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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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341.  まともな男
どこにでもいそうなサラリーマンの男。最近ちょっとうまく行ってない妻と難しいお年頃の1人娘との3人家族が、 娘と同じ年頃のご主人の上司の娘を連れてスキーリゾートにやってきました。 家族の間に気まずい空気はありつつも、普通ならスキーに来て、まあ楽しかったかな、で終わるとことですが、 よりによって、預かってきた上司の娘さんの身に事件が起こってしまう。もうスキーどころではありません。 何とか取り繕うと悪戦苦闘するご主人。しかし、取り繕うとするほどに泥沼に陥っていきます。 全く笑えない状況を独特の空気に包み、小出しに積み重ねていく展開の組み立てが面白い。 このご主人を演じる俳優がお見事。コメディとシリアス、演技の境界線を行ったり来たり。 その演技がどうしよう・・・。どうしよう・・・。とうろたえる、ご主人の置かれたお気の毒な状況と見事に重なる。 数年前の「フレンチアルプスで起きたこと」という映画と同じく、スキーリゾートにやって来た家族と、 トラブルが起きた際のご主人の判断が問われる、笑えない状況下のコメディとしてよく出来た作品です。 本作が気に入られた方、「フレンチアルプスで起きたこと」という映画もぜひどうぞ。
[DVD(字幕)] 7点(2018-10-09 23:02:22)
342.  地獄で眠れ
J・リー・トンプソン(あるいは「狼よさらば」以降のマイケル・ウィナー)+ブロンソン=復讐 あまりにも分かりやすい、この顔ぶれの毎度おなじみの復讐モノです。 中南米を舞台に暗躍する、人体実験や拷問を繰り返し庶民を苦しめる狂気の医師。親友が拷問の末この狂気に医師に殺される。 その奥さんと娘を引き連れ、中米某国に潜入し復讐を果たすというお話。ツッコミどころはいくらでもある。 しかしブロンソンをこよなく愛する者にとっては、もはや脚本や演出などはどうでもいい。 日本流にいえば還暦をとうに過ぎたブロンソンがアクションを頑張っている。 髪に白いものが大分増えてきた寡黙なブロンソンがまだまだ強いところを見せてくれる。 ブロンソン好きにとってはもうそれだけで十分なのです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-07 16:10:49)
343.  レディ・ガイ
ある殺し屋の男に身内を殺害された女医が、復讐にその殺し屋の男に手術を施し女にしてしまうところからストーリーが始まる。 体は女になってしまっても、心は男のまま。色仕掛けで敵の男に迫ったりはしない。 本作のキャッチコピー「女に改造されても、弾丸(タマ)はある」の通り、 どんな状況となっても男として闘う様を描くあたりは、男臭いアクション映画職人、ウォルター・ヒルらしい。 ミシェル・ロドリゲスが手術前、つまり男の頃も自分で演じている序盤も見どころだと思いますが、 ストーリーが動き出し、メインとなるのはあくまでも手術後のことになります。 復讐のため女にされてしまった男が、その更なる復讐のため立ち上がる。そのテンポのいいアクションに期待したい所でしたが 頻繁に挿入される、手術を施した女医への尋問がその流れに水を差してしまっています。 しかし、これが最小限になっていたならば1時間程度で済んだ作品かもしれませんが・・・。
[DVD(字幕)] 4点(2018-10-07 00:14:22)
344.  わたしを離さないで
SF的要素のある世界観。こういう映画の場合、近未来が舞台になっていたりするとあくまでもSFの世界という目で見るのですが、 本作の場合は見ている自分が生きてきた時代を舞台としており、少し変わった感覚で見ていました。 歴史と威厳を感じさせる、イギリスの寄宿学校の校舎の佇まいと、そこでの生活。緑豊かなイギリスの田園風景。 本作のSF的基本設定を除けば、実にイギリス映画らしい雰囲気をたたえた作品です。 ある生まれながらの宿命を背負い、1人の少年と2人の少女がともに成長していく。抗えない宿命と生、友情と恋のはざまで揺れ動き、 些細な何かがきっかけで壊れてしまいそうな、繊細な心の機微を描いた青春映画としても良かった。 キャリー・マリガンは独特の魅力と個性を持っている人だと思います。 ハッとするような美貌という訳ではないけれど、その表情で演じる彼女の魅力は本作のような静かな映画にピタリとはまりますね。
[DVD(字幕)] 8点(2018-09-30 16:08:03)
345.  アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 《ネタバレ》 
自国の兵士を誰1人現地に送り込まなくても作戦が完了する現代の戦争。 「世界一安全な戦場」という邦題の通り、本作に登場する、この作戦に関わる英米の軍人が戦死する可能性はゼロ。 今回の作戦行動はケニアの首都ナイロビのテロリストが潜むアジト周辺の一区画のごく狭い範囲のみ。 しかし、一瞬たりとも緩むことの無い、張りつめた緊張感が凄い映画。 作戦を指揮する、ヘレン・ミレン演じるイギリス軍大佐、彼女の上官であるアラン・リックマン演じる中将。 ミサイル発射のボタンを押す、作戦の末端にいるアメリカ軍中尉とその部下。その中尉の上官。 彼ら軍人と、ロンドンにいるイギリス政府の大臣や官僚たち。 ここに挿入される、テロリストのアジトの脇でパンを売り始める少女の存在が効いている。 作戦を今決行すれば、大物テロリストたちを間違いなく抹殺できるが、確実にこの少女が犠牲になる。 軍の高官、官僚たち背広組、ミサイル発射のボタンを押す兵士達。様々な思惑を実にテンポよく交錯させる。 そしてこの作戦に関わった関係者の多くと同じく、見る者の視線をパン売りの少女に向けさせる。 常に現地のドローンから送られるアジト内のテロリストの動きと少女の様子。一刻を争うライブ映像の緊迫感が凄い。 更なる緊迫感をもたらすアクシデントの挿入も実によく計算されています。 関係者たちが現地の映像を自国の作戦室や会議室で見つめる様は、 オバマ大統領たちがビンラディン殺害計画の様子を食い入るように見つめていた当時のニュース映像を思い出しました。 エンドロールの最初に出てくる「アラン・リックマンを偲ぶ」というメッセージ。 リックマンの遺作となった本作。主演ヘレン・ミレンの熱演が印象に残るとともに、 彼女とは対照的な、リックマンの静かなる存在感も印象的でした。特に、数々の修羅場を見てきた彼の本作最後の台詞が重かった。 声高に正義を訴えることもなく関係者の言動を追う中に投げかけられる問題提起とともに、サスペンスとしても一級品の作品です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-09-29 19:58:28)
346.  風の無法者
それなりに緊迫した状況でも、終盤までは常に気楽で呑気な空気が漂うコメディタッチのマカロニウエスタン。 リー・ヴァン・クリーフも終盤までは3人組のチンケな駅馬車泥棒の1人なのであまりカッコよくない。 2度目の駅馬車泥棒の際に本物の盗賊の一団が現れ、クリーフの泥棒仲間の2人が援軍に駆けつけるあたりにも何の緊張感もありません。 元から緊迫感を出そうという気も無いようで、何とも呑気な音楽に乗せて2人が現れます。 音楽はあのリズ・オルトラーニです。本作でも全編を通していい仕事はしていますけどね。 それでも最終盤の盗賊団との銃撃戦からラストにかけては保安官のバッジを付けることになるリー・ヴァン・クリーフがカッコいい所を見せてくれます。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-09-25 20:50:59)
347.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
シリーズが最も面白かった1と2の世界観を盛り込んだ序盤の展開は期待が持てたのですが・・・。 それにしても、あのターミネーターが〝おじさん″とは・・・。思わず笑ってしまいました。 現在と近未来、サラ・コナーとジョン・コナーとカイル・リース。そしてスカイネットとターミネーター。 本シリーズの、壊しようのない基本的なベースとなるものがあるはずであり、 あんな風になってしまうジョン・コナーは見たくはなかったな。 ターミネーターが年をとったり2017年に現れたジョン・コナーが実は・・・。あたりからは本当に何でもアリになってしまいました。 生身の人間と不死身のターミネーターのスピード感のある追いつ追われつの接近戦。 前作もそうでしたが、このシリーズの最も面白い部分が削られていって、不必要に話を複雑にしてしまう。 そして第1作のカイルとサラと、彼らが置かれていた分かりやすい世界観がいかに素晴らしいものであったかを再認識しました。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-09-21 20:45:02)
348.  バンディッツ(2001) 《ネタバレ》 
面白くなりそうな、期待感が高まる作品の始まりでした。 豪快野郎と、神経質で理屈っぽい男。こういう凸凹コンビもこの手の映画のお約束。特にソーントンがいい味を出していました。 冒頭、ニュースキャスターが引き合いに出す「ボニー&クライド」。そしていつしか〝お泊り強盗″と呼ばれ民衆の人気者となっていく。 この辺りには既視感のあるニューシネマ的ストーリーが進行しますがそれでも初めてのお泊り強盗の夕飯の食卓なんてすごく面白かった。 それだけに、もっとお泊り強盗における被害者との楽しい絡みや、2人がバカやってはじけている様が見たかったと思う。 本作の様にゆるい脱獄モノは好きなのですが、それでも2人と絡む警察という追手をもっと意識させて脱獄中という緊張感がもう少し欲しかった。 1人の女の登場で作品が全く別の方向に行ってしまい、コメディの要素が薄くなり結果テンポも悪くなってしまって中盤以降は長く感じました。 と、思っていたらラストは面白かった!まあ、バレバレの「スティング」的仲間割れの撃ち合いではありましたけど、 途中はハッピーエンドになるとは思わなかったので鑑賞後の気分はなかなか爽快な作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-09-18 22:27:23)
349.  木と市長と文化会館/または七つの偶然
90年代のロメールと言えば、四季の物語シリーズに取り組んでいた頃。 それを一旦中断して撮られた本作は、あのロメールが政治に言及する異色作です。 しかし変わらず登場人物は誰もが饒舌、ロメール節は本作でもすこぶる快調。 左派を自称するある田舎町の市長。緑が豊富で農業が主要産業。他にこれといった特色が無い小さな町に、 総合文化会館を建設する市長の計画に端を発する騒動、というほどのこともないですが、様々な人々の主張が面白おかしく繰り広げられる。 作品は7つの章に分かれていて、これが邦題にある「7つの偶然」となっています。 理屈っぽいそれぞれの主義主張が繰り広げれますが、結局は偶然の連続、偶然の積み重ねで世の中は回っていくということか。 軽いタッチの中に風刺や皮肉も効いている。汚職も無く箱物建設の利権に群がるような者も出てこないロメール流政治モノ。楽しい映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-16 23:23:47)
350.  ウイスキーと2人の花嫁 《ネタバレ》 
第2次大戦中のスコットランドの小さな島を舞台にした、実話に基づく人情喜劇です。 スコットランドだけに、島の人々はウイスキーに目が無い人ばかりですが、 戦局の悪化と共についにウイスキーの配給が止まってしまうと、みんな意気消沈。 そんな折に大量のウイスキーを積んだ船が島の浅瀬に座礁してしまったことにより島にウイスキー騒動が勃発です。 こんな絵に描いたコメディのような実話があったことに驚きです。 こういう小さな島の人々が一致団結して、本土から調査に来た者を煙に巻く、 たまにこういう構図の映画がありますが、どれも面白いんですよね。ほのぼのとしていて。 第2次大戦中の実話に基づくヨーロッパの映画は重くシリアスなものが多いですが、そういう空気はありません。 軽くスコッチでも飲みながら気軽に見るのにちょうどいい、愛すべき小品。  ただ、一応本作では悪役ということになってしまうのかな。 任務第一、真面目が軍服を着て歩いているような堅物大尉をコミカルに演じるエディ・イザードがいい味を出しまくっているのですが、 憎めない人物像に描かれている大尉さんがあまりにも気の毒な、島にとってのハッピーエンドはちょっと複雑ではあります。 実際はどういう感じの人かは知る由もないですが、もっと憎たらしい人物像ならばよかったのかもしれませんけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2018-09-16 23:18:07)
351.  泥棒貴族 《ネタバレ》 
騙し騙され騙したつもりが・・・。二転三転するするストーリー。 シャーリー・マクレーンとマイケル・ケインという名優のW主演、 そして監督に脚本、撮影などにもビッグネームが揃いながら、何でだろう?知名度が低い作品です。 冒頭から30分程度か。あれよあれよという間に完全犯罪が成功! え?もう終わり?と思いきや、「・・・・・という計画だ。」 まずは計画と、計画通りことが進んだ完璧なケースを先に見せるというのが面白いし、これが最後の最後まで効いています。 当然計画通りにいかない。悪戦苦闘もしますが、そんな理想と現実のギャップも可笑しく、 シャーリー演じる女の予想と全く違うキャラも面白い。意外に大胆でふてぶてしさと可愛らしさを見事に両立させてみせる。 予想に反してなかなかガードが固い大富豪を演じるハーバート・ロムの存在がまたいい。 そして冒頭の計画映像通りいけば成功だと見る者を思いこませておいて実は!というオチも素晴らしい、 なかなか小粋な犯罪サスペンスコメディ。そしてロマンス。
[DVD(字幕)] 8点(2018-09-15 12:06:54)(良:2票)
352.  2つの頭脳を持つ男
本作の翌年製作の「オール・オブ・ミー」と並んでカール・ライナーとのコンビで魅せる、 全盛期のスティーヴ・マーティンの至芸が堪能できる作品です。 本作も、「オール・オブ・ミー」も日本未公開。 マーティン芸が炸裂すればするほど日本では受けが良ろしくないので、 マーティンのファンから見れば、彼の未公開作は逆に必見!ということになるのです。 キャスリーン・ターナーはデビュー作「白いドレスの女」に続いて悪女役ですが、 本作ではなかなかのコメディエンヌぶりを披露しています。 シシー・スペイセクは声のみのご出演ですが、最後は彼女にも姿を見せてもらいたかったなあ・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2018-09-08 19:39:01)
353.  ダウンタウン物語
イギリス製の禁酒法時代のギャング映画というだけでもレアなのですが、 何と本作の出演者は全員子ども!しかもコメディミュージカル。何ともほのぼのした禁酒法時代のギャング映画です。 衣装とかにもこだわってめっちゃお金をかけた学芸会の劇か、子どものギャングごっこみたいな空気もあります。 マシンガンからは放たれるのは弾ではなく生クリーム?、そして殴り合いではなくパイの投げ合い! もちろん子どもがクルマの運転なんかしちゃだめです。よって特別仕様のスワンボートのような脚漕ぎのクルマ! ギャング抗争モノの定番の流血の惨事もありません。 ラストのパイ投げ合戦は、みんな演技を忘れているかのように楽しそうにやっていました。 そしてみんなパイまみれのままですが、歌って踊ってのミュージカルらしいフィナーレがしっかり決まっていました。 どんなに背伸びして大人ぶってもやっぱり子どもらしいのがいい。みんなで歌い踊るラストの歌も良かったですね。 しかし1人だけは別格。同時期の「タクシードライバー」などもそうですが、やはりこの頃のジョディ・フォスターはただ者ではない!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-04 17:22:35)
354.  マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー 《ネタバレ》 
見る前の予備知識は、前作のみ。そして、前作の幸せ感いっぱいの世界観が好きだったということ。 続編というものはガッカリというケースも多いですが、本作はいい映画でした。 前作の世界観、登場人物を受け継いだ今のストーリーと、 既に他界した、島にやって来た頃の若かりしママとその親友、そして3人のパパとの青春ストーリーが同時進行する。 ママが既に亡くなっていることを冒頭で見せるので、あれっ?とは思ったのですが、 家族の歴史を感じさせるその後のストーリーは前作以上によく出来ていました。 遂に誰が本当のパパか明らかになるのか?とも思いましたが、本作に関してはやはり3人のパパ、ということで良かったと思います。 その若かりし頃のママを演じるリリー・ジェームスが素晴らしかった。豪華キャストの作品ですが、本作のMVPは彼女でしょう。 本作最初の本格的なミュージカルパートはまさかここで来るとは思わなかった卒業式。 2つ目は仕事の事情で一時的に離れて暮らす夫婦を壁1つ隔てて共演させる。 前作以上に美しい海、美しい風景をバックにして、ミュージカルパートは 前作では使われなかったABBAの曲もふんだんに使い、前作以上に迫力があり趣向を凝らした楽しいものになっています。 美しい風景と、登場人物の衣装から家の中の小物に至るまでカラフルな作品の色もとても楽しい。 終盤登場するシェールは流石の貫禄を見せつけます。そしてキャストに名があったメリルがなかなか登場しない。 いつどんな形で登場させるんだろう?引っ張って引っ張って最後の最後に登場します。いい登場のさせ方でしたね。 締めは前作同様、主要登場人物が揃ってのエンドロールが楽しかった。 さて、前作の鑑賞後と同じく次のドライブの時に聞く音楽はABBAで決まりだな!
[映画館(字幕)] 8点(2018-08-31 22:58:29)(良:1票)
355.  バリー・シール/アメリカをはめた男
「アメリカをはめた男」という邦題がついていますが、 「最初はアメリカに利用されていたけど、その立場を利用して私腹を肥やすも、やりすぎて最後は墓穴を掘った男」 といった感じのお話でしょうか。 まあ、色んな意味で凄い人がいたものだと思うし、アメリカと国境の南を股にかけたサスペンスにしてもおいしい題材ですが 「なかなか凄い話だろ?こんな奴もいたんだぜ!」とある意味笑い話のようにしてしまった。 映画としては、これもアリだと思います。そしてトム・クルーズはやはりこんな映画が似合います。 このバリー・シールという人物が「アメリカをはめて」最終的に国境の南に高飛びでもしていればまた別なんですが、 最後はやっぱりそうなりましたか、という結果に終わるので鑑賞後の後味は微妙です。 それでも観賞中は見る者をしっかり楽しませるトム・クルーズ。流石の一言です。
[DVD(字幕)] 6点(2018-08-31 22:23:17)
356.  スイス・アーミー・マン
遭難して無人島に漂着した男と、浜辺に打ち上げられた死体の男が遭遇する。 一風変わった無人島サバイバルもの。 死体にエンジンを搭載したかの如く、青空の下、高速で大海原を疾走する冒頭の不思議な爽快感。 勢いよく死体の口から噴水のように飲み水が噴き出してくるバカバカしさ。面白くなりそうな序盤の展開。 死体が喋りだして以降は序盤のテンションからトーンダウンしますが、 それでも死体がサバイバルツールとして活躍するくだりは面白いし、 あのハリーポッターのダニエル君の死体ぶりがあまりにも素晴らしい。 不思議な世界観に溶け込む癒し系の音楽が独特の心地よさを感じさせます。
[DVD(字幕)] 6点(2018-08-25 17:18:27)
357.  炎の戦線エル・アラメイン 《ネタバレ》 
北アフリカ戦線を戦うイタリアのとある小さな部隊の苦闘とその人間模様。 見渡す限り戦争と砂漠以外何もない。見ているだけで喉が渇いてくるような作品です。 敵と対峙する戦争映画としてはかなり地味な部類に入る作品ですが、 見捨てられ置き去りにされたような、負け戦の最前線の兵士の苦しみを徹底して見せ続けます。 あえて派手さをおさえ、兵士たちの苦闘を常に至近距離で見せることで彼らの苦しみがリアルに伝わってきます。 バイクで去っていく主人公の若い兵士と、もう動けずにそこに残るしかない上官。 二度と再会することはできないであろう、砂漠の真ん中の別れのラストがひたすら悲しい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-17 13:13:15)
358.  パターソン 《ネタバレ》 
パターソン市で生まれ、今もこの街で生きるバスの運転手で余暇に詩作をする若者パターソン君が本作の主人公。 朝、恋人と一緒のベッドで目覚め、出勤し、バスの発車前のわずかな時を利用しノートに詩を書きとめる。 同僚との会話の後バスを発車させる。運転中はパターソン市民である乗客の会話が作品をうまくつないでいく。 仕事が終わり、恋人と食事をしその日あったことを話し、犬の散歩、そして行きつけのバーで人のいいマスターと常連客達とのやりとり。 毎日ほぼ同じ行動の繰り返し。時にトラブルはあるが基本的に大事件は何も起こらない。淡々としたパターソン市とパターソン君の日常。 でも、多くの人にとって、日常ってそういうもの。 パターソン君の行動範囲に定点カメラが据えられているか如く、規則正しく彼の毎日を映し出していくので、 淡々と抑揚のない作品でありながら、作品のテンポがとてもいい。 今日は同僚とどんな会話をするのか、どんな乗客が乗り込んで来るのか、 さて、日も暮れてそろそろバーに出かける時間だな。意外性の無い彼の日常が次第に楽しみになってくる不思議な心地よさ。 パターソン君とパターソン市の人々や恋人とのやりとりに挿入される、 クスッと微笑ませてくれるような普通の人々の日々の暮らしの中にあるささやかな笑いドコロ。 このあたりには実にジャームッシュらしい独特の空気、そして楽しさがあります。 特に今日は何を言い出すのか、明るく朗らかな恋人の存在が淡々とした日常を描く作品の中でいいアクセントとなっています。 架空の町ではなくアメリカに実在する町パターソンで生まれ、 仕事の傍ら詩を発表し続けた実在の詩人に捧げるという意味合いもあるであろう本作「パターソン」の主人公は パターソン君であると同時に、この詩人を輩出し、様々な愛すべき人物が登場したパターソン市そのものでもあったのでしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2018-08-12 20:15:28)(良:1票)
359.  20センチュリー・ウーマン 《ネタバレ》 
もっと軽いタッチのコメディを見るつもりでの鑑賞でしたが、 いい意味で期待していたものとは違った苦みのあるコメディでした。 1970年代も終わろうとしている頃のアメリカ。異なる時代の価値観を持つ15歳の思春期の少年とシングルマザー。 母とはまた違う世代の価値観を持った、少年にとっては2人の年上の女に、1人の男。 ベトナム戦争の戦後であり、そうした時代背景が生み出したヒッピームーヴメント。そしてパンクロックやフェミニズム。 当時のそんな世相、文化、価値観を折り込みながら、ごく狭い範囲で共に暮らす価値観も世代も異なる登場人物それぞれの成長のお話。 マイク・ミルズの自伝的要素が含まれるという15歳の少年を主人公とした青春映画を軸としながら、 親子間、世代間、男女間の価値観の違いから生じる衝突に、それを乗り越え互いを思う気持ちを描き出す脚本の良さと共に 誰も声を荒げることも、大きく泣き崩れることも無い。ミルズの抑えた演出、主要キャストそれぞれの抑えた演技も光る作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2018-08-06 22:17:18)
360.  オン・ザ・ミルキー・ロード 《ネタバレ》 
何年ぶりになるだろう?クストリッツァの実に久しぶりの新作。 作品からほとばしる、この人の映画特有の力強さに全く衰え無し、本作も素晴らしい作品でした。 いつものクストリッツァと同じく、愛すべき動物たちと牧歌的な農村の風景から作品はスタートする。 しかし間もなくこの村は戦場であることをすぐに思い知らされますが、 そんな中に生きる人々の人間描写もまた、彼らしい独特の明るさと力強さがあります。 〝イタリアの宝石″モニカ・ベルッチの変わることの無い美しさと共に、 ミレナを演じた女優さんの、モニカに全くひけを取らない存在感もまた印象的でした。 モニカ演じる〝花嫁″と愛し合うことになる、クストリッツァ自らが演じる主人公の男ら主要登場人物と 動物たちの楽しい絡みや、もう1つのクストリッツァの映画に欠かせない要素、登場人物が楽器を奏で歌い踊る音楽もまた素晴らしい。 休戦を祝い、村人が歌い踊る宴。しかしモニカを追ってやってきた黒ずくめの特殊部隊が、その平和なひと時を粉々にしてしまう。 その特殊部隊が多国籍軍であるというところに何とも言えない皮肉を感じます。 以降は愛し合う2人の特殊部隊からの逃避行が描かれますが、水辺から川の中、そして荒涼とした羊の放牧地での追手との攻防は圧巻の一言。 祖国の内戦を背景にしたものが多いクストリッツァ映画ですが、平和の象徴のようなクストリッツァ映画に出てくる動物たち。 本作で最も印象的なのはハヤブサですが、戦争の悲惨さを寓話的要素に包み込み、いつにも増して彼らの強い意志を感じさせます。
[DVD(字幕)] 8点(2018-08-05 16:29:11)
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