361. 赤ちゃんに乾杯!
ミルクやりとかオムツ替えとかの日常生活の場面を地道に描いていて、話を変に拡げすぎていないのが好感が持てる。なんだけど、男同士で怒鳴りあっている場面がやたら多くて疲れるのと、せっかく3人組を用意していながらキャラクターの対比がそれほどなされていないのはマイナス。 [地上波(字幕)] 5点(2007-05-28 00:49:59) |
362. ツインズ
《ネタバレ》 シュワとデビートの見た目のギャップというのが最大のウリなのだから、それをきちんと利用したらばんばん笑いがとれそうなものなのに、妙に演出が正統派すぎて、普通の一直線のホームドラマになってしまっている。なので、ちょっと肩すかしでした。ただし、ケリー・プレストンがあんな綺麗な人だったというのはびっくり。●そして再見してやっと知ったのですが、あのクラブのダンスシーン、ニコレット・ラーソン本人登場(!)のヴォーカルを、ジェフ・ベック/テリー・ボジオ/トニー・ハイマスという「ギター・ショップ」トリオが本人登場(!!)の演奏で支えるという、実はとてつもないシーンなのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-05-24 00:41:47) |
363. 心みだれて
《ネタバレ》 ちっとも「心みだれて」ないじゃん・・・。ニコルソンとストリープなんだから、どんな男女間の微妙な心の動きとか感情のゆらめきでも表現できるだろうと期待するのに、脚本が全然それについて行っておらず、二人ともあらかじめ定められたレールの上を淡々と進んでいるだけです。大体、100分を通じて二人の間に生じる問題が一方の特定の一人との浮気だけってのも、想像力が貧困すぎる。まあ、脚本がノーラ・エフロンという時点で予想すべきでした。そんな状況でも頑張った真面目なメリルに5点。 [DVD(字幕)] 5点(2007-05-22 02:38:58) |
364. ワン・フロム・ザ・ハート
単なる恋人同士のドタバタ喧嘩にこんなに金かけてどうするんでしょう・・・。しかも、それによってかえって映像世界がチマチマしたものになっているため、金かけてるのがまるっきりの逆効果なのです。カップルたちのやりとりにも面白みがないので、ラブロマンス映画としても存在意義はあまりありません。 [DVD(字幕)] 5点(2007-05-18 01:31:35) |
365. プロジェクトA
アクションは確かに凄いし、意表を突いたその辺の小道具の武術使用など頭もひねっているとは思う・・・が、それ以外の要素がどう見てもそれほど感じられないし、他の類作との差異をどこに見いだしたらいいのかも分からない。したがって、「映画として」突出して高い評価をすることはできない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-05-06 22:53:58) |
366. さよなら子供たち
《ネタバレ》 中盤過ぎまで、特にどうということもない生徒同士の日常会話と日常生活が延々と繰り返されているだけにしか見えず、たいへん眠く感じました。ラストの容赦なさがもたらすインパクトだけで作品としての価値を保っているような・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2007-02-20 03:04:49) |
367. レイジング・ブル
日常の退廃した会話と細切れのボクシングシーンが延々と交互に映されるだけで、内容的な面白みはあまりありません。デニーロについても、体型変化のインパクトだけでオスカー獲っちゃったような感じ(これよりも優れた演技はほかでいくらでもしている)。むしろ、ジョー・ペシの堅実な存在感の方が印象的だった。 [DVD(字幕)] 5点(2007-02-09 02:22:23) |
368. ハリーとヘンダスン一家
《ネタバレ》 あらすじからほとんど想像できるとおりの内容なのですが、担当者の執念のようなビッグフットのメイク+特撮は褒め称えたい。ラストのお遊びも面白かったです。 [地上波(吹替)] 5点(2007-01-07 01:22:52) |
369. 野獣死すべし(1980/日本)
一つ一つのシーンが無意味に長く、この種の作品に不可欠なスピード感やリズム感を大きく削いでいました。主人公も、反社会性を有する「野獣」というよりは、単に頭のおかしい人でしかないという感じ。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2006-12-09 03:25:20) |
370. 化身(1986)
一番の弱点は、肝心の黒木瞳の霧子が少しも魅力的に見えないこと。出会いからの序盤の部分は光るものが何もない単なるイモ姉ちゃんだし、逆に変身した後はひどいヘアメイクのせいで台無し。これではいくら惜しげもなく全裸を晒してくれてもそそられません。むしろ、敵役のはずの阿木燿子の方が女性としてはずっと魅力的です。藤竜也の格好良さのないボソボソ(というかブツブツ)台詞も意外なマイナス。 [DVD(邦画)] 5点(2006-11-21 22:50:26) |
371. 白蛇抄
小柳ルミ子は、2人の男性の間で葛藤するヒロインというよりも単にガードの甘い奥さんにしか見えないし、スキンヘッドの杉本哲太も、いい感じのキャラなのに棒読み台詞でぶち壊しているのだが、この作品を救っているのは仙道敦子の強力な存在感。当時14歳とはとても思えないほど、小柳や杉本はもちろん、若山富三郎や夏八木勲とさえも互角以上に戦っている。しかし、こんな純和風の話で、何で主演が小柳ルミ子なんだろうな。山本陽子か佐久間良子で見てみたかった。 [DVD(邦画)] 5点(2006-09-18 22:34:52) |
372. 北の螢
仲代達矢を鬼看守に充てて雪の大地に立たせれば、それだけで一本の作品ができるはずなのに、それ以外の部分でミスりまくっているのです。まず、相手方が岩下志麻というのがいかん!このヒロインは、頼るものもなく夫に面会するためだけに石狩まで渡る健気さを持つというのが出発点なのに、岩下志麻だと、最初から仲代相手でも丁々発止で平然とやり合いそうに見えてしまい、何のドラマもないのです。それとの対比で置かれたのが夏木マリの役のはずなのだが、岩下志麻とは明らかにキャラクターが重複している。無意味な脱がされ方を執拗に重ねられた早乙女愛様も可哀想。ストーリーも、前半はいろんな人がさしたる必然性もなく出入りしているだけだし、終盤の雪中行軍はえらく緊張感がなくだれまくっている。結局、素材の良さを大きく殺してしまいました。意外にこういう役が新鮮だった露口茂に5点。 [ビデオ(邦画)] 5点(2006-09-18 01:35:41) |
373. 華の乱
もう、びっくりするほど主演の皆様方のキャスティングが合っていない。辛うじて適合しているのは池上季実子ぐらいか。内容的にも、与謝野晶子と有島武郎の不倫もどきの中途半端なロマンスが延々と流されているだけであって、彼女の人生のドラマチックさなどまったく表現されていない。つまり、俳優陣のビッグネームの面々を、歴史上のビッグネームに適当にあてはめて作っただけのこと。ただし、大杉栄や伊藤野枝など、明治日本の黒歴史というべき部分についても、きちんと登場人物としての位置を与えてスポットを当てた点については評価したいので、そこに+1点。 [DVD(邦画)] 5点(2006-09-09 19:21:01) |
374. 別れぬ理由
それぞれに不倫しながらもなぜか離別しない夫婦、というそれなりに奥の深そうな素材なのに、単に両者の不倫を順を追って描いてそれでおしまい、という内容でしかないので、何とも食い足りない水準にとどまっている。津川雅彦と南條玲子のラブシーンが執拗すぎて、三田佳子の方の関係が飛んでしまっているのも難点。それに、両方があれだけ堂々と不倫をしているのであれば、見つかりそうになってはらはらどきどきの瞬間とか、もしくは相手がそれに気づいたときの心の動きとか、もっと描写のしようがあると思うけど。 [ビデオ(邦画)] 5点(2006-09-05 02:44:26) |
375. レス・ザン・ゼロ
何といっても冒頭で炸裂する"Hazy Shade Of Winter"ですねー。ビデオクリップが滅茶苦茶格好良くて、当時、ベストヒットUSAで録画したのをどきどきしながら何回も巻き戻して見たものです。楽曲自体も、オリジナルのS&Gよりもはっきりいってこっちの方が上だと思います。あと、アク抜けすっきり脳天気なPoisonの"Rock And Roll All Nite"もご愛敬。映画ですけど、同じようなありきたりなやりとりが延々と繰り返されている上に登場人物のキャラクター設定も十分でなく、かなり長く感じた。ラストのあっけなさと容赦なさで作品としての価値を保っている感じ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-08-10 00:58:35) |
376. テキーラ・サンライズ
何といってもテーマ曲の"Surrender To Me"ですねー。リチャード・マークスが自分で歌うつもりで作曲したものの、あまりに甘すぎてアルバムに入れることができず、サントラに提供しちゃったという経緯つきの1曲です。リチャードですら自分で歌えなかったくらいですから、超甘甘です。それをロビン・ザンダーとアン・ウィルソンの両御大が熱唱してます。この曲が強烈だったおかげで、初めてカクテルというものを注文したときのオーダーは(どんなカクテルかも知らないのに)もちろん「テキーラ・サンライズ」でした。で、映画ですけど、誰が何をしたい人物なのかがはっきり確定しない間に脚本を書き進めちゃったのが最大の失敗ですね。男性側2人の人格対比もできてません。テーマ曲に免じてこの点数。 [DVD(字幕)] 5点(2006-08-09 00:40:48) |
377. バックマン家の人々
これだけの豪華キャストでつまらなくなるわけはないのだが、細かい設定ができすぎてて、「いろんな親の形をこうして提示してみせてますよ。よくできてるでしょう?」と言われてるような気がして、かえって鼻につく。あと少し人物を削いでもよかったと思うけど。それにしても、アホ青年役のキアヌ、放蕩息子役のトム・ハルス、根暗少年役のホアキン(ほんとに子供!)なんかは、見ているだけで笑える。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-07 00:45:30) |
378. 針の眼
《ネタバレ》 主人公が敵軍を相手に大活躍の単純スパイ映画かと勝手に思いながら見ていたので、いつまでたっても善玉にならないどころか完全に悪役になってしまったのにびっくり。しかし、この主人公がしてることって、スパイというよりも、単なる暴力系ヒットマンでしかないような気が・・・。ドナルドのたるみ面(失礼)も、あまり役柄に適していないと思う。 [地上波(吹替)] 5点(2006-07-18 00:52:36) |
379. 偶然の旅行者
もっと明るく爽やかな話かと思っていたのだが、予想外に暗く鬱々した雰囲気にがっかり。ウィリアム・ハートの演技もぱっとしないし、ジーナ・デイビスも、これ以外にオスカーを取るべき演技はあると思う(そもそも、全然綺麗に写っていない)。犬が執拗に登場するのも鬱陶しい(大人の心理のやりとりのドラマにああいうものは登場すべきでない)。音楽にジョン・ウィリアムスを投入していながら、少しも音楽が機能していないのにもがっかり。 [DVD(字幕)] 5点(2006-07-14 22:07:44) |
380. U・ボート
なんか、最初から最後まで、ひたすら振動や浸水が繰り返されてみんなで大騒ぎしたり焦ったりしているだけにしか見えないのですが・・・。閉塞空間なのだから個々人の個性や描き分けが一層重要だと思うのだが、それも特段できてはいない。点数は、音響効果への執念と、精悍な面構えの役者を揃えてみせたこだわりに対して。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-04 22:18:21) |