3901. 悲しみよさようなら
《ネタバレ》 郷土出身のスターが自分の母親だと思いつくというのはあくまでも出発点であるはずで、そこから誰がどう発展するのかというところが主題になると思っていたのですが・・・そのまま、出発点の周りをぐるぐる回って、最後まで何も変化なしという、逆に潔くてあっけにとられてしまう作品。ウィノナの演技にやる気がないのもよく分かる。メリッサ・エスリッジのテーマ曲の歌唱に3点。 [DVD(字幕)] 3点(2014-02-04 00:42:43) |
3902. 天城越え(1983)
《ネタバレ》 この設定だったら、例えば「伊豆の踊子」程度にはロマンチックな世界と、そしてそれを現代から回想する視点を通じたほろ苦さや虚しさというものを(勝手に)期待するのであるが、全然そうはなっていなかった。何よりも、道中のハナとのやりとりにほとんどウェイトが置かれておらず、ハナは少年をどう感じていたのか、少年はハナのどこにどのように惹かれていったのかが不明確なので、肝心の場面に説得力がない。そもそも、現時点からの主人公の回想で進んでいるはずなのに(そうでなければならないのに)、主人公が見ていない警察の捜査や取調の状況をいくら拡げたところで、視点のブレと混乱を招くだけなんですが。 [DVD(邦画)] 3点(2014-02-01 00:00:20) |
3903. 恋愛睡眠のすすめ
《ネタバレ》 エターナル・サンシャインが何故成功したかということを踏まえずに、そこで特徴的とされた部分だけをデフォルメした結果、設定だけがふくらんでいくつまらない作品になってしまいました。エターナル・サンシャインは、現実の部分の作りがしっかりしていたからこそ、夢と現実が相互に絡み合って唯一無二の世界を作り上げたわけですが、ここではそれはなく、ただ単に妄想だけが作り手の都合の良いように継ぎ接ぎされています。妄想なり夢想をテーマとするからこそ、現実の部分がどうなのかを固めておかないといけないはずなのですが。 [DVD(字幕)] 3点(2014-01-14 00:24:57) |
3904. 愛情は深い海の如く(2011)
レイチェル・ワイズ主演の不倫ロマンスものなんて、それだけで期待が高まるのですが、がっかりするような内容でした。台詞を必要最低限にしているのは、もしかしたら原作の戯曲との違いを設けたのかもしれませんが、そうだとすればそれが裏目に出ている。つまり、登場人物は会話ともつぶやきともつかない発言をぼそぼそしているだけで、しかも各シーンは役者が演技力を発揮する前に容赦なくブツ切りにされて次に行っているのです。設定から来るはずの背徳感も焦燥感もあったものではありません。これは残念だな・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2014-01-06 00:48:02) |
3905. ブラザーズ・ブルーム
《ネタバレ》 エイドリアン・ブロディとマーク・ラファロとレイチェル・ワイズという芝居ができる人たちを投入しておいて、何でこんなにつまんなくなるかね?凝ったつもりでやっている部分が、ことごとく的を外しています。大体、冒頭で兄弟がどうのこうのというのをしつこく言っておいて、中身とほとんど関係ないじゃん。途中からの適当な継ぎ接ぎにくっきり見えてくる息切れぶりも見苦しい。 [DVD(字幕)] 3点(2014-01-05 02:32:18) |
3906. 卍(1964)
2人のヒステリー女に見る側が延々とつき合わされている、という印象しか持ちませんでした。描写に背徳性もなければ耽美性もなく、台詞で説明しているとおりのことをただ実行しているだけです。 [DVD(邦画)] 3点(2014-01-02 01:14:57) |
3907. もどり川
《ネタバレ》 この原作は、設定とトリックの性質上、映像化はとてもしにくい作品のはずなのですが・・・はたして、原作が持っていた気品もなければミステリーもない、というかほとんど別作品みたいな結果になってしまいました。大体、この話は、苑田岳葉の放蕩生活の裏に隠された背景やそのプロセスがテーマになっているはずなのに、ここでの岳葉は、ただ単に放蕩を繰り返しているだけ。また、一番大事な、「二度の心中未遂に至る理由」や「二度目の心中未遂からの3日間」の描写もまったくありません。要するに、問題編だけ(しかも間違った解釈で)出しておいて、解答編を出していないのと同じなのです(!)。ミステリー史上に残るこの原作に対する冒涜もいいところです。あと、キャスティングでこれだけ美女軍団を揃えていながら、全然使いこなせていないのも問題。というわけで内容的には0点なのですが、女優陣の皆様の脱ぎっぷりの潔さに3点。といっても、カメラもまた全般的に最悪で、濡れ場の数々もちっとも美しく撮られていないのですが。 [DVD(邦画)] 3点(2013-12-19 01:36:08) |
3908. モンキー・ビジネス
《ネタバレ》 笑わせ方がいちいち理屈っぽくて回りくどくて、かえって笑えないのです。そもそも、前提のところでわざわざチンパンジーなど出していること自体、設定に寄りかかっていることの表れです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-12-10 02:17:59) |
3909. ダーティハリー5
出だしの80'sまるだしのBGMからして、これはハリーではないと強く感じさせてしまうわけですが、はたして中身についても、何のテーマ性もないただのポリスアクションでした。しかし、ニーソンにもクラークソンにもジム・キャリーにも、こんな超B級の役を演じていた頃があったんですね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-12-05 00:52:12) |
3910. 地下鉄(メトロ)に乗って
美術や照明関係の安っぽさだけで、制作者の志の低さが見て取れるのであるが、脚本もものすごく荒っぽい継ぎ接ぎだし、役者の演技も全然ついていない。原作の有名さに、関わった人全員が油断しまくったとしか思えません。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-12-04 02:09:34) |
3911. わたしの可愛い人―シェリ
ミシェル・ファイファー様と年下青年の恋愛沙汰なんて、想像しただけで胸キュンもので期待が高まるのに、何ともしょぼい内容。最大の敗因は、その場を乗り切るだけの最低限の会話しかさせていない脚本であり、例えば元高級娼婦(ココット)という設定も、ただ言葉で説明されているだけであって、それを反映する言動が何も設定されていない。したがって、登場人物が全然生きていません。ミシェル様を投入しておきながらこれはもったいない・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2013-12-02 02:23:11) |
3912. 17歳(1996)
このペネロペ・クルスのださいヘアスタイル&メイク!そして脇毛ネタ!!あーもうこれだけで、真面目に見る価値がなくなってしまいました。彼女にとっては黒歴史なのではないだろうか・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2013-11-18 01:51:14) |
3913. 小川の辺
無難に無難に行っちゃったなあ。すべてがあらすじからの想像の範囲内で、映画というよりも、原作のプロモーション・フィルムを見ているかのようです。あと、それって明らかに現代的口語表現では?と思ってしまう台詞があちこちにある脚本の雑さも気になりました。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-10-22 01:39:54) |
3914. やればやれるぜ全員集合!!
背景の作り込みができていないので、その中での可笑しさも出てこない。つまり、とりあえずドリフを出しておけ、という制作上の安直さを感じてしまうのです。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-10-08 01:12:15) |
3915. 幸福のスイッチ
《ネタバレ》 肝心の主人公が、背景もなければ出発点もなく、ただ単にごちゃごちゃと自分以外への不満や文句を垂れ流しているだけなので、その時点でほとんど内容的な興味が湧きませんでした。あーそれと、お父さんの浮気がどうのこうのって部分は、話の筋の上で全然機能しておらず、明らかに無駄ですね。しかし、私にとって唯一目を引いたのが、すまん、実を言うと、中村静香ちゃんなのだ。演技力はぎりぎり基本クリアレベルながら、画面の一部にいるだけで人目を自然に集める雰囲気がある。途中、意図的なほどださいダウンベストやジャージで登場するのは、まともな衣装にしてしまうと、主役より目立ってしまうのを恐れられたからなのだろう。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-10-01 02:20:30)(良:1票) |
3916. 新しい人生のはじめかた
脚本も演出も何とも凡庸で・・・ホフマンとエマ・トンプソンを投入している意味がまったくない。大体、エマ・トンプソンとかだったら、あんな鬱陶しい子供依存症的母親でも、速攻で全部論破してさっさと家を飛び出しそうに見えるのだが。もっと鈍そうな人をキャスティングすべきでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-09-29 03:43:57) |
3917. NEXT-ネクスト-
内容がどうこう以前に、この作品で何でニコラス・ケイジとジュリアン・ムーアなのか、というのが最大の謎。しかし2人とも老けたなあ。ジェシカ・ビールが意外にチャーミングでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-09-25 00:55:18) |
3918. ハッピーフライト(2008)
《ネタバレ》 肝心の綾瀬はるかのCAが、職業モラルも低ければ接客技術もCAとしてのトレーニングもなっておらず、見ていて苛々させるだけ。あのドジでノロマな松本千秋でも、いざ本番でお客さんの前に出たときには、人前に出して恥ずかしくない状態にはなっていたのを見習え。なおかつ、キャラクターとしても実は役に立っておらず、ストーリーの上でも、また危機を乗り切る上でも、ほとんど有効に機能していない。なので、最初から設定が成り立っていないのです。ほかの人たちもことごとくステレオタイプで面白みがないんだけど(客側含む)、唯一、自然な存在感を爽やかに発していた田畑智子に3点。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-09-23 02:05:44)(笑:1票) (良:1票) |
3919. 百万長者と結婚する方法(1953)
ローレン・バコールの押しの強い存在感は異様なのですが、それだけで終わってしまったような・・・せっかく3人の主役キャラクターを備えていながら、個性が生かされてもいなければ、筋立てで差をつける工夫もされていないのです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-09-08 21:57:18) |
3920. マッドマックス2
主人公は何のために闘っているのか?とか、敵は何でコスプレ軍団なのか?とか、根本的なところがほとんど解決されないままに終わってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-09-08 00:06:49) |