21. チャップリンの殺人狂時代
《ネタバレ》 まぁ観ることはできたが、少し期待外れ。ラストの演説こそ有名だが、本編における戦争描写の欠如によって、多少浮いた印象となっている。徐々にコメディ描写も影を潜め、硬い作品となっている。 [DVD(字幕)] 6点(2008-07-31 15:03:37) |
22. 静かなる決闘
《ネタバレ》 いくら治らないにしてもわがまま過ぎ。気持ちは分からなくもないが、婚約者がかわいそう。一方見習い看護婦の女性は良かった。あと、何を言っているか分からないので、他の黒沢映画のように字幕が欲しかった。 [DVD(邦画)] 4点(2008-06-24 11:04:06) |
23. 續・姿三四郎
《ネタバレ》 確かに前作よりかは人間味が増したように感じられるのだが、やはりストーリーが少し退屈だし、ラストの決闘なども盛り上がりに欠ける。敵役も大げさに描かれすぎに感じた。 [DVD(邦画)] 4点(2008-06-13 10:47:19) |
24. 無防備都市
《ネタバレ》 終戦を迎え、本当に平和を願う気持ちが現れたイタリア発のネオレアリズモの初陣。すぐにでも崩れてしまいそうな緊迫感がまさに当時を物語っているようで、怖さも覚える。最後に子供を映すことで希望は残したエンディング。生きることの難しさをひしひしと感じられた。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-03 12:40:45) |
25. 虎の尾を踏む男達
《ネタバレ》 この話は知っていたので、特にこれと言うほどのものではありませんでした。戦後間もなく作られた作品だが、どういう意図があったのだろうか。表面的に観れば、臨機応変、忠誠心などがあるが、いまいちピンとこなかった。それとこの映画は字幕ありで観ることをお勧めする。 [DVD(邦画)] 5点(2008-04-23 10:21:35) |
26. 自転車泥棒
《ネタバレ》 人間の感情は今も昔もそう変わらないので、社会や環境が変わっていても、この映画には普遍的な感動がある。戦後イタリアにおける自転車は、今の時代の車や携帯電話、パソコンといった物だろう。それがあるかないかで仕事にありつけるか否か、といえば今で言う資格みたいなものでもあろう。富裕層との差をまざまざと感じながらも生きていかなければいけない。ブルーノにはわかっていたのだろう。自転車を盗まれるという被害者から一転して加害者になってしまう、なんとも暗くて、虚しくて、切ない話だが、息子の前で警察に連れて行かれるという最悪の展開だけは免れた辺りは、監督の優しさであり、主人公たちにとっての救いではあろう。しかし、行く末の見えない後姿のエンディングは強烈なインパクトを残し、社会への大きなメッセージとなっている。今先進国でも、これに似た暮らしをした人はいくらでもいるわけで、自分がそうなるかもしれないと思うとこの状況を早く何とかしてほしいと切に願うばかりである。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-23 10:16:35) |
27. 第三の男
《ネタバレ》 当時は死んだはずの人が生きていたと言う設定が斬新だったのだろうか。昨今の複雑なサスペンスを観過ぎているのか、ストーリーは退屈だった。ハリー・ライムが生きているのがわかる辺りは少々盛り上がったが、ラストまで続かなかった。サスペンスと言う分野で言うと古典は可哀想な気がする。 [DVD(字幕)] 4点(2008-03-23 22:10:12) |
28. 晩春
《ネタバレ》 ワンシーンが長い上、二時間以内という上映時間。なのに、特に退屈することもなければ、あっさりした作品というわけでもない。時代が時代なので全て共感できるわけではないのだが、最後は紀子を娘のように思ってしまった。なんら意外性のない話だが、あの状況、あの時代でそう考える人がいるのも不思議ではない。そして、小津監督の画への凝りはここでも最大限に発揮されている。風景一つをとっても素晴らしいと言える。圧巻はラストの波。「人間生活の歴史の順序」と言っていたシーンとリンクする。どこかこじんまりしていた話だが、ここで大きく花開いて終わる。何とも素晴らしいエンディングだった。 [DVD(邦画)] 8点(2008-03-11 23:26:25) |
29. 一番美しく
責任感、生き方など言いたいことはわかるのだが、前半が少し軽い。テンポも良かったが、全体的に見ると普通。女性映画であり、黒澤映画にして異様な作品。 [DVD(字幕)] 5点(2008-03-11 00:03:11) |
30. 赤い河
《ネタバレ》 少々いらいらする前半だったが、中盤からの意外な展開、軽快なテンポで後半から見事に盛り返した。やはり前半のダンソンには共感しがたいが、さすがに追放されるとは思っていなかったので、かなり驚愕させられた。そうしたことを考慮すればあのエンディングは正解だと思う。そして、何と言っても、スケールの大きさが凄い。あのたくさんの牛を大移動させるロケを実際に行ったのが凄い。ましてや、暴走シーンまである。このロケを行ったスタッフには拍手を送りたい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-05 11:19:50) |
31. 牛泥棒
《ネタバレ》 地味な邦題もあってか隠れた名作。手短な登場人物の紹介は見事で、無駄なシーンなく本題へ入る。どうせ助かるんだろうと思えばあっけなく処刑。見せ掛けの正義に、多数決に流される人々、75分と短い中で非常にうまく表現している。オープニングとエンディングでのカットや、手紙を読むシーンでつばに目が隠れるという演出など、画作りにも非常に凝った作品である。ただ、手紙の内容が少しくどく、死に際の人間が書く内容とは思えなかった。バッドエンディングながら非常に良い映画を観たなと感じられる作品。 [DVD(字幕)] 9点(2008-02-08 16:33:57) |
32. 姿三四郎(1943)
《ネタバレ》 どれくらい勝手にカットされたかはわからないが完全版を見られないのは残念。カットされたせいか、映画全体が浅く感じられてしまった。 [DVD(邦画)] 4点(2008-02-05 22:49:43) |
33. 心の旅路
《ネタバレ》 皆さん高得点を付けてらっしゃるのだが、僕は少し物足りなかった。なぜなら、ポーラの努力が台詞で済まされているから。秘書になり、結婚もした。その辺りの描写は良いのだが、夫を探すところは描いても良かったんじゃないか?ここもきっちり描いていたら感動できたかもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-03 21:47:54) |
34. 我が道を往く
確かに良いお話だが、どこかきれい過ぎるような印象を受けた。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-02 09:13:42) |
35. カサブランカ
《ネタバレ》 昔の恋愛に未練を抱いている2人はまるで子供。とても評価の高い大人の恋愛モノとは思えない。とにかく主演の二人を引き立てようと脇がいるようなものだったし、特にタバコはあれだけかっこよく吸われるとみんなが真似したくなるのはわかるほどカッコいい。テンポも軽快だが、映画として何の深みもなければ、感動もない。 [DVD(字幕)] 4点(2007-12-17 08:45:48)(良:1票) |