381. 上を向いて歩こう
《ネタバレ》 世界的な大ヒット曲を元に、よくこんな映画が作れたな、というのが正直なところ。もっともひどいのが浜田光夫が演じている良二で、単純で身勝手なアホとしか思えず、主役格なのにまったく魅力が感じられません。九ちゃんのトラックを盗んで大破させたのもひどいが、九ちゃんが届けたドラムを見たとたん、それまでのことはすべて忘れたかのように大喜びでドラムを叩きまくるというのは、人間性を疑ってしまう。これで友達がいるというのは不思議なものだ。あとの主人公のうち、九ちゃんパートはいちばん見られます。高橋英樹の健ちゃんは、ノミ屋が大学をめざすという設定は面白いのですが、ちょっと騒々しすぎるか。終盤喧嘩のアクションに持っていこうとするのは強引で、とってつけたようなかんじ。 ところで吉永小百合のフィルモグラフィーを見ると、この年は『キューポラのある街』や『若い人』にも出演していて、女子高生役が定番だった頃です。が、本作で演じている紀子は学校に行っている様子もないし、働いているようにも見えない。はっきり言うと、生活というものをまったく感じさせない。そんな彼女の言葉で最後にすべてが解決されてしまうというのは、作中で他の人物を超越した、ある種“神”のような役割を与えられているように思われます。それなら生活感がないのもうなずけますし、最後の演出も合点がいきます。しかし、生活感あふれる九ちゃんや健に対して“天の声”でご託を並べても、まったく説得力がありません。この点で大失敗でしょう。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-05-22 17:47:00) |
382. 銀座の恋の物語
《ネタバレ》 一応恋愛ものですが、夢をめざす青春ものの要素もあり、そのコンビネーションはよかったと思います。トランペットを吹く青年も、ありがちですが効果的でした。ただ、後半ジェリー藤尾の行動がややご都合主義的になったのは残念。あくまで青春ものはおまけの要素ということでしょうか。さらにそのおまけとしてついてくる(?)江利チエミの使い方は少々もったいないかも。だいたいこの映画、脇役に味のある人をそろえていますが、正直そんなたいそうな映画かいな、とも思います。ラブロマンスとしては、後半の記憶喪失が少々強引ですが、記憶が戻るきっかけが気が利いていてよかったです。これまで見た蔵原監督の作品では一番見られましたが、どれもいまいちまとまりがないのは、この監督の好みなんでしょうか。 それはともかく、いちばんの見どころは、メガネをかけてハツラツとした和泉雅子だったりして。あと、浅丘ルリ子の髪型がサザエさんにしか見えないんですが、これはやっぱり江利チエミが出ているからでしょうねぇ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-20 19:28:44)(良:1票) |
383. リトル・ダンサー
《ネタバレ》 評判がいいようですが、まあ「普通にいい映画」というところ。最大の問題点はビリー君の父と兄で、どうもこの2人に親しみが持てない。これに関してはイギリスの炭坑問題というのがネックで、ストを破って仕事に出るのがどれほど大ごとなのか、はっきり言って全くわかりません(単に「知識」として理解しているのでなく、その「心情」が計り知れない、ということ)。なので、肝心の家族関係のエピソードではたいして心が動きません。ウィルキンソン先生母子とかマイケル君など、それ以外の脇役はなかなかよかったんですが……。 あと、ビリー君のダンスはワイルドでいいのですが、果たして彼は踊っていて楽しいのかどうか、そのあたりにも疑問符がつきました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-13 22:08:01) |
384. 悪魔の手毬唄(1977)
《ネタバレ》 原作は結構長いのですが、うまくまとめてわかりやすくしていたと思います。というか、むしろわかりやすすぎ。調べていくと最後には恩田幾三と神戸にたどり着くので、過去の事件については見当がつきやすいでしょう。そこから現代の事件もわかろうというもの。途中で観客に真相が見抜けるというのは、前作『犬神家の一族』と同じです。それにしたって、動機は弱いけど。 が、今回は、ストーリーを追うのに手一杯で、人物描写はそれほど深みがない。仁礼家と由良家の対立とか因縁もあまりピンとこないです。ドラマ部分に関しては磯川警部に一任したようで、金田一との交流とか(一緒に自転車に乗るシーンがイイ)、リカさんへの思慕とか、その辺りが見どころでした。若山富三郎をキャスティングすることで、ドラマとしても見られるものになったかなと。岸恵子があんな田舎の旅館の女将というのは、まったく合ってないと思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-05-12 20:01:31) |
385. 櫻の園 -さくらのその- (2008)
《ネタバレ》 こういう作品は嫌いではないのですが、いかんせんすべてが薄味。人物も個性を際だたせるところまで行っていないし、ストーリーも淡々としていて、いろいろある割には盛り上がりもない。稽古をしている場面にしても、みんなで作ろうという気概や楽しさが伝わってこない。これはシナリオも関係あるでしょうが、とりあえず監督にやる気が感じられない。完全に投げてるでしょ。唯一よかったのは、野外劇場で次々と台詞を朗誦する場面で、それもこの作品自体がチェーホフの『桜の園』をモチーフにしているということがわかって面白い、ということにすぎない。 とりあえず、違う人に監督してもらいたかったですね。それならここまでひどくなるとは思えません。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-08 21:48:15) |
386. 夜霧よ今夜も有難う
《ネタバレ》 見ればわかりますが、『カサブランカ』が元ネタ。前半はそれなりに換骨奪胎してうまくいきそうなのですが、やはり日活はアクションものでなければいけないらしく、ヤクザか何かを使っての暴力描写、果ては撃ち合いとハデなこと。おかげで、肝心の(?)三角関係の方は今ひとつ盛り上がらず。作劇の方も、無辜の女の子が殺されたりしてなかなかハードボイルドですが、後味が悪いです。どうもアクションを取り入れて、かえって安っぽくなってしまった感じ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-07 21:36:50) |
387. 真剣勝負
《ネタバレ》 内田吐夢監督、宮本武蔵五部作の番外編ということなのですが、見てはいけないものを見てしまった感じ。前半はまあ悪いとは思いませんが、梅軒一味が武蔵を襲うあたりから、グチャグチャになってしまいます。武蔵は乳飲み子を盾にとるし、梅軒夫婦はわめき散らすし、製作側には意味がありそうなストップモーションなど、見苦しいとさえ思えてきます。東映のシリーズでは沢庵和尚役の三國連太郎が梅軒を演じているので、違和感も大きい。どことなくアングラを思わせる作りで、そういうのが好きな人には貴重かもしれません。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-05-06 16:35:41) |
388. 未知との遭遇/ファイナル・カット版
《ネタバレ》 オリジナル版は公開時に見ましたし、その後テレビ放送でも見たはず。しかしその後スピルバーグに対する関心がなくなったので、『特別編』は見ていません。ということで、久しぶりの再見だったわけですが、かなりのシーンを覚えていました。見る前は忘れていたと思っていたのですが、いざ始まると見覚えのある場面がゾロゾロ。やはり若い頃に見た映画の方が、強く印象に残るようですね。 さて、再見してまず思ったのは、ストーリーがあってないような映画だったんだな、ってこと。むしろ映像を楽しむ作品で、そういう点は非常に成功していると思います。むしろ30年以上前によく作ったなと思いますが、もしかしたらリマスターされたりしているのでしょうか。 一方、バリー坊やが連れ去られるあたりの演出が昔の怪奇映画もどきで、そぐわない感じ。スピルバーグの趣味が出たんでしょうが、やり過ぎで全体から浮いているという気がします。また、ロイがデビルタワーの模型を作ろうとする場面も、かなり極端な描写になっています(窓から流しに押し込むというのがどうも……)。これは最後の展開に合わせるために必要だったのでしょうが、やはり無理やりで浮いてるという感じ。こういうあたりが残念でした。それにしても、あのラストはウルトラQの「あけてくれ!」と同工異曲だったようですね。 ということで、多少不満は残るものの、子供の頃UFOや超自然現象関係の本に親しみ、木曜スペシャルの矢追純一番組を心待ちにしていた世代としては、無下に低い点数はつけられないものです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-05 11:18:33) |
389. 8月の家族たち
《ネタバレ》 某映画館の割引チケットを持っていたのですが、いつまで待っても見たい映画がかからない。これならまだ見られるかと思ったのですが、思いっきり地雷でした。もう「千円返して~♪」と歌いたい気分。 家族の間の不毛な言い争いを見せられただけでしたね。しかも話が進むにつれて、次から次へと問題が明らかになる。ここまで連続すると、ご都合主義もいいところ。私がもっとも嫌う「不幸のバーゲンセール」系の作品でした(ただし本作では、不幸というのはちょっとニュアンスが違いますが)。これなら、ワイドショーや週刊誌のネタにされてる話の方が、まだしもと思います。とにかく登場人物ことごとくに親しみが持てないし、他人事ととしては、まったく興味のない話ばかりが続きました。 これを見て高く評価しそうな人は、主に2種類に別れるでしょう。作中人物と同じような経験をして“身につまされる”タイプか他人(特に親族)が問題を抱え、罵りあうのを楽しむ“他人の不幸は蜜の味”タイプか。幸いにも、私はそのどちらでもなかったようです。 それと、これは「コメディ」なんでしょうか? アメリカ人はこれを見て笑ったりするんでしょうか。まったく理解できませんね。笑ったりするのだとしたら、背中になにやら薄ら寒さを感じます。 [映画館(字幕)] 5点(2014-05-01 11:03:52)(良:1票) |
390. エル・シド
《ネタバレ》 カトリックのスペイン人とムーア人との争いかと思ったら、キリスト教徒同士で延々と争っていて、なんだかなぁという感じ。しかも人物の思考経路が単純すぎて、行動が短絡的に思われます。恋人が父の仇とか、けっこう複雑に悩む状況だと思うのですが、そういうところは見られません。そのあたりが、私にはむしろ「アメリカ的」と映りました。この単純さのため、話はわかりやすいですが深みが感じられず、重厚な歴史大作風ですが、いくぶん薄っぺらい作になってしまいました。戦闘場面はなかなか見せましたが。 出演者では、ソフィア・ローレンはさすがにスターの存在感がありましたが、それよりもジュヌヴィエーヴ・パージュの王女様が印象的でした。ミクロス・ローザの音楽はさすがに『ベン・ハー』を連想させすぎて、悪くはないですがちょっとどうかと思います。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-30 10:57:48) |
391. 細雪(1983)
《ネタバレ》 これも久々に劇場で鑑賞しましたが、とにかくすばらしいのひと言。映像面はもちろんですが、科白回しが絶妙。古式ゆかしい大阪言葉から生まれるリズムが、とても心地よい。ああいう言葉から日本独特の七五調が生まれたのかと、勝手に納得しました。市川作品では、2人の人物が言い争うとき、その2人を素早く切りかえすという演出がしばしば見られますが、本作ではそういう場面はありません。そういった激しさは似つかわしくない言葉なのです。そんなやまとことばの美しさを堪能できました。 物語的には、昭和十三年という激動の時代に、旧家4姉妹の変遷をうまく重ね合わせています。姉妹4人とも好演ですが、特に雪子役の吉永小百合。雪子というのは何を考えているのかよくわからない人だったのですが、物語を通し最後に至って、人の心を思いやれて、なおかつ頭がいいという人物像が浮かび上がってきます。彼女のお見合いが話を進めているようなところもありますし、実質主人公でしょう。とらえどころがなさそうで実は奥が深いという雪子を、吉永小百合がみごとに演じきっていました。 そして、最後に幸子がつぶやく「いろいろあったけど、結局なんも変わってへんな」という科白。もちろん、あれだけいろいろあったのだから、何も変わらないわけがありません。でも変わってほしくないという人の哀しさがにじみ出てしました。しかし案外、人間というのは本質的なところでは変わらないのではないかという期待も含ませているように思われます。いずれにせよ、すばらしいドラマを締める印象的な科白でした。 今回見直して、こういう映画の魅力を味わえる日本人に生まれてよかったとつくづく思います。ふだんはそんなことはまったく考えたりしないのですが。そんな映画を製作してくださった皆さまと、再び鑑賞する機会を与えてくれた「午前十時の映画祭」に感謝を。 [映画館(邦画)] 10点(2014-04-29 11:30:35) |
392. オリバー!
《ネタバレ》 高校時代の友人に芸大に進学した者がおりまして、学園祭で本作を上演するということで、見に行ったことがあります。そういうこともあって個人的に愛着がある作なのですが、久しぶりに見ると前半がちょっとだるい(笑)。原作は読んでいませんが、他の映画やドラマは見ているので話は知っているのですが、それにしてもオリバーがブラウンロウ氏のところに行くまでが長く感じました。あとミュージカルの宿命かもしれませんが、フェイギンの根城での場面が妙に陽気で明るくなってしまったのも、ちょっと違うという気がします。 やはり本作の見どころは、休憩からあと。特に見どころは後半が始まってすぐの、物売りたちの歌。非常にすばらしかったのですが、話の本筋と関係ないのは痛しかゆしでしょうか。それからはおなじみの展開で、ある意味安心して楽しみました。ただ、オリバーの出自についてはもう少し詳しく説明してほしかったところ。それ以外にも、原作が有名なせいか、やや飛ばした展開という気がしました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-04-28 22:15:54) |
393. 新吾十番勝負 完結篇
《ネタバレ》 今回は、大きく3つの部分に分けられます。最初は絵師・尾形乾山をめぐる一連の騒動。正直、たかが襖絵であそこまでやるか、と思ってしまいます。このある種のバカバカしさが、当時の時代劇の面白さかもしれませんが……。そのあとの多加とのエピソードは、まずまず興味深い。 中盤は、ある藩で打ち首になりそうな男を助けたものの、藩の追っ手のため男とその娘が斬られてしまうという話。当初は若者らしくストレートな正義感に初々しさを感じていたものの、慣れてくるとむしろトラブルメーカーかと思えてきます。まさにそういったエピソードなのですが、そこから新吾に修行の道を進ませるのはいい展開です。新吾の人間的な成長は描かれていたと思います。ただ、修行をして剣が上達したということですが、具体的に描かれていないので、見ているこちらには実感がありません。 終盤は第三部に続いて柳生一門とのいさかい。吉宗の前で剣の各流派代表者が御前試合を行うことになります。これは吉宗と新吾を対面させる目的があるのですが、柳生流の代表として武田一真が出場することになります。最後は新吾との対決で、もちろん新吾が勝つわけですが、なにしろどこがどう強くなったのかわからないので、あまりカタルシスはありません。勝負もあっさりついてしまいますが、乱戦のチャンバラではなく一対一の対決では、けっこうこういうパターンが多いように思います。 シリーズは第二部を除いて松田定次が監督ですが、ワンパターンなところも目につきます。新吾の夢に武田一真が登場するときは、必ず大仰な音楽が大音響で鳴り響きますし、斬り合いの時に2人の顔を交互に映していく(しかも次第に近づく)というのも同じです。そんなこんなで、それほど高くも評価できませんでした。一応面白かったですが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-24 21:30:12) |
394. 新吾十番勝負 第三部
《ネタバレ》 第二部の最後で梅井多門先生が武田一真に破れ、大きな存在がなくなってしまったので心配していたのですが、やはり抜けた穴は大きい。今回は柳生一門につけ回されるのが話の骨子で、新吾にとってはいい迷惑なわけですが、こういう「流派のメンツ」という話はよく出てくるので、つまらないわけではありません。それよりも、最後にまみえるのかと思っていた武田一真とあっさり戦って負けたのが驚き。手傷を負っていたとはいえ、えらく簡単にやられたものです。チャンバラ映画としては大川橋蔵が大車輪の活躍をしていますが、お話としてはいまいち印象が薄いです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-04-23 20:50:18) |
395. 新吾十番勝負 第二部
《ネタバレ》 これも総集版で見ましたが、たぶん第一部よりも多くカットされているように思います。KINENOTE のあらすじも参考にしているのですが、日本駄右衛門関係のエピソードはまるまるカットされているようです(だから総集版に山村聡は登場しない)。そのあとは佐吉一家との関係も中途半端なままになり、結局淀屋関係で大坂に行ったところが1番の見どころでしょうか。しかし、大坂城代が悪徳商人と結託していて、大阪城内で大立ち回りを演ずるというのは、あまりといえばあまりという気がします。まあ昔のチャンバラ映画ですから、そのあたりは難しく考えられていなかったのでしょうが。 アクション以外では、新吾が母親であるお鯉の方の行列と行き交うところが最大の見せ場でしょう。本作では親子の情愛が大きなポイントになっていますが、全編を通じてもここが一番いいところだったように思います。しかし全体としては話に無理やり感が目立つので、第一部よりはやや落ちると思います。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-04-21 21:07:48) |
396. 新吾十番勝負
《ネタバレ》 このシリーズは4部作ですが、今回見たのは第一部と第二部の総集版。以前発売されたビデオもこの総集版のみのようで、昔のことですからオリジナルを切ってしまった可能性もあります。が、とりあえず、総集版で見た部分の感想を記しておきます。 第一部は新吾誕生をめぐる部分からじっくり描いており、原作者川口松太郎自身が脚本を書いているだけあって、テンポよく進みます。まあ、親の敵と結ばれてしまうのもどうかと思いますが……。こうしたやや強引な展開も見られますが、全般的になかなか面白い。主人公の新吾が若者らしくまっすぐな性格で、思い切りがいいところが魅力となっています。一方の悪役はいかにも悪役らしく、娯楽時代劇の定番らしい物語でした。 出演者はなかなか豪華で、特に山形勲と、対立する月形龍之介はともに存在感があります。それ以外でも、特に悪役が濃いあたりが印象に残っています。 全体としては、気楽に楽しめる娯楽時代劇というところです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-04-21 20:52:42) |
397. エリザベスタウン
父親の物語なのか、恋愛の物語なのか、そのあたりがはっきりしません。欲張ってあぶはち取らずになった感じ。コメディとしても、特に笑えたわけではありませんし……。スーザン・サランドンのタップダンス(というか、ほとんど盆踊り!)のように、部分的にはいいところがあったと思いますが、全体としてはマイナスが多いです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-04-16 21:42:48) |
398. フライド・グリーン・トマト
《ネタバレ》 いかにもって感じの女性(特に中高年)向き映画。お話としては悪くないし、まあ普通に見られましたが、特に魅力に感じるところもなし。一応コメディとされていますが、笑えるところは全くなかったです。それにしても、黒人が男女問わずことごとくいい人で、悪役が白人男性ばかりというのは、なにか政治的な意図でもあるのでしょうか? あと、過去の物語と現在の話とのリンクがいまいちよくわからなかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-11 21:52:34) |
399. JAWS/ジョーズ
サスペンス/アクション映画として、なかなかのできでした。市長やクイントの人物造形がありきたりだったりしますが、そのあたりに凝らずストーリー展開と演出でうまく見せていました。市長の対応など、金もうけ主義への批判にも使えますが、そういうところを無視して娯楽に徹したのが成功していると思います。スピルバーグに深みのある人物描写を期待しても、無理というものでしょうし。原作での鮫は普通の生き物として扱われているようですが、それを怪物的な存在に変更したところもうまい。 それにしても、あの鮫は作り物のはずですが、「動物」でいいんでしょうか(笑) [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-03-24 22:05:57) |
400. 冒険者たち(1967)
冒険者たち、っていうタイトルが泣かせる。一般的な「冒険」要素は少ないのですが、人生そのものに対する冒険のようなものがあって、もはや冒険ができないような年齢になった自分にとっては、かなり感じるところがありました。まあリノ・ヴァンチュラも、このとき50歳に近かったわけですが……。あとはやはり、ジョアンナ・シムカスのかわいらしさ、音楽の美しさにノックアウトされてしまいました。評判がいいので以前から見たかったのですが、もしかしたらいいタイミングで見ることができたかもしれません。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-03-23 10:34:11) |