401. バード・オン・ワイヤー
《ネタバレ》 設定は少し回りくどいが、中盤のコメディ要素を押し出した展開はなかなか。特に、主人公がかつて潜伏先でいろいろいいことをして大活躍だったというのが面白い。ただし、終わってみれば、シリアスな方向性と笑いの方向性が上手く融合しておらず、中途半端に終わってしまったという印象は否めない。ゴールディの天性の雰囲気(&色気)に大きく助けられてる感じ。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-12 03:15:10)(良:1票) |
402. ウィズ・ユー
ケビン・ベーコンの演技が珍しく不調気味なのはびっくりしたが、これはむしろ表現にふさわしい場を与えられなかった演出側の責任だと思う。知的障害によって彼の意識や行動がどのような影響を受けるのかという点がきっちりと詰められていないから、少女とうちとける過程にも説得力がない。これはエヴァンの役の方も同様で、少女の言動、特に会話の返し方などは、「大人びた」というよりも大人そのまんまというべきであって、キャラクターにふさわしい表現がなされていない。もっと突っ込んだ描写ができるはずの内容だと思うだけに、残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2007-06-26 03:20:19) |
403. 好きと言えなくて
《ネタバレ》 初期設定からほとんど想像できるとおりの内容。無難ではあるし不快ではないのですが、この内容だけだったら1時間の単発ドラマでもできてしまいます。男はカメラマンだったら、ファインダーを通して見比べたときでも気づかないのか?とか、会話の中でどこか違和感を持つ場はなかったのか?とか、もっといろいろ掘り下げてほしいところでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-06-24 00:49:53) |
404. 裸の銃を持つ男 PART33 1/3/最後の侮辱
笑えるギャグよりも滑っているギャグの方が多いのですが、こういうナンセンス・コメディ作品の存在は貴重です。こんな下らない内容で映画一本作ってしまおうという根性を評価したい。 [DVD(字幕)] 5点(2007-05-12 11:52:48) |
405. リトル・プリンセス
《ネタバレ》 冒頭の変てこなファンタジー的描写には一体どうなるのかと思いましたが、終わってみれば手堅くまとまったなかなかの作品でした。主人公に意思がきちんとあるところ、それと人間の「想像力」の価値をテーマとして賛美しているところがよい。イジメ描写が予想していたよりかなりあっさり風味なのもほっとしましたが、さすがにこれはあっさり過ぎるような・・・ラストが予定調和的に見えて、高揚感が減少してしまいます。 [DVD(字幕)] 5点(2007-05-08 00:49:21) |
406. ベイブ
結局は子供向けとは思うが、そのような作品でも映像や編集に手を抜かずきちんと作っているのは偉い。ナレーションと章立て表示は余計ですね。ところで、羊の顔ってよく見ると結構怖いんですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-05-04 01:21:08)(良:1票) |
407. 地上より何処かで
どうでもいいような母娘のありがちなやりとりがそれっぽく続いているだけで、メリハリもほとんどなく、ドラマとしての面白みはありません。それぞれの場面設定や台詞に深みがなく上っ面をなぞっているだけなので、スーザンもナタリーも、どう演技していいのか困っているような感じ。大体、最初の方でナタリーは帽子をかぶっているが、それだけ表情の微妙な動きが殺されるということを監督は考えなかったのだろうか。ま、単純にナタリーがたくさん見られるということで、そこだけは評価しておまけの点数。 [DVD(字幕)] 5点(2007-04-04 01:30:50) |
408. マイ・ルーム
この3人なら否応でも難易度の高い繊細な表現を期待してしまうのだが、もしかして撮影現場の雰囲気は悪かったのではないかと疑ってしまうくらい、互いの呼吸が合っていない。メリルもレオも珍しく消化不良気味、辛うじてダイアンのレオとの初対面前後の部分の演技が良かったくらい。ポイントとなるべき場面がいくつかあるのに、そこをじっくりと追い切れていない演出力不足も不満。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-29 03:38:19) |
409. ロマンスに部屋貸します
《ネタバレ》 あらすじからしてロマンチックで切ないはずなのに、全体の雰囲気が妙にじめじめ・うじうじしていて、何か煮え切らないのです。原因は何かと考えたら、人物設定の間違い。サムは女の子をとっかえひっかえするも満たされない、あるいは失敗しているということなのですが、ここは当然女性に縁のないもてない君であるべきだし、エレンが人妻なんてのも、何でそんなようにするのか謎。ブライアンに至っては、存在自体が物語上何の役にも立っておらず、まったく邪魔です。むしろ、2人の友人関係なんかをもっと充実させて、「顔を合わせない憧れの誰か」の存在を際立たせるべきでした。それと、原題は詩的でいい感じなのに、邦題もダメダメですね。 [地上波(字幕)] 5点(2007-03-28 23:53:15) |
410. ツイスター
《ネタバレ》 おいおい、これって、竜巻に近づく→はね返される→近づく→はね返されるのサイクルを延々と繰り返してるだけじゃん。嘘でもいいから、大都市に容赦なく竜巻を直撃させて、いろんなものを吹き飛ばした方が、その怖さも引き立つだろうに・・・と文句を言いつつも、ビル・パクストン様のマヌケ面+ヘタレ面(←ほめ言葉)は最初から最後まで存分に満喫できましたので、大甘の5点。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-23 01:56:22) |
411. フォーエバー・フィーバー
《ネタバレ》 見る前から、ダンス!ダンス!ダンス!の単純一直線路線を勝手に頭の中で期待していたので、あれもこれものつまみ食い的進行にはちょっとついていけませんでした(変身後の弟の美しさが、ダンスよりも印象に残っちゃいかんでしょ・・・)。映画の中からインチキトラボルタが出てくるなんていう無茶なアイディアは面白かったので、そういうのがもっと見たかった。あと、主人公が宮川一朗太に似ているのも気になりました。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-19 02:57:50)(良:1票) |
412. ファミリー・ゲーム/双子の天使
《ネタバレ》 ナンシー・マイヤーズって、いい素材の作品をださい素人演出で台無しにする人というイメージがあったのですが、これもまさにそうでした。何がまずいかといって、あちこちで頻出する説明台詞、説明動作、説明演技の数々。見ている方が恥ずかしくなります。そうかと思えば、プールサイドでの全員対面のシーンなんて最もポイントになるはずなのに、それぞれが状況説明の一言を吐いて終わり。そりゃないでしょ。登山のシークエンスなんてどうみても全部不要だし、そもそもこの内容だったら父の婚約者の存在自体が邪魔です(作中の家族にとってと同様に)。点数はもちろん、11歳にして二役という難役に挑んだリンゼイ・ローハンの頑張りに対して。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-16 00:02:53) |
413. 天使が見た夢(1998)
きちんと突っ込んでいったら心に迫ってくる話なんだろうなあというのは想像がつきましたが、具体的に登場人物がどこでどう変わったのかというのはよく分かりませんでした。ラストのインパクトで得している感じ。 [地上波(字幕)] 5点(2007-02-24 03:52:37) |
414. クリムゾン・タイド
《ネタバレ》 そういえば、潜水艦ものってあまり面白いと思った記憶がないなあ・・・。大抵は狭い艦内で右往左往しながら大騒ぎしているだけであって、危険が全部言葉で説明されているし、映像的な面白みも少ないというように感じてしまいます。この作品もそれに含まれはするのですが、中盤手前の敵の魚雷攻撃への対応など、その前の訓練のシークエンスが見事に伏線として決まっている上に、無線と専門用語のやりとりを延々と続ける演出に力が入っていて、ここはかなりスリリングでした。ところが、その後のハックマンとデンゼルの分かりやすい対立によって、一気に底が浅くなってしまいました。あそこはやっぱり、対立を抱えながらも任務遂行との狭間で揺れる心理の綾を続けてくれないと。双方が武装して核兵器があるすぐ横で主導権の取り合いなんて、ほとんどギャグの領域です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-19 09:23:28) |
415. ワイルド・ワイルド・ウエスト
内容的には、あっちこっちに拡散して焦点が定まっておらず、全体の構想が壮大に滑っているのではないかとも思えるのだが、小道具関係の異様なこだわりとか、一つのネタをずるずる引っ張らないテンポのよさによって、そこそこ面白く見られてしまうという困った作品。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-08 20:22:25)(良:1票) |
416. 真実の行方
ラスト一発のための作品ですが、その割に尺が長すぎ。もっとコンパクトにまとめられたと思います。実はローラ・リニー目的で見たのですが、冷静非情な検察官という役が合っていなくて残念(何となく、顔つきもいつもと違ってますね)。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-12 04:05:48) |
417. レッド・オクトーバーを追え!
《ネタバレ》 もっとスリリングであるはずなのが、何か全体的に緩い空気感が漂っているんだよな・・・1つは、亡命ネタがさっさと確定しているので、心理の綾が削がれていること(それに、ソ連側の追撃の描写は、もっとウェイトを置くべきだった)。もう1つは、アレック・ボールドウィンだとあまりに存在が安定していて、必死さというか窮迫感というか、その辺がうすくなっていること。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-10-18 09:23:27) |
418. ザ・チェイス
意外に悪くなかったのでびっくり。ほとんどがカーチェイスという危機感あふれる設定と、割とのんびりした会話や展開のギャップが面白い。単純明快なラストの切り上げ方も良い。 [地上波(吹替)] 5点(2006-09-28 03:29:50) |
419. 17歳のカルテ
じっくりとした進行で最後まで興味を失わず見ることができたが、結局この話で何が言いたいのかはよく分からなかった。精神障害全体を描写したいのであれば、院内患者の発症の背景に関する掘り下げが不足しているし、逆に主人公個人の内面の変化に着目するには、回復の過程が安易すぎる(そもそも、境界型人格障害と診断されていながら、その症状が映画中でほとんど出ていない)。結局、表面の当たり障りのない部分のみを無難にまとめただけなのではないかという疑念は禁じ得ない。 [DVD(字幕)] 5点(2006-08-02 03:01:32) |
420. さらば、わが愛/覇王別姫
最初の方はひたすら打たれまくって痛いだけだし、成人して本題に入ってからも、細切れの話が延々と積み重ねられるだけであって、大河系ドラマに必要な相互の関連性や有機的発展性というものが存在しない。よって、長いだけにしか感じなかった。点数は、美術関係の頑張りに対して。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-02 03:24:50) |