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塚原新さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  パニッシャー(2004) 《ネタバレ》 
悪くは無いが、人に「面白いよ」とは勧めるまではいかない出来。 「個人の復讐」→「社会の悪を制裁」へと意識が変化していく過程を描いてないのは大きなマイナス点だろう。アパートの隣人との関わりを通して変化していくと思ったのだが… 主人公がやたら不死身なくせに、チマチマと復讐作戦を繰り広げるアンバランスさはバカ映画に近いかも。下らないCGが無かった点は良かった。 序盤の妻と息子が殺されるシーンが、まんま『マッドマックス』だったり、ラストバトルの出陣シーンが『コマンドー』だったりするのはご愛嬌。
[DVD(吹替)] 4点(2009-02-25 21:31:43)
22.  マンマ・ミーア! 《ネタバレ》 
こだわらなければ楽しめる。しかし、ABBAの曲に頼るところは大きいので、映画自体の評価は高くは出来ない。 特に、ミュージカル映画としての出来は壊滅的で、見ていてストレスを感じるレベル。カットを割り過ぎたり、全身の動きを写すショットが極めて少ないなど、基本が全く出来ていない。 例えば「ダンシング・クイーン」のシーンでは、メリル・ストリープのアップからカメラが引くと群衆が一緒に踊る(あるいは逆の動き)といった一連のカットで、盛り上がりを演出するのが普通のレベルだと思う。 スピーディに始まる冒頭や、肩のこらない演出は良かったと思う。エンディングの悪ノリも楽しめる。
[映画館(字幕)] 4点(2009-02-13 22:58:09)
23.  地球最後の男 オメガマン 《ネタバレ》 
どちらかというと、『アイアムレジェンド』の方が面白くなかった。また、4年後に作られた『SF最後の巨人』(ちょっと似てる)と比べても、本作の方がやや面白い。まあ、他作と比較しないと評価できないという時点で駄目ですが(笑)  良いところは、冒頭の無人の大都会と主役のヘストンの存在感。CG頼りでは出せない、ダイナミズムが感じられる。ショボイ点は、ヒロインに華が無い・敵が強そうに見えない・アクションが少ない・ヘストンあっさり倒されすぎ…といったところですかね。音楽のセンスも悪い。  『猿の惑星』→『オメガマン』→『ソイレント・グリーン』と尻つぼみの感が否めないヘストンですが、好きな俳優なので点数は大甘。
[DVD(字幕)] 4点(2009-01-08 02:04:22)
24.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 
 大掛かりなモンスタームービーとして、かなり力の入った作品で、家族をテーマに、娘を取り戻そうとするストーリーも、なかなか良いと感じました。  しかし、全体の作りとして、いささかまとまりが悪いと思います。多くの方が指摘されているように、ウイルスや米軍の介入などは、必要な要素とは思えず、その分家族間のドラマを描いて欲しかった気がします。冒頭から怪物が暴れまくり、街がパニックになりますが、その危機感が持続しているとは言いづらいのも、マイナス点ではないでしょうか。  オーソドックスな展開として、1.夜中に怪物に襲われて、父親の前で娘がさらわれる 2.父親の言うことを誰も信じてくれない 3.娘から電話があり、家族が団結して助けに向かう 4.警察などと反目しながら、下水の怪物を探し当てる 5.怪物は人々の前に姿を現わし、パニックに陥る というものがまず考えられるが、家族の結びつきや、ラストの怪物退治のカタルシスは、こちらの流れの方がより高まると思います。  気になったのは、随所に見られるコミカルな演出です。病院からの脱出は、コメディ調にして誤魔化しているとしか思えないし、残弾の数え違いが原因で祖父が殺されるシーンは、笑えもしないし、悲しめもしないという、理解に苦しむものでした。 
[DVD(字幕)] 4点(2007-02-18 23:08:27)(良:1票)
25.  サロゲート 《ネタバレ》 
近未来ものに見受けられる「全世界に○○が広まる」という設定は、おおむね極端すぎることが多く、この点だけでもリアリティを欠いている。 たとえば、現在でも携帯電話は世界的に普及しているが、携帯依存症の人はごく一部だし、自分の周囲にも携帯を使っていない人は何人かいる。 本作でも、「サロゲートを全員が常に使い、街には生身の人間がいない」という状況は、単純に「ありえないだろ」と一蹴されるレベルの設定だと思う。 また、「子供のサロゲートは?」とか、「犯罪率はむしろ増えるだろ?」「食事はどうしてるのか?」などといった疑問が湧き出し、ストーリーよりも気になってしまう。アクションシーンでは、ターミネーター化してるし(笑) テーマは悪くないはずだが、どういう理由で「サロゲートは人類に良くない」のか明確でなく、ただ話の構成上アンチを掲げているだけのように見える。 ラストの「サロゲートを全滅させる」といった極端過ぎる展開も、リアリティ無視の失笑に近い出来と感じる。相変わらず、攻撃も防御策もキーボード叩くだけで、ウンザリするし…。  
[DVD(吹替)] 3点(2010-12-10 21:20:15)(良:2票)
26.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 《ネタバレ》 
う~む、アンバランスな印象。SFX部分は凝っており、意欲的に感じる出来だが、ドラマやテーマ部分の稚拙さがあまりにも致命的。 特に、ゴジラを「大東亜戦争の残留思念」という設定にしながら、それを生かそうともしない脚本には驚き。少なくとも、登場人物に当時の戦争経験者を出すべきで、靖国神社や在留米軍に全く触れていないのも、おかしく感じる。結局、ただの味付けに終わってしまい、残念。 また、「護国聖獣」という設定は正統派だと思うが、平成ガメラの焼き直しといった感は否めない。本一冊とセリフで処理される説明も、子供だましな印象を受ける。 主人公親子や周りのキャラクターにも、魅力を感じることはなかった。 「残留思念」「護国聖獣」「親子のドラマ」といった要素が、全部バラバラで全く生かされていない脚本といえるだろう。 気になった、細かい点…○ゴジラが吐く放射火炎は、最初だけ核爆発を起こしていたが、なぜ? ○浅かったり、深かったり…横浜湾って、深さ何メートルだよ?(笑) ○ラストの「放射能汚染の心配があるから近寄るな」…ていうか、みなとみらい全域が汚染されてますけど。
[DVD(邦画)] 3点(2010-10-15 00:54:10)
27.  パトリオット・ゲーム
 昔見たけど、全く覚えていなかったので再観賞。う~む、覚えてないわけだ(笑)  印象に残るシーンが少なすぎるし、話があまりにも淡白で薄っぺらい。IRA・CIAなども単なる味付けに過ぎず、国家対テロという構図が全く感じられない。原作未読だが、だいぶ映画用に改変されているのではないか?と思う。  『パトリオット(愛国者)・ゲーム』というタイトルなのに、戦う理由は主役も敵も家族のため、というスケールの小ささが肩透かしをくらう。「強盗に逆恨みされた主人公が家族を守って戦う」という程度の盛り上がり具合。  アクション色が強いが、このころのH・フォードにはあまり向いてないと感じる。
[DVD(吹替)] 3点(2010-05-30 12:36:35)
28.  アバター(2009)
 自分としては、評価は低いです。  映像面では、最先端技術をもってしても、パンドラの先住民や動物たち、ラストのバトルは、CGアニメにしか見えなかった。TVなどで見る実写の動物の映像を思い浮かべれば、その違いは明らかだと思う。ゲームのデモ映像と同じ印象を受けてしまう。グルグル動くカメラも、作り物映像に拍車をかけているのだろう。  そして、本作独自の映像イメージが特に無いのは、最も残念なところ。「マトリックスっぽい」とか、「ブレードランナーっぽい」イメージは思い浮かぶが、「アバターっぽい」イメージというものが思い浮かばない。  ストーリーの題材は王道で悪くないが、演出や脚本の出来が低レベルなのは、かなり期待外れである。特に、主人公が兄の代役だったり、車椅子だったりする設定がほとんど生かされていないのは致命的。  観客は、「主人公が人類と先住民のどちらに味方するのか?」という、葛藤の果ての結末を期待して見るわけだが、これがあっさりしていて肩透かしを食らう。  他にも、先住民や大佐や研究者たちのキャラクターが、パターン化し過ぎていたり、彼らとの人間関係が浅すぎるなど、欠点がやたらと目に付く。162分の映画としては、かなりずさんな作りの脚本だと思う。  また、キャメロン本人が、本作で描きたかったものが全然伝わってこず、脚本やテーマ自体が借り物的な印象を受ける。  簡単に言うと、「CGと3Dに頼りすぎの映画」。逆に、「CGで何でも出来る」という罠が見えた気がする。例えば、本作では先住民と人間の身長差を使った演出などが、全く無いが、20年前なら先住民をぬいぐるみで作り、人間と演技させる中で身長の差を生かした演出を現場で考え出したであろう。  本作のヒットで、ハリウッド映画界において脚本軽視のCG大作路線が強化されるのが、非常に残念。
[映画館(字幕)] 3点(2010-01-19 22:49:41)(笑:1票) (良:7票)
29.  イーグル・アイ
敵の正体が判明してからは、その後の展開に興味が無くなる点はまだしも、テーマが全く見えてこないのが、決定的に物足りない。 コンピューター社会の恐怖や、機械への依存心への警鐘など、製作者側が訴えるテーマを感じたかった。その上で、コンピューターVS人間の構図ならば、「人間ならではの知恵で勝つ」という痛快な展開が娯楽作には絶対必要だと思う。 ドキドキハラハラの展開が2時間続けば、面白い映画になると考えるのは、それこそコンピュータ的発想ではないのだろうか?
[DVD(吹替)] 3点(2009-07-27 21:18:01)(良:1票)
30.  スターシップ・トゥルーパーズ3
全体的に「安い」印象がぬぐえない。特に序盤の要塞での攻防戦。TVドラマかと思うぐらいのセットのショボさにこちらの期待も砕け散る。漂着した惑星も、海岸線に砂漠とB級SF映画の定番ロケーション。 作りも「1」をあざとくしただけで、宗教を持ち出しても上滑りの感は否めない。 きっとバーホーベンは、この映画全体で「ハリウッドの続編乱発」姿勢への皮肉を描いたに違いない!…と思うことで無理矢理納得しました(笑)
[DVD(吹替)] 3点(2009-06-02 20:46:03)
31.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
コーエン兄弟の作品は、いつも「面白そうなんだけど、見るとつまらない。」「一風変わった感じだけど、面白い方向に働いてない」というのが自分の感想です。 本作は序盤・中盤はかなり緊張感を保っていたけれども、やはり残念な結果であった。タイトルに見られるテーマ性も読み取れない作りで、観客不在の姿勢を感じた。 あと気になったのは、発信機を外した後も、居所を問題なく突き止めている点。映画のルールとして説明は必要。
[DVD(吹替)] 3点(2009-05-27 21:26:15)
32.  大いなる陰謀 《ネタバレ》 
問題意識の無い人達に、いかに意識を持ってもらうか?…これは最も難しいことの一つでしょう。簡単に言うと、この映画はそれに失敗している。社会問題に興味をもつ人達には楽しめる作りではあっても、自己満足の域を出ていない印象だ。テーマ性を前面に打ち出し過ぎて、映画としての見所や心に残る演出が少ないと感じる。  「軍を指揮する政治家たちに問題がある」などといったテーマなら、『ランボー 怒りの脱出』の方がよっぽど心に残る気がする。教授との対話を終え、学生が精神的に脱皮を始める、といった演出も全く説得力が感じられず、むしろ失笑もの。  3分の2を会話シーンで見せつつも、ダレさせない俳優陣の演技に3点。
[DVD(吹替)] 3点(2009-04-21 20:15:58)
33.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 
この映画は「ミャンマーの内戦をテーマにしたアクション映画」ではなく、「ランボーの活躍できる舞台をミャンマーに設定した」だけのように思える。それは恐らく「ランボー3」のアフガンと同様なのだろう。内戦についての切り口はなく、代わりに残酷な殺戮シーンが繰り返される。内戦の悲惨な面は伝わってくるけれど、それについて考えさせられることは特に無い。  アクション映画としては、80年代によく作られたMIAものから全く進歩してないことに驚く。むしろ展開が薄くなっており、「もう終わりかよ!?」と拍子抜けする感じ。  また自分としては、「独善的で無知な人間のために、多くの人間が無駄な戦いで死ぬ」という話では盛り上がれない。せめて、使命感の強いプロの傭兵を助けるために戦う、などという展開が欲しかった。
[DVD(字幕)] 3点(2009-03-21 21:48:08)(良:1票)
34.  NEXT-ネクスト- 《ネタバレ》 
気になる点は、他のレビュワーの方に同意。序盤は面白かっただけに失速感が強い。核爆弾などと話を大きくする必要はなかったと思う。銃撃戦とかアクションシーンが無いと、SF作品の企画が通りにくいのかもしれないが。 問題の夢オチは2002年製作の某映画(こっちは独特で面白い)のノリと全く一緒だったので、目新しさすら感じなかった。ニコラスだとある程度許せるのが不思議な点(笑)
[DVD(吹替)] 3点(2009-03-07 23:04:58)
35.  ドラゴン・キングダム
「オズの魔法使い」的な王道のストーリーは良いのだが、肝心のアクションシーンに不満が残った。特にジャッキーVSジェットの戦いは長いだけでメリハリを感じない。お互いの見せ場がないまま終わってしまう。CG、ワイヤーに加え、アメリカンスタイルの細かなカット割りもマイナスしている。 カンフーの教訓がずらりと並べられるが、ではそれを主人公が少しでも身に付けたかと言うと、全くそんなことは無い。ただの味付けならいたずらに精神を説かないでほしいとも思う。 無難にまとめて、誰でも楽しめるような作品だが、自分的にはこの作品に熱い戦いは感じられなかった。
[DVD(吹替)] 3点(2009-02-06 22:54:00)
36.  レニー・ハーリン コベナント 幻魔降臨 《ネタバレ》 
そこそこ楽しめるが、欠点も多い。まず、超能力で出来ること、出来ないことが明示されないので、戦いの面白さが損なわれている。また、超能力バトルのビジュアルイメージも、新鮮なものはなく冗長。決着のつけ方も予想通りの上に安易すぎて、全く盛り上がらない。  序盤、登場人物が多く混乱するが、すぐに整理され王道の話になるのは良かった。主人公やヒロインも魅力的なキャスティングと言える。全体的には、TVシリーズの初回スペシャルといった印象を受けた。続きがあったら見るかもしれない。
[DVD(吹替)] 3点(2008-12-29 21:47:38)
37.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
 期待せずに観たら、予想をやや下回る面白さで、残念な印象でした。  最大の欠点は、「子供がいなくなった世界」を全く表現できていない点だと思います。セリフやニュースで語られるだけじゃなく、もっと「子供がいないこと」に悩み、苦しみ、寂しさや絶望を感じる人々の感情や生き方を見せなくては、観客には実感をわかせることはできないと思います。  また、人類が急に(2年程度で)すべて不妊化してしまう理由に全く触れられていないのも、面白さを削いでいる原因だと感じました。なぜなら、終盤に赤ん坊が生まれたということが、未来への希望につながるかどうかはっきりしないからです。  例えば、病原菌による症状ならば、妊娠した女性から耐性を持つ薬を作り出すことができる、というように「物語」のなかでは、原因と解決策は表裏一体であると思います。原因が明らかでないために、解決もおぼろげになっているのではないでしょうか。  上記二点が、本来この映画の見せ場であるべき 1.劇中で女性が妊娠しているのを明かすシーン 2.出産のシーン 3.皆が赤ん坊を目撃し、息を呑むシーン のカタルシスをすべて奪い去っているといえるでしょう。  「×××が○○○な未来だったら…」というシチュエーションSFとしては、アイデア倒れの作品といえるのではないでしょうか。  本来のテーマと外れたところですが、緊張感のあるシーンを長回しのカットで撮影しているのは効果的で、銃撃戦はへたなアクション映画よりも迫力がありました。
[DVD(字幕)] 3点(2007-07-25 17:11:02)(良:2票)
38.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
 観賞後、時間がたつにつれて、評価が徐々に下がる作品でした。設定や展開の強引な点が、よく考えるとかなり無茶苦茶で、まったく整合性がないことに気付くからです。 良く言えば、「映画」という、一方的にストーリーが流れていくスタイル(と、主役のデンゼル・ワシントンの持つ説得力)をうまく利用しているのであるが、逆に見れば、見せ場の要素だけで作った話の、細かい部分を誤魔化しているともとれると思います。  色々気になる点は多いですが、いくつか挙げると…1.前半で女性が殺されているが、過去に行ったデンゼルが接触した形跡がいくつもある。ストーリーの伏線であるのだが、デンゼルと接触したなら、生きているはずで、過去に戻っても、救えるのか無理なのか判らなくなる。 2.レーザーポインタの光が過去の相手に届くという事は、物理的に空間がつながっているという事になる。向こう側に相手が存在していなければ、光を当てても反応しない。ということは、犯人に対して狙撃もできるはずだし、メモも投げれば届くし、人間もモニターに向かって飛び込めば、向こうに行けるはず。そうじゃなければ、なぜレーザーの光だけが届くのか?まったく説明も無いし、重要な演出にしていることの神経を疑う。  3.衛星画像のデータを処理し、4日前の特定地域の3Dヴァーチャル空間を再現していたら、本物の過去つながってしまった。という設定だが、この現象と「過去を見ることができるゴーグル」とのテクノロジー的関連性は全く無い。なぜ過去が見られるゴーグルが作れるようになったのだろうか?もちろん、説明は無い。  正直、上記の点は観賞中には、そんなに気にならなかった(というより、ゴーグルが出てきた時点で考えないようにしました)ので、映画としての勢いはあったと思います。ブラッカイマー節全開といったところでしょうか。  しかし、私がもっとも違和感を感じたのは、主人公の行動が、「女性を助けるために過去に行き、そのついでにテロをくいとめる」ように見えてしまった事です。とても感情移入しづらい行動理由であったと思います。また、登場シーンでは、知的で行動力あふれるキャラクターだった主人公が、途中より行動力のみになってしまったのも、残念に感じました。 
[映画館(字幕)] 3点(2007-05-16 01:39:36)(良:3票)
39.  ザ・センチネル/陰謀の星条旗 《ネタバレ》 
 サスペンス映画ではあるが、TVシリーズ『24』人気への便乗作であることは、誰もが思っていると思います。 内容的には無茶な展開が目白押しで、いわゆる「ツッコミ所満載」なのも、皆が感じる所だと思います。  しかし、この映画のポイントは、送り出す製作者側も、受け手の観客もそれを合意の上で、なおかつ話題性が高いところではないでしょうか。  主演・キーファー・サザーランドと20世紀フォックスによる「正統派パロディ」は、大統領襲撃計画、味方組織内の裏切り者、豪華ゲスト俳優(ここではマイケル・ダグラスとキム・ベイシンガー)などと、『24』ファンならニヤリとする要素だらけです。完全に『24』ファンに向けて作られているので、それ以外の人には楽しむことは難しいとまで思えてしまいますし、実際その通りでしょう。  つまり、本作は言い換えれば、アイドル映画に似た作りなのではないでしょうか。『24』ファンがそれだけ多く、20世紀フォックスも余裕があるということだと思います。  個人的には『24』ファンとして観たので楽しめましたが、ファン以外の人には勧めることは出来ないでしょう。  また、80年代のTVシリーズ『俺がハマーだ!』の主人公、デビッド・ラッシュが大統領役で出演していたのも、TVドラマファンへのサービスとも取れるお遊びなのでは?と思いました。 
[DVD(吹替)] 3点(2007-02-24 23:06:51)
40.  忍 SHINOBI
山田風太郎ファンとしては、見る前から満足のいかない出来になることは予想していましたので、失望感はありませんでした。「忍法帖シリーズ」をいたずらに映像化しても、原作を越えることは、まず出来ないからです。 良かった点は、アクションシーンを盛り上げようと頑張っていた所で、作品の中の見せ場として成立していたと思います。CG多用で、最近のゲーム的な映像でしたが、メリハリがあり、楽しめました。 悪かった点は、構成と脚本だと思います。まず、見始めてから15分もの間、いわゆる「つかみ」となるアクションシーンがないこと。(ちなみに原作は、同じアクションシーンが1ページ目から描かれています)しかも、冒頭のオダギリジョーと仲間由紀江が出会うシーンは、お互いのキャラクターを見せる事も無く、ただ出会うだけというまるで工夫のないものでした。仲間由紀江を、「(一目ぼれするぐらい)美しい女性」に見せる演出すらなかった事に、拍子抜けすると共に、この映画に対する興味を早くもそがれてしまいました。そして、いつの間にか恋人同士になっている様子を見て、主人公二人に対する興味も急速に失われて行くのでした。 「主人公の男と女が出会えば、お互い愛し合う」「二人が引き離されれば、悲劇的なドラマになる」といった、製作者サイドのドラマに対する安直で甘い思い込みが、前面に押し出された脚本だったと言えるのではないでしょうか。 思いきって原作の一部分だけを使い、映画的に大胆に話をアレンジすべきだったと思います。少なくとも、オダギリジョーや仲間由紀江を生かしたキャラクターが生まれる余地があったのではないでしょうか。
[DVD(邦画)] 3点(2006-12-30 21:14:46)
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