21. ザ・セル
良い作品。充分楽しめる。脳内世界の表現という多大な労力を顧みない勇気あるチャレンジとそれをあれだけの映像美に落とし込んだのは称賛に値する。ストーリーもけして悪くない。無駄な要素もなく一気に観れる。細かい粗と見るに堪えないエグいシーンも多少あるが、イマジネーションくすぐる美しい映像美で表現された異常心理殺人犯の精神世界、その映像に意図されたストーリーテリング、ここの評価で敬遠するのはもったいない。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-17 22:01:14)(良:1票) |
22. ホワイト・オランダー
淡々と進むストーリーとは裏腹に観ていて飽きのこない秀作。そうそうたる豪華なキャスト陣の演技もさることながら、喜怒哀楽を散りばめながらも微妙な演技が必須であった主人公役のアリソン・ローマンの絶妙な演技がすばらしかった。若いのに良い演技をするなと感心していたが当時のアリソンの年齢を知って二度ビックリ。幼さの残る年齢かと思いきや、どうりで幅のある演技ができるわけだと納得した。 [DVD(字幕)] 7点(2007-06-23 23:56:36) |
23. スピード(1994)
エンターテイメント性は抜群の作品。終止飽きさせない緊張感を提供してくれて一気に見きれる。ただし派手に見せたいがゆえのありえない点も散見。あり得るのか、被害としてはどちらが大きいのかなど、首をかしげざるを得ない無理な展開も多々ある。ある意味やりたい放題。それでも楽しめるという点において言えば快作と言えるだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-11 11:52:23) |
24. ジャンヌ・ダルク(1999)
ジャンヌ・ダルクという聞きなれた題材をうまくまとめている。特にジャンヌを描く際の視点が良い。使い古された題材だけに、ある意味この切り口、見せ方が王道になりつつあるのかもしれないが、全体的によくまとまっている。映像も良い。ゆえに作品時間の長さも気にならなかった。後半が冗長との意見も多いが、演出はともかく、あの部分がなければ作品のクオリティははるかに落ちる。後半にこそ、リュック・ベッソンがこの作品を作るにいたったモチベーションがあるのではないだろうか。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-13 17:08:41)(良:1票) |
25. トスカーナの休日
心地よい映像で気持ちが良い作品。トスカーナの風景は圧巻。観ているだけで爽快な気分になる。ストーリー的にも、再出発する女性の希望と不安を小さなエピソードの中に散りばめてあり観ていて飽きることはない。全編通して綺麗な映像と静かなストーリー展開が良くマッチしている良い作品。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-02 23:45:07) |
26. ラスト サムライ
いい作品。淡々と進む2時間30分にもわたる物語にもかかわらず、長さを感じさせないのは立派。時間で敬遠していた人はその点は問題なく観れる。日本発ではないだけに、もちろん突っ込み所は満載ではあるが、全編通して素直に面白いと思う。ともすると矮小かつ商人根性丸出しでマイナスイメージに偏って描かれることが多い日本人を、武士道へのリスペクトをふまえ大きく描かいてくれているのは観ていて心地良かった。どちらのイメージかにかかわらず、外から見る日本を見せられるのは、いろいろな発見があって楽しいと思う。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-18 10:09:43) |
27. ソウ
緊張感を維持しつつ最後まで観れ、よく出来ていたと思う。特に、ネタそのものでの勝負というよりも、演出が秀でていた感じ。飽きずに一気に観れたのは見せ方がうまかったからだと思う。思ったよりはグロい映像も少なく、純粋にサスペンスとして楽しめた。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-05 20:10:47) |
28. 激流(1994)
終止適度な緊張感を維持しつつ、一気に見れる作品。美しい大自然の映像やキャンプの映像もアウトドア感を感じさせ、妙に気分をリフレッシュさせてくれて気持ちいい。事件のパニックと自然のパニックに家族物語の要素も交えながら飽きずに見れ楽しい作品。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-30 15:37:00) |
29. ザ・ハリケーン(1999)
ともすれば単調になりそうなストーリーを、程よい緊張感の中で見せ切るのは、デンゼルの演技力のたまものだろう。黒人少年とのオーバーラップや友情もいい味付けになっている。強いて言えばもう少し事件の真相に迫った作りだとさらに感情移入できたと思うが、見方を返ればサスペンス要素よりもヒューマンドラマにスポットを当てたのがこの作品の良さかも知れない。一見の価値あり。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-29 23:10:00) |
30. 香港国際警察/NEW POLICE STORY
ここ最近のジャッキー映画ではピカ1の出来!ストーリー展開上の破たんはいくつかあれど、近年の白人とのつまらないギャグのやりとりを入れながら時折アクション的ジャッキー映画よりは絶対に面白い。ストーリーが暗いという評価で敬遠するのはもったいない。ジャッキーが出演しているだけで元気をもらえる人なら間違いなく楽しめる! [ビデオ(吹替)] 7点(2006-05-11 16:29:01) |
31. 全然大丈夫
面白い。脚本の出来の良さを感じる。かなり練り込まれた作りはじわじわと楽しませてくれる。惜しむらくは爆発力のなさか。まあ邦画全般に言えることではあるが。ただ荒川良々の質感と木村佳乃の存在感は絶妙で起伏のない物語にも関わらず観ていて全く飽きが来なかった。 [DVD(邦画)] 6点(2009-03-06 17:51:12) |
32. パンズ・ラビリンス
基本的に退屈な作品だったが、所々に顔を出すきらりと光る映像が強く目を引いた。ラストも秀逸。ただし映像技術とラストがなければ、宣伝ほどの幻想感やワクワク感は大いに期待を裏切られていたと思う。もっともっとファンタジーに突出していても良かったかなと思う。ファンタジー色には期待し過ぎない方がよい。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-23 22:51:00) |
33. バロン
悪くはないけど何かが馴染まない、変なんだけどどこか目を引く、そんな作品。映像自体はとても味のあるものだと思う。やはり話がチグハグな感が否めない。とはいえ何か見てしまう。古さの中に不思議な良さを感じた作品だった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-23 22:44:32) |
34. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
これだけ長い時間の作品を一気に観れるのはアル・パチーノの演技力のなせる技。並みの俳優では評価も大きく変わる作品だと思う。ただ随所にあまりにもあざとい見せ場があり、その点で大きく減点。残念。タイトルでやはり大きく損しているとも思う。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-02 14:41:58) |
35. 菊次郎の夏
作品を通じて流れる空気感がこの作品のすべて。音楽はそれに大きく貢献している。何が面白いわけでもないけれど夏が来ると何となく見たくなる。こういう空気感は出せそうで出せない。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-08-30 15:45:58) |
36. ジョー・ブラックをよろしく
3時間という長さに鑑賞を躊躇していたが、観終わってみれば長さは感じないほどスッキリ気分良く観れた。作品の出来が良い証しと思われる。不自然な点が幾つか目につき迷った末にこの点数をつけたが、作品そのものの持つポテンシャルは高い。きれいな映像も多く役者の演技も力量あるもの。長さで敬遠するのはもったいない作品。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-26 17:06:23) |
37. 大奥(2006)
可もなく不可もなく淡々と進む時代劇。TVドラマ版のノリをパワーダウンして短くまとめた感じ。当然無難な出来に落ち着く。TV特番ではなくわざわざ映画にしたほどの魅力は何も感じないが、大奥シリーズが好きな人なら普通に楽しめると思う。 [DVD(邦画)] 6点(2007-08-11 11:07:45) |
38. ファイナル・デスティネーション
面白そうに始まって、普通に終わっていく。ご都合主義ありありではあるが、それなりに楽しめる。瞬発力で見せるホラー映画。 [DVD(字幕)] 6点(2007-08-11 10:58:23) |
39. ブロークバック・マウンテン
使ったネタ自体は業界的にも目新しさがありその点だけでも評価に値するとは思うが、いかんせん肝心の主要人物に人間味が無い。同性愛を扱った作品というだけで、主要人物に奥行きが感じられないために感情移入してみることができない。そこに行き着く過程などの、人間味ある描き方に成功していればネタの目新しさとともに傑作になったのではと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2007-06-23 23:42:34) |
40. キング・コング(2005)
映像は綺麗でよく出来ていた。セリフも少なめでまさに観る作品といった感じ。突っ込み所は多いものの、それを感じさせない迫力ある画面がテンションを保ってくれる。ただ…、どうしても3時間は長い。劇中に満載されている不必要なシーンをカットすれば、もっとクオリティの高い傑作になったのではないだろうか。3時間の映画にする必要性が全く感じられないため、作品の持つポテンシャルよりも低く評価せざるを得ないのが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2007-03-12 22:24:06)(良:1票) |