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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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321.  ダブルタップ 《ネタバレ》 
 予想以上に骨太で完成度の高いアクション。一般的な娯楽アクションとは一線を画す強烈な人間ドラマ。  血の匂いが、痛みが、こちらにも伝わってきそうなほど臨場感を感じる演出。  初めのうちはぬるい射撃スポーツのストーリーだったのに、その中でも不穏な空気を作り出す伏線はちゃんと張ってあったのですね。  決して楽しんで見られるような作品ではないのに、リックが射撃場で警官を次々と撃ちぬいていくシークエンスは、不謹慎ながらも熱くなるものを感じてしまいます。少なくとも、人を撃ってしまう事で、リックのようになってしまう人は少なからずいるでしょう。そう考えると、日本は銃社会でなくて本当に良かったと感じさせてくれる1本です。  警察のほうにも、多少の非があるだけで、なんとなくリックの行為に正当性を感じてしまう、この気持ちが恐ろしいものですね。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-01-02 15:44:04)
322.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
 技術の進歩は素晴らしい。ただただその映像美と迫力に酔いしれます。最高です。  正直、ストーリー、脚本だけでいくと7点くらいなんですが、映像技術の素晴らしさに+1点です。  個人的には、今作もⅠには及ばない、というより、テイストが違うので個人的な好みからいくとⅠのほうがやや好きかも、というほうが正確かもしれません。  ただ『チームプレイ』という意味においては、今作はシリーズ中最高に面白いのではないでしょうか。  ラストプレイで、それぞれの戦いが同時に決着した瞬間、核ミサイルが起爆せずにぶつかっただけで海に沈んでいくときのカタルシスは鳥肌ものです。  ついでに言うと、シリーズ中もっとも笑いのレベルが高かったのも本作かもしれません。それもシリアスなストーリー展開の中に、ごく自然に、おちゃめで天然なやりとりが入ってくるのだからたまりません。  走る列車。ATMのように機械音声で冷静に『網膜スキャンします』。この時点でもう腹筋やばいです。  ドバイで。『コンピューター室に外から入るしかない。』『何階だ?』『130階』『130階?』『換気ダクト。』『センサーが』『ムリだ。』『エレベーターシャフト』『センサーが』『ムリだ。』このやりとりで腹筋が崩壊しました。更に手袋の説明で、『ブルー(青)はグルー(くっつく』『じゃ、レッド(赤)は?』『デッド(死)』でダメ押し。  シリアスなシーンとコメディパートの緩急のつけ方が良いんですよね。  1シーン1シーン、スパイグッズ1つ1つが新アイデア満載で面白い。ただあまりに見所がありすぎるがために、一本の映画としてのまとまりに欠けているような気もします。  悪役に華が無いのも辛いところか。ヴィジュアル的にも魅力満載で異彩を放っていたサビーヌ・モロー役のレア・セドゥーは、惜しくも途中退場。ただ彼女もオープニングでは悪のカリスマごとき立ち居振る舞いだったのに、ドバイでは普通の人でしたね。なんかキャラ設定が惜しい。できればラストまで天才暗殺者のような立ち回りでイーサン達の前に立ちはだかってほしかったです。  このシリーズはどれもテイストが違うのに、それぞれがそのテイストにふさわしい完成度をほこっているのが何気に凄いです。  特に撮影技術は素晴らしく、その中でも本作は最高峰。  ローグ・ネイションが今から楽しみです。どちらも映画館で見たかった~。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-12-21 03:27:18)(良:3票)
323.  隣のヒットマン 《ネタバレ》 
 前半は誰が本当のことを言っているのか、誰が味方で誰が敵なのか全くわからなくて面白い。  後半、ある程度真相がわかってくると、オズ(マシュー・ペリー)がつっこみ役となり、コメディとして笑えるやりとりが増えてきます。今作のコメディ感覚は、日本のコントや漫才に通じるものがあると思います。それはずばり『ボケ』と『つっこみ』の温度差でしょう。  唯一まともな感覚のオズがマイノリティーで、裏社会に生きる人たちがマジョリティを占めているため、なぜかオズが浮いている感じになっているのが面白おかしい。なのになぜか、普通の人で一番本件と無関係で、唯一殺人願望がないオズが、気付けばマフィアからもジミーからも重要なポジションをおおせつかっているこのシュールさ。  『いったいこのストーリーでいったら、ラストはどーなんのさ?どーもなんなくね?もう無理じゃね?』と思っていたら、無理のない形でなぜか丸くおさまってしまってもうびっくり。とても上手い脚本でした。
[DVD(字幕)] 8点(2015-11-22 15:24:03)(良:1票)
324.  BULLY ブリー 《ネタバレ》 
 10代の少年、少女にはたらく集団心理の威力と恐ろしさ。  今作では、事件の因果関係の基礎となるはずの動機の描写が足りない気がします。ブリー(いじめっ子)のボビーが周囲の人間、とりわけマーティに対してどれだけの過酷な暴力行為を繰り返してきたのか、その説明・描写が足りない気がするのです。  つまりは、ボビーの悪行のエピソードが少ないうえに中途半端すぎるのではないかと。これではボビーは理不尽な暴君というよりかは、ただの嫌なやつにしか見えません。  リサやマーティーを演じている役者さんが、その演技力でどれだけ憤りを表現しようとしても、これでは限界があるように感じます。  もし劇中で紹介されたようなエピソードしかないのであれば、『殺すほどのことか?』とも思えるし。  そうではなく、意図的に事実をはっきり伝えていないのであれば、実話ベースの作品としては問題があると思います。  フィクションであれば問題はないのですが、観る人が被害者、もしくは加害者のどちらかに偏った見方をしてしまいかねない、そのような情報操作、もしくは心理的な誘導をするノンフィクション作品は危険だと思います。  ただ映画作品としての面白さは間違いなく高い水準にあると断言できます。  観賞中はいらいらしながらもずっと物語にひきこまれていましたから。そういった意味では文句なしの映像作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-11-15 23:51:27)
325.  エネミー・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 
 『1つの殺人の証拠隠滅のために、大量に人員を投与したり新たな犯罪を犯したりしては意味がないじゃないか』という指摘はこういった作品にはありがちで、それを言い出すときりがないからあえてつっこみません。  スパイもので、登場人物も多そうで、ついていけるか不安でした。ですが蓋を開けてみると、メインはひたすら鬼ごっこ。めちゃめちゃわかりやすいストーリー展開で大変良かったです。  しかもこんなに手に汗握る鬼ごっこはなかなかありません。  否定的な意見も多いオチも、個人的には大満足。懸念材料をまとめて一網打尽にするラストは最高のカタルシスを得られます。  それにラスト直前のレイノルズとピンテーロの噛み合わないやり取りも面白い。  ラストのラストで、『監視社会は必要だが、監視する人間を監視する人間も必要だ』というコメントがテレビで流れ、それに対して妻のカーラが一言。『じゃあその人は誰が監視するの?』。核心をつきつつも、ユーモアを感じさせて良いですね。  緊張感のあるサスペンスに時折はさまれるユーモアのセンスが光る作品。  大変クオリティの高いエンターテイメントです。  ハイテクを駆使するシーンは映像面でも見ごたえ抜群。衛星が動くシーンは格好良くて好きです。  超ハイテク技術を駆使して、やっていることはグーグルアース。このギャップがたまらないです。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-11-09 12:35:35)
326.  クロスファイア(2000) 《ネタバレ》 
 個人的には傑作。こーゆー作品、大好きです。日本映画で特撮ものっていったら、幼稚なストーリーや子供だましの設定だったりするものですが、今作はストーリーや設定、人物描写が練ってあって大変良いです。それでいて難解になりすぎない、誰が見てもわかるようなバランス感覚で作成されているのが素晴らしい。  原作を見たことはないんですが、こーゆー作品はおそらく原作を観ていないほうが楽しめるんじゃないですかね。  矢田亜希子が好き。伊藤英明が好き。長澤まさみが好き。桃井かおりが好き。それだけでこの作品は楽しめます。  いわゆる『ちょーのーりょく』もので、それに陰謀がからんでくるストーリー。黒幕の動機があってないようなものだったのは、物足りなく残念です。そのためか、木戸を射殺させた後、スナイパーも自らの手で殺したり、『黒幕=サプライズ担当』みたいな係りなんですよね。確かにインパクトはありますがどれもが唐突すぎ。わけがわからないですよ。  ホラーでサスペンス風味なプロローグ。他の能力者の木戸浩一や倉田かおりが接触してきてからはちょっとダークヒーローものっぽい雰囲気。どれも好きなテイストです。  悪役はノーマルな人間だけれども権力者。及び猟奇的な殺人をこのむ鬼畜系若者集団。このメンバーが制裁を受ける様子はとにかくグロいゴア描写で力が入っていて良い感じです。鑑賞者の憤りを一緒に燃えさせてくれるような感じで大変良いです。その一方で青木淳子が死んじゃうラストの描写は、ファンタジックで戦隊もの的な映像で少々興醒め。そのせいで悲しみを共感したいシーンで、悲しみを共感しきれなかったのは少々残念。  とは言え、現実感を感じられる『超能力もの』としては高く評価できます。  最後に、桃井かおり、大変良かったです。  一般人代表の桃井かおりがいなければ、駄作になっていたんじゃないでしょうかね。
[DVD(邦画)] 8点(2015-07-16 14:34:34)(良:3票)
327.  ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 
 海洋モンスターパニックもの、『ジョーズ』や『ピラニア』といったジャンルは大好きです。そういう人にとっては理屈抜きに楽しめる映画でしょう。リアルな世界で味わいたくとも味わうことができない緊張感、スリルの疑似体験ができるのがたまんないっす。  ただ、こーゆーパニックものでは、個人的に『不特定多数が襲われる』というシチュエーションが好きなので、研究所限定というのが少し残念です。言ってしまえば、利権がからむ実験の代償に、関係者のみが襲われていくわけですから、因果関係がはっきりしすぎちゃっているわけです。正直自業自得的な側面もあるので、襲われていく皆様には申し訳ないんですが、純粋な犠牲者って感じがちょっと弱いかなと。  ですが本作のストーリーならではの感慨があるのもまた事実。研究所のみなさんや出資者のラッセル(サミュエル・L・ジャクソン)にとって、ただの被検体であり金の鳴る木に過ぎなかったサメが、突然脅威に変わるというシチュエーション。長い年月『被検体と、それを取り扱う人間様』っていう構図だったはずなのに、人間とサメの立場が一瞬にして逆転するっていうのが、空恐ろしいですね。  また、多くの方がご指摘されているように、今までのホラーの慣習を覆しちゃう試みが新鮮。  従来のホラーであれば確実に死んでいたであろう死亡フラグたちまくりの黒人コックが最後まで生き残っちゃう展開。  逆に、死亡フラグが立っていない人を、瞬殺しちゃうノリ。今ままでであれば、間一髪助けられた人って死亡フラグが消えるパターンが多いんですが、そんなことはサメには関係ないと言わんばかりにあっさりスーザン博士(サフロン・バロウズ)が殺されちゃうラストに、ホラーも日々進化しているのだと嬉しくなっちゃいましたね。  
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-07-07 07:06:41)(良:1票)
328.  レイン(2000) 《ネタバレ》 
 耳が聞こえない殺し屋が主人公。その主人公に殺し屋としての生き方と技を教えた友人のジョーとその恋人。メインの3人はもちろんのこと、たくさん出てくる脇の人間たちが、非常に丁寧に個性豊かに描かれています。  この作品は、バイオレンス、サスペンスとしての見所もあるし、人間ドラマとしても抜群に面白い。特に、心温まるロマンスパートは、本編の悲哀をより際立たせます。  肝心なのは、ロマンスパートに出てくる人たち。それは主人公が恋する心優しい女性のフォンであり、その同僚であり、フォンの祖母です。主人公の素性を知らない三人は、暖かい眼差しで主人公と接します。その様子を見ていると、主人公には、また別の生き方もあったのではないかと思えるのです。  そして主人公がフォンと心を通わせ、その後友人のジョーとその恋人、たった二人の友人を殺されたとき、はじめて自分が奪ってきた人々の命の重さを知るシーンが印象的です。  ちょっとしたことなんですが、時系列をちょっとだけずらしてみる演出が何気に凄い良かったです。特に後半。主人公がジョーの復讐を決行するシークエンスや、何気ない仕事の一つのように挿入された車の襲撃が、終盤主人公にとって深刻な局面を生み出す展開なんかがほんと見事です。  大変バランスが良いうえに、見所も多く、ハラハラするし、スカっとするシーンもある一方で、最後は泣けるという、映画として完成された一本です。力作です。
[DVD(吹替)] 8点(2015-06-30 17:17:19)
329.  X-MEN2 《ネタバレ》 
 前作よりも、ミュータント個々人の見せ場が増加。前作の主要メンバーの活躍はもちろんのこと、ナイト・クロウラーという新メンバーの目覚しい活躍が楽しい。また、パイロの火炎ショー、アイスマンの氷の壁、シャドウキャットの物体すり抜け、全身鋼鉄のコロッサスの活躍など、主要メンバー以外の見せ場がちょっとずつ出てきたのも、この世界の広がりが見えて嬉しい。  ストーリーは前作に比べると複雑化。ストーリーが複雑というより、見せかたが複雑になっています。『ストライカーはミュータントの息子に奥さんを殺されたことを逆恨みして、全ミュータント抹殺の復讐計画を立てる。それは困るとマグニートとX-MENが手を組む。』たったこれだけのことなのに、随分わかりづらい脚本にしちゃったせいで、わかりづらさのほうが目に付いちゃいます。そうでなくともこの登場人物の多さに加え、多種多様な能力のオンパレードなんだから、ストーリーはスパイダーマンくらいシンプルなほうが絶対面白いと思うんですけどね。  今作は能力の見せかた、能力の使い方が理にかなっているシーンが多く、それだけでも盛り上がります。『能力展覧会』という点に関しては、前作よりスケールアップで楽しめます。ビジュアル的にも迫力あるシーンが多いですね。『学園襲撃⇒パイロの火炎ショー⇒戦闘機の追跡をかわすときのストームの竜巻⇒ナイトクロウラーのテレポレスキュー』の一連の流れを見られる中盤が、個人的には一番盛り上がります。後半はいささか失速気味になりましたが、3作目へのつなぎと考えればこんなものかもしれません。  昔ゲームセンターで、『ウルヴァリン』と『サイクロップス』をよく使っていました。この二人、めっちゃ強いんです。格ゲーが苦手な僕でも使いやすくて。ですので、脇役が活躍するのが好きな自分としては、自分が使っていたキャラ以外が大活躍するこのシリーズはほんと好きです。  3作目はまだ見たことないので、3作目にも期待ですね!
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-06-22 14:59:33)(良:3票)
330.  デッドコースター 《ネタバレ》 
 ホラー界のジェットコースタームービー。その正統な続編。『続編は前作よりパワーアップしなければならない』という暗黙のルールでもあるのでしょうか。この作品も『スケール』、『ショッキング映像』、『スピード感』の3点において、前作よりも明らかにパワーを感じます。 ですが、個人的に好きなのは1。ホラーテイストが強いのもたぶん1。  それは、1のほうが夜のシーンが多いことも関係しているかもしれません。2は昼のシーンが多く、更には一般人がいつも周囲にいる中で次々と不慮の事故が起きるので、主人公たちの孤独感が、前作に比べると薄い感じがします。同じ世界にいるにも関わらず、世の中と主人公たちが見えない力で隔絶されている雰囲気がある前作に比べ、2ではその雰囲気が足りません。『孤独感』や『隔絶感』というものは、意外と『絶望感』や『恐怖感』と密接な関係を持っているようです。  そういえば、今回2回目の鑑賞ですが、1回目見たときにはよくわからなかった前作とのつながりがわかってすっきりです。飛行機事故で生き残った人たちによって、間接的に命を助けられたのが今回の犠牲者達。つまり、ハイウェイでの事故よりずっと前に、全員リストにのっちゃってたわけで、今回ハイウェイに皆が集められたのは死神界の一大イベントだったのかもしれません。それを更に妨害されたんじゃあ『一度ならず二度までも。』って死神が怒るのも無理はないですね。  前作がかなり良かったので、ネームバリューとアイデアをそのまま引き継ぐだけでも売れそうなのに、ディテールの作りこみやフェイントの多さなど、手を抜かない製作サイドの意識の高さは素晴らしいです。  目にはしごがズドン。エアバッグボン。は、衝撃的でしたが、一番見ていて怖いのはやっぱ歯医者でしょ。歯医者はしゃれになんない。もう歯医者行けないです。一緒に見ていた奥さんは怖さを半減するために薄目を開けて見ていましたが、意味あんのかなそれ。  とにもかくにも、大好きなシリーズ。このシリーズ見ていると、毎日死なずにすんでいることが、もはや奇跡的なことなんじゃないかと思えてくるような。そんなありがたい1本です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-21 11:47:56)(良:1票)
331.  チアーズ! 《ネタバレ》 
 明るく、前向き。健康的。お約束の展開を、期待以上のパワーで見せてくれるだけで、映画はこんなに面白い、そう強く感じさせてくれる作品。チアリーディングを本格的なスポーツとして再認識できるところも大変良いです。  本格的な体操選手のミッシー(エリザ・ドゥシュク)の視点は、私達鑑賞者の視点に近く、そのミッシーが少しずつチアにはまっていくときには、私達鑑賞者もすっかりチアの世界にはまっているという構図が見事。また、最初は冷めた目で見ていたミッシーが、ただただ一生懸命でチアに一途なトーランス(キルスティン・ダンスト)に次第に心を開いていく様子が、個人的には大変良かったと思います。  使い古されてきたプロットかもしれませんが、こーゆー展開は、いつ見ても、何回見ても飽きません。  青春ものの、常套手段という点からいくと、『オリジナルのダンスを一から作り直そう』というノリも同じですね。パントマイム、ミュージカル、武術といった様々なファクターを新たに取り入れてダンスを昇華していこうという流れ、悪くないです。絶対にはずさない王道のストーリー展開。自然とアツくなります。  この作品は、変化球を投げず、ハメをはずしすぎず、あえてオーソドックスなストーリーに終始したことが逆に良かったんじゃないかと思います。そもそも見ていて元気になれる映画は、それだけで見る価値があります。  そしてエンドロールが大変面白い。今まで見た映画の中でも1、2を争う面白さかも。NG集とCDのプロモみたいな演出を交互に見せているだけなんですけどね。ただそれだけのことなのに、エンドロールが終わるまで、画面に見入っちゃいました。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-17 14:39:55)
332.  X-メン 《ネタバレ》 
 大好きな映画のひとつ。エンタメ作品としてひとつの完成形に達していると、個人的には思える作品です。  いわゆるよくある『超能力』系。きっと、マンガ好き、ゲーム好き、であるならば、つい手にとってしまいがちな作品。そういった作品群の中でも、今作は非常に完成度が高く、面白みにあふれていると思います。  登場人物たちの能力が個性的で、視覚的にまず楽しい。それにこういったタイプの作品にしては、各動機付けがはっきりしていて、プロットがわかりやすい。ぐだぐだ説明されるのも面倒ですが、かと言って適当にとってつけたようなストーリーだと盛り上がりません。そういった意味では、今作のストーリーは絶妙なバランスの上に成り立っていて、非常に面白いです。  ただ難を言うならば、ストーム、サイクロップスの能力が強力すぎるのに対し、相手方の戦闘能力が何とも物足りないところでしょーか。何にでも変身できるミスティークは戦闘用の能力は無いわけだし、セイバートゥースだって、これじゃあただ力が強いだけの人です。(ってゆーか、セイバートゥースはこれでミュータントって言っていいのか?)唯一トードだけはミュータントっぽい戦闘能力を有しているわけですが、ストームの電撃バリバリ、サイクロップスの目からレーザーに対し、舌ビヨーンだけですからね・・・。  とてもイカス能力を有しているのはマグニートなわけですが、残念ながらこの人との本格的なバトルってほとんど無いんです。残念。  まあ、とは言え、本筋とは関係ないところで、炎を操る少年や、氷を操る少年や、壁をすり抜ける少女など、まさに超能力の世界感を楽しむ演出が随所にされていて、最初から最後までわくわくしながら鑑賞できるので、やっぱこの作品はいいですね!
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-05-31 15:35:41)
333.  リプレイスメント 《ネタバレ》 
 アメフト版『メジャーリーグ』。期待を裏切らないで展開していくので安心して見ていられる反面、驚きや感動、真新しさというものを感じ取るのは難しいです。これはもう、シリーズものや連ドラを見る感覚で、お約束を楽しみ爽快感を味わう映画でしょう。  『アメフト』というスポーツは一人一人の役割がポジションによって全く違うので、個性が際立ちやすい。今作も、クォーターバックだけでなく、レシーバー、キッカー、ランニングバックなどそれぞれに見せ場を用意してくれているので、幅広く楽しめるのが嬉しい。  つまりは、監督のジーン・ハックマンや、キアヌ・リーブスは言わずもがな、それ以外の脇を固める選手達も個性あふれる活躍で、大変魅力的に描かれているわけです。  また、これもお約束ですが、チアリーダー達も含めたチームメイト同士の友情を味わえるので、見ていて心地よい気分に浸れるのは間違いありません。  一つだけ注文をつけるなら、どうせ映画なんですから、ラストはとことんハッピーにしてほしかった、というのはあります。  全員正規の選手に昇格しちゃって、ストを起こしていた傲慢なスター軍団は全員クビ、なんて非現実的な話のほうがより爽快な気分に浸れそうです。
[DVD(字幕)] 8点(2015-05-18 05:38:11)
334.  Needing You 《ネタバレ》 
 一昔前の日本のトレンディドラマみたいな雰囲気で、懐かしさを感じるライトなラブコメ。主役の二人、アンディとキンキーが魅力的でわかりやすいキャラクターなのがイイですね。  アンディとキンキーにはそれぞれ恋人や、恋人みたいな人がいて、アンディは最初キンキーの恋愛を応援するところから始まります。ところがキンキーはすでにアンディに魅かれはじめているというのがポイントですね。時間差でアンディもキンキーに気持ちが向き始めるのですが、この辺りの絶妙な恋のパワーバランスが最大の見所でしょう。  特に後半。アンディがブ男を紹介しようとしたり、バイクにはりあったり、キンキーの真似をして掃除を始めたりするのは、おかしくてしょうがない。気がついたら笑いっぱなしです。恋のライバルが若きイケメン実業家っていうのも良いんですよね。  今作は二人が仕事を一生懸命にやっているのも好感度が大きい。頑張っている人、誠実な人は応援したくなるのが人間心理。自然と二人への共感度は高くなります。  仕事のドラマのほうも結構面白かったんですけどね。途中までは良いんですが、ラスト辺りがぐだぐだにまとめられちゃいましたね。  それでも全編通して、笑いあり、爽快感ありの、よくできたエンタメ作品に仕上がっています。
[DVD(吹替)] 8点(2015-05-08 15:46:01)
335.  トゥルー・クライム(1999) 《ネタバレ》 
 ちょっと軸がぶれているストーリー構成は賛否両論ありそうですが、はっきり言って面白いです。ともすれば重くなりそうなテーマを、ここまでエンターテイメント風味、いや、イーストウッド風味に仕上げてしまう手腕はさすがです。  エベレットのプライベートな問題に関する掘り下げ・描写に割いたウェイトが、大きすぎですね。ビーチャム親子とエベレット親子の対比を映し出したかったのかもしれませんが、今作においてはそれが上手く機能しているとは思えません。唯一のマイナスポイントと言えばそこくらいでしょうか。  ふたつの家族関係がうまく対比・リンクさせきれなかったため、『冤罪を晴らすストーリー』と『エベレット記者のプライベートなドラマ』の二本の軸ができてしまっています。プライベートパートも結構な力の入れ具合。そのため、ますます本筋のストーリーの邪魔に感じてしまうのかもしれません。いっそ添え物的に、もっとライトにポップに扱っても良かったんじゃないでしょーか。  ビーチャムとその家族の描写はパーフェクト!娘や奥さんに別れを言うシーンは、涙が止まらないです。個人的にはこの作品の一番の見所です。『涙活』です。奥さんの泣きの演技は終始胸を打ってしょうがないです。『涙活』です(笑)  この家族のシーンがエベレットの捜査と交互に映し出されるため、観ている私達は、完全にビーチャム親子の味方です。だからこそ、そこからの死刑執行シーン、そして、薬が減っていくときの映像・演出が、尋常ではない緊張感を生み出しているのでしょう。やはり冤罪を晴らすストーリー一本でいってほしかったなあ。  ハラハラドキドキ、それでいて涙をさそい、編集者とのかけ合いトークでは笑いもさそう、、、ラストは完璧。上質のエンタメムービーです。
[DVD(字幕)] 8点(2015-05-03 20:18:50)(良:1票)
336.  ビッグママ・ハウス 《ネタバレ》 
 コメディときどきサスペンスの良質エンタメムービー。エディ・マーフィーやマーティン・ローレンスのわかりやすくアップテンポなコメディが大好きです。今作は、前半から中盤にかけて特にコメディ色が強く、メインのストーリーがどうでもよくなります(笑)  とは言え、レスターが次第に近づいてきているのがわかると、クライムムービーの雰囲気も出てきます。子供に絵本を読んであげるシーンはドキドキ。演出がうまく、なかなかの緊張感。コメディにしとくにはもったいない盛り上がりを見せます。  そしてそこから、マーティン演じるマルコムがFBIってばれちゃうまでの流れは、どたばたの中にコメディと緊張感をうまく共存させ、これぞクライマックスにふさわしい展開を見せます。非常に良かったですね。脇役たちの反応もOK.  個人的に、『実はFBIでした』っていうのが好きなんですよ。格好いいじゃないですか。嘘をついてはいたんですが、捜査上仕方なくっていうのが良いんですよね。そんで最後は、わかっちゃいるけど、すきっと爽快ハッピーエンド。こうゆう映画を休みの日にのんびり見るのが至福の一時です。(安上がりな自分)  それに、冒頭の引き出しでお化けのおもちゃが飛び出るシーンや、レスターが夢に出てくるシーンなんか、ちょっとびっくりしちゃうんですよね。サスペンスやホラーだったらそれくらいで驚きゃーしないけどさ、のほほんコメディだと油断しているから意表をつかれます。そーゆープチドッキリをはじめとして、ハートフルで爽快なミニエピソードを、それこそメインのストーリーを邪魔しない程度に取り入れているのが楽しいです。非常にバランスの良い作品です。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2015-04-30 21:50:51)
337.  ボイスレター 《ネタバレ》 
 小粒な人生を送る、小粒な自分にとって、小粒なサスペンスこそ最良の友。この作品はスマッシュヒット。これぐらいの規模だからこそ、逆にハラハラできるし、臨場感を味わえちゃうんですね。  ミスリードさせてやろうという空気、なかなか好きですよ。もちろん『ミスリードされるかー。』って思うんですが、それ以前に、これだけ怪しい人たちがたくさんいると、そもそも誰が犯人かなんてわかりません。結局は消去法で、ラスト二人になったときにはじめて誰が犯人かピンときます。それまではもう全然わかんないですよ。それに、展開がわりと速いので、考える間もないです。  こーゆー小粒ながらもしっかりとストーリーを練ってあり、緊迫感もスピード感もあるサスペンスは良質です。意外にも指を切っちゃう視覚的に痛いシーンなんかもちゃんと用意してあります。特に、あの人の指が切られるときが、結構な迫力です。  欲を言うならば、4人から2人に減らすのがちょっと早すぎちゃった気もしますね。ジュディ(でしたっけ?)なんか、もう少し泳がせても面白かったかもしれません。  まあ何にせよ、ラストまでノンストップで盛り上がれるオススメのサスペンスです。
[DVD(字幕)] 8点(2015-04-30 20:01:19)
338.  絶体×絶命 《ネタバレ》 
 大変面白い。スピード感のあるサスペンスアクション。ほぼ一日内の出来事で構成されているのが、臨場感を生んでいて良いです。  ストーリー、脚本の面白さもさることながら、脇役も含めて登場人物の設定が非常に良い。『マッケイブ・・・狂気ときまぐれな優しさを併せ持つカリスマ的犯罪者。』 『フランク・・・本当の親バカ。いや、バカ親。』『息子・・・病気でもう長くはないけど、元気に走り回る。』 『ホーキンス医師、警部、ネイクなど・・・第三者的視点だけど、なんだかんだ言ってフランクを応援する善意の第三者。』  特に脇役のみなさんが、名も無き人たちまで含めて、きっちりストーリーに絡んできてくれるのが嬉しいです。それぞれが、映画の中で必要な役割を担い、きっちり仕事をしているのが、作品の質を全体的に底上げしていると思います。  マッケイブは理想的なダークヒーローですね。不必要な殺しはしないのですが、必要であれば躊躇しない。警察関係者だけはきっちり殺そうとする。そのはっきりしたアンチ・ヒーロー像は、はっきり言ってかっちょいいっすね。ラストのオチもこれ以上ないくらい最高です。  不満点を挙げるとすれば、2点。まず一つ目は、カメラ割りのためか、アクションのスピードが速すぎるためかわかりませんが、一瞬何が起こったのかわかりにくいシーンがいくつかあります。  二つ目は、フランクの行為。病院内での息子優先の行為はまだ許せる範囲でした。ですがラストのカーチェイスはさすがにアウト。死人が出てもおかしくないです。息子のために他人の命を軽視する。ドラマ仕立てのアクション映画ではよくあることですが、興醒めしちゃいます。
[DVD(字幕)] 8点(2015-04-15 14:13:35)(良:1票)
339.  ザ・ハリケーン(1999) 《ネタバレ》 
 最初の90分くらいが理不尽すぎて、ひきつけられながらも、フラストレーションが溜まります。後半までに尺を使いすぎたためか、ラストはかなりあっさり終わっちゃうのですね。実際の裁判なんてそんなものかもしれませんが、これは実話をもとにしていても『映画作品』。16年ですよ、16年。その重みをラストでもう一度感じるエピソードが欲しいものです。  なぜリサ・サム・テリー、そしてレズラ達は、今までの支援者達と違う結果を出すことができたのか。もしかすると、16年という歳月が、アメリカという社会が成長するために必要だったのかもしれませんね。そこに偶然居合わせたのが、その4人であった可能性はあると思います。  まあなんにせよ、ここまで理不尽な目に合わされ続けてきた人にとっては、希望を抱かさせることさえ残酷なことだと知りました。今回のケースは冤罪を晴らすことができたからまだ良かったが、もし連邦政府に提出した新証拠が認められなかったらと思うとゾッとします。  彼が希望を捨てるシーン。それは、妻に離婚を告げるシーンであり、レズラ達に面会・手紙の拒否を告げるシーン。それぞれに目頭が熱くなりました。  この事件を利用して出世した方々。デラ・ペスカ刑事だったり、当時の検事だったり、判事だったり。そもそも最初の裁判で陪審員が全員白人ってのも作為的なものを感じます。無実やアリバイを証明できる人たちは、劇中で明言こそされていませんが殺されている可能性すらあります。そういった病巣に対する社会的な責任の言及、罰が無い限り、本当の意味でのカタルシスを本作から得ることは難しいかもしれないです。
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-23 01:32:48)(良:1票)
340.  ノッティングヒルの恋人 《ネタバレ》 
 誰もが一度は憧れる有名人との恋。土台が面白いのですから、どう料理しようが面白くなるに決まっています。いえ、むしろ素材が良いからこそ、あれこれ手を加えずに素材の味を楽しむほうが良いのでしょう。だからあえてベタでストレートな脚本にしたのだとしたら素晴らしい。  アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)が大女優であり、その設定を活かしたプチドッキリ満載の演出が、ストーリーに起伏を生み出しています。特に妹の誕生日に参加するシーンは一番好きですね。ここでの脇を固める人たちのリアクションは理想的すぎます。心は舞い上がっているのに、平静を装おうとする感じが微笑ましくて楽しすぎます。アナに出会う人たちが、すぐにはアナと気づかないベタな演出は最高です。  はじめは何故タッカー(ヒュー・グラント)にアナが魅かれたのか意味がわかりませんでしたが、彼の普通すぎる人物設定が既に普通ではない魅力となっていたのでしょうか。大女優が目の前に現れて、少々驚きながらも自然体で振舞えることはすでに一つの個性なのかもしれないです。そこにアナが魅かれたのだとしたら、後半のアナの科白とも合ってくるし、至極納得です。ヒュー・グラントは『普通すぎる魅力』というものを上手く表現していたと思います。  本作はべたなラブコメの『べた』の良さを存分に引き出しています。本作は夢を見させてくれる映画。逆に、映画だからこそ可能になる世界。見た後、ハッピーになれる作品。ラブコメはこれくらいわかりやすくて、ハッピーなものが良いですね。
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-22 19:38:41)(良:3票)
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