらっしゃる。でもね、後続として自分が撮るなら、それを自分なりに消化した上で発展させる、ってのがクリエイターのあるべき姿なんじゃないの? 何でもイイから撮りゃイイってもんでもないだろ? コレじゃただの物マネもどき。物マネですらない。いやいや、それどころか単なる悪ふざけでしかない。 [地上波(字幕)] 2点(2007-08-28 12:14:28) |
305. 未来の想い出 Last Christmas
《ネタバレ》 約15年ぶりに再見。たぶん、15年前に採点してれば4点だったと思うが、今見返すと3点かな。w これね、マンガで読めば、藤子・F・不二雄らしいお話だしちょっとイイ話なんだと思う(未読ですが、たぶん)。でも映画にするとダメダメ。って言うか、映画にする必要無いな。TVの2時間ドラマで十分。クリスマスのドラマSPで良かったんじゃん? って感じ。いや、まずそのクリスマスらしさが何も無いんだな。 それに、人生を何度もリプレイする話でアソコまで引っ張っといて、最後にあのご都合主義は無いだろ?! そこまでのお話を全てひっくり返す、驚愕のご都合主義!w 時代時代のヒット曲を被せて過去を演出する手法も、私のようなオッサンにとっては確かに懐かしいが、在り来たり。見所は、斯界の巨匠達の豪華な顔ぶれが揃うパーティシーンくらいか。 [地上波(邦画)] 3点(2007-08-24 19:19:50) |
306. オーシャンズ12
《ネタバレ》 まず、この手のバカ映画に、こういう作りはどうなの? 時系列をぶった切って、現在から過去に、再び現在に、またまた過去に……、と行ったり来たり。それが効果的かというとそうでもなく、ただ観難いだけ。話の内容は有って無いようなモンだし。脅されてビビッて金返すくらいなら、端から泥棒なんかするんじゃねぇ、っつーの。脅されて奮発し、逆にガルシアの鼻を明かすような話なら面白かったのに。ジュリア・ロバーツとブルース・ウィリスの件は、悪ふざけもいいとこ。バカバカし過ぎてクスリとも笑えやしない。カッセルのカポエイラもなぁ…凝ったつもりかもしれないが、あれならゼタ・ジョーンズがエントラップメントで見せたアクロバットの方が説得力あるし。あのカッセルのカポエイラじゃ、床の上は避けてるけど、上で引っかかるだろ、普通。w ナンかねぇ、言い出したらキリが無いほど、ツッコミどころ満載で、雑な映画。アンタ等、友達内でヨーロッパに遊びに行きたかっただけなんじゃねぇの? と訊きたくなる、ついでに撮ったような映画だな。 [地上波(吹替)] 4点(2007-08-11 14:15:24) |
307. オーシャンズ11
だからナンなの? って映画。いかにも、と言う感じの、アメリカ人が好きそうなご都合映画だね。別にどうこう騒ぐほどのモンじゃない。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-11 13:58:05) |
308. 伊豆の踊子(1974)
《ネタバレ》 もう30年ぶりぐらいで観ましたが、「え?! この映画ってこんな終わり方したっけ?」と、ちょっと驚きました。伊豆下田で船に乗って東京へと帰る友和。必死で手ぬぐいを振って見送る百恵。なぜかずっと、このシーンで終わった印象があったのに……。実際は、船上で百恵ちゃんにもらった櫛をみる友和に、浦部粂子扮する峠茶屋のばあさんの声が被さる。「あんな連中と関わりを持っちゃいけませんよ」と。そしてシーン変わって、酒席で踊る百恵ちゃんに酔ったヤクザ者が抱きついていく。そしてストップモーションで『終』。やっぱりこんな恋はひと時だけの物なんだ、と。かおるはいつまでも初心で可愛い女の子ではいられないのだ、と暗示するラスト。確かに、本編中にもかおるに客を取らせる事を暗示するようなシーンは2度ほど出てくる(まあ、その度にお母さんは断りますが)。これって百和コンビの1本目だった記憶があるんだけど、ベタベタのラブストーリーで終わらせず、当時人気絶頂の2大青春アイドルスター映画のラストシーンとしては、かなり頑張ったラストシーンでしょう。見直しました。w [地上波(邦画)] 6点(2007-08-07 04:22:21)(良:1票) |
309. フライト・オブ・フェニックス
なんだろう? 危機があって、苦難があって、その末にハッピーエンドがある王道の展開なんだが、何故か爽快感の無い映画。はっきり言ってツマラナイ。大体、デニス・クエイド演じる機長は何であんなに偉そうなんだ? 飛行機墜としたのはお前だろーが、お前のせいでみんな苦労してんだよ。もっと反省しろ!w まあ、基本的にお伽噺だから突っ込んじゃいけないんだろうけど、あのド素人が限られた工機で何とか作った飛行機はどれぐらい飛べるんだろう?w 数キロも飛んだら尾翼が落ち、翼がもげ……ってバラバラになっていきそうな気が……。www [地上波(吹替)] 3点(2007-08-04 06:40:19) |
310. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 評価が高い分、期待しすぎたのかな? 思ったほど面白いとは思わなかった……。確かに、テンポは良いし、キレの良いセリフや会話も魅力的だと思う。でも、もう少しストーリーに練り込みが欲しかったな。ちょっと在り来たりすぎた。特にラスト。あの恋は悲恋で良いんじゃないの? 「未来で待ってる」って、そんな待てる程度の近未来から来たのか、千昭は?w って言うか、普通に考えると待つのは真琴の方だろ? この時代に千昭はまだ産まれてないんだから、彼が産まれて来るのを待って、少なくとも16歳以上は女性が年上の、下手すりゃ小柳ルミコばりに、もしくはそれ以上の年の離れたカップルになる、と……。あ~、ツラいね、やっぱ。考えるだけで痛々しい。www あとは、終盤、周りの時間を止めて2人が話してるシーンは、『続・時をかける少女』を彷彿とさせて良かったんだけど、千昭の未来の話がもう少しあっても良かったかな。何なら千昭もケン・ソゴルの甥っ子だったりしてね。w [DVD(邦画)] 5点(2007-08-04 00:34:01) |
311. ティアーズ・オブ・ザ・サン
《ネタバレ》 紛争と聞けば、世界中どこであろうが呼ばれもしないくせに首を突っ込んでいくアメリカに、いまさら正義の味方ヅラされてもなぁ……。はっきり言ってしらけるだけでしょ。これ観て感動できるのはアメリカ人しかいないんじゃない? 女医の危機感の無さ、緊迫感の無さも腹立たしい。お前のお陰でどれだけの人間が死んだんだ? と。ま、お話としてはそれなりに展開はするんで、4点くらいは差し上げますが。それにしても、当初この本はダイ・ハード4になるはずだったというコトなんだが……、元々はどういう話だったんだろ? どう見てもダイ・ハードに向いてる話とは思えないんだけど。w [地上波(吹替)] 4点(2007-07-27 02:49:02) |
312. PROMISE プロミス
128分もの長尺を2時間枠に収めたテレビ放映で見たから、きっと小一時間くらいカットされてるんで、本当はどうなの? という部分はあるんだけれど……。それにしてもこれは無いだろう~?! ちゃちなCG、しょぼいセット、話はむちゃくちゃ、編集は荒い。もう、映画としての態を成してない。これほどまでのオナニー映画を見たのも久しぶりだわ。観てるのが苦痛だったね。俺の中ではHERO>>>LOVERS>>>>>グリーン・ディスティニー>>>越えられない壁>>>プロミスって感じ。 だいたい、冒頭の女神が饅頭拾って湖から出てきた時には違う意味でハラハラしたね。「お前が落としたのは金の饅頭と普通の饅頭、どっち?」とか訊いたらどうしよう?! って。それから、真田が死ぬ時はてっきり涙を零すんだと思ってたら……泣かねぇじゃん! 賭けに負けたら一粒の涙をもらうとか言う伏線は無視ですか?! ホントの愛を知ったときに光明は泣くんじゃなかったのか? ンで、愛を手に入れられないハズのオネーちゃんは愛を手に入れ、女神の予言はことごとく外れていく。挙句に映画の結論として「運命は変えられるんだ!」って……、だったら女神必要無いじゃんよ! 狂言回しにすらなってない。 さらに、牛の暴走シーンをはじめとするショボショボのCG、アレを見て「よし、これでOKだ」と思った監督のセンスが理解できん。合成もガタガタだし。イマドキ、日曜朝の子供向け特撮番組だって、もっとマシな合成するぜ?! さらにさらに、他の方のレビューでも話題になってるけど、女を凧にして逃げるシーンもさ、屋根の上走ってんだよな。お前、本気で逃げる気無いだろ? って訊きたくなっちゃう。指差し棒も、サムアップとか指差しとか何種類か出て来るんだが、アレは何のため? ただのお寒いギャグ? アイツは何本も指し棒を持ち歩いてて、その時々で指の形を選んで出すのか? ストーリー展開も出鱈目だし……。いや、もうツッコミ入れだすとキリが無い。悪いが、俺はこんなもの映画として認めない。フィルムの無駄遣い。ただのゴミ。 [地上波(吹替)] 0点(2007-07-23 08:00:54)(笑:1票) |
313. さらば愛しき女よ
何度観ても「うん、うん」と頷いてしまうような映画です。原作ファンとして、文句の付け所が一番少ないマーロウ物と言って良いでしょう。まあ、本来ゲーリー・クーパーをイメージして作られたフィリップ・マーロウというキャラに、ミッチャムは少々どん臭い感じが否めない、という泣き所はあります。しかし、この後もう一本『大いなる眠り』をミッチャムで撮ったわけですから、本国でも概ね好評を持って迎えられたんでしょう。原作は元々短編を長編に引き伸ばした話なので、途中で少々無駄な部分も感じるのですが、この脚本は大筋を変えずに綺麗にまとまっていて破綻を感じません。鮮やかな色を出すためにわざわざフジカラーフィルムを使って撮影した夜のネオン街も、退廃的な雰囲気を醸し出すのに一役買っていて良い感じ。原作の乾いたセンチメンタルを、もう少しだけウェットにしたような、すばらしいハードボイルド映画だと思います。また、若き日の端役の頃のスタローンが見られるのは、嬉しいオマケと言ったところでしょうか。www [ビデオ(吹替)] 8点(2007-06-18 07:25:38)(良:1票) |
314. ファム・ファタール(2002)
《ネタバレ》 大人のためのエロティック・サスペンス・ファンタジー。……それ以外に言うことが無い。w クライムサスペンスだと思わせておいて、いきなりスーパーナチュラル要素が入ってくるのは確かに驚いたが、感心と言うよりは呆れに近い驚きかな。w 余計なエロが多すぎて、中盤で中弛みを感じてかったるいし。夢の後は、自殺女を助け、今度は事態が良い方に転んで爽やかに終わってもね~……、この女、所詮は泥棒じゃん? その辺り倫理的にどうなのよ?www ま、レベッカ・ローミン・ステイモスの堂々たる悪女っぷりに免じて5点。 [ビデオ(吹替)] 5点(2007-06-08 21:45:23)(良:1票) |
315. ラストマン・スタンディング
《ネタバレ》 元ネタの「用心棒」は好きだし、この雰囲気も嫌いじゃない。でも、なぁんか「面白かった!」と思えないのはなぜだろう? 徹底してハードボイルドをやろうとしているのは分かるんだが、その気負いが逆にぎこちなさになってしまってる。黒澤-三船の飄々とした趣は無く、みんなナンか力んでるんだよなぁ。どなたかが、ウォーケン一人ノリが悪いと書かれてるけど、私は逆だと思う。ウィリスをはじめ、みんなが力み返ってる中で、ウォーケン一人が良い意味で力を抜いた芝居を楽しんでるように思えた。ただ、ウィリスの場合、ハードボイルドアクションの多い彼のキャリアから考えると、やっぱりこの芝居は不自然なわけで、となるとウォルター・ヒルの演出なのか? ま、ナンにせよ、あと一歩って感じで非常に残念な映画。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-06-06 21:50:31) |
316. ランナウェイ(1997)
ありふれた設定に、ありふれたお話。機転の早さと口先八丁だけで世の中を渡りきる黒人と、生真面目だがどん臭い白人のコンビ……、そんな映画は97年以前にだって星の数ほどあったろう。さすがにもうお腹いっぱい。おまけに、後発なのにキャラに魅力が無い、ストーリーに華が無い。クリス・タッカー演じる主人公は、無駄な大口とけたたましさが腹立たしいだけで何の魅力も無い。チャーリー・シーン演じるTVリポーターはただの役立たず。話は先の先まで読める展開で全くドキドキが無い。敵対するグループ同士を一つの競技場に集めた時には「おっ?」と思ったが、それが少しも活かされていない。けっきょく何も観るところの無い、早い話が時間の無駄。 [地上波(吹替)] 2点(2007-06-05 18:43:01) |
317. アイ,ロボット
可も無く不可も無く。となれば5点でも良いんだけれど、ヘン原作に忠実と言うか話が古臭く何の捻りも新解釈もない。まあ、暇つぶしに見て腹が立たない程度の映画。 [地上波(吹替)] 4点(2007-06-01 03:37:07) |
318. 博士の愛した数式
《ネタバレ》 寺尾聰って、こういう淡々とした映画多いよね~。この映画も、事件らしい事件と言えば子供の怪我と一回クビになることぐらいで、目を奪う大きな展開は何も無い。おまけに登場人物がみんな優等生過ぎという声もあるが、それでも全体を包む穏やかな優しい雰囲気は心地良いし、場面展開の速さで退屈はせずに観ていられる。しかし、皆さん仰るように、それだけじゃやっぱり物足りないのも確か。博士の記憶が80分しかもたない、というせっかくの設定が活かされてない。毎回靴のサイズ訊いて、「ほう、君には子供がいるのか?」って……、『メメント』みたいに何かをしてる途中で「あれ? 俺何してるんだろう???」みたいな場面が無いと、アレじゃただのボケ老人だろ。ルートの講義は及第点。数学嫌いに数の面白さを教えるにはもう少し気の利いた話もあると思うが、授業&身の上話という設定だから仕方ないか。w それにしても吉岡秀隆って良い役者だと思う。まあ一回くらい彼の溌剌と明るい役も観てみたい気もするけどね。とにかく、なんかちょっと勿体無い映画という気はするんだけれど、最近の欲張って詰め込みすぎで何が言いたいんだか分からなくなってる映画よりは、観やすいし分かりやすくて好感が持てた。初老のおっさんがこんなにチャーミングに見えた映画は久しぶりだ。www [地上波(邦画)] 6点(2007-05-30 16:57:02) |
319. トム・ヤム・クン!
《ネタバレ》 う~ん、コレは困った。『マッハ!!!!』が良かっただけに、自分の期待が大きすぎたんだろうか……、思ったほど面白くない。まず、サーヴィス精神旺盛にアレもコレもと用意したのは良いんだけれど、見せ方に工夫がなくて逆に散漫な印象になってしまった。『マッハ!!!!』ならば、とにかくトニー・ジャーを推してたわけで、彼の動きの逐一が美しく見られるように撮っていた。ところが今回は質より量、数で勝負なのか? インラインスケートのガキどもやら、異種格闘家軍団やら、わっさわっさと涌いてくる黒づくめの男どもやら……。格闘シーンはコレでもか! とばかりに続くんだが、“如何にも殺陣です”といったパワー感の無い格闘では前作ほどの感動も無ければトキメキも無い。むしろ前半畳み込まれて窮地に陥るトニーに腹さえ立つ。だって、相手が強くて畳み込まれてるんじゃないんだもん。他所見してる隙を突かれて殴られてる。目の前に敵がいるのにあらぬ方向見てるバカがどこにいるんだよ! なんか、逆転勝ちの方が盛り上がるでしょ? と言わんばかりのワザとらしい展開が鼻につく。オマケに最後のプロレスラーなんか、もうマンガ。いくら子象でもあの大きさの象を持ち上げて投げられるわけねぇだろ! お話も、大騒ぎしたわりに親象を救えなかった後味の悪さも気になるなぁ。この手の映画の最後は馬鹿馬鹿しいぐらいのハッピーエンドでいいんじゃないか? そんな所に凝るんだったら、他にもっと凝り所があるだろ。 とは言え、最近の格闘アクションの中では出色に凄いコトをやってるのも確かなわけで。次回作への期待をこめて、あえて厳しく5点! [DVD(吹替)] 5点(2007-05-26 11:01:53) |
320. ジュエルに気をつけろ!
こないだTVで観るまで、以前に観た事をキレイに忘れていた。それくらい、はっきり言ってツマラナイしクダラナイ映画。まあ、この程度のバカ映画に目くじら立てるのもどうかとは思うが。w いくらコメディーとは言え、出てくる人間総てが現実離れし過ぎ。ありえない展開は見ていて腹立たしさすら覚える。結末もグダグダ。さらに言えば、善人の主人公がバカを見て、悪女がさも当然のように逃げ延びる展開は、カタルシスさえ無い。 [地上波(吹替)] 2点(2007-05-24 05:02:34) |