21. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 いったい何の映画をみているのか、よくわかんないまま1時間が過ぎ、「あ、そーか、ジュラシック・パークだった!」と気が付いた。が、勘違いだったようで、ようやく「キングコング」だなあ、と納得。 いらないシーン、多すぎ。いくらなんでも長すぎる。 それでも、面白かったし、美女と野獣のカラミはとても美しかった。ナオミは完璧だ。「キングコング」である以上、終わり方はアレしかないのがお約束だが、なんとか大元を離れてハッピーエンドにしてあげたかったなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-30 07:59:18)(笑:1票) |
22. 大停電の夜に
役者はいいとこ揃えてると思うんです。雰囲気もいいです。でも、それだけかなぁ。ひとつひとつのエピソードが浅い(というか、面白くない)のは、いろいろ詰め込んだからなのか、あえて掘り下げなかったからなのか。前者であるなら単なる駄作だし、後者であるならセンスが悪すぎです。 [DVD(字幕)] 4点(2006-11-29 13:13:27)(良:1票) |
23. 銀河鉄道999
《ネタバレ》 大きな夢と厳しい現実が螺旋状にからまりつつ、少年・鉄郎を成長させる様が実に見事に描かれている。当時、小学生だった自分にとって、単に面白いだけでなく、いろいろ考えさせられる映画だった。 それと、松本ワールドの大胆なクロスオーバーも子供心にわくわくした。仮面ライダー勢揃いやウルトラ兄弟そろい踏み、みたいなお祭り感覚も素晴らく子供心を麩喰わせてくれた。 といっても単なる「お祭り」ではなく、ハーロック、エメラルダスは、しっかりとその存在意義を持っているのがいい。賞金首にして子供たちのヒーロー、キャプテン・ハーロックの存在が大きい。子供だった自分もハーロックのかっこよさ、渋さに、「本物のヒーローを見た」思いだった。「男の大人」として、鉄郎を言外の行動で導くハーロックは本当にいい。脇役でこそ光るキャラだなぁ。 ラスト、ゴダイゴの名曲がかかる瞬間、ものすごい満足感に包まれたあの日を、いまでも覚えている。 [映画館(邦画)] 9点(2006-11-27 11:29:54) |
24. 69 sixty nine
《ネタバレ》 期待しないでみたら、けっこう面白かった。登場人物もそれなりに個性的だし、キャストは皆、好演していると思う。「青春な」空気感がキレイに出ていたのは好感が持てた。 ただ、物語がいかにも薄っぺらい。原作未読なんでなんともいえないが、見終わった後になにひとつ心に残らない。もちろん、面白いんだからそれでもかまわないけど、「面白いだけ」でいいんなら、らもっと「おバカ映画」として突抜けてほしかった。 まあ、制作側は「おバカ映画」を作るつもりなんてないんだろうし、原作があるわけだから、そっちの方向に突き抜けることはありえないんだろう。ならば脚本家は別の人にした方がよかったんじゃないかね? [DVD(字幕)] 5点(2006-11-25 12:40:01) |
25. DEATH NOTE デスノート(2006)
《ネタバレ》 コミックの映画化はいつもゲンナリするんですが、これはなかなか。原作に頼り切らず、適度にオリジナリティを打ち出したストーリー、それでいてLの容貌やキモさ、部分的なエピソードなど、原作の美味しいところはきっちりといただいちゃってるところは好感が持てます。まあ、原作を意識しすぎるとキャスティングが「イメージと違う!」のに文句を付けたくなります。「ライト丸すぎ」とか、「総一郎、メガネ、メガネ!」とか。しかし、あくまで映画のみをピンで考えた場合には、キャスティングもそんなに悪くないんじゃないですかね。リュークのCGのショボさだけは我慢できませんでしたけどねー。 [地上波(邦画)] 6点(2006-11-23 14:34:10) |
26. ドライビング Miss デイジー
ダラダラした展開で、抑揚がほとんどないストーリー。なにがいいのかさっぱりわからない。……なのに、見終わったとき、涙がこぼれていました。今、思い返しても面白い映画だとは思えないし、もう一度見たいとも思わない。でも、すごく好きな映画ですし、いい映画だと思います。すごく不思議です。こんな映画は他にはありません。 のちにこの作品がアカデミー賞を獲ったと聞いたとき、素直に「ああ、やっぱりなぁ」と思えました。 [映画館(字幕)] 8点(2006-11-21 07:48:01) |
27. ドラえもん のび太の宇宙開拓史
《ネタバレ》 「のび太の恐竜(旧)」と並ぶ、ドラえもん映画の傑作です。「~恐竜」で切り開いた「劇場版ドラえもん」という「特殊な地場」の性質を完全に理解して活かし切ってます。また、のび太が「射撃の名手」だという忘れかけていた設定をきっちりと活かし、全作以上の冒険活劇に仕上げているのは、本当にすごい。「アナザーワールドでスーパーマンとなる」っていう子供らしい夢も、強大な悪党に立ち向かっていくスリルある冒険も、いつものメンバーだけでなく、ロップルたちとの間に生まれる友情も、みんなみんな素敵です。余韻あるラストシーンもいい。大人にとってはちょっと食い足りないところもあるかもしれませんが、子供向けの映画としての完成度は本当に高いと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2006-11-21 07:47:26)(良:1票) |
28. ドラえもん のび太と翼の勇者たち
さんざんレビューされているとおり面白くないね。ドラえもん映画も堕ちたもんだな。草葉の陰で藤子F不二雄先生も泣いてるんじゃないですかね。なんというか、ロマンも愛も冒険も足りない。「映画版ドラえもん」シリーズの持つ、大枠のお約束ごとだけをなぞってる感じで、中身がスカスカ。やっつけなら作らない方がマシなんじゃないですかね? [DVD(字幕)] 1点(2006-11-21 07:38:03) |
29. アイ,ロボット
《ネタバレ》 アシモフ作品を出典としているから仕方ないんだろうけど、シノプシスがかなり古臭い。部分部分でみても、このエピソードはアレっぽいなぁとか、このヘンはアレ、ここはアレ、みたいに元ネタ(ではないのかもしれないけど、類似ネタ?)が脳裏をよぎりまくり、ちょっと萎えました。 しかし、単なるシチュエーション・コラージュにならず、いろいろな要素をセンスよく消化しており、全体的には面白い映画に仕上がっていると思います。「ロボットに芽生える心と、ロボット三原則との矛盾から生まれるジレンマ」といった古典SFの王道ともいえるテーマを上手くまとめていたと思います。ヒネリが弱いラストも、予定調和の快感を感じられ、なかなかイイカンジでした。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-21 07:26:22) |
30. 天空の城ラピュタ
ジュブナイルとしての完成度は高く、ジブリの最高傑作というか、日本アニメの頂点のひとつだと思います。宮崎駿がやりたい放題やった、というカンジで、夢も冒険もファンタジーも、そして「毒」も、山ほど詰まっています。それでも点数が辛いのは、夢、冒険、毒のバランスの悪さが気になってしまうから。毒っけ強すぎ。でも、それが宮崎の本質なんだろうなぁ。 [映画館(邦画)] 5点(2006-11-21 07:03:53) |
31. ピンクパンサー
《ネタバレ》 基本に忠実なドタバタ・コメディですね。ひとつひとつのネタは「うーん?」ってカンジなんですが、観続けていくうちに、なんかスティーブ・マーティンのペースに引き込まれてしまい、けっこう笑ってしまいました。徹底して馬鹿コメディを貫いていたところがよかったんだと思います。個人的には「ハンバーガーの発音特訓」~「ハンバーガー初体験」のネタがツボでした。誰にでも「面白かったよ」と胸を張って薦められる作品ではないですが、自分としては十分に楽しめました。過去の「ピンクパンサー」シリーズは完全に切り離して考えるべき作品ですね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-21 06:50:47) |
32. HINOKIO ヒノキオ
《ネタバレ》 VFXは素晴らしい。無機質なはずのヒノキオが生き生きとしているようにすら感じられ、感情移入できました。わりといい映画ですね。 でもゲームがらみのエピソードは駄目。「願いが叶う」ゲーム? 現実とリンク? はぁ??? ……ドン引きですよ、あれ。ライトSFとして確立されつつあった世界観が、くそファンタジーなアレですっげえ陳腐になっちゃってます。その陳腐さがラストへの最大の伏線だなんて、興ざめもいいとこです。 あと、眼鏡っ娘の感情と行動が安っぽすぎるのも超マイナス。 あと堀北ちゃんの小学生は無理あるんじゃね? と思いましたが、それはまあご愛敬。 ゲームがらみの部分を完全に排除し、それでも成立するラストを用意できれば、もっともっと評価の高い作品になったはず。素材はいいだけに残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-20 07:45:31) |
33. いぬのえいが
《ネタバレ》 狡い。狡すぎる。「子供系と動物系はあざとい」のはお約束だけど、ラストの「マリモ」は感動成分を単純抽出した、いわば「映画の味の素」。どんな作品に振りかけても泣けちゃうと思うが、それを単体で味わせてるから、とんでもなく強烈。事実、すげえ泣いちゃったし……。でも、やっぱり狡すぎる気がして納得できない。これだけ泣いて、なおかつ不愉快だった映画って初めてだ。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-20 06:12:40)(良:1票) |
34. かもめ食堂
小林聡美をはじめ、役者たちの良さはすごく伝わってきました。存在感、すごいね。しかし、映画としてはちょっとなぁ、というカンジ。透明感というか、作品世界の空気感に重きをおいて、語りすぎない「雰囲気のある作品」をねらったんでしょうけど、結果的に、あまりにもスカスカで宙ぶらりんな作品になっちゃってるように感じました。最近の女性監督の作品にありがちなんですよねぇ、こんなカンジのただ「そーゆー雰囲気だけの映画」って。この作品は役者に救われてましたけどね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-20 06:05:54)(良:1票) |
35. 博士の愛した数式
吉岡君はちょっとなあ、と思いましたが、ダルくなりそうなエピソードを細かくそぎ落としたり変更したりしつつ、あの原作をシンプルにまとめられていたのは好感が持てました。まあ、そのぶん薄っぺらさは否めないんですけど、映像化にあたってはこれで正解かなぁ、と。原作とはまた違った魅力がある作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-20 05:44:03) |
36. 北斗の拳(1995)
《ネタバレ》 もう少しトンデモな要素があって、少しは笑えるかと思って借りたんだけど、冒頭のペチペチ神拳と、アミバ様っぽいシンの顔にクスっときただけで、あとは笑えもしない。なにこれ。真剣に作ってこれなの? わー、ただのつまんねえC級映画じゃんか。……と思って観ていたけど、中盤以降に考えを改めました。そんな生やさしいものじゃねえよ、コレ。アクションシーンもなんかワンパターンだし、話はぜんぜん盛り上がらないし。 「北斗の拳」という題材を完全に忘れ去って、純粋なバイオレンス・アクション映画として観ると、かつて、これほどつまらない映画はなかったな、と思えるほどの駄作だよ。 逆にこれが「北斗の拳」だということにこだわるなら、映画どころか、不燃ゴミ以外のなにものでもないしなぁ……。 「不眠症のとき、いい睡眠誘導薬代わりになるかも」ぐらいしか存在価値ないね。 [DVD(字幕)] 0点(2006-11-16 01:56:12) |
37. ゴーストシャウト
《ネタバレ》 うわー。「歌う巨大南野陽子」のインパクトはすげえ。それとお母様役の川島なお美もなかなかよかった。けど、それ以外が最悪やね。「恫喝系」にしては迫力なさすぎるヒロインを筆頭にメインの役者が駄目すぎる。無意味に豪華な脇役陣も魅力的とはいいがたいしなぁ。ストーリー自体は陳腐で評価外。「面白い映画を作りたい」という雰囲気はちょこっと感じられたけど、全部空回りだろ、これ。0点でもいいぐらいだけど、南野陽子に1点、川島なお美に1点の合計2点で。 [DVD(邦画)] 2点(2006-11-15 02:29:50) |
38. ナポレオン・ダイナマイト
《ネタバレ》 なんでこんなに評価高いのかなぁ。わからんなぁ。クライマックスのダンスシーンは見事だったけど、ストーリー的にはあまりカタルシスがなく、感動には繋がらなかったし。多いよね、こんなカンジの流れの青春映画。ただ、それぞれのキャラはそれなり以上に描けており、印象的なシーンも多かった。ペドロのキャラ好きです。全体的にくそつまんねえ、ってわけじゃないんだけど、なーんか物足りないんですよ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-04 23:45:10) |
39. THE 有頂天ホテル
《ネタバレ》 登場人物が多すぎ。それぞれの描写ができていない、というわけじゃないし、酷評するほどまとまりがないってわけでもない。だけど、もう少し的を絞って掘り下げて欲しかったなぁ。なんか薄っぺらい板ばっかりでホテルを建てちゃいました。耐震構造に難がありまくりなんですよ、って感じ。役所さんの役どころをもう少し無骨な狂言回しに徹して、ぶっとい鉄筋の柱にするぐらいの補強工事をしてもらいたいなぁ、とか思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-04 23:32:50) |
40. ウィンブルドン
《ネタバレ》 時間の無駄だった、という恋愛系映画が多い中、これはまずまず楽しみながら観られました。拍手喝采ではなく、付けた点数ぐらいの評価しかできませんが、嫌いじゃないな、弟とか。また、親友との対戦や、ラス・ボスの設定はなかなか上手だったと思います。テニスに関しては門外漢なので、プレイのリアリティを云々することはできませんが、テニスのシーンそのものは観ていてすっけー不自然!って部分はなかったので、いいんじゃないかなぁ、と。彼女を翻意させるきっかけは陳腐すぎるなぁと思いますが、おおむね好感を持ってみることができました。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-04 23:26:40) |