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レインさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 885
性別 女性

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421.  さらば青春の光
「トミー/Tommy」に続いてザ・フーのアルバム「四重人格」を映画化した作品。 この映画の苦味は強烈である。 フィル・ダニエルズはかつてのイギリスの労働者階級の若者「モッズ」を体現したせいで長きにわたって彼をこのイメージに縛りつけることとなった主人公ジミー。 スティング演じるエース・フェイスは地に堕とされるための偶像であり、ジミーに一時(いっとき)の快楽を与えるステフも彼をたぶらかす妖婦にすぎない。 冒頭で海からやってくるジミーは、最後にエースのヴェスパを駆ってブライトンの白い崖から体よく海に飛びこんだものの、無様にも陸に上がってきた姿なのだ。 永遠に繰り返される空虚な青春に冷え切る思いをしながら、その鮮烈さと鳴る音を今も忘れることができない。
[映画館(字幕)] 8点(2011-02-19 00:40:44)
422.  善き人のためのソナタ
真摯にきっちりと作られているものの、表現としては十分でないところがあってドイツ映画らしく生硬かもしれませんが、何を描きたかったかは伝わってきます。 最後もドライマンが自分のために大きな犠牲を払ったヴィースラーにもっと報いてあげてほしい気はしましたけれども、相手の誇りを傷つけずに自分にできる最上の方法を選んだのでしょうし、相手もまたその気持ちを受け取った。 一度も言葉を交わしたことのない人間同士の友情の表現として簡潔で清しいものに感じられます。 クリスタの魅力が薄いのは「男の映画」だからでしょうか。 彼女の女優業への情熱は恋人ドライマンよりヴィースラーの方が理解していたのでしょうね。 他人のために得にもならないことをする人は、このような特殊な状況下でなくとも世の中にいてほしい気がします。 (ドライマン役のコッホは「飛ぶ教室」の禁煙さんでしたが、ゲデックは「マーサ」とはわからないくらいイメージが違いました)
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-17 00:36:09)(良:1票)
423.  マトリックス
「攻殻」やサイバーSFからのパーツが多くオリジナリティは少ない気がしますが、多数のスチルカメラを使用しての360度回転するアングルは実写ではそれまでにない斬新なものでした☆(「スピードレーサー」にも書いたことですけど、W兄弟はアニメ「マッハGoGoGo」(SpeedRaser)を昔見ていて、三船剛がクルッと回るOPが頭にあったんじゃないですか? 静止した動体に対して視点を移動させるのは実写にはない発想) 黒で統一したファッションも個性的でした、あまりにもカッコつけすぎなのは少しバカバカしい気もしましたが。
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-16 00:00:05)
424.  ボディガード(1992) 《ネタバレ》 
映画も主題歌も大ヒットでしたが、俗っぽくってあんまりイイと思いませんでしたぁ。 ホイットニーは歌手にしては演技うまいけれど舌なめずりするのがお行儀よくなくって、コスナーは一応カッコよいけどあんまり興味ないから。 ボディガードを用心棒サムライに例えるのは面白い。(なのでミフネ登場) アカデミー賞授賞式も一応サマになってました。(本物では絶対映らないプロンプターも) レイチェル命の古株ボディガードやスターの地位を守らせたいマネージャー、妹に屈折した思いを抱く姉などが絡んで、真犯人はやっぱりあの人、生え抜きボディガードはクライマックスでは「生きた盾」になるのがお約束。
[映画館(字幕)] 5点(2011-02-15 23:55:01)
425.  運動靴と赤い金魚
イランの少年が誰かのためにがんばるのは「友だちのうちはどこ?」が好きですが、あれの10年後に作られた、これもいい作品。 どちらも子供をシビアな環境において、あちらは詩的でこちらはリアリズム、女の子も出てくる。 女の子の方が「人並みに」って気持ちが強いと思うのですが、直してはいていた古い靴さえなくしてしまったザーラは、すてきな靴をはいてる友だちがうらやましくって家までついていったりする。 その子が新しいのを買ってもらって古いのを捨てちゃうとカッとなってしまい、「あたしのほしかったあの靴を、まだはけるのに捨てるなんて!」と思っているのが伝わる。 ザーラの心も細やかに描写されているので説得力があります。 お兄ちゃんの靴を溝に流してしまって必死で追っかけるのも貧しい人にとってものがどんなにだいじか見せる。 アリがすぐメソメソ泣かないともっといいのにと思いましたが不満はそれくらい。 最後はああ!と思うんだけどお父さんを見てまたああ! かわいい妹のうれしい顔を見たくて、お兄ちゃんが走る! 走る!
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-15 03:25:28)
426.  友だちのうちはどこ?
オリーブ畑を抜け、ジグザグの山道を越え、見知らぬ町の迷路の小路や怖い大人にもひるまず少年はゆく、「ネマツァデ君」を探して。 「宿題のノートを届けないと、あの子は退校」小さな胸に自ら使命の火を燈し、次第に降りる夜の帳の中に消え入りそうになりながら。 一輪の花の香りとともに鮮やかな解決をみる「誠意」の価値を控えめに提示した佳作。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-13 23:55:17)
427.  少女の髪どめ
イランのアフガン難民を扱ったお話。 「運動靴と赤い金魚」のマジディは見返りを潔しとしないんですね、無償の愛こそが尊いと。(そリゃそうだけど…) なので片思いをからめたカタルシスの少ない「ごんぎつね」みたいなのです。 (「ごん」は彼の命が消える間際に兵十がすべてを悟るのが醍醐味だと思うんですが) 前半はよかったけど後半引っぱりすぎのような気もしました。(やりすぎじゃん!) ラティフが思いを寄せるバランは薬師丸ひろ子に似てませんか? 彼女がかいがいしく働く姿と最後のラティフの一片の笑みが目に残っています。 すべて報われたわけではなくても彼は満足だったんですね、謙虚。
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-13 01:30:24)
428.  ココ・シャネル(1981)
「ココ・アヴァン・シャネル」と同じくデザイナーとしてのシャネルより若い頃のロマンスに焦点をあてた映画で、ココを演じるのは「アントワーヌとコレット」のマリー・フランス・ピジェ。 あちらより点数が高いのはココをめぐる2人の男性たちがルトガー・ハウアーとティモシー・ダルトンなので。 公開は83年と「ブレードランナー」より後になり、ココを可愛がっていても他に女もいて彼女が望むまでは生娘の彼女に触れようとはしないエティエンヌ(ハウアー)が結果として袖にされてしまうのがちょっと悲しかったな。 対するカペル(ダルトン)は自由人のエティエンヌに対して紳士的な人物として描かれていました。 シャネルとなったココが昔を追想する形式で、彼女が意を決して鏡の前で長い髪をバッサリ切り落とすシーンが印象深い、今や見ることもかなわない忘れられた「ココ」。
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-12 00:00:05)
429.  ココ・アヴァン・シャネル
ココの映画ってなつかしい。 シャネルの青春時代は2人の男性との関係がメインで、本当のところは当人たちしかわからないので映画によって描き方はちがってきます。 ココを屋敷に居ついた情婦の一人として適当にあしらいながらボーイというライバルが現れると求婚までする気のいいエティエンヌ、ココの才気を見抜くことで彼女の心をとらえる一方で抜け目なく有利な結婚もするしたたかさも持つボーイ・カペル。 どちらが本当に彼女を愛していたかはわかりませんが、選んだ相手がはかなくも、なのが運命の皮肉。 オドレイ・トトゥのココが可愛げがないのは女流監督なのもありそうで、媚びないのを女性の美徳として居候の弱い立場をカバーしようとしてるのでしょうが、やりすぎると逆効果、女から見てもちょっとね。 若い女の子だとツンとしていても絵になるけれど、30代のオドレイには少し苦しい気もしました。 女性が理想とする女性と男性が魅力的に思う女性はちがって、これもどちらがいいとはいえませんが、男性の方が女性の魅力をわかっている気はします。 舞踏会で一人だけ黒いシンプルなドレスで踊るのも「私は他の女(ひと)とはちがうの」。そう思っているはずのココも、女であることにとらわれている目立ちたがりやさんのよう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-11 18:00:05)
430.  縞模様のパジャマの少年
マーク・ハーマンらしい作品。 常にネジまがった作風を誇示する監督は、単純とか偽善者と思われるのを最も恐れる気が小さくて面倒くさい人に思えるのです。 この映画でも「ブラス!」や「リトル・ヴォイス」でも感じたような苦味というより嫌味を感じてしまいました。 原作ありで彼が考えた話ではないですが、その原作にしても同じくドイツ少年とユダヤ少年の友情と悲劇を描いた「あのころはフリードリヒがいた」のリヒターのように当時を生きたドイツ人ならともかく、アイルランドの作家が21世紀にこのような話をもっともらしく書いて、それをイギリスの監督がれいれいしく映画にするのは少し差し出がましいんじゃないでしょうか。 両親役のシューリスとファーミガはそれなりに苦悩を見せるものの、ルパート・フレンド演じるドイツ将校(彼にこういう演技ができるとは思いませんでしたが)の描き方は実にティピカル。 ハーマンは「子供たちに見てもらいたくて作った」そうですけどPG12になっても仕方ないかと、「仔牛に焼印」のような気がするものね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-08 12:35:01)(良:1票)
431.  ブライド(1984)
2年前にDVD化され再び見ることが出来た「フランケンシュタインの花嫁」のリメイク。 ソロデビューをひかえて整形したばかりのスティングは、手をかけた温室咲きのバラのように美しい。(笑) フランケンシュタイン博士の台詞が少ないことも幸いしており、さもなければアンソニー・ヒギンズやケイリー・エルウィズら同じ英国の俳優たちに見劣りしたかもしれない。 混血のジェニファー・ビールスは新しく生み出された女性に相応なエキゾチックさは備え、造物主である博士を頼りながらもう一人のパートナーとも心を交わす。 そのヴィクターは知り合った仲間と共に旅回りの一座に加わるが、彼もまたイーヴァを気にかける。 このあたりがオリジナルとは全く異なり、運命的な二人の関係を大事にしている。 惜しむらくは見せ場のBGMが古典映画のように古色蒼然としていることか。 監督はフランク・ロッダム、彼の「さらば青春の光」のフィル・ダニエルズも顔を見せている。(2011/02/05 REWRITE)
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-05 18:25:26)
432.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
これはフランク・キャプラ流の「クリスマス・キャロル」(祝歌)ではないかと。 薄情な金貸しが不運続きの善人に、案内役の精霊が2級天使に置き換えられていますが、主人公に別の世界を見せて枯れた心を生き返らせる手法は似ていて、お○なども出てくるし、生まれ変わった彼が晴れ晴れとした表情で叫ぶ「メリー・クリスマス!」も。 けれどこんなにうまくアレンジされているならそれでいいのかもしれません。 守銭奴が気前よくなるよりも家族のために自分の夢をあきらめ辛酸を舐めてきた苦労人が報われる方が、見る人により大きな喜びを与えるでしょうから。 ジョージが見せられる世界では彼自身を登場させずに彼の存在意義の大きさを見せ、階段のタマネギや娘ズズの花びらをアクセントにし、彼がしてきた善行の見返りがあるなど独自の味付けをした、誰もが幸せやあたたかさを求めるクリスマスにふさわしい作品。 60年以上多くの人に勇気と力を与えてきたと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-02 12:10:10)(良:1票)
433.  仕立て屋の恋 《ネタバレ》 
ルコントは「イヴォンヌの香り」という作品があるように女性の香りにこだわる。 イールが息絶えるまで握っていたハンカチにも女がつけていたのと同じ香水を染(し)ませてあった。 いってみれば彼は愛した女の一部と共に逝ったのであるが、このイメージは原作にはない付加されたもの。 まだ若いサンドリーヌ・ボネールは孤独な男の心を捉えるアリスを演じるに十分な魅力を放ち、部屋を覗いていた男を最初は畏れながら、いつしか眼差しが快感となり心を赦し、戯れに接吻までしてみせる。 それが純粋な好意からだけではないのをイール自身が熟知しているのがまた哀しくもあり。 アリスが失意の彼が駅から戻る時間を見計らってした行為には慄然とするが、映画では彼女の態度に曖昧さを残しているせいで生じる劇的な効果でもあろうと思う。 「君を恨んではいないよ。 喜びをくれたから」 この感傷的で痛切な台詞も本にはない。 イールが自分を捧げた女の裏切りにそれほど永く苦しまずにすんだのは温情といえるかもしれないが、これは本当に心に痛い。 ルコントがジョルジュ・シムノンの短編小説「イール氏の婚約」から儚い恋を掬い上げ昇華した逸品。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-01-30 06:50:01)(良:1票)
434.  プリティ・ベビー
数年前ニューオーリンズが洪水に見舞われた時、実在のヴァイオレットがいた館も水に沈んだのだろうかとふと思った。 12才の少女と娼婦の写真を撮り続けた写真家ベロックを結びつけ物語を織り上げたのはルイ・マル、アメリカ映画ながらフランス映画の佇まい。 娼館にロートレックのような画家、そしてこのベロックのような写真家ら芸術家が入り込み、日々彼女らの姿を二次元に写しとる作業を行うと、そこは濃き香り漂う美的空間に変貌する。 「芸術家と女たち」はそれほどそれ自体が絵になるのだ。 スヴェン・ニクヴィストの撮るアンティークな色合いにブルック・シールズの子供と女が共存する美しさが映え、その母として遜色ない妖艶なスーザン・サランドンと陽気な娼婦たち。 マルはこの世界を悲惨なものとして描かなかった、こういう世界があったとだけ。 この少女は何も恐れない、新参者ベロックが自分を愛さぬこと以外は。 自分が値打ちのある商品であることに自負さえ持つ屈託なさ。 「教授」(「スタハチ」のアントニオ・ファーガス)がサロンで弾くピアノがメランコリックに流れ、彼が可愛がっていた彼女が水揚げされ、値をつけられていくのを聞きながら顔を歪める場面が印象的だ。 彼にどう出来よう? 彼女の稼ぎも彼の生活を支えるになくてはならぬものなのだ。 ヴァイオレットに近づきすぎたせいで破滅に陥るベロックのものとはまた違う、彼が小さなコケットに注ぐ眼差もこの作品中で忘れがたい。
[映画館(字幕)] 9点(2011-01-30 00:02:32)(良:1票)
435.  アンナと過ごした4日間
文学的な題材を映像に立ち上げると主人公の内面よりも行動の奇矯さが際立つ場合が多い。 レオンだけでなく友人を呼んで誕生パーティを開いたりしているアンナもまた孤独な一面を持つ。 彼らには共通する辛い過去もあり、レオンが彼女に強いシンパシーを抱くのも不思議はないが、行き過ぎた行動が同情心を失わせ不幸な生い立ちに加えて少し頭も弱いのではないか?との疑問も湧く。 退職金をはたいた贈り物が彼女を微笑ませても彼がそれを知ることはない。 アンナが彼の「愛」という言葉に踏みとどまり、会話と別れが成立したのはせめてもの慰めを与えたということか。 だが彼にはささやかな幸運も二度と再び訪れることなきと暗示するようなこの投げ出し方は冷酷きわまりない。 小説なら「そこにあったはずの×××は彼の眼前から忽然と消え失せていた」で済むが、映画はそれに慄(おのの)く男の姿まで嘲笑的に映し出し、それを否応なく見せられるのが何とも釈然としない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-28 23:59:59)
436.  8人の女たち
アガサ・クリスティの映画はそれほど得意じゃない、人間の汚い部分ばかり見せられるようでね。 似たタイプのミステリーだけれど、それはあくまで形式でフランス女優の華やかな競演をのせる舞台装置にも思え、正直ストーリーは二の次。 フランス映画にしてはカラフルな画面も「つくりもの」であることを強調、主演級の女優さんが8人も並ぶと圧巻、大御所・中堅のみならず若手も「コゼット」「ティンク」。 ファニー・アルダンの横にエマニュエル・ベアールがならぶと顔の大きさが全然違ったり、ドヌーブとアルダンの「百合」に驚愕したりとやや邪道な愉しみ方でも、こんな機会はめったにないものね。 皆さん歌やダンスは本職ではないと思うので、「他の人たちに見劣りしたくない」と秘かに一生懸命練習したんじゃないかと思わせるミュージカル・パートがいじらしくも見えてきたり。 一番凝っていた役は髪も染めたイザベル・ユペール、元々美人なので終盤では華麗に変身。 こんなに楽しいなら結末を変えてでもハッピーなFINにしてほしかった、「女はみんなしたたかなワル」な印象で終わってしまうから。 ともあれフレンチ・シネマ好きにはご馳走!
[DVD(字幕)] 8点(2011-01-28 00:00:03)
437.  キルトに綴る愛
いかにも女性が撮った女性映画。 女の人の考え方ってついていけない時があって。 これも一見上品に作ってるけど恨み節の羅列のようなもの、自分の重みで相手も重くしてしまう女性の昔話にはゲンナリ。 「私の人生大変だったけど耐えたから今の私がいるの」と自分を納得させてるだけのよう。 ウィノナが苺(彼女にとっては禁断の果実)を食べさせられるシーンが「テス」っぽいけど、迎合的な彼女もおばさんたちと同じ道をたどりそう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-27 10:50:04)
438.  マグノリアの花たち 《ネタバレ》 
同じ南部が舞台の女性映画「キルトに綴る愛」は苦手でも、これは 6人の女優さんの個性が生かされたなかなかよい作品。 脚本家が妹をモデルにした肝心のシェルビーは難病ゆえにだいじに育てられ、母親マリンの払う犠牲を当然のごとく受け入れる我儘娘にも思えて、彼女の死に際してもあまり悲しみは感じなかったけれど。(ジュリア・ロバーツが苦手ってこともあるかな) 葬儀で憤りをぶちまけるサリー・フィールドと女っぽくなくガサツで意固地なシャーリー・マクレーンがよかったです。 特にウィザーは作品をひきたてるスパイス。 サム・シェパードやトム・スケリットら男性陣もさりげなく存在感を見せていい感じでした。 誰かが去っていけばまた誰かが生まれ、思いを受け継いでこの世は続いていく。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-27 05:25:32)
439.  エンゼル・ハート
アラン・パーカーはこういう映画も撮る。 依頼されてある人物を追う探偵自身が実は…というお話。 音と映像で生み出される独特の暗く湿ったムードはやはり感覚的に秀でた人なのだと思わせるけど、画面に溢れる血が多すぎて趣味じゃない。 シャーロット・ランプリングの出番もぽっちり。 ミッキー・ロークが人気あった頃(かっこいいかなぁ…)、CMの"Angel Heart"とドスのきいた声の方がこの映画より怖い。 ハリーにとって因縁ある女性の名エピファニーは「本質が露呈する瞬間」と隠喩的、デ・ニーロの出演時間はわずかでも場をさらい、ニューヨークから因習強いニューオーリンズへの移動は変化あってよい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-25 00:00:01)
440.  アリゾナ・ドリーム
初めて見たクストリッツァの映画。(当時は変わったアメリカ映画と思っていたけど、アメリカ映画じゃなかったよ…) 画面の中をおさかなが優雅に泳ぐ映画は「ランブルフィッシュ」以来か。 「シザーハンズ」の次のジョニーはまだ若いのにフェイ・ダナウェイと互角に渡りあい、ダナウェイは風変わりな熟女エレインになりきって喜びも悲しみも生き生きと演じていた。 その間にアコーディオンを弾き鳴らす個性派リリ・テイラーのグレイスがいて不思議な三角関係に。 ただ変わってるだけじゃなく、グレイスがビヨ~ンとなったり鶏アクセルなんて面白いでしょ? 小ぜりあい多い愛憎の日々の中で、エレインが念願の小型飛行機を飛ばすシーンがゴタゴタを吹きとばす爽快感。 ヴィンセント・ギャロの米国映画モノマネは長くてなんか痛かったけど、「チキ・チキ」のオルゴール人形もいたりする。 最後は意外な展開。 「パブリック・エネミーズ」で久々にジョニーと共演したリリは、大スターになっ(てしまっ)た彼に歳月の流れの早さも感じたのではないかしらん。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-24 06:00:11)
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