361. キング・コング(1933)
ピータージャクソンに、キングコング’05という映画を撮らせたことが、この映画の讃えるべき点である。 今作のヒロインはとにかくキャーキャー叫びまくり。記号である。 なので襲ってきた恐竜から守ってくれたり、足を挟んだ倒木をどかしてくれても、少しもキングコングの気持ちを分かろうとすることが出来ず、キングコングはそれに対して特に悲しい表情をみせることもない。 最大の悲劇、それは、コングの顔がマヌケだったから美女に愛されなかったのではないかということである。 その点、ピータージャクソンキングコングはかっこよかった・・・ [DVD(字幕)] 8点(2006-01-18 22:57:55)(笑:1票) |
362. コーヒー&シガレッツ
みているこっちがコーヒーブレイクしている気分になり、ほっと一息つくことができました。ただ、僕はタバコを吸わないので、煙は嫌だったな。 [DVD(字幕)] 8点(2006-01-18 22:52:22) |
363. 私の夜はあなたの昼より美しい
極めて特異な条件を背負った男女を並べると、それだけで面白い。ましてお互い惹かれあい傷つけあうのだから。海に入っていくラストはすばらしいね。たったあれだけなのに忘れられない。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-14 21:48:19) |
364. スパイダーマン2
1作目はみていません。2だけでいいかと思いまして。ヒロインがなぁー 浮遊感がものたりない。ビルの合間をああやって飛び回るのって、夢の中でもいいからやってみたいことなわけです。スパイダーマンになりたいというよりは、ああやって空中を飛び回りたいというのが強い憧れ。だから悩んでいようがいまいが、空中飛びの快感が伝わってきてほしかった。 [映画館(吹替)] 8点(2005-12-14 21:44:55) |
365. 茶の味
もっと悪ふざけしてほしかったですね。トリックみたいな感じで。共感できるところが沢山ある、良い邦画だと思います。 自然な演技とでもいうのでしょうか、演技っぽくない演技。特に浅野。なんか、やる気なさそうに感じる。仕事していないみたい。集中力がなかった。やはりまじめな演技もたまにはひつようです。こういったゆるい映画ならなおのこと [DVD(字幕)] 8点(2005-12-14 21:39:48) |
366. ハンニバル(2001)
カニバリズムをクラシック音楽とかオペラとか美しい湖畔の霧とかで描いていてそれはそれで見ていてきれいだなあと思うのだが、レクターが出過ぎでいやだ。明るいところに出てきてほしくないです。ロマンスには見えなかった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-28 23:24:26) |
367. ZOO(2004)
不条理すぎて腹が立ったときもあったけど、それだけのめりこめたってことだと思う。 セブンルームはむかついた。あんなに容易に女性を殺す話を、見たくは無い。僕にとって大切なもの、それは女性だから。8点に引き上げているのは、陽だまりの詩。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-08 23:06:16) |
368. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
作りこまれていない感じは残るけど、映画として十分楽しめた。姿無き魔女の気配が、まるで、一人歩きする映画の評判のメタファーのようだった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-31 23:48:07) |
369. ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版>
そもそもこの映画、完全版とか最終版とか、ノーマル版とかあるらしいが、全部違うのかしら?僕は最終版を見ました。ブレードランナーくらい見ておかないととおもいまして。生きたがるレプリカントの気持ちは切ないです。特になにも語らないからこそ、憂いをおびた彼らレプリカントの瞳に魅せられます。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-24 21:36:39) |
370. スターシップ・トゥルーパーズ
へんな戦争映画よりも、反戦的である。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-23 01:37:57)(良:1票) |
371. 星になった少年 Shining Boy and Little Randy
スマトラ島沖の地震で、津波の予感を察した象たちが鎖を断ち切り人間たちを鼻でかっさらい、丘の上まで避難させたという。この話を聞いて、僕は象が大好きになりました。象っていい動物ですよ。だからこの映画も見ざるを得なかったというわけです。 で、象の活躍をもっと見たかったなあといいうのが僕にはありまして、滝から落ちかかる少年を救助するときとか、あの鼻明らかに作り物じゃねえか?そんなんじゃなく本当の象のすばらしさを見せてほしかったです。曲芸だってもっと、葬列に混ざる象はもっと観客を泣かせることができただろう。映画なんだからそれくらい象にもがんばってもらわないと。 少年が中央に描かれすぎた感じもある。かのショーシャンクの空にみたいに、客観的なモーガンフリーマンの解説みたいな感じで少年を追いかけていっても良かったと思う。少年がひとりで悩むシーンとか、見せすぎだったと思う。たとえば両親の目線で映画を進めるとか、「私のクラスメイトには、こんな男がいました・・・」とか、でもいい話。 [映画館(字幕)] 8点(2005-08-20 16:07:32) |
372. 皇帝ペンギン
真っ白な南極の世界へつれてってくれるのはとても貴重な体験でした。あんな世界が地球にあるとは、一度歩いてみたいですね。寒いのは嫌ですが。 で、内容。えー、多分、「極寒の地でたくましく生きるいたいけな姿のペンギンさんたちの、生きることの残酷で不思議な真実の生態のドキュメンタリー」を伝えようと、製作者達は必死に映画を撮っていたんだと思います。 でも、実際、ペンギンたちは本当に過酷な生活を送っているのだろうか?もちろんそんなこと人間には一生わからないことなのだが、映画を観ていて僕は「こいつら、あんまり辛くないんじゃないか?」と思いました。それはおそらくペンギンの演技が下手だからです。「もっと辛そうに!」っていう監督の指示をちゃんと聞いていたのでしょうか。それと、過酷さを演出する音楽とナレーションが、逆効果だったと思います。ナレーションが「母ペンギンは、吹雪の中、凍りついた海を求め歩く・・・」とかテンション低く語っているのに、肝心の俳優は、ペタンコペタンコ愛らしく列になって歩いている。こういったなんか“温度差”があるんです。 だから例えば「何でこいつら毎年寒い時期に限ってこんなところに集まってくるんだろうね、馬鹿じゃね?」とか「おなかで滑っていけるなら最初から歩いてないで滑れピッコロ」とか「あららー、雛がカチコチですねー」といったぐあいに、逆に反転色の演出をつけていけば、伝えたかった過酷さ、生命の尊さ、ペンギンの愛らしさが出来たのではないか。せっかく映画なんだから、テレビでは出来ないような虐待的なナレーションくらい聞かせてほしい。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-29 01:20:23)(良:1票) |
373. アイ,ロボット
僕のお友達はかつて工学部でロボットを研究していまして、で、その研究は日本でもトップクラスの水準なんですって。で、そこでは内骨格ロボットというのを研究していたそうなんですが、そのデザインとか動きとか、首の管とか、この映画のロボットのデザインそっくりだったんですって。どっちが先かって、もちろんお友達の研究室ですよ。パクリ疑惑。 さて映画。この前押井守イノセンスを観ていてですね、ロボット映画が観たくなって、で借りて観たわけですが、イノセンスのほうがずっと意義深いですね。サニーがいくら能弁に語ったところで、2001年宇宙の旅のHAL9000の一言「怖いよ」の方がずっと意義深いですね。 ロボットが革命を起こすなんて、やっぱりまだまだリアリティがないと思います。電源切れば人間の勝利でしょ? [DVD(字幕)] 8点(2005-07-29 01:01:09) |
374. フルメタル・ジャケット
戦争映画はなにか“反戦”的なメッセージが込められているものであるが、この映画にはあまりその意志が見えない。客観的にレポートしているだけに思える。記者を軸に描いているということからもそのようなキューブリックの意図があると思える。それでもやはり浮き彫りになってくるのが、「人殺しについて難しく考えられなくなるくらい必死」な状況が戦争ということだということ。これはあきらかにだめだ。でも、この映画がやや退屈なのは、映画で沢山人が死んでいく様子を見慣れてしまっているからである。戦争の悲惨さは、戦争映画で感じることはもう出来なくなったのだろうか。これは我々の人殺しへの“慣れ”である。 [DVD(字幕)] 8点(2005-07-24 00:30:47) |
375. 金魚の一生
《ネタバレ》 むしろ「二人が喋ってる」よりもこっちを観たくてDVDをレンタルしたわけです。めちゃくちゃ沢山いる金魚の中で生き残っていく一匹でさへもああいう最期をむかえる。金魚にとっての幸せとはなんでしょう。やはり、死に方ではなく、生き方にこそ幸福が定義できるのではないかと思った。なのにナレーションでは「金魚だからよくわかりませんでした」といわれる。これが全てのイキモノにとっての幸福論をいっそう複雑なものにするのです。僕は自分の人生をよくわかっているでしょうか。もっとしっかり頭を使ってわかろうとしなければ、幸せかどうかなんて判断できないです。 8点(2005-03-22 00:39:01) |
376. アイデン&ティティ
ロックの精神は好きだが、人を楽しませることは必要なんではないかと思う。俺は俺のやり方を貫くでかまわないが、それに慕って音楽を聴いてくれるファンの人たちに向けて、誠意を伝えないとロックはワガママでしかない。アイデンティティは怪我をしながら形作られていく。彫刻みたい。それにしても麻生久美子はさいこうです 8点(2005-03-01 01:36:08) |
377. ドーン・オブ・ザ・デッド
ショッピングモールでの共同生活だけなら凄く憧れますが、周りにゾンビがいると考えるといやだ。最初っからガスボンベをほうり投げて全滅させりゃあいいじぁん。でもまあ面白かったです。 8点(2005-02-04 00:45:45) |
378. ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方
博士の異常な愛情はこの前観ました。あとになってピーターセラーズが沢山役をやってると知りびっくりしました。そして今日彼の人生を知りました。ピンクパンサーなどの彼のほかの作品は観ていませんが、俳優として本当に凄い才能を持っていたんだろうなと感じました。それがなくても、マザコンで愛情表現のできない女好きのダメ野郎のダメ人生に憤るという鑑賞の仕方もできる、なかなか観応えのある作品。老年期、きっと彼はすんげえ苦悩したんでは無いだろうかとおもう。その辺の心の動きを、『ビューティフルマインド』のように描いてくれたらアカデミー賞ものだろうな。 8点(2005-02-02 00:36:01) |
379. 髪結いの亭主
奥さんの決断も理解できないが、だんなさんが働かないで座っているだけというのもまた理解できない。働け働け。あるいはあんな夫だから奥さんは何かしら自殺に追い込まれていたのかも知れない。理解できないゆえの切ない深みがある。 8点(2005-01-17 19:42:09) |
380. ディナーラッシュ
フルコースではないが、一品料理って感じの映画。あんな忙しそうな厨房で死者が出ないのが奇跡だと思う。 ちなみに2004年最後に観た作品でした。 良いお年を 8点(2004-12-31 16:41:13) |