381. 大人の見る絵本 生れてはみたけれど
《ネタバレ》 走る列車を背にしたシーンが多かったように思います。監督のこだわりかと思いますが、どういう効果を狙ってなんかなあ。「厳しい父の職場での、みっともない姿を見た子どもの心情」より、「見られてしまった父親の心情」の方がドラマがあるように思いますが、そっちはスルーなのですね。不思議な作品です。 [DVD(邦画)] 4点(2019-02-13 23:09:51) |
382. 刑事コロンボ/権力の墓穴<TVM>
《ネタバレ》 25ドルの時計バンドが買えなくても、乗ってる車の査定が80ドルでも。犯人逮捕のためなら、自腹でアパートを借りる。思わぬ、プチ富豪刑事っぷりが好き。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2019-02-06 23:10:32) |
383. ミッドナイト・バス
《ネタバレ》 まず、テーマ曲がとてもよかったといいたい。あと、車窓から見える、関越自動車道やら町並みがとてもきれいだったとも言いたい。さて。「優しさは罪」ってテーマだと思いながら途中までみていましたが、そのうち疑問がわいてきました。ワタシたち、人とのつながりを持とうとしたときに、優しくするほか、術(すべ)がありますかね。観終わって今、「そうだよ、優しさは罪だし、残酷だよ。でもだからって、どうしたって言うんだよ」という開き直った映画だったと思っています。とにかく、みんな優しくするしかなくって、それでみんなでぎくしゃくなるしかない。どっかの家庭のドキュメンタリーをみているような気にもなりました。良作。【追記】古井志穂が再就職したレストランは、新潟市のワイナリーの直営店です。【追記の2】シネマファン55号さん、ご指摘ありがとうございました。あのシーンのロケ地は、新潟市郊外のワイナリーで間違えないのですが、監督は「県外の、どこかのどかな場所」を想定しているとのこと(映画「ミッドナイトバス」聖地巡礼マップ in 新潟日報モアHP)。とすると、利一はわざわざ探したことになりますね。それは、優しさじゃない。−3点。 [DVD(邦画)] 5点(2019-02-02 22:00:04) |
384. ミックス。
《ネタバレ》 最後の試合がない、という流れはあり得ないので、何らかのひっくり返しがあるんだと思って見ていました。が、しかし。1時間30分ほど経過したところのあるシーンで「アッ」と言ってしまいました(一人で見てたにも関わらず)。面接の段取りしてくれた人に大迷惑だし、缶詰工場の皆さんにも失礼だぞ。何より、卓球をミックスで真剣に取り組んでいる人たちにも、なんか大きな誤解を与えかねないじゃないか。決勝戦の試合の最中になんか種明かしみたいな話が出ましたが、そのあたりの不信感は結局拭えませんでした。弱小スポーツチームものって黄金のフォーマットをどうしてくれてんだって気持ちです。 [インターネット(邦画)] 3点(2019-01-25 22:57:35) |
385. 刑事コロンボ/殺しの序曲<TVM>
《ネタバレ》 もういかにも足がつきそうな、凝ったアリバイ作りの仕掛け。頭のよい人がついやってしまいそうな感じです。自己顕示欲に負けて、自供してしまうのも、頭のよい人がやりそうな感じです。ラスト、すがるような思いで、コロンボにIQテストのようなことをするのも、頭の良さそうな人の感じ。頭良さそうあるある満載でしたね。お前の頭よさげアピールはもう沢山なんだよ、って言いたげなラスト近くのつっけんどんなコロンボが好き。しかし、ホントに頭のよい人は、殺人を起こさないでしょう(なんだそれ)。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2019-01-25 17:44:41) |
386. マルサの女2
《ネタバレ》 再見。負けて終わるっていう趣向もいいんじゃないかと思うのですが、全体に何か物足りない。おそらく鬼沢は生き残っちゃいけない役。スナイパーにやられるなんて華々しいもんじゃなくて、どこかの川で浮かんでこその彼。「あなたも、トカゲの尻尾だったのよ」。あっさり切り捨てられてこそ、言い様のないカタルシスがあったのでは。それにしても、板倉亮子ってキャラクターはいいですよね。どなたか、名跡を継いで続編を作って欲しいです。できれば、小林聡美さんにお願いしたい。 [DVD(邦画)] 6点(2019-01-19 16:48:07) |
387. アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
《ネタバレ》 終幕間際に「真実なんかない。全部ウソっぱちよ。みんなに各々の真実があって運命に抗えない。これが私の物語。これが真実よ」とトーニャが言うわけです。いかにも往生際の悪い犯人の言いそうなセリフで、疑惑が再燃するのですが、しかし。おおむね、これが真実なんじゃないですか。少なくとも、ワタシにとっては真実。だって、滅茶苦茶、不穏で不埒で不束で、面白いんだもの(不真面目?)。少なくとも、ワタシ、20数年前に感じた「何か変なの」ってのが、この映画で腑に落ちました。 [DVD(字幕)] 9点(2019-01-12 22:36:56)(良:1票) |
388. ミッション:インポッシブル/フォールアウト
《ネタバレ》 上映当時、話題を「カメラを止めるな」にさらわれていた感じがする本作(そんなことない?)。相当なカースタントを見せてくれました。このスタントの陰に、おそらくそれと同じくらい危険な撮影を行ったスタッフの努力と工夫があったものと思われ。そのあたりをネタにした「カメ止め」に対して、一切そんなことをおくびにも出さない本作(当たり前ですが)。ただもう、ひたすらに面白いだけのが見たい時にピッタリです。 [DVD(字幕)] 7点(2019-01-10 22:50:19) |
389. のみとり侍
《ネタバレ》 これは…。楽しみ方がわからないというか、誰のために作っているのかわからない。コメディで、そっちの方の需要にも応えようとするものと思いましたが、しかしこの程度のそっちの方では、いまどき中学生でも喜ばないのでは。いきなりの、寺子屋の先生の発熱やら、のみとりの禁止やら、忠精の心変わりやら、おみねの情熱やら。なんか脈絡がなさ過ぎないかと思いましたが、短篇集である小説の数編をまとめたものらしいじゃないですか。そんなことされたら、原作者が気の毒です。 [DVD(邦画)] 3点(2019-01-06 21:16:56) |
390. 刑事コロンボ/策謀の結末<TVM>
旧シリーズ最終話ということで、気負いすぎている感じがします。ミステリー要素が弱く、警察ドラマっぽいんだ。最終話だからこそ、サラッといつも通り終わるとカッコよかったんだがな、と思いますね。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-12-27 09:53:25) |
391. インクレディブル・ファミリー
《ネタバレ》 面白い。古きよきアメリカのカートゥーンが、装いも新たに帰ってきたという喜び。前作同様。イラスティガール(バイクのシーンと金網の部屋での戦いシーンが好き)が前に出て、使い勝手のよいキャラがどっちか明確になりました。家庭に入ったボブは初老のようだ。ヴァイオレッドの思春期女子っぷりもうまいよ。【追記】アニメの主人公が昔のアニメを見ていたシーンも地味にすき。 [DVD(吹替)] 9点(2018-12-19 21:17:31) |
392. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
《ネタバレ》 ああ、コレは好きだ。ギリギリの綱渡りでがっちり「証拠」をつかむところが好きだ。料理好きで芸者好きとは思わなかったよ、コロンボ。 [CS・衛星(吹替)] 9点(2018-12-07 20:36:48) |
393. 刑事コロンボ/魔術師の幻想<TVM>
《ネタバレ》 実行可能性が証明されようと、アリバイが崩されようと、動機があろうと。重要参考人であることと、「やったか、やってないか」は別のような気がするんだがのう。犯人が最後に手紙を燃やしちゃったのは、しつこいコロンボをどうしても驚かしたかったからに違いない。似合わないコートを着たコロンボはかわいいなあ。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-12-05 08:15:28) |
394. 刑事コロンボ/意識の下の映像<TVM>
《ネタバレ》 久し振りのコロンボとのご対面でしたが、これはちと無理筋じゃないか。その線で一流の犯人だから使った手法でしょうけど、こんな捜査方法がアリなら、なんかいろんなことができちゃいそうだ。サブリミナルって、元となる衝動や不安があってのものだだとしても、可能性が高まる効果なワケでしょう。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-12-03 22:25:27) |
395. 黒井戸殺し<TVM>
《ネタバレ》 探偵が犯人に自死を促すなんて流れを受け入れられたんですから、おもしろかったですよ。作中、他人の気持ちに無頓着に見えた、勝呂の苦みばしったアップで終わるラストシーンが好きだ。 [DVD(邦画)] 8点(2018-11-30 22:19:54) |
396. 家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
《ネタバレ》 本作の「死んだふり」ほどのクオリティはないものの、どこの家庭にも、その家庭なりの変な慣習というか、イベントがあるものだと考えています。変な合い言葉とか、変な歌ですとかね。ですので、本作もごく当たり前の家庭の物語だと思います。真っ当なホームドラマ。ただなあ。榮倉奈々はかわいいとは思うんですけど、だからといって、この二人のやりとりがほほえましいとも思わなかったんですよね。クリーニング屋のおじさんや、静岡のお父さんの方に気持ちを寄せていました。【追記】原作本、読みました。ギリギリあるかもと思える死んだふり。味わいは同じだけど、別なイベントのエピソード。本の勝ちです。 [DVD(邦画)] 5点(2018-11-11 12:51:58) |
397. さようならCP
《ネタバレ》 DVDには特典映像として、荻上チキ氏と原監督の特典映像がついています。それによれば、監督は健常者の作る社会をゆるがす”爆弾”として、CPである横田さんを街中に配置したとのことじゃないですか。ドキュメンタリー作家は、人でなしかと思いましたよ。今どきの(バリアフリー的な)配慮のある世の中じゃないですからね。観てらんない。ただ、横田さんの話を聞くにつれ、だんだんとこういう個性のひと、という見方に動いていくワタシもいたわけです。これは、観なきゃわかんなかったことです。物語後半になり、横田さん自身が何かを表現したいひとだったんだと言うことも分かり、お互いに利用しあっていたんだとも納得しようとしているワタシです(ホントにそうか?)。NHK教育の「バリバラ」につながる源流なのでしょう。 [DVD(邦画)] 7点(2018-10-30 20:47:23) |
398. 3人の逃亡者
《ネタバレ》 なぜあの逃亡者は衣類を着替えないのだろう。ラストシーンでは、また着替え直しているし。どうにも不自然なお話なのですが、頼りにならない父親を乗り換えるための、女の子(メグ)の策略の物語として観たらどうなのでしょう。急になついた理由もはっきりします。3人でいるうちに、いつかヤツ(ネッド)は必ずドジを踏む、と。終幕間際、「またパパと呼んでもいいんだよ」ってネッドが言ったとき、メグのごく微妙な顔。「やっぱ面倒見なきゃダメだ」ってルーカスが言ったときのうれしそうな顔。 [DVD(字幕)] 3点(2018-10-28 14:31:21) |
399. パシフィック・リム:アップライジング
《ネタバレ》 映画館で見るべき映画を、家庭の小さいテレビで見といてナンですけれど、映画館で見たって面白くなかったに違いない。作ってる人たちは楽しかったんだろうなって雰囲気がうっとうしい。文化祭ノリ。3作目があるかのような終わり方ですけど、こんな大風呂敷広げといて、3作目がなければそれはそれで面白いとか思いましたよ。「え、俺たち、裂目の奥にはいけないの!」。東京と富士山の間にはだいぶ田園地帯がありますが、田んぼで闘う"KAIJYU"とイェーガーなら見たかったな。 [DVD(字幕)] 2点(2018-10-19 21:38:04) |
400. ぼくの名前はズッキーニ
《ネタバレ》 不穏な感じのキャラクター、薄暗い物語。おそらく大人向けに作られたアニメなのだと思います。何か意味ありげなのですが、でもワタシにはだからどうしたという感じなんですよ。主人公のズッキーニがはっきりと意思表示したのは、凧を取り戻そうとした時だけ。あとは、なにかただ不満そうにしていただけ。話変わって、ワタシ、野菜のズッキーニを美味しいと思って食べたことがありません。この物語の咀嚼できない感じと、ある意味マッチしていると思います。 [DVD(字幕)] 3点(2018-10-19 16:09:22) |