21. シービスケット
《ネタバレ》 個人的には競馬には全くといいほど興味がなかったので、どうかな~と思いながら鑑賞したのだが、シービスケットを含む登場人物が皆生き生きとしている上に、迫力のあるレースシーンの数々に、気がつくと息を呑んでドラマを見守っていた。特に終盤、挫折から立ち上がろうとするビスケットとレッド、そしておそらくは彼に亡き息子の姿を重ね合わせるハワードの感情の機微がセリフではなく、演技や演出で上手く描かれていたと思う。ラストはあっさりと終わってしまうので、その後の彼らについてもテロップか何かで少しだけでも触れてくれればもっと良かったかも。 8点(2004-08-22 00:59:56) |
22. クイール
クイールの名演もさることながら、訓練所の所長を演じる椎名桔平の緩急をつけた演技が良かった。彼の視点で物語をまとめていっても面白かったのではとも思う。観客を泣かせやすいとされる動物モノの種類に入る映画かもしれないが、大げさな「泣かせ」の演出などはほとんどなく、むしろ次々と起こる出来事をできるだけ淡々と演出していったところが、逆に涙腺を刺激させられてしまった。日本映画も悪くない。 8点(2004-06-27 21:19:18) |
23. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
監督が交代したのがプラスの方向に働いたと思う。前作までのエピソード詰め込みすぎで窮屈な印象が今回は感じられなかったし、クライマックスに向かう途中のドキドキ感も以前の二作よりもアップしていた。原作のエピソードをバサバサ切り捨てているらしく、原作のファンの方々からは「いろいろ端折られていた」という不満の声が、観終わった後の映画館でチラホラと聞こえてきていたが、二時間半の作品としてまとめるならばこれぐらいの情報量やストーリーが一番ピッタリくると感じた。エンドロールの足跡も結構面白かったし、何よりも観ている途中で飽きなかったというのがポイント高い。それにしても子役達はみんな大きくなりましたな。ハーマイオニーも大人っぽくなっていて驚いたけど、マルフォイの急激な成長にビックリ。 8点(2004-06-21 22:53:35)(良:1票) |
24. グリーンフィンガーズ
《ネタバレ》 主人公以外のキャラの書き込みをもっと増やして、尺を長くしても全く飽きないであろう良い作品。ラストで胸を張って女王陛下に謁見に行く三人の笑顔が最高。 8点(2004-06-02 22:00:40) |
25. 卒業の朝
《ネタバレ》 期待していた生徒には裏切られ、目をかけていた後輩には要領の良さで先を越される。教師人生でいえばハンダート先生は敗北者なのかもしれない。それでも、彼の貫く教師としての信念や精神は、教え子たちの心の中にきっと刻み込まれて伝わっているのだろう。一筋の希望を見出したラストが良かった。 8点(2004-06-02 21:46:11) |
26. ノー・マンズ・ランド(2001)
「傍観しているのは加勢しているのと同じだ」のセリフが心に突き刺さる、観た後で心に何か引っかかったようなものを感じる作品。 8点(2004-06-02 21:42:36) |
27. 劇場版MAJOR メジャー 友情の一球
《ネタバレ》 これまで描かれなかった吾郎の福岡時代のエピソードを軸に、小森や寿也達の当時の近況なども上手く挿入された時系列の空白を埋める物語。メジャーファンなら見て損はない内容である一方、漫画やアニメなどの予備知識がないとちょっと厳しいところもあるかも。ところで「友情の一球」というのはてっきり特定の誰かとの友情を指すのかと観る前は思っていましたが、チームメイト全員に対する意味だったんですね。そこがちょっと意表を突かれました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-25 23:16:12) |
28. 僕らのミライへ逆回転
ジャック・ブラック印のアホコメディかと思いきや、ラストに向けては感動的に作られていて一粒で二度美味しい感じ(?)。まあ色々とありえない&強引な展開はありますが、後味は良いですね。某レンタルチェーンが全国展開していく前によくお世話になった、地元のビデオレンタル専門店を思い出しながら鑑賞しました。 [DVD(字幕)] 7点(2014-08-21 22:47:42) |
29. しあわせの隠れ場所
心温まる良作。アメフトのシーン以外は淡々とドラマが進みます。サンドラ・ブロック演じる奥さんが、なぜ突然マイケルを引き取る気になった理由や心情を描いてくれたらもっと良かったかな。そのマイケル役を演じたクィントン・アーロンの優しい目が好印象でした。余談ですが、実話を基にした話ということですが、その実話はかなり近年の話なんですね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-04-30 22:03:35) |
30. ボーン・アルティメイタム
面白かったですね。やっていることは常にジェイソンと組織の追いかけっこなわけですが、最後まで緊張感を欠くことなく描き切っていました。 [地上波(吹替)] 7点(2011-01-12 21:56:35) |
31. 相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿
「相棒」のスピンオフですが、少なくともド派手な事件を扱った劇場版よりも「相棒」らしさが感じられた話でした。まあ確かに映画館で観るほどの内容かと言われると…ですが。六角精児氏は映画初主演ということですが、気負いもなくいつもの米沢だったように思えます(笑)。 [地上波(邦画)] 7点(2011-01-11 20:40:19) |
32. ミニパト
「ⅩⅢ」の併映として映画館で見たのは第1話。それからウン年経ってようやく全3話を改めて観ることができました。薀蓄満載かつ「パトレイバー」という作品を皮肉る押井節炸裂の脚本の一部にはヒヤリとしましたが、「ⅩⅢ」本編よりこっちのほうが面白いな、という感想は時を経ても変わらず(笑)。 [映画館(邦画)] 7点(2010-05-17 21:43:42)(良:1票) |
33. 相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
テレビドラマを未見の人にとっては、説明付でストーリーも分かりやすい、親切な映画作品、テレビドラマをバッチリ観ているコアなファンの方にとっては、取ってつけたような状況説明は要らないしこんなスケールの大きい話は「相棒」じゃない!という意見で分かれそうな気がしますが・・・。ドラマを暇な時にチラチラ観る程度のどっちつかずのポジションで映画に臨んだ私にとっては「まあ、面白かったかな」と(笑)。 [映画館(邦画)] 7点(2009-05-17 21:52:22) |
34. RV
ロビンがこういう役やるのはかなり久々な気がしますね。年頃の娘と息子を持つお父さんが、家族の絆を深めるために大奮闘する(しすぎ?)という、こういうファミリー映画に彼は本当によく合っていると思います。ビデオスルー扱いなのがちょっと悲しいけど良作。 [DVD(吹替)] 7点(2008-01-04 18:11:17)(良:1票) |
35. ボーン・スプレマシー
前作よりも面白かったです。前作は中盤以降、クールに人を殺しまくっていた印象があったのですが、今回は「もう殺しはしない」という信念(?)があるからか、抑制した表情を見せつつどこか人間らしさが増してきたようなジェイソンが好感。一方、カーチェイスシーンは確かに圧巻なんだけど、ちょっと尺を取り過ぎかな、とも思いました。 [地上波(吹替)] 7点(2008-01-04 17:48:27) |
36. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 前半はウィル&犬のサバイバル映画、後半はウィル対ゾンビ軍団の戦いが描かれるホラー映画、ってとこでしょうか。前半部分の抑えた演出はなかなか良かったですが、後半の描写はもう襲いくるゾンビを相手にするのに手一杯だったというか、終始バタバタしまった印象があり。まあそれでも退屈せずに観られました。ラストは彼も生き残って「生きた伝説」になって欲しかった気もしますが・・・。そういえば、車でゾンビ轢き殺そうとするウィルを観て、「アイ・ロボット」の同じようなシーン(あっちは暴走したロボットが相手でしたが)を思い出したのは私だけでしょうか。 [映画館(字幕)] 7点(2008-01-04 17:38:19) |
37. 椿山課長の七日間
ベタながら心温まる映画・・・というのとも何か違う、観ていて最後の方は確かに感動したんですけど、観終わった後で一気にクールダウンするような。そんな不思議な感覚を残す映画でした。子役は上手かったかな。 [地上波(邦画)] 7点(2007-12-02 22:30:57) |
38. インファナル・アフェア 無間序曲
《ネタバレ》 第一に、若い頃のヤンとラウの顔立ちが似ていて見分けが付きにくかった・・・「Ⅰ」の自分のレビューと同じこと書いてるなぁ(苦笑)。まあそれはさておき、「Ⅰ」に対しての前日談ということで、これは結構面白かったです。主人公であるはずのヤンとラウはあまり本筋には関わらず、その分脇役達が色濃く描写されていたかな、と感じました。時代の流れの演出としての、ウォン警部の髪の毛の減り方はちょっと早すぎないか?と思ったりもしましたが(笑)。意外だったのは、サムが結構お人好しっぽく描かれていたことでしょうか。一見能天気っぽく見せながら隠れた狂気をチラつかせている「Ⅰ」に至るまでの過程は・・・やはり二回も死にかけたことと、最愛の奥さん(?)を無くしたことが関係しているんでしょうか。ラストの彼の涙は印象的でした。運命とは色々な人の人生を狂わせていくものなのですね。 [地上波(吹替)] 7点(2007-12-02 22:01:51) |
39. ナイト ミュージアム
親子愛+パニックコメディ+ロビン・ウィリアムスということで、やはり「ジュマンジ」を想起したのは私だけではないようですね。ワンアイデアから膨らませたと思われる作品ではありますが、結構面白かったです。爆笑というよりも小さいところでニヤニヤする映画でしょうか。かくいう私もサルとの突っ張り合戦には吹きました(笑)。ファミリー向け映画ということで、ベン・ステイラーの毒々しさがかなり薄まっているので、彼の強烈演技を期待していた方には物足りないかも? [DVD(字幕)] 7点(2007-10-07 22:34:09) |
40. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
《ネタバレ》 10年前の一連のエヴァ劇場版がアレな出来だったので、「ストーリーを再構成して四部作の映画にする」という今回のプロジェクト自体も「何を今さら・・・」と思い、正直全然期待していなかったのですが(←だったら観に行くなって?)、これがなかなかに予想を覆す結構イイ出来なので驚きました。限られた上映時間で6話分をまとめるということで、端折られて残念な場所もあるにはありますが、それよりもシンジの成長物語としての面がテレビ版よりも前面に出ていたのが好印象。テレビじゃ流されまくるばかりの彼が、自分の意志(+友達の後押し?)で再びエヴァに乗るヤシマ作戦のくだりはちょっと感動的でした。次回作からは大幅にストーリーが変更されるということで、期待と不安が入り混じりつつも、また映画館に足を伸ばしてしまうことでしょう。 [映画館(邦画)] 7点(2007-10-07 22:23:10) |