321. あなたが寝てる間に・・・
かわいい。勘違いから起こっていくサス・コメの要素もあるから、ラブロマンスが苦手、という人にも楽しめるんじゃないかな? 6点(2003-05-11 10:00:17) |
322. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
こういう監督を、才人というんでしょうなあ。最初は何が何だかわからなかったけど。ビデオを何度か巻き戻しているうちに、やっとわかった。ラストのおトボケは、昔のヨーロッパ映画にあったようなタイプかと思うけど、ちゃんと現代的な味付けになっていて、なかなか良好。個性的な面白さにこだわりまくって観客に媚びないところがいいっすね。 いつまでもこういう映画に興奮できる、枯れてない晩年を過ごすことが、個人的な目標です、ハイ。 7点(2003-05-10 18:10:57) |
323. ロング・キス・グッドナイト
あー、見た見た。皆さんの書き込みを読んだら思い出した。ジーナ・デイビスとサミュエル・L・ジャクソンの顔合わせは、案外いい組み合わせだと思った記憶あり。あまり詳しくは覚えていませんが、解決の糸口になる伏線が、ほかの映画ともかぶるような感じだったと思いますが、かといって別につまらなくはありませんでした。ふつうにワクワクと楽しみ、がっかりする点もなかったように思います。(だから、見たことも忘れちゃってたんだけどね) 6点(2003-05-10 14:30:30) |
324. ロレンツォのオイル/命の詩
医療問題のシンポジウムで上映されたとき、見ました。よくもわるくも、実話ものという範疇におさまりきってしまって、映画としての魅力はあまり感じられませんでした。いい話ですねえ、親の愛は深いですねえ、助かった子どもたちよかったですねえ。それだけのような気がします。テレビか何かで偶然見たりしたら、かなりインパクトがあるのかもしれませんが・・。但し、医療現場などの描写には何となくリアリティーを感じさせるものがありました。監督のジョージ・ミラーは医師出身だそうですから、やはりそこにはこだわりがあったかもしれませんね。同じく「医療もの・実話もの」でも「パッチ・アダムス」なんかはクサクていやだ、という人にはお勧めできるかもしれません。 6点(2003-05-10 14:20:34) |
325. ギャラクシー・クエスト
このサイトで皆さんのコメントを読んでいたのに、最初、映画の設定にいまいち入り込んでいけなかったのですが、だんだん、ノリがわかってきて、最後にはオオウケしちゃいました。ベタベタなサーミアン人の登場などに正直ひき気味でしたが、途中でリタイアしたら、大きなソンをしてしまうとこでした。ふぅ。で、よくよく観てみると、細かいところまで工夫のある、すごく凝った映画なんですね。そして案外シンプルな構成だったことにも気づきます。だから、「スター・トレック」なんて見たことないし・・と心配しなくて、大丈夫でした。オタク族への愛に満ち溢れているから、そういう人にとってもタマラナイでしょうが、全然自分はオタクとは縁がない、と思っている人でもきっと大丈夫でしょう。たとえば10年前にはオタクって奇人変人扱いだったと思うのですが、これを観て、立派に市民権を得たんだなあ、なんて思いました。で、私は、本作のことはこのサイトで知るまでタイトルすら知らなかったので、すごい掘り出し物を見つけた、トクした気分です。こんなアランも、好きだなあ。ほぼ終始むかついた表情をつくっていましたが、本人はきっとすごく楽しんで演技してたんでしょうね。それを思うと、何かニヤニヤしちゃいます。あと、サム・ロックウェルってつまり客を沸かせるための「マエセツ」で出てきたわけですね。それが、あらまびっくり、そして最後は・・という展開が、これまた楽しかった。終わって「何かほかの映画で見たよなあ」と思ったら、なんと「グリーンマイル」だったんじゃありませんか! また一人、気になる俳優さんが増えました。 8点(2003-05-10 12:08:23) |
326. ゲーム(1997)
マイケル・ダグラスは好きじゃないのですが、これは素直に楽しめました。こういう映画とは露知らずに観始めたことと、彼がよく出るタイプの大作じゃないところが、よかったのかしら。それにしても、いつものフィンチャー作品とはだいぶ趣きが違った、と思ったのは私だけ? 7点(2003-05-10 11:52:19) |
327. いつか晴れた日に
皆さんも口を揃えておっしゃっていますが、この映画のすばらしい点はアンサンブル。 中でも女優陣の演技のすばらしさで、それを生み出した最大の原動力は、脚本&主演のエマのすばらしさだと思います。 そしてもちろん、ケイトも輝いていましたね。 「タイタニック」のときのつまらなさが、ウソのようです。 また、エマの編み出したセリフ一つ一つの完璧さ! ほんとに、エマってたいした才能の持ち主です。 特に、元ダンナのケネス・ブラナーと違って、「やりすぎでない」点が、ほんとにすばらしい! 記憶では、この映画は離婚後の作品ではなかったかと思います。 それまでケネスからふられていたような派手な役柄ではなく、彼女本来の持ち味であろう地味な役柄での本領発揮を見て、ケネスに対する「本当のわたしはこうよ」という自己主張まで感じてしまいました。 深読みのしすぎ? でも、そういう見方もまんざら「間違い」じゃないんでは? と思います。 <追記>前々から、本作でエマは脚本賞をとったはずなのにおかしいなと思っていましたが、管理人のたかさんから、原作ものを脚色した場合の賞は脚色賞ですよ、と教えていただきました。 そんな基本的なことも理解してなかったです。すみません。 で、本作はオースティンの名作が原作ですから、脚色賞、というわけです。 下記に記載がないのは、このサイトではまだ脚色賞をデータ対象としてないかららしいです。早く採用してほしいなあ・・・。 エマが主演女優賞だけでなく脚色賞もノミネートされ、かつ脚色賞のほうは受賞したということ、ぜひ多くの人に知ってもらいたいです。 それを知った上で本作の、特にセリフに注目して見てみたら、いかに素晴らしい脚本か、ということに改めて驚かれるのではないかと思います。 私は、自分は女性ですが、実はこういうタイプの女性映画はこれまで少し苦手でした。 でも、本作のようにきちんと作られたものは見応えあるということを再認識しました。脚本のよさだけでなく、東洋人の男性監督が作ったことによって、何か不思議な重厚性が生まれた様な気がしないでもありません。 <再度、追記>その後、脚色賞受賞というデータを付け加えていただいたのですね、たかさん、ありがとう。 [ビデオ(字幕)] 9点(2003-05-10 11:41:10)(良:1票) |
328. 愛と死の間で
ケネス・ブラナー作品の中では、これだけはけっこう面白かった。荒唐無稽な内容とエマやケネスの正統派演技が合体したことが、これはプラスに作用した感じです。でもほかの映画のケネスって、「おれってウマイだろ、頭いいだろ」と思いながら映画を作っているのがアリアリで、うざったい。二人がとっくの昔に離婚した、というのを読んで、エマについては、だいきらいな女優からだいすきな女優にかわってしまいました(笑)。 7点(2003-05-10 11:16:56) |
329. ワンダフルライフ
見た当時、かわった映画だなあとは思いましたが、幼稚とは思わなかった。私よりずっと映画フリークの友人が絶賛してたのですが、私としては「まあそこそこ」程度の好感度でした。アメリカの映画館で受けてなかったという書き込みがありましたね。私の別の友人がアメリカで見たそうですが、大勢見にきていた、すごく受けていた、という話をしていましたよ。(場所はその人の留学先で、ボストンとかあのあたりだと思う)アメリカって日本よりずっと広い国だしねえ、地域によって感性がめちゃめちゃ違うんじゃないっすか? 7点(2003-05-05 12:15:04) |
330. 蝶の舌
観客の年齢と、当時のスペインの社会状況について少しでも知識があるかどうかで、感想が分かれそう。40歳代後半から上の世代のほうが共感できるのでは? 最後のシーンの先生の表情、私にはとてもナチュラルに感じられました。本作も、このサイトで知りました。皆さんのレビューは、映画評論家のコメントよりもずっと触発されます。好きなタイプの映画。出会えてよかったです。 7点(2003-04-23 22:18:43) |
331. スチュアート・リトル
ここのおうちって、建物も内装もCGが多かったですよね。つまりリアルな家じゃないよ、これは寓話だよ、ということを強調しているのだと思うんですよ。蝶ネクタイのお父さん、きちんとセットした髪のお母さんからも、それがわかる。昔のアメリカ製ホームドラマそのままですよね。ただし私たちは、あの時代のファミリーこそ絵空事だ、ということをもう知ってしまっている。とっくの昔に崩壊しているし、というか、ああいうファミリーは過去にだってほんとはどこにもなかったんだよね。「カラー・オブ・ハート」などにも共通の時代感覚。むしろあっちのほうがわかりやすかったかも。この映画は、昔のホームドラマへの共感を装って現実を皮肉っているようでもあり、でも現実を否定しているわけでもない。そのコントンとした感じがいい。見かけ以上に屈折した、イミシンな映画のような気がしましたなあ、私は。 7点(2003-04-15 23:02:45) |
332. 真実の瞬間(1991)
正義感や、今これを伝えなければ、という使命感はわかるのだけれど、それがちっとも伝わってこなかった。正義感、使命感だけでは、だめでしょ。これは、最近の社会派日本映画にも通じることだけど。 [映画館(字幕)] 5点(2003-04-14 12:02:56) |
333. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 (書き直しました)ずるっこいシナリオと演出だなあ(笑)。何か書こうとすると、全部「ネタばれ」につながってしまうし。たまたまWOWOWで再放送してたのを、あまり気をいれずにボンヤリ再見してたら、自分的には「新しい発見」がありました。登場人物が全員、一人の役者に花を持たせるための「コマ」みたくなってしまってるのはつまんないなあ、と。なんで、最初に見たときよりマイナス1点にしました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2003-04-14 11:41:28) |
334. 恋人までの距離(ディスタンス)
これを私に勧めてくれたのは息子です。彼は高校時代、寮で友だちと見たらしいのですが、家に帰ってきて一緒にビデオ屋に行ったとき、ボソッと「これいいよ」と。大好きなテイストだったので、「息子よ、オトナになったんねー。それと、かあちゃんの好みをわかってくれててありがとさん」と、別な意味でも感激したのでした。 8点(2003-04-14 11:28:00) |
335. マーズ・アタック!
いま、NHKのBSでこれをやってるんですけどね、現役大統領が思い切り増長しているであろうこの時期にこれを流してるNHK・BSのスタッフの心意気に感心してしまいました。たまにはいいことやるじゃん、NHK! まだ見終わってないけど、たくさんの人に、こういうアメリカも知ってほしいし、役者たちの顔ぶれを見て、こういう映画に出る人たちなんだネ、ということも知って欲しいから、10点献上。表現の自由、バンザイ! 日本でやれっか? やってみいよ。 追記:見てる途中で書いてしまったのは反則だったかなと思いますが、感動して書いてしまいました。見終わった今でもマジに好きです。このアイロニーがなかなか理解されないのは悲しい。私はこれを見た後、出演俳優の皆さんがますます好きになってしまいました。(^_^) ところで原題は「マーズ・アタックス!」。このままのほうがよかったのにねえ。残念。<追記:ある日フラッとこのページをまた見に来ました。おや~、平均点が上がっているみたい。それと、各点数のところに比較的まんべんなく票が入っていて、これはこれで面白い。何て民主的なんでしょ! それぞれがそれぞれの意見を強く主張する。いいですねえ。こういう結果としての平均5点台、というのは、この映画の勲章のような気がしまする。アハ。でも1つまた新たに感じることが。これ決してB級狙いの作品じゃないと思うんですよ。ティム・バートンは大真面目にA級大作を作ったつもりだと思うなあ。そもそも、そのための豪華な配役だったのではないかと。え? 仮にそうならますます話にならん、て? いやまあ試しにね、火星人をブッシュの顔に置き換えたつもりで、観てみてくださいましよ。A級に見えてくるかも・・しれないから!> 10点(2003-04-13 20:22:02)(良:2票) |
336. 靴をなくした天使
私見では、ダスティン・ホフマンはうまいから安心して見ていられるんだけど、うますぎて、たいていの場合ほかの役者とのアンサンブルがイマイチ(実力の差がありありで!)。その点この映画はなぜか肩の力が抜けていて、イイ感じだった。情けないキャラのほうが実は合っているんじゃないでしょうか? そもそもあとの主要キャスト、ジーナ、アンディも私にとってはそう好きな役者じゃないのに、2人もすごく自然体で、よかったです。ビックリ。味わいが深いのは、ただ面白おかしいだけでなく、風刺や皮肉もきいているからですね。知られていなさそうなのがとても残念な1本。 8点(2003-04-11 22:20:51) |
337. 12人の優しい日本人
これは『十二人の怒れる・・』とはまったく別物。同列に比較して論ずることはまったく意味がないと思います。パロディーとは言わば「からかい」なんですから。同列に論じたら、本家に対しても失礼。とはいえこの国にはいまだ確立した解釈はないので、みんながそれぞれ勝手に思い込んでますね。誰か何とかしてほしいもんです。まとにかく、これはコメディの一作品。アハアハと笑いつつ、最後は鮮やかなオチにうなる。完璧! 蛇足ですが、そもそも日本の陪審員制度、という設定からすでに「ギャグ」(将来はこれがギャグとして通じなくなると思うとそこは残念)。だから(解説するのもおこがましいが)本作はトボケた味が身上です。本家のようなシリアスさ、重厚さとは無縁。三谷氏のセンスのよさは、元ネタの重々しさを逆転して、ここまで軽い笑いに持っていき、しかも多かれ少なかれ誰にも「日本人てこうだよなあ」と思い及ばせたこと。また本作は「舞台としてはよくても映画としてちょっと」という声もわかるけれど、中原監督はかなりがんばったと思います。キャスティングもよかったしね。 [ビデオ(邦画)] 9点(2003-04-11 22:15:04) |
338. がんばっていきまっしょい(1998)
感激させてやろうとかうまい演技とか演出を見せてやろうといったスケベ心がまったく感じられない、抑制のきいた作品に、脱帽です。・・・と書きましたが、CSで最近になり再見したところ、後半になり演出の細部にややがっかり。前半、田中麗奈のブスカワぶりや一本気な感じはほんとにいいんですけどねえ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2003-04-11 22:13:01) |
339. キャデラック・マン
主役2人は当時はB級俳優だったかと。映画自体も間違いなくB級作品。今の2人から想像されるようなゴージャスな味わいなんか期待しちゃいけません。ひたすらチープ。ティムが乗っ取る場所は銀行ならぬ車の販売会社(だったと思う・・違ってたらごめんなさーい)。ふつうこんなところをジャックしようなんて思います? しかもその理由が、別れた女を取り戻すためで、何かやたらとわめいてるオバカさん。マシンガントークが売りのカーセールスマン、ロビンがこの事態にさーどうするか、という、もうベタベタな設定です。くだらなーいということを覚悟して見れば、けっこう拾い物ではないでしょうか。平均5点というのはちょっとかわいそうなので、大アマの採点です。実際の感想は6点くらいかな。 7点(2003-04-10 16:17:42) |
340. 未来は今
最初に見たとき:ほんとに楽しい1本だー! 2回目:ワーイ、また見るゾー、ルンルン! あらららら、こんなにあっけなかったっけ????? やだーもーー、コーエン兄弟作品て2度見るとガッカリってことが多すぎて、やんなっゃう。最初に見たときはなぜあんなに楽しかったのかしら・・繰り返しの鑑賞に堪えられないものはやっぱダメじゃーん! 1点下げました。コーエン作品は2度は見られない・・ジンクスになっちゃいました。あーあ。 7点(2003-04-06 19:27:53) |