381. ペリカン文書
《ネタバレ》 ジュリア・ロバーツやデンゼル・ワシントンの演技はよかったが、いかんせん脚本がよくない。なにしろ最後のほうまで明かされないペリカン文書の中身が、それまでの話の筋とは何の関係もない。伏線も張られていなかったので「そこで真犯人登場させるなんてアリかよ」とすら思わなかったけれど。そもそも殺された弁護士の奥さんがビデオをメディアに送っていれば、ペリカン文書がなくても終わっていたよね、とか、そもそも文書は出回っているわけだが、何もせずにほうっておくほうが闇に葬りやすかったのではないか、とか。まあ、それでは映画にならないけど。 [DVD(字幕)] 5点(2008-04-15 02:51:41) |
382. ビューティフル・マインド
《ネタバレ》 アカデミー賞を受賞しただけあって、よい映画とは思うが、脚色が過ぎる感がある。わざとなのかもしれないが、どこまでが統合失調症による幻覚なのかわかりにくい。彼の功績も、意外にあっさり紹介されているけれど、「天才の思いつき」程度のものと誤解されないだろうか。星に図形を描くシーンはよかった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-08 01:27:59) |
383. クリフハンガー
《ネタバレ》 クリフハンガー アクション映画としては、よくできていて、最後まで飽きさせない仕掛けがよく用意されていると思う。ただ、ちょっと粗いところはある。たとえば、冒頭の救助シーンなど、そのままヘリに引き上げてしまえば済んだ話ではないだろうか(それでは話にならないが)。それに、人が死にすぎる、とも思う。ヒロインの女優はきれいな人だった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-04 01:18:19) |
384. シコふんじゃった。
《ネタバレ》 やっぱり日本のいい映画はいいな、と思える作品。周防監督らしいのだろうが、この映画のいいところは、笑いがあふれているところ。ハリウッドの“コメディ”映画がいまいち笑いきれないのと対照的(そもそもコメディ映画は、笑えるように翻訳するのが大変らしいけれど)。正子の出場は“やりすぎ”な感じがしないでもないですが、やはり主役の本木雅弘が凄い。すばらしいキャスティング。 [DVD(邦画)] 9点(2008-04-01 01:03:47)(良:1票) |
385. ジャンパー
《ネタバレ》 そんなに酷い映画だとは思わない。ストーリーは、これでもかというくらい薄っぺらいけれど、これは予告編を見た時点で予想できたことで、期待するところは、やはり“ジャンプ”の爽快さなのだと思う。その意味で、映像としては満足できるものだった。ただ、予告編であらすじがほとんどカバーされていたというのは、どうかと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2008-04-01 00:55:36) |
386. 薔薇の名前
《ネタバレ》 良い映画と思いますが、シリアスなテーマを扱っている割に娯楽性が高いという感じはします。ショーン・コネリーが、淡々と(かつ鋭く)問題を解いていくさまは面白く、ほんとうによい役者だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-03-27 00:51:27) |
387. ミセス・ダウト
《ネタバレ》 ロビン・ウィリアムスだからこそ、という映画なんでしょうね。家政婦に変装した“彼”こそが理想的な父親の役割を果たすという皮肉を、うまく笑いで消化しています。ただ、“ブリッジズ”での変装切り替えなど、ちょっと展開が“ありえなさすぎ”。ピアス・ブロスナンは、ただただかわいそう。最後にヨリが戻りきらないところはよかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-03-23 23:38:08) |
388. パニック・ルーム
《ネタバレ》 最後まで楽しめる映画とは思いますが、あまり残るものはないですね。留守じゃないとわかったところで、予定とぜんぜん違ったわけですから、作戦を立て直すべきだったというか(それじゃ映画になりませんが)。最後に戻ってきたバーナムは、戻らなくてもつかまっていたのか(察しのいい警官はずっと待機していたのか)、息子はどうなったのか、風に飛ばされた銀行債権は誰が拾ったのか、気になりますね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-03-23 23:24:10) |
389. トゥルーライズ
《ネタバレ》 アクションとコメディの見事な融合。「核爆弾を持つテロリスト」という、本来なら重い設定が入っているのに(しかも爆発する)、まるでシリアスな場面がありません。そもそもメインストーリーが家族の生活のずれで、テロリストはそのオマケにすぎないというのが凄い。まさに娯楽大作です。 [レーザーディスク(字幕)] 8点(2008-02-23 02:44:13) |
390. ホワイトナイツ/白夜
《ネタバレ》 とにかくダンスシーンが凄いです。グレゴリー・ハインズのタップもいいですが、ミハイル・バリシニコフのバレエは素人目でも凄さがわかります。そして、ダンスの凄さだけで引っ張っていく内容かと思ったら、意外にストーリーもよかったです。古い映画ですから、間抜けな監視員といったステレオタイプな設定はあるものの、最後まで楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-22 03:55:39) |
391. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 悲惨な歴史を直視して描写しているのだと思います。数人を選んで射殺する、それが残されたものの希望と抵抗力を失わせる。家族が連れて行かれる、主人公は救われるが、悲しむまもなくあっさりと途切れる。主人公の知名度を利用して金を集める偽善者、捕まった以降のようすがわからない知人、死と背中合わせの日々。エイドリアン・ブロディ自身の演奏が自然さをましていることもありますが、秀作だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-21 03:03:35) |
392. スクリーム3
《ネタバレ》 またまた売れたから続編作りました、を超えられなかった映画ですね。とはいえ、1の残された設定をうまく使えた2に対して、ほとんど残された設定がない中で「黒幕」を編み出さなければならなかったという苦労があったのだろうと思うと、そんなに酷いとは思いません。愛すべき映画オタクのランディを無理やり登場させたところも、上等なファンサービスといえるでしょう。しかし、「犯人の出番が少ない上に印象が薄い」とか「後ろから刺せば殺せるのにわざわざ腕を回して反撃を食らう」とか「シドニーが憎いのなら4年も待たなくても2で大学で事件が起きる前にいくらでもチャンスがあっただろう」といった基本的な突っ込みどころが多いのは気になりますね。まあ、1、2を見たらついでに見てもいいんじゃないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-20 04:00:26) |
393. プルーフ・オブ・ライフ
《ネタバレ》 全体的にそんなに悪いとは思わないのですが、色恋沙汰は持ち込まない方がよかった気がしますね。そもそも契約切れに気づかずに交渉人を派遣したり、一度は帰ったのに、情にほだされて戻ってくるという設定も無理があります。だから色恋なのかもしれないですが、せめて秘めた思いにしておけばよかった。それに、「夫が生きているかも」と言われて「もう死んだんだから悲しませて」なんて言うかなあ、といった基本的な疑問もあります。助けてくれたんだから金払えよ、とか。う~ん、そんなに良くもないわけですね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-19 04:45:02) |
394. K-19
《ネタバレ》 こんな作ったような話が実話だというところに驚きを感じます。もちろん、脚色されてはいるのでしょうが。ハリソン・フォードの過激な演習は、乗組員を鼓舞するためだけならよかったのですが、潜水艦に損傷を与えるほどとなるとやりすぎと感じます。最後の自国の助けが来た前後の展開が少し蛇足っぽい感じもしましたが、全体としてはよい映画だと思います。「ロシア人の英語」には、私も多少の違和感を持ちましたが、むしろ吹き替えで見ていたら問題なかったでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-18 00:09:26) |
395. スクリーム2
《ネタバレ》 売れたから続編作りました、という始まりに見えましたが、なかなかどうして1の設定をうまく活かしたストーリーになっていたのが驚きでした。1を超えたとは言いませんが、同じくらいには楽しめました。“続編”であることを自らネタにしたり、セリフを観客に向けてのメッセージとダブらせたりするのはとてもうまい。タネ明かしでは「そんな犯人わかるわけないだろ」感はあるものの、それだけ考え抜かれた脚本なのだという見方はできるでしょう。ただし、ランディを殺したのは、いかにも意外性を狙いましたという感じがします。軟弱な警官を生かしておくくらいなら、彼も瀕死の重傷くらいにとどめておけばよかったと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-17 01:29:06)(良:1票) |
396. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 登場人物が皆善人でありながら、だれることなく話が進みます。教授も、セラピストも、友人も、それぞれの思いで、主人公の未来を考え、それぞれの間で意見の違いや葛藤が、これでもかというくらい真剣なセリフで語られます。派手な演出がないのに、印象的なシーンが多いのもそのためでしょう。細かい点で気になる描写はありますが、後味もさわやか。本当にすばらしい映画です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-02-16 03:03:30)(良:1票) |
397. 少林サッカー
《ネタバレ》 ばかばかしい。すばらしくばかばかしい。ハリウッドにも日本映画にもできないだろ、という力強さを感じます。サッカーをはじめるまでの展開が少しじれったいのと、暴力的なところに少し引きますが、後半は見せ場の連続。少林兄弟のキャラクタもうまく描きわけていますし、CGの使い方も秀逸です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-15 03:39:37) |
398. スクリーム(1996)
《ネタバレ》 犯人がわかったときに“ずるい”と思わずにいられるかどうか、という気はしますが、やはりよくできた脚本だと思います。この犯人の設定あってこそ、冒頭のドリュー・バリモアに対する最終問題の意味もわかります。随所に埋め込まれた映画ネタも、楽しめる要因となっています。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-14 03:47:56) |
399. 守護神
《ネタバレ》 機内映画として見ました。それなりの映像とそつのない脚本ではあるのですが、反目しあう共感と生徒、それぞれの女性関係、それを取り巻く仲間たち、という、ありがちな設定で、ありきたりなストーリーをつなげているという感じは否めません。設定と俳優を置き換えたら、そのまま別の映画になりそうです。ランドールが若者に対抗心を持ちつつも歳を感じているあたりの描写は好きですが。最後の(ランドールに)見守られていたというエピソードは、いかにもという感じがするのでないほうがよかったですね。 [ビデオ(吹替)] 5点(2008-02-13 01:17:29) |
400. デイ・アフター・トゥモロー
《ネタバレ》 初見は米国の映画館で、封切り日に見ました。英語が苦手な私でも、そこそこ楽しめる程度の映画というだけあって、映像は迫力ありますが、脚本がとってつけたようなエピソードだらけです。そもそも監督がエメリッヒだったということを知らなかったんですが。メインストーリーである息子との約束を果たすために苦労して図書館まで行く父親ですが、結局、何の役にもたっていないのでは? なにしろ、寒波が過ぎなければヘリを飛ばせないし、過ぎていたならどうせヘリで探しに行っていたのでしょうから。途中で仲間が死んでしまっていますし。途中の狼も、いかにも無理やりでちょっと酷い。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-13 00:54:19) |