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フィンセントさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 202
性別 女性
自己紹介 閲覧&良票を入れて頂いた皆様ありがとうございます(*^-^*)
良票を頂けると励みになります!作品に対する意外なヨミと、読んでいて楽しいレビューを心がけています。楽しんでいただければ幸いです☆

ジャンルを問わず鑑賞していますが、ホラーを観るときは手で目を覆って指の隙間から観ますw

★好きな俳優★
M.ファスベンダー、E.マクレガー、J.ロウ、D.クレイグ、O.ブルーム、ジョナサン・リース=マイヤーズ・・・・・はい、そうです。イギリス俳優好きですw
さらには、ドナルド・サザーランド、S.ブシェミ、M.フリーマン、フランコ・ネロ、B.ウィリス、H.ジャックマン、C.イーストウッド、女性では、ユマ・サーマン、M.ジョヴォビッチ、C.セロン、A.セイフライド・・・などが好きです。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  チェンジング・レーン 《ネタバレ》 
「ファイル返さないなら口座凍結すっぞ!」  「口座凍結をするならファイル返さねっぞ!」   このやり合いで2時間引っ張るわけですが、そもそも接触事故起こした時点で、サミュエルはもう裁判に間に合ってないんじゃないですか。  すぐ裁判所に電話して事情話して、警察呼んで事故証明書類出してもらって…ってすれば、もっとすべて穏便に終わってた(映画も10分で終わってた笑)と思う時点でもうアウトかと。  なぜいちいちそう遠回りをするんだろうと思うようなもどかしさ。
[DVD(字幕)] 3点(2020-06-02 15:05:20)
22.  バニラ・スカイ 《ネタバレ》 
えっ…これってバッドエンド?  トム・クルーズは、「夢から覚めて現実を生きるのだ」って言ってビルから飛び降りましたが、その後真っ暗の画面で  「open your eyes…」って女性の声がしましたよね。  あれってペネロペの声ですけど、もう彼女は150年前の人で既に死んでるわけで、トムに声をかけられるわけがない。   冒頭でキャメロン・ディアスが「open your eyes…」って自分の声を録音したのをトムの部屋で自動再生させていたのと被らせていて面白いなと思いますが、キャメロン・ディアスが言っていたのは純粋に朝起こさせるためのものだったのに対して、ラストシーンでペネロペが囁いていたのは、結局トムは現実世界で生きることは不可能で契約通り永遠に冷凍保存状態のまま夢を見せられ続けることになっていて、”夢からさめる”選択をしたトムを、夢からさめたという形で結局夢の世界に沈める(そして、目覚めるにあたって、愛しいペネロペの声で起こす)っていうことなんだと思います。   おそらく、あの夢の継ぎ目の場面に戻されて、それ以降の悪夢は消去。今度こそ修理済みのシステムで、ペネロペと幸せになる夢を見るのではないかと。   どんな災害でもこのシステムは壊れないということなので、永遠に目覚めることができず夢だけ見せられ続けるなんて、ちょっと想像するだけでオソロシイ。  現実逃避のツケは大きいという教訓と、チャーミングすぎるペネロペがズルい作品。
[DVD(字幕)] 6点(2020-05-31 17:29:27)
23.  トライアングル(2009) 《ネタバレ》 
このアイオロス号の船上には  ●殺人鬼においかけらて焦るジェス ●事態を変えようとするジェス ●殺人鬼になるジェス  が、同時にいつも三組いて、時間差で動いてる。  つまり「トライアングル」っていうタイトルは  Tri (”三つの”という意味を持つ接頭辞。たとえばTrinityは”三”位一体、スターウォーズTrilogyは”三”部作、フランス国旗はTricolore(トリコロール)は”三”色・・・といった例と同じ)    Angle(角度、視点)  という意味。つまり、船上の3つのジェス視点から描いた物語ということである。  「オブリビオン」という映画では、3人の男女の三角関係と、空中に浮かぶ三角錐の形をした宇宙人基地が特徴的だったけれど、”3”ていう数字は、実に意味深で象徴的かつ哲学的だ。    さてそもそも、ジェスの無限ループの最初のはじまりは、あの車の事故。  なぜなら、ジェスがアイオロス号に乗った後、仲間の時計は11持なのに、彼女の時計は8時。朝ヨットで出発して数時間たったので仲間の時計は11時をさしているが、ジェスは車で事故ったあの瞬間の8持ころで時間が止められてしまってるから。  シンママのジェス。自閉症の息子を愛してはいるがパーっと息抜きがしたくて、友達以上恋人未満の男に誘われたヨット遊びをしたいと思った。 自分の都合に合わせてくれない嫌がる息子にイラだち、叱り、むりやり叩いて着替えさせ、車で港に向かった。  そこで事故を起こしてしまう。息子は即死。でもジェスは命に別状はなかった。 でも、自分本位の身勝手な行動の果てに息子を死なせてしまった罪を犯し、共に死ぬべきものとしてジェスの元にお迎えに現れた死神。(タクシー運転手)  死神運転手が現れた瞬間、それまで浜辺の明るい日差しに照らされていた画面が、ガラっと暗くよどむ。 いかにも”死神降臨”という映像に「オオオッ」となる。  「後で戻ってきます(ケジメつけて死にます)」と約束をしながらも、死んだ息子も放置でクルージングに行ってしまうジェス。 その誤った選択が、そう、無限ループの始まりだったのですね。  ジェスがこの無限ループから逃れる唯一の道は、死神運転手に「あの世にいくことを選びます。身勝手なことをしてごめんなさい」と、ゆるしを乞い、死を受け入れること。  そうやって自らの人生を終わらせることは、一見バッドエンドだ。 しかし彼女が心から反省し、戒心して一緒に天国にいけることができれば、天国で幸せな母子としてやっていけるかもという明るい希望を残してくれる。 彼女が船から脱出し「息子のところに帰りたい」と必死にもがく場面も描かれているのだから。  だからその事にいつかジェスが気づいて、そうなるまでは・・・ループは続くんだよ・・・フフフ・・・みたいな、そんなエンドなんですねこの映画。  浜辺にあった観光客向けの  「Good Bye Please Return(さようなら、またのお越しを!)」という看板。  これはジェス向けの  「いってらっしゃい、でもちゃんとヨットには乗れませんって仲間に伝えて死神のところへ戻ってくるんだよ」という良心の声にも 「いってらっしゃい、何度繰り返しても反省せずヨット遊びに行っちゃって、無限ループに再び戻ってきてね、フフフ・・・」という悪魔のささやきにもとれる こにくいダブル・ミーニング。  彼女は、どちらの声に耳を傾けるのだろうか? 次回のループでは、息子と共に昇天&成仏するハッピーエンドになることを願いましょう。  追伸:この映画ホント見るたびに面白くって、何度も何度も見てしまいます。うっかり自分が鑑賞の無限ループにはまっていることに気づく(笑)
[DVD(字幕)] 10点(2019-05-15 09:35:29)(良:1票)
24.  ラブリーボーン 《ネタバレ》 
度肝を抜かれた。  ”レイが霊とキス”というダジャレに、ではない。   ”誰かが死んだ後、残された関係者が、いかに心の整理をし、前を向いて歩き出すか”  を描いた作品はゴマンとある。  しかし  ”死んだ人が、いかに心の整理をし、前を向いて成仏するか”  を描いた作品は始めてだ。  この誰も発想しなかった物語は「私はスージーサーモン。14歳で殺された」と、毅然かつ冷静な声で自己紹介し、心の変化を語る女の子の、10年あまりをかけた<成長物語>なのである。(見た目は殺された後ぜんぜん成長してないケド)  また、ワキのキャラも過不足なく完璧な構成だ。  いつまでも犯人探しをやめぬ父と、犯人探しより心を切り替え前を向きたい母。 あまりにも分かりやすいシンメがシンプルで心地よい。  娘の死に対し真逆な二人の間に、家事はヘタだが憎めぬ 緩衝材的な存在のオバアチャンは、やもすれば重くなりがちな劇中に投入された”オアシス”的な存在。 彼女がいたからこそ、母の家出後も子供らはまともに成長できたし、彼女がいたからこそ、母が10年ぶり位に帰宅した際、妹が殺人の証拠のアルバムを、デリケートな状態の父母でなくオバアチャン経由で警察に渡せた事も忘れてはならない。  さらにレイは、スージーが天国に行って成仏する為の”最終条件”にして”絶対条件”の存在という、常識で頭がこり固まった者には思いつかないヒネリの効いたオチをつける為に置かれた事は間違いない。  ルースも、スージーとレイを結ぶ重要な存在だ。 スージーが殺された直後に彼女(霊のほう)を見かけ、彼女の死をレイに伝える役割。そして、まさかのイタコとしてスージーに体を貸し、レイと最初で最後の再会を果たしてもらうという役割。 どちらもスージーのために重要なロールである。  しかもルースはただの”人助け人”ではなく、レイに恋心を抱いている。つまりスージーからの略奪愛という側面も持っている。  実際の現実社会でも、本来ずっと付き合うはずのパートナーが、死んで付き合えなくなってしまった場合、第二の選択肢として”その相手に一番縁のある人”と、心を死んだ人に残したまま付きあう事は少なくない。 太平洋戦争でも、戦死した夫のかわりに夫の弟や、夫の戦友と再婚する女性も多かった。  そういう意味で、レイはスージーに心を残しつつ、スージーのことも理解してくれているルースと付き合う事にしたと解釈して正解だろう。  霊スージーは、ルースが彼に近づいているのを「彼の隣にいるのは私だったはずなのに・・・チッ」ってあのガゼボの中から、何も手を出せずに見ていた。 そんな彼女が、最後の最後にルースの体を借りて、レイと再会しキスをしたという名場面は、彼女にとっては  「ルース、あなたは彼を奪ったんだもの、これくらい許してね。霊感強くてちょうどよかった笑」  といったところだろう。(いかにも中学生)  そして「レイ、キスして」と屈託のない笑顔をまっすぐ向けるスージーの、その無邪気で無垢な14歳のままの表情に、私はあふれて涙が止まらなかった。   スージーは死ぬ前、オバアチャンとのガールズトークで「キスの味ってどんなん?ね、どんなん?」と、目を輝かせて話していた。 思春期女子の”大好きな男子との初チュー”へのピュアな夢は、我々のように  「キス?別に。オレはキスよりHのほうがキモチイイし」とか 「舌からませてピチャピチャ音立てらたらもうダメ~」とか  完全にスレちゃって、キスごときにもはや価値を見出せなかったり、キスを精神的だけでなく肉体的な快楽の側面でもとらえる感覚を覚えてしまった 汚れた大人達には、到底分かりえまい。 しかしこの映画を堪能する為には、可能な限り14歳の女の子になったつもりで彼女の気持ちに入りこむ事がカギだ。  いずれにせよ思春期で殺された彼女が  <大好きな男子とのキス>  を、成仏するための最終絶対条件としてチョイスした事は誠に説得力があるのである。  異性の事で頭が一杯な思春期女子に、社会の正義もへったくれもない。キスあるのみ。である。  かくして、初チューをミッションコンプリートしたスージーは心の決着をつけ天国へと旅立つ。 なんともすがすがしく、あまりにもよく出来た、殺された幽霊視点のユニークなストーリーであった。  犯人も、大勢女が殺されてるのに全然捕まえられないボンクラな警察ども(お前らちゃんと仕事しろや)に逮捕されパトカーで移送される場面を見せられるより、ガケから転がり落ちて、左手がヘンな方向に折れた死体を見届けさせてもらった方が、見てるこっちはスッキリできて良かったね笑
[CS・衛星(字幕)] 10点(2019-03-04 13:34:02)(良:1票)
25.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
出産シーンの長回しはほんとキモイ。  私は女で出産経験があるので、ああいう場面を「生命の尊さ」とか「命の神秘」みたいにアンチョクに利用されて強引に押し付けられてるみたいで、ほんとイヤ。  出産時に、女がマタ開かなくちゃいけないときの羞恥心とか、そういうの、セオにいくら信頼寄せてようが、ぜんぜん気にしないとか、いやまじでリアル感ゼロ。見てらんない。  セオが「おりゃ、まかせろ」みたいに、両手でキーのひざをもって、クイッと左右におっぴろげさせるとか、まじ吐きそうになった。  女の出産をなめんなよ、的な。  そもそも論として、本当の出産ってのは、いざシキュウコウが開くまでが長いわけで、それまでの間に、陣痛もだんだん規則的になってきて、10分に1度だったのが5分に一度、3分に一度・・・ってなって、それにつれて痛みもどんどん激しくなって、おなかじゃなくって腰が痛くて悶絶状態になるわけ。 そういうのはぜんぜんリアルに描かないで、出産場面だけ長回しとか笑わせる。  おなかに両手あててマユにシワよせて「あぅ!あぅ!」って叫んでるのが陣痛・出産だと思ったら大間違いだキュアロン。  キュアロンって、2019年のアカデミー賞で「ROMA」が3部門も受賞したけど、あっちも長回しっぽいカメラワークばっかで、ほんとキュアロンって、長回しすりゃなんでもイケちゃうとか勘違いはなはだしい。  でも「ROMA」でまた評価されちゃったから、調子乗って次回作もどうせまた長回しまくるんだろうな。  個人的にもう0点の域なのだが、マイケルケインが演じたハッパ好きなじいちゃんと、犬つれた赤いダウンジャケットの怪しいおばちゃん、ふたりのキャラが立ってたので、2人にそれぞれ2点贈呈で4点。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-02-28 17:53:25)(笑:1票)
26.  あるスキャンダルの覚え書き 《ネタバレ》 
ジュディおばあちゃんには「一生のレズ相手が欲しいのは分かるけど、ソッチの人じゃないひとをコッチにさせようとが強引なことはやめましょうよ」と世間は言うのだろうけど、彼女にとってはソレはムリだというのも理解できる。 ソッチの人がたまってるバーとかでナンパすれば簡単に見つけやすいはずなのに、「そういうのはいやだ純粋な出会いで結ばれたい」というこだわりがあるのだと思う。  ケイトには「だんながもう年取ってアッチがごぶさただからって、未成年の生徒に手出すのはやめましょうよ」と世間は言うのだろうけれど、彼女にもソレはムリだというのも理解できる。 彼女の美貌をもってすれば成人男性とのエッチもむずかしくはないはずなのに(実際、学校の同僚男性は彼女に惹かれていて後は彼女次第だったはず)「そういうのはいやだ、本当に自分が好きだと思った相手としたい」というこだわりがあるのだと思う。  二人の悪い面を指摘するのは簡単だし、やれ狂気だの怖いだのとこの作品を評価するのも簡単だろう。  しかし人間というのは、自分の感情(特に性愛の方面の)を抑えることはまことに難しい生き物。 だからこそ、タブーな性愛をテーマにした映画はゴマンと作られ続けているわけだが、この映画で特筆すべきところは、そういうタブーな性愛のエピソードを主人公1人だけのお話しとして描くよくある”1点モノ”ではなく、2人の主人公がそれぞれが違う相手(どちらもタブー)への性愛を抑えられず、突っ走っていくサマが、自然と絡み合い進行していく”2点セット”になっているとこだと思う。  二人の安定した演技力も助けとなり、この2点セットの形をなすことで、よくある”レズ作品”や”教師&生徒のR指定作品”と一線を画した、独特な<タブーな性愛映画>になることに成功したと言える。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-01-21 12:14:54)
27.  きみに読む物語 《ネタバレ》 
ええいっ、なまぬるい!なまぬるいにもホドがある!  恋愛映画では、思い合う二人は運命によって引き離されなくては、味わい深くないのだぞ!  十歩譲って、もし結ばれるとしても、いったん引き裂かれたうえで、老後に結ばれる形ならまだ許せる。(そういう映画をいくつか知ってるがネタバレになるのであえて伏せておく)  あるいはどうしても、二人を結ばせたいなら、コメディ要素を入れれば許せる(ようは軽いノリならご都合主義で調子のいい結末でもOK)   だがなんだこの映画!  私はてっきり、アリーとノアはお互いを激しく愛しながらも、不本意ながらセカンドベストな現段階のパートナーとそれぞれ一緒になったのかと思っていましたよ。  そして、夫も死んで老人になったアリーが施設に入り、一方ノアは、そこまで身寄りがないわけじゃないのに、彼女が施設にいることを知って、たとえ痴呆にかかっていても彼女のそばにいたいたという理由だけであの施設に入所して、”朗読係”のふりをして、これまで彼女といっしょに過ごせなかった人生を取り戻すべく、彼女のそばに寄り添っているのかと思いましたよ、ええ。  あの施設に入れば、もはや今となっては誰にも干渉されることなく、若い頃みたいに二人きりになれると、たとえ痴呆でもいいからと、そんな切ない理由で、ノアは入所していたのだと思いましたよ。それなら全然感動的ですよ。  でも結局これ、二人は結婚できちゃったってことですよね?え?なにその安定しちゃって全く色気のないトーリー。 アリーは婚約者の気持ちをボロボロにさせ、父母をガッカリさせ、ノアは彼の気持ちに寄り添ってくれていた未亡人をサクっと捨てて、二人そろってジコチュウ全開で一緒になったっことですよね!?!?!?  なにそれ全然感動的じゃないんですけど!!!  自分達の好き放題やってきて、まわりを泣かせてワガママ貫いて、真実の愛だなんだとわめきちらして。 そして最後の最後で「いっしょに死にたい!」だと?アリーがそう言えばノアはノアで「私達なら奇跡を起こせる!」だと!?  ほんとこのふたり、中2病ですか?なにさまですか?さっさと死んでこい。(死んだけど)
[CS・衛星(字幕)] 1点(2019-01-16 22:55:17)(良:1票)
28.  テイキング・ライブス 《ネタバレ》 
終盤のアンジーとイーサンの対決場面での、静かな対話から次第に緊迫感を増加させ、ハサミの奪い合いからのイーサンを刺したあとに妊婦ハリボテを見せつけるというシークエンス。  脚本書いた人は「うん、なかなかいいデキ!」と思っていたのかもしれない。  だが私は、イーサンがお茶を入れてる背後から妊婦ハリボテで頭をバチコーンッ!して倒しちゃえば1分で話しは済むのにと思った。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-12-12 14:33:10)
29.  セルラー 《ネタバレ》 
キムベイシンガー母さんは、先生で頭もいいし度胸もあるって設定により、ぶっ壊れた電話でも電話かけちゃうし、襲い掛かってきた強靭な悪徳警察をも何かの破片で1分で80リットルの失血を呼ぶ急所を一箇所突いて倒しちゃうし、運転席の犯人を背後の席から手錠でクビしめちゃうし、けっこうやらかしてくれます。  それはそうとムーニー巡査部長。彼は「ミザリー」で好きになった俳優ですけど、「ミザリー」でも保安官みたいな役で、孤軍奮闘してる主人公に”何かを察して助けてやろうとする”キャラがとっても似合いますね。   でも一番ツボったのは、最後のエンドロール場面。監督やキャストの名前が、劇中で出演者が手に持っている携帯電話の画面の中に表示されていく演出です。 特に、ジェイソンステイサムが携帯電話をさっと見るとその電話の画面に「ジェイソンステイサム」って書いてあったのにはクスって笑えましたw
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-12-10 16:36:20)
30.  ブタがいた教室 《ネタバレ》 
レニーゼルヴィガーとユアンマクレガーが出ている「ミスポター」でのワンシーン。レニー扮するポターが、田園地帯を散策中、牛の世話をしていた農夫にたずねる。「この牛は、なんて言う名前なの?」それに対して彼は答える「家畜に名前はつけません。殺すときかわいそうになるのでね」・・・・・・つまり、これが「ブタのいた教室」が0点である理由の全てなのである。  この教師は、子供達にブタにPちゃんという名前をつけさせてしまった時点で  ”生き物を食べるために育てる=家畜”    ”生き物をかわいがるために育てる=ペット”  の違いが分かっていない愚かな教師だ。 育ててから子供達で食べるかどうか決めさせるのであるなら、スタート時点で名前をつけず、「家畜」「ペット」の境界をニュートラルにする必要がある。しかし、すでに名前をつけて「ペット」に分類させたブタを、最終的に食べるかどうか決めさせるなんていう行為は「育てたブタを食べるかどうか?」ではなく「かわいがったペットを食べるかどうか?」と子供たちに迫る愚行なのである。  いわば「戦地で食べモノがなくなったら、死にかけの戦友を食べるかどうか?」という議論をするようなものだ。われわれとて、ペットとして飼っていた動物は食べたくもないはず。  そんな意味不明で議論のテーマにもならないことを、おおまじめな顔で議論し、見当外れの意見がとびかう教室。空いた口がふさがらないのである。  食物連鎖のピラミッドは自然の摂理。それにしがたい、生きるために上の階層が下の階層の生物の命を奪うことには罪はない。 罪があるのは、生きるため以外、すなわち装飾のために毛皮とるために殺すとか、ハンティングのような娯楽のため殺すことだ。教師が教えるべきことは、そのことであって、「生きるために動物を殺すことはアリかナシか?」ではない。人間はほかの生き物と違い「感情論」を持つ生き物であるがゆえに、生き物を殺す葛藤が生まれる。でも大事なのは、食物連鎖という自然の摂理に従い下層の生き物の命をいただき、その食べ物に感謝すること、そして、食べモノを粗末にしないことであることを伝えることが教師の役目だ。  それを伝えたうえで、毛皮はぎの現場の映像資料を見せ、食物としてでなく装飾目的で動物達が糞尿と病気が蔓延する劣悪な環境で大量に育てられ生きたままこん棒で殴ったり感電して失神させられ生きたまま泣き声をあげようが容赦なく皮をはがされ、まだムシの息で生きたままの皮をはがれた動物達の山が食べられることなく積み上げられ廃棄されている場面をしっかりと目に焼きつかせることも教師の役目だ。  子供達の母親世代には、毛皮の現状も知らずダウンジャケットのフードのフチにリアルファーがくっついているのを何の意識もなく購入して「きれいでしょ」くらいの気持ちで着用している。そうした親が子供に毛皮の罪を教えることは期待できないのなら、学校で教えるしかないだろう。  名前をつけてペットとして飼育したブタを食べるかどうかなんていう意味のない議論をするより、学校のウサギ小屋にいるウサギを教室に運び込んで「みなさんの着ている上着を飾るために、このウサギを生きたまま殴って気絶させて皮をはいで、みんなの上着に縫い付けるかどうか議論しましょう」と、毛皮の真実を教えるほうがよっぽど、命の重みを学ばせることができたのではないか?    最後にひとつ。  ディズニーピクサーの「モンスターズインク」で、外来の汚染生物であり危険な存在と認識されている”人間”の女の子。マイクはその子をどうやってモンスターの世界から追い出すか、それまでの間彼女をどう隠すか、を必死で考えているのに、マイクの親友サリーはその子に<ブー>という名前を付けてしまう。それを知ったマイクは叫ぶ  「名前なんてつけたら、愛着わいちゃうでしょ!」  そう。だから私は言いたい。   「ブタにPちゃんなんて名前つけたら、愛着わいちゃうでしょ!」
[地上波(邦画)] 0点(2018-10-04 17:38:55)(良:3票)
31.  ハウルの動く城 《ネタバレ》 
「内容が理解不能」という趣旨の批判も多い作品だが、宮崎はそもそも内容など重視していない人であることを忘れてはならない。 以前NHKスペシャル「終わらない人~宮崎駿」の中で彼は  「ストーリーなんてどうでもいい。場面を見て『あ~すばらしい』って。それがいい映画だから。自分が好きだった映画はみんなそうだったから」と発言していたが、「ハウルの動く城」はまさにその通りである。  ”印象的なシーン”を数珠つなぎにした作品、それが「ハウルの動く城」。 それはまるで、ガンコおやじがいとなむ、メニューや価格が決まっていない独善的な料理屋のようなものだ。 その店の方向性やガンコおやじとソリが合わない客がいたとしても、その店の価値、存在意義そのものに何の変わりはない。  しかしあえて言おう。私はストーリー的にもこの映画が大好きである。 メッセージ性もある。それは  「自己肯定観って大事」ということ。  否定的な人達の意見として多いのが ”なぜソフィーは老婆になったり若返ったりするのか?”だが  彼女はそもそも<老婆になる呪い>にかけられたのではなく<自己否定している時に老婆になる呪い>をかけられたということを理解しなくては。  ケバい母親や、モテモテの姉が登場する意味が分からないという批判もあるが、彼女達は 「ハデな服装なんて私には合わない」「私なんてどうせモテない」というソフィーの自己否定感をより際立たせるために、対比として登場していることを理解しなくては。 (だからこそ、鑑賞者が「ソフィーって母や姉と大違いの劣等感の塊なんだな」と理解した後は、彼女達は用済みであり、後半には一度も出てこないのである)  そしてソフィーが老婆になったり若返ったりする理由は <自己肯定観が強まる時や、眠っていて自己否定の意識そのものを本人が感じていない時だけ若返り、自己否定観が強まると老婆になる>なのである。  もっと細かく言えば、自己肯定には<素直に恋をしている時>という事も含まれる。  サリマンの前でハウルをかばう時や、「未来で待っててー」等、全力でハウルを意識しているときだけ若返るのはそれが理由だ。 ハウルがソフィーに花畑を見せた時にも若返るのは、男から花を贈られて素直にときめいている証拠。 しかし直後に「ソフィーはきれいだよ!」とハウルが言った途端、老婆に戻ってしまう。(「私、どうせきれいじゃないし」という自己否定が出た証拠)  中盤で若返りと老婆が頻繁に繰り返されたのは、自己肯定観の不安定さの証拠であり、後半になったらほぼずっと若返りしていたのは、自己肯定観がしっかり根付いてきたという証拠である。   ハウルの存在も、ソフィーが自己肯定観を育てていく上で必要不可欠。最初はぎこちなく関わっていたマルクルやカルシファーも、彼女の揺れ動く自己肯定観とのせめぎあいの中で、次第に心を通わせていくのは微笑ましい。 カブも、終盤で壊れ行くハウルの城のブレーキ役として役割を果たす上で、脇役ながら重要キャラであるが、彼の魔法が解けるためにも、ソフィーの自己肯定観が必要だったことを思えば、ソフィーが自己肯定観を得たことで  【みんな、ハッピーエンド】となり、実に上手にまとめあげられたストーリーである。  また、カブが王子に戻ることは、ソフィーの自己肯定観が自分自身だけでなく、周囲をも助ける力になるという事を示している。   このエピソードは、我々が自己肯定観をもっともつべきだし、それが自分だけでなく周囲の力にもなるというメッセージだ。  ちなみに突然90歳になったソフィーがあっさり状況を受け入れるのは不自然だという批判もあるが、彼女はそもそも、恋するトキメキも若々しい快活さもない、おばあちゃんみたいな性格であるのだから「ちょっとやそっとのことには驚かない」のは当然なのである。  ソフィーは、老婆になってもすぐに気持ちを切り替え世捨て人になる自分を「年をとるメリットだ」みたく感じているが、老婆になる呪いはあくまでも、見た目だけで、性格は若いソフィーのまま。 私は老婆までは行っていないが、少なくとも10代だった頃よりあきらかにハラが座っていて、ちょっとやそっとのことでは大騒ぎしない(そういうことにパワーを使うのは無駄と悟っている)ので、ソフィーの落ち着きっぷりに何も不自然さを感じない。  批判者は、そこに注意しつつ再鑑賞してみは?
[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-08-15 00:29:35)(良:3票)
32.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 
ジェイク・ギレンホールが大好きなので、彼が出ているからという理由で鑑賞。  序盤でジャックが、イニスに「ひつじを撃って食べちゃおう」って誘った場面を見た瞬間、「ジャックがウケで、イニスがセメだな」と直感で分かりました。ルールを破ることをそそのかす、まるでそれはアダムとイブのイブのよう。ゲイはどちらも男だけれど、やはり男役を受け持つ側と女役を受け持つ側がある。ジャックはあきらかに女のほうだと思った。  その後テントで初メイクラブのときも、最初はジャックから襲いかかったものの、すぐさまジャックがウケの態勢に・・・やはり直感どおり。  さてそんな目線(ジャック=女、イニス=男)でこの映画を見ていくと、まことに男女の恋愛そのものである。  ジャックの言動を見ていれば、まるで女そのものだ。 世間体とか気にしないで「一緒に農場やろ!」って無邪気に何度も誘うところといい、イニスが離婚したとわかったら車すっとばしてかけつけて「引越し先さがしてきたよぉ~!」ってニコニコうれしさ200%な表情を見せるところといい、イニスとなかなか会えないことを愚痴って「アタシ、もっと一緒にイチャコラしたいっ!」ってキ~ってなるところといい、イニスに冷たくされて帰りの車でクスンクスン泣いてそのあと誰でもいいから抱かれたいってなって路上の男を拾って抱かれるとことといい、いやまさにジャックの女っぷりがその女そのものな微妙な表情の演技によって痛いほど伝わる。  一方イニスはまさに男であり、いかにも女な感情的なジャックに対して、無口なくせに実はツンデレな男を見事に演じきってくれた。  私の中では、同性愛映画というと、どちらかといえば「モーリス」や「アナザーカントリー」のように、登場人物のイケメン俳優がからむ場面で萌えとか、そういう需要のためにあるというイメージだった。しかしこの映画は、そんな既成概念をふっとばすような、内容ありきな、すばらしい映画だったと思う。  この時代におけるゲイに対する偏見が、不倫という障壁と共にふたりの前にたちはだかり、「そんなの気にしないモン!」っていう無邪気なジャックと「いやそれやっぱむりでしょ」という現実主義のイニスの、お互いへの想いは本音であっても、どこまでも交われない平行線の建前が、心をしめつける。そう、この映画は男女のロマンス映画では描ききれない、ゲイだからこその苦悩を、それぞれの妻、あるいは恋人、仕事先、実家の家族・・・あらゆる関係者を巻き込んで、これでもかこれでもかという勢いで、完全に描ききった作品なのだ。  それを証拠に、この映画の受賞歴はおびただしい数。ゴールデングローブ賞作品賞、監督賞、脚本賞、アカデミー賞でも脚色賞、監督賞・・・やはりこの映画、だたのゲイ映画というククリでは終わらない、深いものを持っていることは確実。   ところでジェイク好きでジェイクのいろいろな作品を見てきた私の意見だが、ジェイクがイニスを見つめるときの色っぽい目つき、これ、女優相手の普通のラブシーンで見せてきた演技のどれよりも色っぽい。その他にも、イニスがらみで見せる、いろいろなシチュエーションでの喜怒哀楽やそれがにじみでるようなとても繊細で美妙な表情・・・すべてが色っぽい。ゲイの女サイド・・・という立場を演じているから、特に意識しているからだと思うけれど、とにかくイニスがらみで見せる表情がドキドキすぎて、ジェイク出演作品の中で一番ジェイクの”艶”が出せている作品だと思う。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-07-25 17:36:17)
33.  マッチポイント 《ネタバレ》 
非常に後味の悪い作品。  クリスも、最初は手堅いテニスがうまくて誠実そうなイケメンだと思っていたのに保身保身・・で最後は人殺しまでしちゃうし、その嫁も、品のいいお嬢様かと思いきや 金持ちなパパの力をチラつかせてどこまでも強気でクリスを「さぁ子作りよ」と追い詰め、ようやく出産したら「次は女の子よ」ってせっついてくるようなカワイゲのない女だし、ノラも妊娠してしまえば当初の神秘的な魔性の女から一転、「おくさんとわかれてよー!」と、よくあるパターンで騒ぎ立てるやかましいねーちゃんに成り下がるし、後半になればなるほど、誰一人メインキャラに感情移入して「がんばれよ!」って言いたい人物がいなくなっていくという、ガッカリな展開だ。  個人的には前半のあの、クリスとノラの駆け引きで盛り上がってからの、二人によるこれまでの婚外交際を描いたどの作品にもないような意外な展開でのハッピーエンドを期待していたのだけど。  飲食店でノラとクリスが語り合っている場面で、ノラが「男は私に夢中になるの」「私は特別な女なの」「後悔させないわ」とノタまった場面では思わず「確かにその通りだけどそれを自分で言っちゃうとかスゴイな」ってクスって笑ってしまったが、クリスもそれを利いて苦笑いしていたので、「うわ一緒に笑っちまったw」って、普通に面白かった。  クリスが何かにつけて嫁の目を盗んで彼女に電話したり会ったりするコソコソ感とか、その時の複雑な表情とか、「ひょっとしてジョナサン・リース=マイヤーズ自身、こういう経験あるんじゃないの?」って思うくらい演技が秀逸で、食い入るように彼の動きにみとれもした。  それだけに後半のグダグダサスペンス(警察のツメ甘すぎ)には、しらけてしまったし、メインキャスト総悪役化というビックリなシナリオにもガッカリさせられた。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2018-07-05 20:19:55)
34.  セブンティーン・アゲイン 《ネタバレ》 
ザックエフロンが好きだから見た。  結論からいえば、ザックエフロンだから最後まで見れたw  舞台がハイスクールということで、いやというほど見てきたザックの「ハイスクールムービー」シリーズを見ているようで食傷気味だし、出てくる高校生のキャラといい先生といい、なにもかもが”型”どおりで、目新しいものは感じられない。  さらに言えば、ザック推しとしては、中年になった父親が、まったく違う俳優が演じている(あきらかに魅力のなさげなサエない顔と体型の男)時点でアウト。  せっかくのラストシーンも、中年のドラマ俳優と女優の、陳腐な再会場面のようだ。  ザックに特殊メイクなりCG加工を施して、体も増量でなんとかして、ザック自身が父親役を演じてほしかった。それがそうにならなかったのは予算の問題なのか。  いくらなんでも”冴えないオヤジ”を演出するためといったって、あれだけのイケメンなザックが、ここまでしょぼくれた冴えない顔になるか?って、素直に受け止められない内容である。  内容アウト、ザックの数十年後の表現方法もアウト。2点は、ザックが出ていたから加点されたもので、ザックが出てなかったら0点である。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-07-03 13:23:54)
35.  マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 
今年から数えれば14年前のSFながら、シャープでクールなハイテク機器がかっこよく、予知夢で犯罪予防とかユニークな設定だし、展開もトントン進んでかなり引き込まれた。 しかし、結局はジョンの息子は誰がさらってどうなったかは分からずじまい。ラストシーンでジョンが妻の8ヶ月目サイズの妊婦腹をさすってニンマリして、ハッピーエンドですよと言われても、ぜんぜんこっちはシャクゼンとしない。  プリコグのアガサの母が殺害された真相の解明にばかり皆が奔走していて、アガサがきらいなわけじゃないが、なんでアガサばっかりーって思ってしまう。 息子のことも解明してやれよーと。  途中まで引き込まれていていろいろな穴に気づいていなかったが、こういうオチをみせられると   「別にわざわざラマーが自らの手を汚してまでアガサの母を殺さなくても、1番目のおとりとして雇った人間がいたなら、自分じゃなくて2番目の本番の殺害用にもう一人ひとを雇えばよかったじゃん」とか  「そもそもアガサは、自分の母が不当に殺害されていたことに感づいてたなら、ジョンをいきなりガバって抱き寄せて『あれが見えるぅ!?あれが見えるぅぅううう!?』なんて半狂乱でわめかないで『お母さんはワナにはめられて殺されたのよー!』ってハッキリ言いなさいよ」とか  「ジョンと外を歩いているアガサがいきなり通行人の女性に『あなたは浮気がバレる』とか教えたり、そのうち雨がふることを予知して『傘をとって』とか教える余裕があるなら、ララの家にジョンと隠れている時に、警察に突入される直前にいきなり「ルァアアアアアアーーーーーーーン!(逃げて~)」なんて叫ぶんじゃなくて、1分くらい前に『警察がくるわ』って普通に教えてあげとけよ」とか  「予知夢による犯罪防止対策は、個人のプライバシーを侵しませんとか宣伝するわりに、街頭や店内を通りがかるたびに看板が網膜スキャンで本人確認できちゃって、所かまわず「アンダートンさん、お洋服はいかがっすか」「アンダートンさん、車はいかがっすか」みたいなノリで不特定多数の人前で本人の実名をバンバン大声で発するというプライバシー侵害しまくりの未来図ってどうよ」とか  「3人の予知夢でたまに1人の夢が一致しないこともあるという不確定さがある犯罪予知システムだっていうのに、それで捕まえた”加害者予定者”を裁判ナシでいきなり刑務所カプセルに入れるとか、テキトーすぎるんじゃないの。」とか  「ララがジョンと別れた理由は、『あなたと一緒にいると息子を思い出すから』だと言ってたわりに、なんかドサクサやってるうちに、妊娠してまたジョンと仲良しになってるってあなた前に言ったセリフ忘れたんかい」とか  「ジョンはラマーにハメられたあの現場に散らかっていた幼児の写真の中に息子の写真を見つけて『誘拐されてからずっと、2つのことを考えてきた。1つは息子が生きていたら今どうなっていただろうということだ。そしてもうひとつは、犯人をどうしてやろうかということだ。』なんて殺気立った顔つきで言ってたわりに、息子の誘拐事件が解明されて犯人逮捕されたとか息子が生きていたとか何かしらのフンギリがついているようでもないのに、妻と次の子作りとか、なんという安易な心変わり」とか   穴という穴をつっつきまくりたくなる。  でも、ピーターストーメアーがブっとんだ目医者で登場していたので、それで加点して6点。 彼って、「8mm」でブっとんだAV監督で登場したり、「アルマゲドン」でブっとんだロシア人宇宙飛行士で登場したり、中盤でいきなり現れてものすごいインパクト残してく役者だなぁ・・・
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-05-21 09:24:00)(良:2票)
36.  月に囚われた男 《ネタバレ》 
冒頭でサムベルがルームランナーでカラダを鍛えているときのTシャツの文字が   「WAKE ME UP WHEN IT'S QUITING TIME」   (やめるときに、私を起こして)   って書いてあるのが、わかりやすくて最高ですw   これは映画「トライアングル」で主人公の女性が車でビーチ方向に走っているときに  海沿いの看板に「さようなら、また会いましょう」って書かれていたのと同じくらいわかりやすいですw   あと、基地には「SARANG」ってハングル語で「愛」って文字が書かれてて、あと採掘場にいく車も「SARANG ROVER」って書いてあって、おそらくこの映画のテーマはやっぱり「愛」(主人公の妻や娘に対する)であることを示してるのかな~なんて思ったり。   あと、後半でサムベルが、採掘場のコントロール部屋みたいなロフトみたいなところのハシゴに腰掛けながら、人工知能のガーティに「ボクは昔妻に乱暴だった。だから彼女は出ていった。僕は変わろうとした。そして変わった」的なことを長々と話すんだけど、   あんなことがあって、こんなことがあって、そして僕は悔い改めて変わったんだ   っていう話の内容と、彼の右背後に見える「MIND STEP」っていう文字が   なんかつながってるように深読みしてしまった。   MIND(こころ)のSTEP(昇段、ステップ)   のように読めるなと。 (本来は「足元に注意」っていう慣用句なんだけど。)  それにしても人工知能のガーティは、会社が用意した会社のためのものなんだけど、かなりガーティをかばうサムベル寄りのキャラになっている。 2度目に見たときは「こんな現地のクローンをかばいまくりの人工知能じゃ会社の利益にならないリコールものだわ」と一瞬思ったんだけど、ふと気づいた。  3年も月でたった一人で、さらに人間と生の会話ができない環境下であると、ウツになったり半狂乱になって逆に正常な作業が滞るクローンも現れていたかもしれない。人工知能だから、これまで何十体ものサムを相手にしていくうちに、サムが心穏やかでいられるにはどういう言動をとればいいかを次第に学習し、ついに何十代目かのサム(この映画の中のサム)の頃には、「大変そうだね、わかった、会社にはちょっとナイショにしておいてあげるよ」くらいの人間的な判断をとれる発達をとげたのではあるまいか?   人工知能の声はケビンスペイシー。これもすごくよく合っている。静かで、感情のないかんじの、敵か味方か、何考えてるかわかんないような、いい声質。
[地上波(字幕)] 10点(2018-04-17 12:40:42)(良:2票)
37.  レミーのおいしいレストラン
ネズミーランドをかかえるディズニー企業がネズミを主役にした作品を作ったことに違和感はないし、リアル系ネズミが料理をしようがまったく問題も感じないのだが、昨今のディズニーが王道としている”絆の愛”という深いテーマでシンプルに涙腺を刺激する近年の作品に比べると  「おもしろいね、うん。・・・それで?」  で終わってしまうところが残念ポイント。  今作の後のこれもまた「おもしろいね、うん。・・・それで?」な「ウォーリー」(面白さは、「レミー」より上だが)以降は、「カールじいさんと空飛ぶ家」、「トイストーリー3」、「アナ雪」「ベイマックス」「ファインディングドリー」「モアナ」「リメンバーミー」など、人やモノとの深い絆を前面に押し出してヒネリをきかせ、見終わった後にちょっと考えさせられる作品に明らかにカジを切っているディズニー。  今作のように、見終わった後に特に考えをめぐらせるようなテーマもなく、単純なエンタメに終始する作品は、おそらくもう出してはこない気がする。そして、そういう作品は、名作にはなりえないのだ。  主人公の恋愛対象のキャラとしてはキツすぎるあの女料理人(むしろ敵役のキャラの顔だち)とのエピソードはこのさいバッサリと切り捨て、かわりに主人公の母とのエピソードを盛るなど、ちょっとした工夫があれば、まだよかっただろう。  味付けをちょっと間違うと、星を失うのは、料理でも映画レビューでも一緒。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2018-04-09 07:57:00)
38.  運命のボタン 《ネタバレ》 
なんやなんや!  この世界で欲深で誘惑に弱く自制がきかなくって自己中心的なのは女やといいたいんかー!  アダムとイブが楽園追放されたのもそもそもイブが悪いっていいたいんかー!   イナズマがあたったあのオジサンが”あの方”の部下になって、人間達をボタン使って”試す”とか、なんか新約聖書のニオイぷんぷんやないか!  神はヒョウ(気象現象のほうの)とイナズマを送って地上に火を放った(出エジプト記9章より)的な、懲罰っぽい設定とか! そういえば時期設定がクリスマスで外にしょっちゅう雪ふってたけど、それがヒョウと関連づけてるんやろ!   そうや、それにあのボタン赤かったから、赤いリンゴのかわりなんやろ!え? で、それを手にしちゃうのは、夫婦のうちのいつも奥さん(女=イヴ)だといいたいんやろ!   じゃぁあの”あの方”の手下のヤケドしている男は、いってみればヘビみたいなもんかいな!    なんやなんや!私も女やけど、ボタンおすのは毎度女のほうでわるかったなー!   そんな、ボタン押したら100万ドルもくれるなんていわれたら、いつも家計がギリギリでサイフとニラメッコしていつも頭かかえて気にもんでいる主婦のほうが、押したい衝動にかられるのは当たりまえやないかー!   あの箱配るのは勝手だがなー!たまには「100万ドルの札束なんてお尻ふき用に使えるわねホホホ」程度にしか思わない大富豪の家に配ってみれや!  ”あの方”がどこのどやつかしらんけどなー!宇宙人だか神だかしらんけどなー! 99%の貧困層の上にいる1%の富裕層が支配するこの格差社会の地球上で、弱小市民が経済的に追い詰められる状況を、神か宇宙人かしらんが、おまいたちに分かるんかー!  カネに左右されない世界に住んどるおまいたちに、オカネの苦労がわかるんかー! ビンボー人の気持ちが分かるんかー! 消費税8%が10%になるのに軽減税率がコメだけ対象だとエンゲル係数ハネあがって日本に中間層が消滅するとかそんな問題抱えてヒィヒィいっとるワレワレの気持ちがわかるんかー!  そうやそうや!おまいたちに、弱小市民に「他人の死かカネか」を選択させる権利などあるんかー!   神が宇宙人かしらんけどなー! 堂々と出てこいやー!!    まじこの作品、世界中の一般家庭の主婦を敵にまわしたな。
[DVD(字幕)] 2点(2018-03-31 18:50:16)
39.  バースデイ・ガール 《ネタバレ》 
ニコールキッドマン出演で、WOWOWでの紹介では「異色サスペンス」とあったので、ヒリヒリするようサスペンスを期待したものの   ふたをあけてみれば、ダメンズとグルになって主人公からオカネをまきあげようとした美人局の下世話な物語というだけであった。   ニコールにどこかそれでも人情的なものがあればよかったものの、だまされて傷ついた主人公に追い討ちをかけるようなアクタイをついたり、自分にほれてるのをいいことに、都合次第で主人公をいいように扱って、人として完全にアウト。  ユーモアとかがあって、憎めないところがあるとかいうこともなく、もうとにかく、「迷惑な女」キャラ200%なので、嫌悪感しか感じられない。   一方の主人公も、パっとしないし、いやそのパっとしないという”非モテ”の要素が味になってるなら好感度が上がるのだが(たとえばジャック・ブラックみたいな)、本当にパっとしなくて、TVのニュースで「女性関係がうまくいかず引きこもり家であやしいDVDを500枚所持していたロリコンの犯人」の像にありがちな風体で、主人公は主人公でまた、激しい拒否感を覚えた。   ヴァンサンカッセルも、とことんヤなヤツで、ヤなことしかヤらなかさないしで、手の付けようがない。  これも、ヤなやつならヤなやつで、徹底していれば気持ちがいい(たとえば「イングロリアスバスターズ」のクリストフヴァルツみたいな)のだが、ヤることの悪さがチンピラレベルでチープすぎてガッカリなのである。   ということで、     ♪どーのーキャラ見てもーきーらいだなー   (ちょうちょのメロディで)
[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-03-31 18:36:33)
40.  17歳の肖像 《ネタバレ》 
中二病ヒロインと、ロリコンおやじの物語。  ヤク中のように怪しげに目がすわっているピーター・サースガードは、「フライトプラン」や「スケルトンキー」などタチの悪いペテン野郎役が多く、彼がヒロインと恋仲になった時点からこれを恋愛映画とは見ず、この映画のカナメは このオヤジがどれだけの大悪漢かを見せるところだろうと思いきや、若い女に手を出してばっかの懲りないおやじという、なんともいえない小物だったというまとめかたにガッカリでしたね。  彫刻家のロダンが42歳時に付き合いだした愛人カミーユはその時19歳で年齢差24だったが、10年愛人としてずるずるとつき合わされ破局した後は、彼女は精神を病み、彼女自身も彫刻家だったがその道も失い、一生結婚も恋愛もせず、家族とも疎遠になって一生を精神病院で終えた悲劇のヒロインで、ロリコンおやじの毒牙にかかった少女のストーリーとしては彼女のほうがよほど面白い。  まあ、冷静で学問を崇拝する校長にエマトンプソン、そして夫に何度浮気されようとヒョウヒョウとしている仙人のような妻にサリーホーキンスを配置するあたり、この映画は、中二病のヒロインの更生物語にしたかったんだろうなとも思うが、更生を描くところが10分足らずで、「そこはダイジェストかい」って思うほどあっけなかったのが雑な印象。  タイトルで「Education」って言ってるくらいなのだから、映画としてはミニマムな95分のせめて3分の1くらいは更生の過程をしっかり描いてくれないと。  これでアカデミー賞で作品賞を含めいくつかにノミネートされているというのもよく分からない。アカデミー賞って、作品賞のノミニーにちょくちょく10代の主人公の甘酸っぱ系の作品を選んできますけど、10代の青春物語ってだいたいたかがしれている(恋愛、学業、友達、家族という4大要素をねりこんで最後はハッピーエンド。)ので、10代モノはもともと苦手の領域ですね。  この映画は、大好きな英国が舞台だというから鼻をつまんで見ましたけど、想像以上に酷かったです。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-03-21 07:04:36)
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