3281. ザ・ホール
《ネタバレ》 いわゆる子供向けファミリー映画なのだが、 そこはジョー・ダンテらしい手堅い作りになっている。 見るからに低予算ぽい感じだが、だからといって チープというわけでもなく、 トイレで出会う女の子や地下室で出会うピエロなど、 映像的にはなかなか巧い作りになっている。 思えば、最近のホラー映画は、とても子供が見るには 耐えられないものばかりではないか。 「子供向けのホラー」としては、申し分のない出来映えだと思う。 自分の恐怖心が投影して現れると言うアイデアも良い。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-21 21:58:58) |
3282. ラバー
《ネタバレ》 殺人タイヤが人を襲うという、とんでもなくバカな映画です。 しかも、タイヤだから人を轢いて殺そうとすると思うでしょ? ところがどっこい、体をプルプル震わせて、超能力で殺すんです(笑)。 一番最初に警官が「理由のないことが重要なんだ」みたいなことを観客に向かって喋ってましたが、 この作品、最初から最後まで理由のない、いわばシュールきわまりない展開なんです。 たぶん、壮大な皮肉を込めているのでしょう。 そして、双眼鏡で観察している集団は映画を観る観客の比喩でしょう。 「どうせ作り物なのに、な~に期待しちゃってんだよ。おめぇら」ていう、そういうスタンスだと思います。 タイヤの意志を持った動きといいますか、その表現はなかなか巧かったし、 超能力で色々と破裂するシーンもよく出来ているし、クオリティは悪くありません。 ただ、面白かったかと言われると首を横に振ります。 ごく一部のひねくれ者による、ごく一部のひねくれ者の為の作品、とでも言えばいいでしょうかね。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-14 11:21:42)(良:1票) |
3283. 地球外生命体捕獲
《ネタバレ》 このタイトルから、バリバリのSFものを期待していたのですが、予想していたのとは少々違いました。始まってすぐに宇宙人が出てきて捕獲成功と言うトントン拍子の展開にまず唖然。噛み付かれたら感染するとか、腸が好きで引っ張りだそうとするとか、色々と斬新ではある。宇宙人の出立ちも、顔の動きなんかはなかなかリアルで良かったですね。ただ、全身が映ると着ぐるみ丸出しな感じです(笑)。宇宙人自体も、とても友達にはなりたくないような風貌なんですが、その宇宙人よりも、感染しちゃった仲間のコディのほうが遥かに気持ち悪く、おぞましいことになっちゃってます。もう、画面に映るだけで「勘弁して~!」って言いたくなるぐらい。そんなわけで、特殊メイクなどの造形はかなりの力作なのですが、ラストのカエル型?UFOはさすがに酷すぎる(笑)。お話がちょっとついていけない面もあり、またスピード感もなくかったるいので、可と不可双方入り乱れての5点ということで。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-14 00:44:01) |
3284. サブライム -白衣に潜む狂気-
《ネタバレ》 う~ん、なんとも救いようのない話です。おそらくは、医療ミスの悲惨さみたいなものを描きたかったのでしょうが、中盤延々と続く「夢か現実かわからない」展開があまりに不条理だし、中弛みをしてきちゃうんですよね。もう少しサスペンスの要素を強くするべきですよ。これはなにかの陰謀なのか。ナースさんは味方なのか敵なのか。家族はなにを隠しているのか。そういう謎解きをもっと巧みに演出すべきだと思うのですが、この中盤は理不尽具合が強過ぎて、謎解きどころか辟易してしまう。自分の中の後ろめたさや不安といったものが悪夢化しているということだけど、結局は夢オチですからねぇ。まぁ、家族が味方であったのはほっとしたけど。なんというか、惜しいなぁと思うんですよね。その中盤の中途半端さを方向転換して、きちっとサスペンス路線でやって、そんで夢オチにずばっと持っていけば、もっとよくなったのにな、て思います。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-11 13:28:32) |
3285. 変態島
《ネタバレ》 あの、一体全体、どのへんが「変態」なんでしょうか?「5分に1回、変態の連続!」というキャッチコピーがついてましたが、どこにそんなシーンがあったんですか?こんなアホな邦題をつけた犯人は一体誰ですか?え?アルバトロス?ま~たあの会社か!(笑)。てなわけで、タイトルに偽り有りです。どうせつけるなら、変態島じゃなく、狂気の島とかそんな感じじゃないでしょうか。一言で言うと、ものすごく救い様のない内容です。息子が行方不明になり、両親はその息子を捜そうとするも、金をふんだくられ、幾度も騙され、やがて母ちゃんは正気を失い、父ちゃんは殺されておしまいです。不気味な雰囲気や、映像センスは硬派な作りでとても良く出来ていたのですが、結局のところ、何が言いたいのかよくわからない作品です。人身売買の告発?子を失った親の悲しみ?中盤まではまだ理解出来るものの、母ちゃんが真顔になって不気味な子供がワラワラ出てきてからはもうお手上げです。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-29 01:20:24) |
3286. シークレット・ルーム<TVM>(2003)
《ネタバレ》 パッケージがやたらとホラーっぽい感じだから、そういうのを期待して観たんだけど、凄く地味で拍子抜けしてしまった。この内容であのパッケージは合わないだろ~。例の部屋も、最後の最後になって出てきただけだし。ストーリーとしては、主人公のプロファイラーと殺人鬼アーティストの会話がメイン。彼自身の過去が明らかになり、それなりに不遇な人生を送ったんだなと言うのがわかってくるわけだけど、ここ最近あまりに変態チックな映画を観過ぎたせいか、この殺人鬼の人はまだまともなほうだなと思っちゃいました。トイレに行かせてと言われたらちゃんとOKするし、「溝に足を滑らすなよ~」ってご丁寧に注意してくれてたし(笑)。ハリウッド製ホラーと比べるとすごく地味だしハラハラもしないけど、取り立てて悪いというわけでもないので5点つけときます。にしても、おばちゃんのヌードは見たくなかったな~(笑)。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-28 20:31:25) |
3287. 山形スクリーム
《ネタバレ》 出演者の顔ぶれの豪華さに驚き。こんな内容の映画に角界からこれだけのメンツが集結するのだから、それだけ竹中直人は愛されてるんだろうなぁ。最初から最後まで竹中ワールド全開で、シュールでゆるい笑いが続きます。彼の笑いは、嫌いじゃないし、実際に笑えるシーンや台詞がいくつかあってそれなりには楽しめました。「この人がこんな台詞を!?」「この人がこんなキャラを!?」みたいな笑いや、青いゲロをぶちかましたりゾンビの意味不明な行動だったりとなかなか楽しいのだけれど、いかんせんストーリーがつまんなすぎる。いろんな映画のオマージュも、竹中氏の映画愛が伝わってはくるのだがそれ自体はシナリオに有機的に活かされているわけでもなく、あくまでも単発。そう、全てのアイデアが、全部単発なんですよね。はまる人にははまるだろうけど、一般的にはこのアクの強さは許容されず、「内輪だけの映画」と言われてしまいそう。一言で言えば、「憎めない駄作」っていう感じ(笑)。 [DVD(邦画)] 5点(2012-04-27 02:48:41) |
3288. セーラー服と機関銃
《ネタバレ》 ものすごく評価に困る作品ですね、、、(笑)。アイドル映画ではあるんだけど、案外シリアスだったりもしますしね。一人の女子高生が、わけあってヤクザの組長になってしまうという、序盤の展開は笑えたのですが、中盤はそういうコメディ的要素もなく登場人物が殺されちゃったりするし、まぐわうシーンも出てきますから、言うならばアイドル的なものやコメディ性と、シリアスさや残酷さをドッキングさせてるみたいな、珍しいスタイルなんですよね。だから評価に困る。全編に渡って長回しや遠景から撮ったシーンが多く、このへんは相米監督の作家性なんだなと感じます。たぶん、無駄にショットを割るよりも1シーン1カットのほうが生き生きとした演技を見せられるからだと思うんですが、そういったところもまたアイドル映画らしくない点で、変わっているなと思うんです。まぎれもない商業映画なのに、実験性が垣間みれるという、ね。まぁいずれにせよ、一番衝撃的だったのはマシンガンをぶっ放すシーンではなく、星泉がブリッジして登場する最初のシーンでしょうね(笑)。 [DVD(邦画)] 5点(2012-04-27 01:41:40) |
3289. キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
《ネタバレ》 衣装に小道具、セットにCGと、これでもかという大作的内容でお金のかかった映像を見せてくれます。にもかかわらず、なぜか物足りない。なぜだろう、これだけの重量感なのに。上手く言えませんが、ストーリーが終始舞台と登場人物の説明のみに終始している感があるんですよね。「アベンジャーズ」への布石としての位置づけで作られるからなのかはわかりませんが、恋愛にしろ戦闘シーンにしろ、全てが平坦化されていて盛り上がりに欠け見せ場がない印象。キューブの力を使った武器の破壊力とか、1ショット1ショットに凄いなと思うところはあるのですが、見終わってみるとどうにも記憶に残りにくいアクションなんですよね。それから、舞台が1941年で、乗り物や建物などが当時らしいレトロな外観なんだけど、それに最先端のデザインが融合しちゃっていて、それがあまりに綺麗過ぎて安っぽく見えちゃうんですよね。個人的には、全てをクラシックなデザインでやってほしかったです。あのコスチュームをやるはめになったのは国債を買わせる為と言う皮肉的展開や、キャプテン・アメリカが、もやしっ子から筋肉ムキムキになるところは面白かったですけどね。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-23 22:12:06)(良:2票) |
3290. 釣りキチ三平
《ネタバレ》 まずなによりも、夜泣谷や清流をはじめとする自然の美しさに目を引かれる。ロケ地が秋田だそうですけど、こういう「日本の原風景」といいますか、清らかな風景がまだ残っているということを嬉しく思います。主役の三平役を務めた男の子も、キラキラとした笑顔が眩しくなかなかの好演だったと思う。ただ、ストーリー的にはちょっと物足りないですね。よくあるホームドラマの域を出ていないので、それよりももっと釣りの醍醐味みたいなものを披露してほしかったなぁ。序盤の「大人達との釣り合戦」こそ楽しく見れたものの、終盤の巨大魚にロデオして姉が三平ごと釣り上げる展開とか、あまりにシュールすぎて苦笑してしまった。そしてまた巨大魚のCG臭さですよ。確かに、魚をCGで描くのが難しいことはよくわかるんだけど、もうちょっとなんとかならなかったのかなぁと。全体的に真面目路線なので、もう少しギャグを取り込んだコメディ路線にしても良かったもしれないですね。 [DVD(邦画)] 5点(2012-04-20 12:24:00) |
3291. ベストセラー
《ネタバレ》 韓国映画見てると毎回思うんですけど、登場人物が怒っているときは100%の力で怒ってるし、泣き叫んでるときは100パーセントの力で泣き叫んでるし、なんというか喜怒哀楽が常にMAXなんですよね(笑)。良くも悪くも、それが韓国映画の特徴なのかなと思います。娘さんが実は死んでいたと言う展開は早々にわかっちゃったんだけど、後半のサスペンスな展開からはなかなか面白く観る事が出来ました。特に、男三人に追いかけられ、家に拘束されるまでが良い。村人の兄ちゃんもそのうちの一味という展開も巧いんだけど、その後で突如全力で仲間割れしだすんですよね(笑)。ホラーとサスペンスにさらにコメディが割り込んできたみたいな感じで笑ってしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-16 15:36:00) |
3292. 人間人形 デッドドヲル
《ネタバレ》 パッケージを見て、チープなC級エロティックホラーなのかなと思って観てみたのですが、いい意味で予想とは違いましたね。チープホラーというよりも、アートムービーみたいな感じなんですよ。妄想をはじめとする映像表現も独特だし、音楽もなかなか良いしね。ただ、ストーリー的にはもうちょっとなんとかならなかったのかなぁと。愛する女性を人形にしちゃって、その人形を手に入れた男が次から次へと死んでいくって話なんだけど、最初の男の挿入中に死んじゃうという以外後は死に方もそうインパクトなく、それが単に反復されるだけなんですよね。男による女への愛のむなしさみたいなものを描きたいんだと思うけど、その模様をひいき目にずっと撮っているというだけで。ダッチワイフがらみで言うと「空気人形」という邦画がありましたけど、あれなんかは人形側の視点で見ててそれで感情移入できた面があったけど、こっちはアートっぽく撮ってるだけで上滑りしてるような感じがする。この独創的なアイデアと、強い作家性を感じる作品だけに、惜しいなと思っちゃうんですよね。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-16 02:53:59) |
3293. ボーダーライン(2002・米独)
《ネタバレ》 ジーナ・ガーションて美人ですよね。大きい唇がエロいというかなんというか(笑)。そんなわけで彼女目当てで見たのですが、ストーリーがどうにもこう微妙といいますか、中途半端な印象なんですよねぇ。ライラが犯人ではないかと疑われ、恋人のメイシーにも犯人扱いされる。でも、そのメイシーの葛藤みたいなものが、いまいち見えてこないんですよね。基本、ライラ目線で物語が進んでいくので。でも、彼氏としての苦悩がもっと全面にでてくれば、ぐっと良くなったんじゃないかなと思います。犯人の男の仕業なのか、それともライラが本当に犯人なのか、というミステリーのところが大事だと思うんだけど、そこが最後までフラフラしている。もうちょっとわかりやすく筋を立ててシナリオ運びすれば、メリハリきいていいと思うんだけどなぁ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-15 21:14:49) |
3294. ガス人間第一号
《ネタバレ》 この年代の映画は、東京の街並みや車や建物内の作りなんかがレトロで、それ自体が面白くって鑑賞していたりもします。冷静に見ると、主人公はじめ皆さんの演技が大根のような気もするけど、なぜかこの古くささの中でこの演技だとそれほど気にならないんですよね。まぁそれはともかく、銀行強盗をし、それに伴い藤千代さんが拘束され、水野は自分正体を大々的に明かし、、、と、ガス人間のやっていることはどう考えても馬鹿ですよ(笑)。藤千代を守るためにとか言ってるけど、彼女と自分を追い込んでるだけのような気がする。ストーリー的にはおちゃらけだけど、八千草薫の気品さ、そしてガス人間というSF要素と日本舞踊との組み合わせの妙は見どころの一つで、中でもガス人間がガス化する一連のシーンは今見てもチープさを感じさせない。顔が青白くもやがかり、煙が出てきて服は落ち、札束が宙に浮きまた舞い散り、煙が人の首を絞めていく。半世紀以上前でも、こんな素晴らしい特撮が出来るのですね。あ、実験室のセットもまたレトロ感あって良かったです。 [DVD(邦画)] 5点(2012-04-15 17:16:59) |
3295. REC/レック2
《ネタバレ》 前作の持ち味である、閉鎖空間と勢いをそのまま引き継ぎながらも、なおかつ新しいことに挑戦ということで、別々の隊員の画像や少年達が撮る映像など、多角的な展開構成となっており、その心意気自体は評価出来る。だけど、前作よりは大きく見劣りする。それはやはり、皆さんおっしゃる通り「エクソシスト」的な要素を取り入れちゃったこと。ゾンビとエクソシスト、この組み合わせは今までになかったので、それ自体新しい試みだとも言えようが、本作を観る限りそれが巧く結合しているようには思えない。悪魔に取り憑かれてるのが原因なのに、血液で感染?感染した個体は、悪魔の喋りをしているから感染者の中身は同一の悪魔なの?ラストなんて、口からなんか出して乗り移っとるし。お前は悪魔なんかゾンビなんかエイリアンなんか、一体なんやねん!と思わずツッコミ。終盤は、暗視カメラのみで認識出来る世界とやらが登場する始末。そんな超次元な世界を出してしまうんじゃ、せっかくの閉鎖空間という売りを自分でぶっ壊しているようにしか思えない。クオリティと勢いは前作を引き継いでいるのでそれなりには観れるのだが、色々と取り込み過ぎてとっちらかって終わっちゃったと言う感じ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-15 02:48:17)(良:1票) |
3296. ホッタラケの島 遥と魔法の鏡
《ネタバレ》 最初の現実世界から、テオの登場シーン、そして異世界への入り方など観る限り、ベースは「不思議の国のアリス」なんでしょう。映像的にはなかなか良いと思うんです。手書きとCGの融合で、なんともいえない独特な映像世界になっていると思うし、人がほったらかしにしてきたもので形作られたホッタラケの島の色鮮やかな街並みはとても魅力的。終盤の、男爵の飛行艇とテオの飛行機とのバトルシーンはもの凄いスピード感があって魅せてくれます。ただ、ストーリーは子供向けで深みはあまりありません。遥がなぜあそこまで鏡を欲しがるのか。そんなに大切なら、大切であることを忘れてほったらかしにはしないでしょうと最初に思ってしまいました。特筆すべきは、主人公がやたらとパンチラをするという点。途中、男爵に捕まって拘束され、へんな飴を食わされそうになる展開はどこぞのSMプレイかと思いましたし、表面上子供向けなのに、作り手の男心がチラチラと顔を出します(笑)。 [DVD(邦画)] 5点(2012-04-13 02:00:12) |
3297. ウィッチマウンテン/地図から消された山
《ネタバレ》 ファミリー映画としては、まずまずの出来映え。子供と観るには丁度いいんじゃないでしょうか。なにも考えなくても観れる、単純明快なストーリー。異星人に「人間て体は大きいのに、心は小さいのね」なんて言われちゃ、誰だって奮起しますよね。人間様をなめんじゃね~ぞ~!みたいな。まぁでも、タクシー運転手の手を借りなくともあの子供達は無敵ですけどね(笑)。サイフォンのラストは少しあっけなかったなぁ。冷蔵庫の中から入った跡の謎の空間のセットが、なんだか昔のSF映画のセットを思わせるような作りでしたね。あれは狙ってやってるのかな。かわいいワンコで心を和ます。ディズニーらしい演出。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-12 16:49:44) |
3298. ミステリアス・アイランド
《ネタバレ》 カイル・マクラクランとパトリック・スチュワートの競演ですからね。その豪華な俳優人に釣られて観てみましたが、確かにCGと合成の出来映えはかなり酷い(笑)。まぁでもこれ、劇場映画じゃなくてテレビ映画ですからね。その点は大目に見てもいいんじゃないかと。終盤の巨大サソリとの闘いのシーンも、低予算なりに頑張ってて涙ぐましいじゃ~ないですか。迫力もスピード感もないアクションシーンですが、これぐらいの出来の映画はC級専門でいくらでもありますからね。むしろモネ船長の家や潜水艇などはとても良く出来たセットでしたし。ただ、「つづく」って唐突に終わっちゃったのはずっこけました(笑)。後半のは後半でまたDVD借りないといけないのね、、、。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-11 02:04:42) |
3299. かいじゅうたちのいるところ
《ネタバレ》 想像していたものとはだいぶ違いました。もっとこう、明るい普通のファンタジー映画だと思っていたら、そうではなくて現実により近い内容でしたね。8歳の男の子ですから、まだまだ甘えたい盛りなんだけど、母も姉もかまってくれなくて、寂しくて暴走しちゃう。家出してボートに乗ってある島にたどり着くと、そこには巨大なかいじゅうたちが住んでいた。少年は自分を王様だと偽って王国を作ろうとするが、、、というお話。それはいってみれば、少年自身が家族を作って自分が親の立場になってみたけれど、もの凄く大変で、かいじゅうたちに振り回される。少年は母親の大変さを知って、家に戻ってしおらしい少年に生まれ変わってめでたしめでたしということなんでしょうけど、その狙いはわかるんだけど、どうにも中途半端に感じるんですよね。中盤もかったるいし、かなり緩いですよ。かいじゅうたちの世界を、もっとえげつなく描くとかね。それこそ「パンズ・ラビリンス」並みに。それから、少年にもっと過酷な試練があるとかね。それでそれを乗り越えるとかさ。結局やってたことはと言えば、どろ遊びして、かいじゅうとギャーギャー言い争ってただけですやん。この内容であれば、それこそ30分くらいの短編とかがちょうど良かったかも。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2012-04-10 17:47:52) |
3300. ゲスト(2009)
《ネタバレ》 最初のうちは、「あ~、これはお父さんがワルのパターンやな」なんて思っていたので、見事に騙されたわけですが、でもこのオチがわかった途端「あ~、またそのオチかぁ、、、」と思っちゃったのも事実。お父さんの大人シーンを目撃しちゃうとか、姉が自分のせいで死んでしまうとか、少女の心に負荷がかかってああなっちゃったというのはわかるんだけど、結局あのオチだとなんでも出来ちゃうといいますか、巧みさがなくなっちゃいますよね。女殺人鬼が同じ病棟にいたというラストはまぁよかったけど。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-10 12:12:26)(良:1票) |