321. ラストキング・オブ・スコットランド
《ネタバレ》 いい題材を扱ってる割にはつまらなかったな。まずアミン大統領が狂気の独裁者というよりは絶えずおびえてる小心者にしか見えなくて。(塚、自分の場合、スピーシーズの穏やかな霊能者の印象強すぎてw) あと、主人公像が最悪。何、あのまったくしまりのない下半身。白人、黒人、若い娘、人妻、あまりにも節操が無さすぎます。普通、大統領夫人に手を出して妊娠させたら、どんな国だってかなりやばい状況に。せめて避妊しろって(笑) こんなテーマで主人公にまったく気が入らず、さっさと氏んでくださいとまで思ってしまった。 くどくなるが、この題材でわざわざ架空のああいう主人公にしたのってどういう意図なんだろう。理解に苦しみます。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2012-05-14 09:56:43) |
322. 刑事コロンボ/第三の終章<TVM>
《ネタバレ》 いやあ、面白かった。今のところ自分の中ではコロンボの中でのベストです。自分的には、犯人が優れていればいるほど面白いんで、この入念なアリバイ工作しびれました。ただ、その完璧主義が、鍵とか原稿とか、そこまでやらなくてもいいことまでやってしまって残念ですw 上記に書いた通り、アリバイ工作はほぼ完璧だと思う。普通のアリバイ工作では逆に疑いを招くこともあり、そうかと言って本当にアリバイがないのはどうしようもない。で、泥酔を装い自分には記憶がないふりをし、第三者(しかも自分に敵意を持った第三者にアリバイを証言させる。これほど優れたアリバイ工作は他に類を見ないと思う。 しかし、他がかなりお粗末。まず問題の鍵、実行犯がちゃんと扉は開いていたと言ってるんですよね、それを聞き逃すなんて間抜けにもほどがある。それと彼にとって一番避けなければならないのは実行犯と自分とのつながりを知られないこと。 わざわざ住所録に自分の名前を書いたり、あげくはいんちきな脅迫話、偽の梗概 間抜けにもほどがある。ただ単に爆殺しておけば、監視カメラもないこの時代に、実行犯と彼を結びつけるものは何もなかっただろうに。 というわけで減点。まあ捨てはしないけど [DVD(吹替)] 6点(2012-05-14 09:42:40) |
323. 蒲田行進曲
《ネタバレ》 人間の心や気持ちをありきたりの価値観で決めつける愚は犯したくないから、「暴力」を媒体として成り立つ人と人の気持ちの結びつきがあるかもしれないことは否定しない。だけど邦画にあまり多くないですか?この手の「暴力肯定」。たとえ、実際にあるものとしてもわざわざ映画の題材にしてまで称賛、肯定するべきものじゃないと思う。 この映画を見てる間ずっと耳元で、DV夫、パワハラ上司の「な、俺もこの映画と一緒でお前のことを愛している、思ってるからついつい手が出るんだよ。殴る俺もつらいんだよ」みたいな傲慢な言葉が聞こえてくるようで実に不愉快な時間でした。 でも、駄目ですね。この種の暴力を何気に「日本の古き良き義理人情」みたいにしか受け止められない人がかなりいるようで。 そんな人間が自分の伴侶、上司、教師だったら実に不幸だと思う。 あと、この映画を映画を愛する人によって作られた映画みたいに表現するむきもあるけれど、あほらしくてまともに論ずる気にもなれない。 皆さん、実際にこの映画の中で撮影されてる「新撰組」見たいと思います?映画の内容よりも、自分が目立つことにしか気持ちがない主演男優たち、大げさなアクションシーンをとれば名作だと思ってる監督、おそらく退屈極まりない愚作になるのでは。 こんな不真面目な姿を映画を愛する姿とか言ってほしくない。「キネマの天地」の映画作りに対する真摯さとは比べ物にならない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-05-02 16:30:41) |
324. 刑事コロンボ/溶ける糸<TVM>
《ネタバレ》 犯人の発想はよかったんだけれど、あまりに実行方法がぎこちなく稚拙で面白くなかったので、こんな評判のいい話なのに意外でした。 そもそもあの手術にあの看護婦を立ち会わせたのがうかつ。(日本とアメリカの制度の違いはわからないけれど、現に気があってないのは、はっきりしてるからいくらでも忌避できたと思う。そしてなんと言っても「溶ける糸」のゾンザイな扱い。いわば殺人に使用する凶器の残りをあんなところに置いておくとか。全く「論理的」じゃありません。 やはりコロンボは犯人により完璧さを求めてしまいます。 [DVD(吹替)] 6点(2012-04-30 11:36:58) |
325. ハゲタカ
《ネタバレ》 最後の大逆転、見事でした。柔道でいうなら、まず相手を押す、すると相手が強く押し返してくる。その力を利用して巴投げ一本ってとこですか。痛快でした。 またキャラクター的にも鷲津や三島に関しては少しとらえづらかったけど、劉の生まれ、性格、人生に感じるものがありました。生家に残された車の絵悲しかった(涙) ただ、派遣の話は少し余分だったかなという気はします。それと一昔前のダイエーや西武ならともかく、歴史ある自動車会社の社長が無能なワンマンというのもちょっと無理な設定ではありますね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-04-28 10:52:50) |
326. パラダイス・キス
とにかく人物設定が薄っぺらで、なおかつ古臭い。複雑な家庭環境で育って、少しひねくれたような言動をするが実は誠実な青年とかw50年くらい前に石坂洋次郎が書いて石原裕次郎が演じたとしても全く違和感がない(大爆笑)母親とか学校の教師とか全く記号だし。こんなストーリがー今の若い女の子に受けるなら、一つ少女漫画の原作者でも目指そうかw あとストーリーも、生まれながらの才能に恵まれた人間が、その才能を生かす道に気付いて幸せになりましたという、落ちも山もない平坦な話。北川景子が出てるから、画面が華やかでそれなりの説得力もあるのだが、そうでなければ、普通の特に才能に恵まれてない人間が見て、何を感じろと? [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-04-28 10:41:00) |
327. インビジブル(2000)
思ったより、エロが少なくて……というのはおいといて、主人公の元彼女と今の彼氏のリア充ぶりとか、なんか微妙に主人公を疎外してる研究所所員の雰囲気(あれ、絶対一人だけはずして飲み会とかやってるだろなw)。そんなやこんなで主人公に感情移入して、最後まで主人公ガンガレモードで見た自分は、一回カウンセリングでも受けた方がいいのかしら? [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-04-23 11:00:35) |
328. 回路
《ネタバレ》 別にお金をかければ、いい作品になるわけではないから、ああ製作費つかってないなと思わせても別に駄作とは限らないんだけれど、やはりあまり無理な大風呂敷をひろげたり、大規模な話を避けた方が。 霊によって生きている人間がどんどん消し去られ、やがて世界が崩壊していくという、なかなか「雄大な」話ではあるんだけれど、実際に描かれる世界崩壊の描写は、延々と流される行方不明者のアナウンス、こわれた自動販売機、たった一台(失笑)の壊れて燃えている自動車、あまり上手でない墜落する飛行機のCGぐらいかな。非常にちゃちで、これで全人類が滅びるような事態を感じ取れと言われても。なんか大学生が映研でつくる自主製作映画みたいな感じですね。 よくよく考えて見ると、ここで描かれている世界の終末ってすごいですよね。戦争とか伝染病、(伝染病によるゾンビw)あるいは隕石の落下、極端なことを言えば、宇宙人の侵略でさえ、なんらかの意味では我々の想定内なんだけど、霊によって一人ひとり消し去られていくとか、もう今まで築き上げられてきた、文明、文化、世界観の完全な崩壊であるわけで。これ以上すさまじい終末の迎え方はないですよね。 ところが、そんなすさまじい世界を描いているようにはまるで感じられなかったわけで。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-04-23 10:00:10)(良:1票) |
329. SPACE BATTLESHIP ヤマト
《ネタバレ》 (数少ないよかった点)一部BGMとか制服とかキャラクター設定とか(佐渡先生を女にして、本来の佐渡先生的人物を徳川機関長にしちゃうのは許容範囲)、懐かしい台詞「急いであわてず正確に」とか「地球か、なにもかも」などを生かすとか、デスラーの声優に伊武さん起用など原作への最低限のレスペクト、宇宙空間に限定してのCG、目立たない役柄の割に可愛杉て絶えず眼を惹いた相原(笑) (駄目な点)原作者として犯罪者の名前がクレジット(民事裁判の判断がどうあろうと、松本零士原作とされた方が絶対イメージいいって。これだけメジャーな作品でそんなこと許されるんなら、ひとつ屋根の下再放送してよ(笑)、艦内に画面が切り替わったとたんいきなりしらける学園祭の演劇レベルのセット、宇宙の広さ、旅の困難さ、ガミラスの強大さをまるで感じさせてくれないストーリー展開、特に中枢部を攻められても、せいぜい数百人の雑兵部隊がワラワラとわいてくるだけで、たった一台のアナライザーや数人の人間に防がれてしまう適当さには失笑。 (最悪、絶対許せない点)やたら、目つきの悪い、ぶっきら棒な森雪。(ま、黒木メイサ、ここまで好みに合わないのを確認できたのは、ある意味収穫だけど) 船体が逆さまになった時しか使用されないはずの第三艦橋に配属(爆笑)される死亡フラグ立ちまくりの浅利君(案の定、即死亡)、と彼が死んだことで盛り上がって子作りに励む主役二人。(黒木メイサってよほど子供作るの好きなんだなw) [地上波(邦画)] 3点(2012-04-14 10:20:48)(笑:2票) (良:1票) |
330. シコふんじゃった。
ぶっちゃけ、相撲に関心がない人間が見るべき映画じゃないですね。塚、ぶよぶよした尻とか太ももが画面いっぱいに映るのをみて楽しいと思うのは、相当特殊な趣向の方では(笑)。自分のような関心がない人間に、相撲というスポーツの面白さ、楽しさを感じさせるだけの説得力を持った画面作りには失敗してると思います。 ただ、出てる俳優がみな若くて、その点だけは楽しめました。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-14 09:50:03) |
331. 刑事コロンボ/悪の温室<TVM>
《ネタバレ》 途中まではなかなかできたトリックだと思ってたんですけど、やはり凶器から発射された銃弾を、あんな場所に放置しておくこと自体、ずいぶんうかつな犯人で残念です。 一見、他のコロンボ作品にある「犯人が自分でこける」パターンに見えますが、そこまでもいかない(つまり、犯人があの偽装工作をしなくても、銃弾を掘り起こされた時点でアウトなので)、ただ、犯人が不注意だったという事件で。 あと、不愉快な登場人物が多い話で。特に不倫を居直る妻、最悪。「いつから警察は道徳問題に口をだすように」(かなり不正確)全く恥知らずの女ですね。だから、正直あいつが犯人として捕まっても別に同情はないですよ。 コロンボってつまらない作品は何本かあるんだけど、不愉快な作品はほとんど無い。 その数少ない不愉快な作品のうち一本がこれ。 上記した妻の人物像もですが、間男の図々しさも嫌ですね。 こういう存在を容認する文化も西洋、特にフランスなんかにあるようですが、自分は生理的にうけつけません。 [DVD(吹替)] 2点(2012-04-09 13:30:21) |
332. ケータイ刑事 THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森
《ネタバレ》 正直、作品と見た場合、小ネタは楽しめたし夏帆も可愛かったので、高い評価つけたいんだけれど、その小ネタに製作者の不真面目さがかえってうかがえて少し興ざめ。 ぶっちゃけ、ケータイ刑事が好きな層、あるいは夏帆に萌える層で、「トミーとマツ」とか「岸辺のアルバム2級検定(おれだってリアルタイムじゃ知らない)」で笑える人間がいるだろうか?(実は、そう書いてる自分自身はそうなんだが(苦笑)) つまり、容易に想像がつくこの映画を見る層にとっては、年代的に考えてまったく面白くもなんともない小ネタ、ギャグが全編にちりばめられたわけで。 製作者の自己満足、悪ふさげとしか言いようがないですね。こういうことやりたかったら、私産でやるべきでしょ [DVD(邦画)] 5点(2012-04-09 11:59:55) |
333. 死刑台のエレベーター(2010)
《ネタバレ》 実はオリジナルの方も、若いバカップルに相当いらついてあまり好きな映画では無いんだけれど、こちらの方は好きな女優が出てることもあるし、ある意味、旧作のあくまであの時代特有の性質をどういう風に現代風にアレンジするのか期待したのだが…… 見てあきれ返ってひっくり返った。どうみても1950年代風のことをそのまま再現しちゃってるんだもんな。 実は、法規とか調べるつもりだったんだけれど、こんな駄作にあまり時間取られたくないんで手間を省くが、現代の日本の、これだけ安全管理がうるさい訴訟社会で、電源切ったら途中で止まるエレベーターとかあるかあ?するとなんですか、あのビルでは停電のごとにエレベーターは途中で止まるんですかと。普通は、電源切ったらどこかの階に止まって一定時間扉が開いて、それから停止するのが当たり前だと思うんだけれど。 それから、「完全犯罪」の幼稚さ。どんなにぼんくらな警察でも眉間に銃痕がある死体を自殺とは考えてくれません(笑)。それから普通に捜査すれば手すりに何か金具をひっかけた痕とかもろわかりですよね。(少なくとも科捜研のマリコさんなら絶対w) 50年前と現代の捜査手段の違いが全くわかってない脚本家って?ひょっとしてあまり推理物とか見ない人かな(大爆笑) で、原作にないオリジナルな部分が少しはましかと言えば、これがさらに。もう邦画の脚本家に、ストーリー展開で偶然に頼るななんて無理なことは言うまい。(まれには、上手に演出された偶然が感動をもたらすこともあるし、たとえば猟奇的な彼女とか) だけど、物語の本質に関係ないどうでもいい部分に、ありえない偶然を使うのだけは勘弁してほしい。 警官と喧嘩して拳銃を奪った暴力団の親分の情婦が、彼の昔の恋人で、親分とたまたまその日、その時間一緒に車に乗ってるとか。東京って確か1千万人くらい人口いましたよね。(こういうやたら偶然で、登場人物同士が関係するのって、今はやりの安手の外国ドラマの悪影響かしらん) 最近、大好きな女優の出てる映画を録画したDVDがゴミ箱直行が続いて悲しい。 (北川景子の役柄ひどかったなあ。ほとんど昆虫なみの思考能力に描かれてた) [CS・衛星(邦画)] 1点(2012-04-07 10:45:34) |
334. 婚前特急
《ネタバレ》 やっぱり、たとえ架空であっても自分を知らないか、あるいは知ってても無視してる人間の強がりは見苦しくて。ああいう厚顔無恥な人間を、劣等感の裏返しと受け止めてあげるだけの度量は自分にはありません。 だから、彼が無茶苦茶不幸になる結末だけを期待して見てたので、終わって不快感爆発です。(結局、きわめて小心者だからああいう無神経極まりない生き方に嫉妬してるんでしょうね) ところでふつう原付でも50~60は出るでしょ。自転車じゃ追いつかないって(笑) [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-04-07 10:10:05) |
335. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 大好きな女優が、非常に好感を持てる人物を演じてるのでとても楽しめました。正直ファッションとか全然興味ないんだけれど、自分の与えられた場所で懸命に頑張る人間はいつも好感が持てます。 スタンリー・トゥッチって面白い俳優ですね。すごく特徴ある外見なんだけれど、意地が悪い税関の役人、変質者、ダンス愛好家、そしてファッション雑誌の編集者。いろいろな役をきちんとこなせて。 (映画にまったく関係ないんだけれど、昨年見た若い女性弁護士が主人公のドラマでの、上司像、主人公と上司の関係など、完全にこの映画のパクリだと今更気が付きました。そちらも大好きなドラマなんですごく残念です。日本の脚本家に恥という言葉はないんでしょうか) [DVD(字幕)] 9点(2012-04-02 14:30:09) |
336. 武士の家計簿
製作にあたっての真面目さというのが、面白い映画、いい映画の必要条件であっても、十分条件ではないことがよくわかりました。 時代考証とか、原作の活かし方とかきわめてまじめに作ってるのは理解できるんだけれど、さっぱり面白くない。やまもおちも、伏線も回収もなく淡々とエピソードが流れていくだけで。 やはり、ノンフィクションの面白さと映画の面白さはまったく別物では。企画自体が安易なんですよね。少し面白い、話題になった本があったからと言って、「発見された昔の武士一家の家計簿とその解説」に過ぎないものから、いきなり映画にしようって無理ありすぎ。あるいは基本的な枠組みだけ借りてもっと大胆なストーリーを作った方がましだったかも。 しかし、残念だな。無位無官の武士が最高権力者の法王の前に乱入して暴れても処罰されない馬鹿ドラマが国営放送で放送されたり、将軍の弟が老中になって江戸時代を戦乱の世にしようとする馬鹿映画がもてはやされたりする時代に、この映画のような真面目な映画は貴重なんだが。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-03-31 12:04:00)(良:1票) |
337. トラフィック(2000)
《ネタバレ》 キャサリーン・ゼタ・ジョーンズって不思議な女優ですよね。善良な役よりも、こういう悪い女性を演じる方が魅力的で。 さて、内容ですが普通こういった複数のストーリーが並行する場合、なかなか内容がつかみづらいんですが、3つが3つとも非常にキャラクターがしっかりしてたのでわかりやくて楽しめました。 一番面白かったのがメキシコの警察の話かな。特に、あの拷問の後でものすごく厚遇するっていうのはナチも用いた手法で興味深かった。あれで落ちない人間いないでしょう。 ただ、面白いストーリーを三つも詰め込んだんで一つ一つが若干ダイジェスト風で薄くなったことは否定できません。 それとアメリカ人にとっては当たり前のことだから描かなったかもしれませんが、もっと、人間の精神も、身体も破壊しつくす麻薬の有害性にも触れてもらわないと。この映画だけでは、少し問題のある有害な嗜好としか受け止められない恐れはあります。 その本質性がわかれば、麻薬の輸入業者も、豊かな暮らしを守るためだけに夫を救うために奔走する妻も(こいつの大事な、大事な、大事な、息子を麻薬で植物人間にでもしてやれば、自分のやってることの有害性をちょっとは理解できるんでしょうか?)、金のためにその輸入業者を救うために小汚い法廷工作をやる弁護士も、すべて蛆虫以下の存在であることは理解できるんですが。 あと、取締本部長の話はぬるかったな。一回も娘とまともに対決することもなく、あるいは監禁するとか有効な手段も取らず、やさしくやさしく包み込むだけで麻薬中毒が治るわけがない。あの娘の中毒が再発するのに百万ペリカ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-28 14:57:50) |
338. ギミー・ヘブン
5点というのは、自分的に宮崎あおい出演の映画の最低基準点で。 映画としてはまったく駄作。 誰でもちょっとした面白いアイデアを思いつくことはあるんですよ。ただ、そのアイデアをきちんとストーリーまで持ってけるかどうかは、また別の話。 共感覚とか兄と妹の関係、真犯人の犯行の動機なんかは悪くないんですけどね、それへの肉付けがまったくダメダメ。登場人物の行動の動機、手段がひたすら説明不足で。 それと、ちょっと年配の製作者にありがちなんだけど、パソコン、ネット、オンラインゲームなんかをなんでもできる魔法の道具みたいに描写するのもやめてほしいな。こちらまで恥ずかしくなる。 そもそも、なんで芸能プロのマネージャー上がりで、ドキュメンタリーやPVしか撮影経験のない人物に、映画の製作が任されたのかすっごく不思議。よほど人好きのする話術の上手な人なんでしょうね。 あと、しょぼかったなあ。主要な出演者はお金かかってるんだろうけど、それ以外の面。怖い、怖い(笑)暴力団関係者として登場するのがたった一人。行動するのがすべて単独行動ってどんだけしょぼいやくざやねん。それから殺人事件を追う警察官がたった2名(大爆笑)いまどきwowowのオリジナルドラマだってもう少しはお金かける。 別に製作費がかけれなきゃ商業映画作るなとか言わないけど、かけれないならかけれないで、その範囲でできる作品を選ばないと。 [DVD(邦画)] 5点(2012-03-26 10:21:38) |
339. エンパイア・レコード
自分にとってはまれな経験ですよ。大好きな女優が出ててそれなりに可愛いのに、鑑賞終了後録画したDVDがゴミ箱に直行するとか。(今、つくづく思い返したらコドモのコドモ以来でした) それくらい登場人物の言動、ストーリーが不愉快な映画でした。 何、このけじめのなさ。店長も含めて少しはお金をもらって働いてるんだという意識を持ってほしい。あんな不真面目な連中を雇って給料払ってるのに、悪役扱いされるオーナー、可哀想杉。(固いと思われるかもしれないけど、もし自分のバイト先や職場で周りがあんな連中ばかりだったらと想像してほしい) それと、横領とか万引きとかして居直る人間も虫唾が走るくらい嫌いですね。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2012-03-26 09:52:47)(笑:1票) |
340. ワイルド・ワイルド・ウエスト
《ネタバレ》 ファンタジーやギャグと悪ふざけの区別がつかなくなってるのは、日本だけかと思ったらそうでもないんですね。笑えない悪ふざけを見させられるほど虚しいものもありません。 蜘蛛型のロボットによって代表されるいろんなガジェットは結構面白かったし、他の方が少し触れていた、連邦主義と反連邦主義の関係なんかも興味深い。あるいはメキシコから「奪い取った土地」なんて表現はアメリカ映画にしてはまれなくらい良心的。 しかし、突然、なんの前触れもなく調印会場に現れた悪趣味極まりない女装の主人公に、敵が魅了され隙が生じるとか……あまりにくだらなくてそれまで見てきたことを後悔しました。 [DVD(字幕)] 2点(2012-03-21 16:45:17) |