21. スター・ウォーズ/帝国の逆襲<特別篇>
焼き直しで内容はオリジナルとさして変わらないが、あのオープニングと音楽を映画館で久しぶりに観れただけで感動した。 [映画館(字幕)] 8点(2007-09-16 00:05:32) |
22. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐<特別篇>
焼き直しで内容はオリジナルとさして変わらないが、あのオープニングと音楽を映画館で久しぶりに観れただけで感動した。 [映画館(字幕)] 8点(2007-09-16 00:04:30) |
23. キンスキー、我が最愛の敵
《ネタバレ》 ドイツが生んだ奇人監督ヴェルナー・ヘルツォークと、彼の作品に何度も出演した“映画史上に残る怪優”クラウス・キンスキーの愛憎渦巻く人間関係を、怪しげに描いたドキュメンタリー映画の傑作。 本作の中でヘルツォークはこう語る。 「私は変人ではない」と。 自身が作成したドキュメンタリーの中で、真面目な顔をしてこんな言い訳を淡々とされると、思わず噴出してしまう。 やはり、このドキュメンタリーは傑作中の傑作。 その他、いたるところでヘルツォークが「自分はマトモ」的な立ち位置でこちらに語りかけてくる。 しかし、ヘルツォークが自身のことをマトモと主張すればする程、逆に「本当かなぁ・・・」という気持ちにさせられる。 キンスキーが奇人であることは映像が雄弁に語るが、ヘルツォークもそれに負けず劣らず奇人であることは明らか。 これは彼ら二人も本ドキュメンタリーの中で認めていることだが、彼ら二人は“似た者同士”なのである。 それにしてもキンスキーは常にキレている。 少なくとも、ヘルツォークが撮ったこのドキュメンタリーの中では。 特に冒頭のキンスキーがキレながら大衆に向かって演説をするシーンが興味深い。 迫真の映像で、これを観るだけでも十分楽しめる。 ラスト・シーンは特別に印象的。 こんなに不思議に心温まる映像は観たことがない。 アマゾンの大自然の中に一羽の蝶がいる。 それがキンスキーの体にとまる。 しかし蝶は逃げない。 逃げるどころか、彼に吸い付いて離れないのだ。 彼がいかに常人離れしているかという隠喩がうまく込められた素晴らしいラストの映像だ。 アマゾンの蝶に愛されるキンスキーも凄いが、この映像を撮って最後に持ってきたヘルツォークも凄い。 ヘルツォークの自己中な語りに苦笑させられ、キンスキーの狂った言動に口をあんぐりさせられ、最後に蝶のシーンで心を温められるという、素晴らしいドキュメンタリー。 皆さんに是非オススメしたい。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-10 09:42:12)(良:1票) |
24. Helpless
この作品で、青山真治監督のファンになった。独特の、「邦画っぽい」画像と雰囲気が最高。あと、この作品中で浅野忠信演じる主人公が、喫茶店で毎回「ナポリタン」を注文するのだが、これを観て以来、妙に喫茶店でナポリタンが食べたくなってしまった。いつの日か、「喫茶店」でナポリタンを食べてやるぞーっ・・・ [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-04 09:27:57) |
25. レザボア・ドッグス
本作の見所はなんといっても、その多彩“男ばかり”の登場人物。 なんと、総勢8人! 彼らは、強盗集団を結成するのだが、それぞれをカラーネームで呼んでいる。 「ホワイト」とか「ブルー」とか。 そんな魅力あふれる8人を、画像を交えて簡単ながらレビューしていきたい。 まずは、ハーヴェイ・カイテルが演じたホワイト。 ハーヴェイ・カイテルの出演作品は相当数観たが、その中で、本作における彼はそれほどハマり役という感じはしなかったが、それでも重要な役どころを演じており、最後の最後まで活躍する。 次にティム・ロスが演じたオレンジ。 この人もカイテルと同じく、最後の最後まで重要な役割を演じた。 しかし、どうもクサすぎるキライが・・・ まあ、役回り的には妥当なのかもしれないけども。 そしてマイケル・マドセンが演じたブロンド、これが一番カッコ良かった! このマイケル・マドセンという俳優、『キル・ビルVol.2』でも印象的な役を演じていて素晴らしかったけど、本作でもそれに優るとも劣らない魅力を発揮していた。 口元に笑みを浮かべながら、ウイスキー・グラスを傾けてドスの効いた声で語るところなんぞ、キマり過ぎ。カッコよすぎ。 アメリカ人らしい魅力を持った俳優で、本作で一気にファンになったね。 そして、ボスの息子であるエディーを演じたクリストファー・ペン。 残念ながら、去年亡くなられたとのこと。 本作では、マイケル・マドセンの次にカッコ良かった。 ボスの前でマドセンとふざけた取っ組みあいをするんだけど、大柄二人がジャレ合うこのシーンは迫力もあり、それでいて和み感のあるいいシーンだった。 こんな俳優が早くに亡くなってしまったのは、まことに残念である。 そして最初から最後まで“異端児”を演じ続けたピンク役のスティーヴ・ブシェミ。 決してカッコのいい役ではなかったけど、屈強な男達の間に入って、なかなかの個性を発揮していた。 残りの3人は簡単に。 ローレンス・ティアニーが演じたボス(ジョー)。 言ってみれば、『西部警察』の石原裕次郎みたいな感じの存在。 エディ・バンカーが演じたブルー。 ほとんど出番ナシ。 監督のクエンティン・タランティーノも出演しており、演じた役がブラウン。 前半であっさり殺される。 しかも不自然な笑顔がどうも・・・ [DVD(字幕)] 8点(2007-09-03 16:00:01)(良:1票) |
26. シックスティナイン
いやぁ~、やっと観れた!! 最寄りのツタヤでもなく、いつも行っている隣町のツタヤでもなく、更に遠いツタヤまで借りにいった作品。 監督は、『地球で最後のふたり』『わすれな歌』のペンエーグ・ラッタナルアーン。 タイの監督だ。 『地球で最後のふたり』好きな私としては、観ないわけにはいかない。 日頃、サスペンス系はあまり観ないが、そんな私でもしっかり楽しめた。 舞台になるアパートの雰囲気が好きだ。 いかにもタイしている。 それと、主人公の女性が素敵! スレンダーでファッショナブルだ。 細かく言えば不満な部分も多少はあるが、全体的にみて十分に楽しめた作品であった。 やっぱり、この監督は素晴らしい。 ますます、ペンエーグ・ラッタナルアーン監督のファンになった。 サスペンス好きの方、タイ・バンコクの独特な雰囲気が好きな方、スレンダーな女性が好きな方へ、是非オススメしたい一本だ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-30 23:59:01) |
27. シクロ
トラン・アン・ユン監督の作品は、『青いパパイヤの香り』『夏至』そして本作『シクロ』と、3つとも全て観ましたが、その映像美は素晴らしいの一言です。 特にその映像の持つ独特のみずみずしさは、唯一無二のものがあります。 監督はフランス・パリ在住のベトナム人というお人ですが、フランス的なセンスとアジアの美しさとが見事に融合した高いレベルの作品を撮る監督さんです。 特に本作『シクロ』と『夏至』は素晴らしい出来ですね。 監督の奥さんが3作とも出演しているんですが、いくつになっても美しい女優さんです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-29 01:26:17) |
28. ラヂオの時間
《ネタバレ》 最初から最後までトップスピードで爆進、ずっとうるさくて疲れる映画だったが、三谷幸喜の脚本家としての類い稀な才能は堪能できた。 [インターネット(邦画)] 7点(2023-07-08 00:33:00) |
29. トゥルー・ロマンス
《ネタバレ》 最初から最後まで飽きさせない展開は、さすがアメリカ映画。 強引なハッピーエンドも意表を突いていて面白い。 女性が殴る蹴るされるシーンは少しきつかった。 [DVD(字幕)] 7点(2023-01-15 16:20:39) |
30. 沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇
《ネタバレ》 作品名に惨劇とあるから、見てる最中はずっとハラハラドキドキ。 ちょっとした会話に不穏さを感じたりしながら、最後まで楽しめた。 ラストシーン、音声が録音されていたという事がエンドロール時に判明する。 この落とし方もうまい! [DVD(字幕)] 7点(2023-01-08 00:25:02) |
31. フェイク
《ネタバレ》 マフィアへの潜入捜査をしていくうちに、マフィアの兄貴との友情が芽生え、捜査官とバレた後もその兄貴から恨まれないくらい可愛がられた。 なかなか味わいのあるヒューマンドラマ。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-12-16 17:00:12) |
32. あの子を探して
《ネタバレ》 主演の女の子の執念に敬服しました。 テレビ局長が眼鏡をかけていると聞いて、テレビ局の門から出てくる全ての眼鏡の男に声をかけます。 丸一日、それをやります。 夜には疲れ果てて、路上で寝てしまいます。 でも、翌日もテレビ局の門の前に居ました。 この執念が実り、局長の目にとまり、ハッピーエンドとなる訳です。 この当時の中国の惨状を映画を通して知ることが出来ました。 それだけでも、大変、興味深かったです。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-07-10 20:05:14) |
33. ヴァージン・スーサイズ
《ネタバレ》 姉妹たちが綺麗なことや映像が美しいこと、神秘的な雰囲気が漂っているところ等、とても不思議でいて魅力のある作品。 美しい映画でありながら、随所にショッキングなシーンが入ってきたりと、他の映画にはない独特の雰囲気が好き。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-18 07:29:32) |
34. 三たびの海峡
《ネタバレ》 三國連太郎自身が推す作品であり、三國が後世に伝えたかった事実が詰まった作品。 事実を確定するのは困難だが、この作品を作り上げた神山監督、そして身体を張って演じた三國は確かな仕事をしたと感じる。 この作品が一人でも多くの人に影響を与える事を祈ると共に、偉大な俳優である三國連太郎に敬意を表したい。 三國連太郎は実に偉大な人間であり、俳優であった。 この作品を見て、ほんとそう感じた。 しみじみと心に残る作品である。 最後に、この作品の初レビューが私であり、他にレビューされていない事が残念で仕方ありません。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-09-29 23:42:15) |
35. リバティ・ハイツ
不思議な魅力を感じたアメリカ映画。 人種間の軋轢といった、お堅いテーマが主軸にあるものの、実にヒューマンで、心温まる物語だ。 家族の絆の描き方が秀逸。 青春の1ページ、特にキスシーンが素晴らしい。 しかもそういった美しいシーンだけでなく、随所に汚い大人の世界も描いている。 酔いつぶれた女とのモーテル内での顛末も面白い。 あんなことがあったら、百年の恋も冷めるね。 それを的確に描いたシーンで、素晴らしい描写。 アメリカ映画の底力を知った作品だった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2016-10-20 01:42:40) |
36. ジャンクフード
《ネタバレ》 山本政志監督の、アウトローに対する愛情に溢れた作品。 いわゆる世間のはみ出し者ばかりが出てきて、それでいて躍動している。 色んな事情を抱えた登場人物たちが、終盤で偶然、一堂に会し、無邪気にゲームに興じる場面は、まさに秀逸。 東京ならではの、「知らない者同士の一晩だけの交わり」を、分かりやすく表現したシーンで、とても印象深かった。 東京のアングラな世界でうごめく人々。 そんな人たちの日常。 どこまでリアルなのかまでは分からないが、アウトローの生き様を描いた内容は、とっても面白い。 山本政志監督が描くと、特に面白い。 ますます、この監督が好きになった! [DVD(邦画)] 7点(2016-07-15 00:54:25) |
37. ファーゴ
《ネタバレ》 コーエン兄弟にハマり始め、評価の高い本作をワクワクしながら鑑賞開始。 期待が大き過ぎたせいもあるが、やや不満。 でもそれは決して駄作とかいうレベルではなく、コーエン兄弟の代表作として観たからこその不満であって、十分に楽しめる作品である。 ピーター・ストーメア演じるグリムスラッドが、個人的にかなりヒット。 とにかくかっこいい! 髪の毛の色、髪型、目つき、体格、全てが魅力的だ。 コーエン作品には、映画の主題とは別の部分で、こういった魅力溢れる変人キャラが登場するから、病みつきになってしまう! 『ノーカントリー』のハビエル・バルデムにしても然りだ。 ややアウトローな内容ながら、正義感抜群の警察官が小気味良く事件を解決してしまう辺りに違和感。 もっとアウトローで、不幸な結末でもいいじゃないか! それこそ、グリムスラッドの独り勝ちで幕を下ろす、、みたいな。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-18 04:07:04) |
38. ミラーズ・クロッシング
《ネタバレ》 最初から最後まで飽きさせない展開は、さすがコーエン兄弟なんだけど、手放しには褒められない。 なぜかっていうと、あまりに都合が良すぎる部分が多いから。 面白いスリリングなストーリーを仕立てていくには、この都合の良さが不可欠なのは分かるが、トムは何度命拾いをしただろうか。 あまりにリスクが高すぎる駆け引きばかりで、トムが生き残ったのが不自然。 現実なら確実にどこかで死んでいる。 映画として割り切って楽しめばアリかも。 でもやっぱり、最後まで生き残ったのには無理があるかな。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-11 03:54:56) |
39. ブラッド・シンプル ザ・スリラー
適度な尺と相まって、最後まで一気に楽しめる。 無難な良作。 出てくる俳優陣が、見た目的には全く垢抜けず、個性ばかりが際立つ。 キャスティングにこだわりが感じられる。 夢オチは少し古臭いか。 古臭い部分が散見される。 だが、シンプルなスリラー映画としての魅力は、十分に備わった映画。 映画を観ているという、愉しみを与えてくれる映画。 [DVD(字幕)] 7点(2014-12-29 03:48:19) |
40. 龍城恋歌
中国映画らしい重厚感に満ちた内容。 室内の雰囲気も良く出ているし、自然の雄大さも感じられる。 この作品の狙うところは、そのメッセージ性。 「殺し合いや敵討ちからは何も生まれない」と主張する一方で、「大切な人間を殺されたら、やり返すのが人間の本能だ」というメッセージも感じ取れる。 おそらく他人事ならば「殺し合いには意味がない」で済まされるだろうけど、実際に大事な人間を殺されたら、そうも言ってられないのではないか? 他人に「意味がない」とか言われても、私なら殺り返すと思う。 そこに「意味」など介在しない。 ただ怨念あるのみ。 だが、その敵にも家族がいて、その家族は何ら無害だとしたら、どうなるだろうか。 それでも殺るか? この辺のテーマと迷いが、巧く問題提起されている。 だけど、やっぱり私が当事者ならば、殺り返すだろうなぁ・・・ そう考えると、人から恨みをかう様なことはすべきではない。 だけど、過去に犯した罪は、消し様がない。 たとえそれが、若かりし頃の出来心だったとしても・・・ [DVD(字幕)] 7点(2013-08-27 16:51:04) |