381. カトマンズの男
《ネタバレ》 金持ちの満たされた退屈さから自殺願望のある富豪の男が、どうせ死ぬなら保険金をかけて誰かに殺されてくれと頼まれる。男は引き受けたものの、いざ殺し屋に狙われると怖くなって必死で逃げ回ることになるというコメディ。テンポも良く、ギミックの使い方など子供の頃に見ていた外国アニメを実写で取ったような演出が多く、これがとても楽しい。なかなか拾い物の映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-31 21:05:43) |
382. アバウト・シュミット
《ネタバレ》 定年後の侘しさやら、言いたいことが多いのに何も言えない姿やらが、なんだか日本的。まるで日本の中高年像を見ているよう。上がったり下がったりの高低差のバランスが良くて、見ていて飽きることもありません。主人公の心の動きも行動も現実的で良かったけれど、キャンピングカーで他人の嫁さんにキスしてしまうというのはとても不自然で、そこだけ浮いてしまっていて残念でした。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-31 20:41:39) |
383. ドリトル先生不思議な旅
《ネタバレ》 動物語がわかることで、動物たちが協力してドリトル先生を助け出すのは面白いし、ドリトル先生の裁判での演説も良いです。しかしミュージカル仕立ての割りに、結構中途半端で、曲自体もあまり魅力的を感じません。色恋話が安直適当なのもちょっと。そもそもロマンス要素はこの映画にそれほど必要じゃないような気がするんですが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-31 18:06:46) |
384. 40歳の童貞男
ネタがネタでありながら、思ったよりは汚らしくなってないのは良いところ。もっと笑えるかと思ったが、こちらも思ったよりは笑えなかった。まあそこそこ。 [DVD(字幕)] 5点(2007-01-28 22:47:05) |
385. マリといた夏
《ネタバレ》 独特の絵柄とフレーム数を落としたような動きが良い味わいを出しています。ただ内容はノルタルジー色ばかりが強くて、何を描きたいのか良く判りません。肝心のマリとの関わりも案外弱く、全体の中途半端感を増してしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-01-28 22:36:45) |
386. マイ・ハート、マイ・ラブ(1999)
特につまらないわけでも特に面白いわけでもないけど、気楽に観るには丁度よさげ。どのエピソードもそこそこの魅力はあるので、どれかひとつでも好みに合えば結構楽しめそうです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-28 22:21:36) |
387. 父、帰る
何故最後にあんな展開になってしまうんでしょう。そしてそれに対する息子達の対処もあんなんでOKなんでしょうか。さすがに受け入れ難い。すべて台無しです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-28 22:06:33) |
388. インサイド・マン
《ネタバレ》 犯人達の行動はなるほどなぁという面白みはあるものの、実際よくよく考えるとやっぱりばれるでしょうねぇ。交渉人が何故か無意味に攻撃的だったり、意味があるのかないのか判らない程度のジョディ・フォスターの存在など、外回りの動きにしっくりくるものがありません。全てネタバレした後の二度目の鑑賞が面白そうな構成なものの、そうさせるだけの魅力は感じません。 [DVD(字幕)] 4点(2007-01-28 21:51:28)(良:1票) |
389. 2010年
本当になんでこんなもん作るかねっていう映画。内容はいわずもがな。せめて前作のデザインや美しさくらいは踏襲して欲しいもんです。 [DVD(字幕)] 3点(2007-01-27 22:29:04) |
390. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 とにかくデザインが非常に洗練されていて圧倒されます。今ならCG合成でいくらでも出来るんでしょうが、40年前に撮られたとは思えないような驚く映像も多々あります。2001年という当時としては遥か彼方の未来でも、現実的に考えればそこまで科学が急激に進化するわけはないんですが、SFとしての夢を描けばこうなるんでしょう。クラシック音楽をバックにした、まるでイメージ映像のようなシーンが多く、それ以外のシーンでは対照的に音楽は無く、その音楽の無さっぷりが実に宇宙空間を感じさせてくれます。最後の展開は確信犯的に訳が判らなくしてあるので、そこを論理的に正確に理解しようとする必要はなさげ。感じるがままに解釈すればいいんでしょう。HALの暴走などサスペンス的展開もあるものの、全体に見て「宇宙の旅」という邦題はまさにこの映画を良く言い表しているものでした。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-27 22:14:55) |
391. 父と暮せば
原爆被害の有様を最小限の小道具と豊富な言葉と役者の演技によって語られていく様は、惨たらしい映像をいっぱい見せられるよりも胸に迫るものがあります。舞台劇の土台を崩さないような演出も良好でした。そしてなにより原田芳雄の原爆一寸法師は圧巻です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-27 22:01:15) |
392. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明
《ネタバレ》 全体にまとまりに欠ける内容。主人公が能動的に問題を解決しようとせず、結局なりゆきで外国勢と戦っただけでは、痛快さも感じることが出来ません。アクションはさすがに本物だけに凄いと感じるところもあるものの、これという見せ場があったのかなかったのかは意外に微妙。確かに後半のアクションの連続は結構見られるものではありました。しかし、指で弾いた弾丸が敵の大将の眉間を貫くってのはどうなんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-01-27 21:47:31) |
393. 好きだ、
《ネタバレ》 長回しでじっくり撮って、役者任せのアドリブ部分も多いらしい。その為、他の映画ではあまり感じることがないリアルで繊細な空気感に満ちています。この繊細な空気感をどう感じるかがこの映画の肝で、観る映画というよりは感じる映画の部類。若干釈然としない部分もあるものの、この手のものに厳密なストーリーを求めると返って感覚が死んでしまいまうものだし、大目に見られる範囲。良くも悪くも実験的な匂いのする映画ですが、試みとしては十分な成果があげられた方でしょう。個人的に宮崎あおいと永作博美が感覚的に繋がらなかったのが少しマイナス。瑛太と西島秀俊のイメージは良く繋がった。どこか茫漠としていて演技が上手いとはあまり思えない西島さんだけど、この作品に限ってはその茫漠さ加減がとても合っていました。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-27 21:33:51) |
394. 花よりもなほ
《ネタバレ》 コメディ色たっぷりの現代的時代劇。現代感覚とはいえ、思ったよりは普通に時代劇していた印象。人の描き方も中々いいし、話の流れにも無理は感じません。期待値が高かったため、自分的には物足りなさが勝ってしまったけど、センスさえ合えばかなりツボにはまりそうな映画です。ただ、最期の笑顔はちょっと演出としてわざとらし過ぎかな。もっと本当に微かな微笑ならOKなんですが。 [DVD(邦画)] 6点(2007-01-26 22:14:06) |
395. ホストタウン/エイブル2
前作とは違い、今回はホームステイをメインに追った話ではなく、よりダイレクトに障害者の現実を描いたドキュメンタリー。ダイレクトである分、ちょっとTV的にはなりました。出てくる障害者の子や家族の前向きさに、観ているこちら側が逆に励まされてしまうような感覚の映画です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-26 21:56:47) |
396. able エイブル
《ネタバレ》 障害者の彼らがアメリカでの生活の中で色々なことに触れて学習し、様々なことが出来るのだという可能性を示す姿は感動的です。ホームステイ先のアメリカ人夫婦の歓待の仕方もいかにもアメリカ的で良いです。一箇所だけスタッフの介在を感じられるシーンがあって残念ですが、要らない演出などを入れていない分、彼らの成長や心の交流を無理なく自然に受け入れられます。ウルルン的な感覚で観られ、且つ、障害者を考えるきっかけにもなりうる上質なドキュメンタリー映画。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-26 21:37:39) |
397. M:i:III
2に1っぽさを加えた感じ。2に比べるとかなりましだし、変装なども納得のいくように作ってある。しかしスパイ感は相変わらず低め。さすがに派手にやりすぎだろうと思える部分が多い。 [DVD(字幕)] 4点(2007-01-25 22:12:13) |
398. 熊座の淡き星影
《ネタバレ》 ヒロインはなんとも妖艶で、そりゃあ関係も疑われるだろうし、何があっても不思議じゃありません。結局のところ色々な謎は謎のままで、どれが真実なのかはぼかしまくり。これだけひとつとしてはっきり解明されないままなのに、そういったところに妙に不満が残らないのは、やはり映画として優れているからなんでしょう。オープニング付近の婚約者と二人で実家を訪れるまでの道のりを車の後ろからずっとフォローする長回しは見ごたえがありました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-25 21:49:47) |
399. キリング・フィールド
《ネタバレ》 虐殺の背景などは殆ど説明されないので、多少の予備知識は必要に思える。気楽で適当な外人記者達の軽薄さなど、恐らく製作者が意図したものではないだろうものは感じることは出来るが、アメリカに対しての批判性は弱め。まるでアメリカ人の美談のような作り方には嫌悪感を感じます。しかしラストシーンの短い会話は、二人にしか判らない信頼関係が存在しているのだということが強く伝わってくる良いセリフでした。また、通訳が「元気か?」と寧ろ記者の方を気遣う辺りがこの人物の人間性をあらわしていて良いです。それらも全て、ディス・プラン役のハイン・S・ニョールの素晴らしさがあってこそではありますが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-25 21:37:48) |
400. M:I-2
《ネタバレ》 覆面変装合戦映画。仮面変装があまりにもお手軽すぎて、なんでもありな世界にゲンナリ。全体的に派手にもなってるけど、肝心のスパイ感が彼方へと消えてはどうにもならない。 [DVD(字幕)] 3点(2007-01-24 20:37:59)(良:1票) |