361. グリマーマン
当時流行のサイコサスペンスにアクションスター・セガールを組み合わせるとどんな味がするのか?・・・いつものセガール映画とあいなりました、はい。 3点(2003-11-24 19:55:08) |
362. クリフハンガー
『ダイ・ハード2』の続編かと思うような展開で、ひねりがなく、敵の倒し方も残忍性にあふれていて悪趣味。ちなみにスタローンは台詞の直しを行っただけで、メイン脚本家は別の方。それにしても・・・「スタローン映画はヒットしない」という定石に忠実に徹底してちらし・ポスターからスタローンの存在を消す手法はいかがなものか? まぁ、その結果日本でも大ヒットしたので正解だったのだろうが。 5点(2003-11-24 19:45:14) |
363. グリーンマイル
さすがはコメディアン出身と思わせるT・ハンクスのさりげなくもペーソス溢れる演技が陰鬱になりがちな作品を程良く軽くする。M・クラーク・ダンカンも役に見事にはまっている。しかし、この作品は何を訴えたかったのだろうか? 巧みな演出に飽きはしないが、あまりにも残酷なラストの真意が理解できず、評価は下げざるをえない。 6点(2003-11-24 19:37:52) |
364. グリーン・カード
大人のための落ち着いたラブストーリー。この手の映画が苦手な俺も本作には深く感情移入できて楽しめた。さて、その要因はなんなのか? 彼らが人生をしっかり生きているからだろう。とかく恋だけが人生というプロットになりがちだが、ウィアーは生きる上での優先課題を主人公2人に与えることで、予想外に訪れた恋の大きさを観客に痛感させることに成功している。 8点(2003-11-24 18:58:16)(良:1票) |
365. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
映像というよりはロケーションには魅力があった。しかし、そこに乗せられたプロットには今ひとつ必然性が感じられない。熱狂的な支持者が多い作品であるが、残念ながら俺には響いてこなかった。まぁ、これだから映画は面白いのだが。 4点(2003-11-24 18:52:52) |
366. グラディエーター
R・スコット渾身の力作で最後までひきこまれる。しかし、R・クロウに主役としてのオーラはなく、プロットに上積みできなかった感が画面に漂っている、当初予定されていたM・ギブソン、S・スタローンといったオーラを持ちつつも観客に共闘精神を持たせられるスター俳優が出演していたらもっと説得力を増したことだろう。演技力とスター性が異なることを証明した作品。 7点(2003-11-24 18:48:22) |
367. クライング・ゲーム
《ネタバレ》 本作の要とも言える仕掛けを事前に知ってしまっていた俺は不幸だった。とはいえ、愛の本質を探るプロットの深さには心底感嘆したものだ。ニール・ジョーダンには再び不遇の季節が訪れているようだが、これだけの才人。作家性の強い作品で彼はまた戻ってきてくれるだろう。 8点(2003-11-24 18:41:53) |
368. メン・イン・ブラック2
《ネタバレ》 白人至上主義が根付くアメリカ人の意識を変えるべく黒をまとって暗躍するMIB(エイリアン=白人以外)。黒人でありながら白人になりたがったM・ジャクソン(本人は否定しているが)をMIBが受け入れない姿勢からは、前作にあった辛辣な批判精神が感じられてよい。ジョーンズがエイリアンの存在を認められない様もテーマを補強している。しかし、プロットが未整理のため消化不良に終わったのが残念。 6点(2003-11-24 18:30:09) |
369. メン・イン・ブラック
《ネタバレ》 本作でのソネンフェルドの試みはなかなか刺激的だ。アメコミの世界観を借りて、いまだ閉鎖的なアメリカ人の思考にメスを斬り込んでいる。冒頭の検閲シーンでそれに気付くかで評価が変わってくる。「エイリアン=白人以外」と認識して見直してください。タイトルの真意や「ミスター・ホワイト」などのギャグもきっとわかってもらえるでしょう。ラストのちっぽけな地球が人種がいがみあうことのばからしさを象徴的に語っている。 9点(2003-11-24 18:17:01)(笑:1票) (良:2票) |
370. グッドモーニング,ベトナム
採点では個人的な思い入れの強い『いまを生きる』よりも一段落としたが、演技・内容ともにR・ウィリアムズ主演作としては最高傑作。この作品でのロビンは奇跡的なほどに抑制が効いており、心を揺さぶってくる。ベトナム戦争の背景を鑑みると、またハリウッドは・・・といった批判も納得できるが、一人の男の目を通した戦場のドラマと捉えれば不自然な描写はない。 8点(2003-11-24 14:04:27) |
371. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
デイモンとアフレックのぎこちないが味わい深い関係性は見事。しかし、どう見てもデイモンの表情には天才としての才気・苦悩が感じられない。ロビンもいつものごとく不器用な優しさを表現しようとすると演技過剰になってしまい、空気を壊している。それなりにそつなくまとめる演出手腕は見事だが、観客の心を揺さぶるにはパワー不足。第一、天才でもない俺に何を言いたいのかな、この作品は。 5点(2003-11-24 13:52:59) |
372. グッドフェローズ
スコセッシ作品としてはやや期待はずれの部類。レイ・リオッタの演技は手堅く難はないが、デニーロ、ペシに対抗しうるだけの存在感が足りないい。酷だとは思うが、『ゴッドファーザー』のパチーノのようにアクの強い周りの中でも「普通」さで個性を漂わせる役者が必要不可欠な作品だった。 6点(2003-11-24 13:43:27) |
373. クッキー・フォーチュン
う~ん・・・期待しすぎたためか、全然ノレなかった作品。ラストに向けて話が収束している感じはしたものの、そこに面白みを感じ取れることができず。アルトマンにはたまにこういった作品があるんだよなぁ。 4点(2003-11-24 13:38:06) |
374. クイック&デッド
サム・ライミのひねくれたカメラワークが最大の魅力。しかし、ドラマ性は欠如していて、まぁ可もなく不可もなくといった出来。 5点(2003-11-24 13:33:34) |
375. クイズ・ショウ
テーマにスキャンダラスさを感じないのはみなさんと同意見。キャストではJ・タトゥーロがいつものごとく過剰気味ながらも好演。タトゥーロの役にもっともドラマ性が高いこともあり、彼だけに焦点を絞って、八百長によって負けなくてはいけなくなった男が静かに道をふみはずしていくさまを描いていったほうがよかったのかもしれない。 6点(2003-11-24 13:31:24) |
376. キリング・ゾーイ
う~ん・・・タランティーノ的世界観を構築しようとしたのだろうが、無駄に映像を懲りすぎているため、緊迫感も薄れ、何も伝わってこないんだよなぁ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』降板劇以降E・ストルツに肩入れしてしまっている身としては期待していた作品だったんだが・・・。 4点(2003-11-24 12:43:58) |
377. 虚栄のかがり火
ブラックコメディとして仕上げているつもりだろうが、演出に一貫性がなく、作品の持つノリを最後までつかめなかった。また当時から言われている通り、T・ハンクスはミスキャスト。それとは対照的にウィリスははまっていたなぁ。ちょっとくどすぎた気もするが、あのよれよれ感はコートを着込んでも健在。 3点(2003-11-24 12:34:03) |
378. 恐竜小僧(ジュラシック・ボーイ)
M・ショートは決して嫌いな俳優ではないが、ちょっとこれはやりすぎ。元気良く彼が暴れれば暴れるほど、こちらはひいていく・・・。 2点(2003-11-24 12:27:22) |
379. 恐怖の岬
俺もどちらかといえばオリジナル派。シンプルにぐいぐい押すパワーはこちらの方が上。R・ミッチャムの悪役ぶりもいい。スコセッシ版も好きだが、哲学的な装飾がつきすぎていて、また別物という印象すらある。考えてみれば、オリジナルを凌駕しようと上乗せしていくことこそが本来のリメイクの姿勢だと思う。そういう意味では、とても理想的な両者の関係である。 [映画館(字幕)] 7点(2003-11-24 12:24:05)(良:1票) |
380. CUBE
《ネタバレ》 低予算を逆手にとった設定。独特の映像感覚。人間の本性を丸裸にしていくプロット。緊張感が持続し、最後にはどっと疲れてしまった。これほど完璧に近く仕上がっている作品の唯一の不満は、生存者の設定。人間の愚かさ・醜さがテーマであることはわかった上であえて言いたい。いつまでも知的障害者=無垢という視点でいいのだろうか? 彼らは「白痴」ではない。真っ白ではないのだ。図らずも監督の差別意識までもが露呈してしまった。 6点(2003-11-24 12:06:08) |