461. シャロウ・グレイブ
ルームメイトの面接をしている時のユアンが本当にイヤな奴でした。だから、トイレで反撃をくらった時はざま~みろと思いましたね(あくまで私はユアンの大ファンです)。ところで、仲良し?3人組が共同生活しているアパートで、生ゴミとワインの瓶が分別されずに捨てられていたんですけれど、イギリスって分別なしなの?それとも3人のいい加減な性格を表しているの? そもそも何故に天井裏に水が入った箱が置かれているのかしら? あんまり深く考えちゃあいけないのよね、きっと。 7点(2003-10-29 11:50:37) |
462. 悲しみよこんにちは
ジーン・セバーグが一人で悲劇のヒロインぶっているところが鼻についた。所詮、ワガママお嬢さんが父親を取られたくなくて気をひこうとしているだけ。デボラ・カーが現れるまでは、自分の方が勝っているという自信があったんでしょう。私も昔は「なんでも自分のしたいようになると思うのは大間違いだからね!」と、よく親に叱られたものだが、そっくりそのままセバーグに送ろう。ってなことを思いながら観ていたのですが、それでも最後には彼女が可哀想になってしまいました。時系列のコロコロ変わるストーリーでも、過去をカラーで、現在をモノクロで撮ってくれたことにより解りやすかったです。しかも過去がカラーで表現されているので、主人公にとって過去はバラ色の生活そのものだったんだと伺えます。対する現在は不幸の真っ直中ってコトになっているようですが。時系列の複雑さを解消するため、例えば『スパイ・ゲーム』では音楽で過去と現在の区別をしてくれていました。こういう工夫はとてもありがたいですね。 6点(2003-10-29 11:16:26) |
463. ジョー、満月の島へ行く
《ネタバレ》 あれれ~?評価低いですね(笑)。私はこのノリ大好きなんですけれど。この安っぽさ、ハチャメチャさがなんともたまらない。超ご都合主義っていうんでしょうか。前半のトム・ハンクスが陰鬱な顔をして、これまた陰鬱な会社に出勤するあたりでは、何じゃぁ~と思っていたんですよね(しかも一人目の同僚メグ・ライアンはあっさりいなくなっているし)。でも、“脳の雲”というわけのわからない病気で死を宣告されたトム・ハンクスに、男らしく死出の花道を飾るべく火山に飛び込む代わりに、それまでの間、富豪のような贅沢な暮らしを提供するといった半導体会社の社長が出てきたあたりから、突き抜けたようなハチャメチャ展開。ちゃんと社長令嬢の姉&妹でメグ・ライアンが復帰しているしね。いろんな物を買いまくるシーンも面白かった(特にカバン)し、南の島へ行くまでのクルーザーでの釣りシーンもたまらなくよい(いかにもハリボテ鮫登場!)。さらに島の原住民は、報告通りにオレンジソーダを飲みながら現れているし。しかも、火山に飛び込むと同時に火山が噴火して、海に投げ出されて助かっているんだよ。しかもちょうどタイミングよく丈夫なカバンが浮いてきているし。笑いどころ満載なんだけれどなぁ~。お約束のトム・ハンクス&メグ・ライアンのロマンス?もあるんだけれどなぁ~。どうしちゃったのかなぁ~(笑)。 7点(2003-10-29 10:14:01) |
464. オーシャンと十一人の仲間
モロ内輪受けって雰囲気の映画でした。シナトラ一家について何も知らない私には、前半部分(カジノから金を奪うまで)のどこにも面白味を感じられなかったのが残念。(数年前まで、フランク・シナトラって日本人だと思っていたし……フランク永井の間違いじゃない?って指摘されましたが)なんだか、あんまりストーリーに関係ないエピソードのオンパレードで、内幕を知らないため、飽きてしまったんですよね。しかもギャグも笑えないし。できれば、チャッチャカ進めて欲しい。この映画を観て『オーシャンズ11』って数段に面白くなっていると感じました。それまではイマイチだったなって思っていたんですが、再評価できたことは喜ばしいことです。でも、後半になると少しは見どころも。彼らの犯行だとバレた後、どう処理するのかなというところと、金をラスベガスからどうやって出すんだろうというところ。とはいってもドキドキハラハラ系ではありません。ぬる~く話が進んでいきます。オープニングがとてもオシャレで期待感が高まっていただけに、つまらなさもひとしおでした。あっ、そうだ、ちょろっと出てきたシャーリー・マクレーンがかわいかったな。 4点(2003-10-29 09:21:39) |
465. ハリーの災難
これから紅葉のシーズンですね。山間部ではすでに見頃を迎えているようですが。紅葉の美しい、落ち葉でうまったのどかな風景を見ると、死体が転がっているんじゃないかって思うようになってしまいました。だから、「まるで死体が転がってそうなくらい、きれいな景色」って表現を使ったりします。知らない人が聞いたらギョッとしますね。 8点(2003-10-29 07:18:34) |
466. マーサの幸せレシピ
《ネタバレ》 姉妹二人ともイタリア男の餌食になってしまったな。というのは冗談ですが、マーサがマリオに惹かれる気持ちはわかります。自分ではどうしようもなかったリナを和ませてくれて、リナの父親探しにも親身になってくれて、しかもマーサの料理人としてのプライドを大切にしてくれる。ただ、この二人が上手くいくかどうかは別問題。マリオとリナが料理をした後のキッチンを見て呆然とするマーサは、マリオと生活すると発狂してしまうかもしれない。マーサの几帳面さがうまいこと崩れてくれればいいんですが、サービス精神が旺盛すぎる男性と付き合うのは、マジメな女性にとってしんどいものです。結局、姉さんと同じようにイタリア男と別れてしまうかも。想像の世界はここまでにしておきます。このストーリーはけっこう好きなんですが、もう少しリナがマリオになついた理由を示すエピソードが欲しかったのと、下の階に住む男性が中途半端だったこと、それからマリオと接するようになってマーサがどんな料理人になったのかをエッセンス程度でいいので示してもらいたかったな。ちょいと消化不良。 6点(2003-10-29 06:56:33)(良:1票) |
467. 秋刀魚の味(1962)
《ネタバレ》 元海軍将校のお父さんのお話を伺いたい。この人の醸し出す空気に触れてみたい、そんな気持ちになりました。どうも私は品のある老人に弱いようです。お年寄りで話す機会があるのが、ウチのばあちゃん(←私にはむっちゃ甘いけれど基本的にワガママ)&じいちゃん(←学はあるんだけれど話が通じず)だけなもので。司馬遼太郎氏の「街道を行く」(三浦半島編)で、海軍将校たちの上品さを読んでいたからか、元海軍将校と聞くとそれだけで憧れの対象になってしまいまする。娘の結婚式の後、フラフラッと立ち寄ったあのバーで「あの曲いきましょうか」とママに言われたとき、本当は軍艦マーチ自体はどうでもよかったのかも。ただ、元気がなさそうに見える彼を気遣った、その思いやりをありがたく受け取ったように見えたのは私の深読みでしょうか。それはそうと、当時の(良家の)結婚ちゅうものは難しいですね。まず家族のほうに打診しなくちゃいけないというのもまどろっこしい。じれったくて、ちょっとイヤだな。そういえば、私も22と若かった頃、ちょうど彼もいなかったし見合いというのに興味があったので、親に「見合いしたい」といったら「上手くいかなかったときに責任転嫁されるのはイヤだ」ととりあってくれなかったっけ。さすが親だ、私の性格をよく知っている。 7点(2003-10-29 06:25:46)(良:1票) |
468. 異人たちとの夏
《ネタバレ》 風間杜夫と名取裕子の絡みがヤバイ。そもそも風間杜夫って好みじゃないし。この映画だけかもしれないけれど、ちょいとカマっぽいイメージ。テレビ局のプロデューサーが「元奥さんに近づきたい」と言って去っていった後、ドラマのシナリオ形式で心情を表すところでは職業病だなって、少し不憫に感じました。それでも名取との約束をやぶって性懲りもなく浅草に向かっている彼は、かわいいなぁ~と思えるところも。しかも約束を破ったことを正直に名取に話しているし。両親と会うことで幼児化しているからか妙に素直。そりゃそうだよね、江戸っ子の気持ちよさを持ったお父さんと、キレイで優しいお母さん(きっと、誰もが心の奥底で思い描き、美化している両親像なんだろうけれど)に会えたんだから。ところで、浅草のアパートに入るなり「服を脱ぎなさい」と言われたシーンで、昔のことを思い出してしまった。やっぱり夏で、場所は東京。小学校のときに夏休みを利用して東京のおばちゃんちに遊びに行ったとき、外で遊んで戻ってくると「暑いから服を脱ぎなさい」ってムリヤリ服をはぎ取られました。もう忘れかけていたことなのに、妙な思い出が甦ってしまったものです。この映画を見て、多くの人が埋もれてしまっていた思い出を甦らせたことでしょう。でもね、ゾンビのような風間と宙に浮く名取、おまけに血がドバ~ッはないでしょう。充分に笑わせてもらいましたが……。 5点(2003-10-29 05:54:37) |
469. 東京日和
ただただ、中山美穂がかわいかった。キレイだった。東京のマンションの屋上で微笑んでいる姿、柳川の御花で中世騎士の像と一緒に佇んでいる姿、川岸を歩いているだけでも、どこか儚げで消え入りそうな彼女の美しさに参ってしまった。竹中直人は中山美穂に心底惚れていたに違いない。 6点(2003-10-29 05:29:40) |
470. 恋人よ帰れ!わが胸に
《ネタバレ》 あれじゃあ、ジャック・レモンってただのアホやんか。出ていった奥さんに未練たらたらで、写真を見ては涙ぐみ、ウォルター・マッソーにニンジンぶらさげられて重症を装い……。彼女も戻ってきたと思ったら保険金目当てかい。ろくな人に囲まれてないなぁ~。というより付き合う相手を選べよ。あんなに人のいいアメフト選手を騙して、何やっとんじゃい(怒)! という感じで観ていたため、まるで縮んだバネが飛ぶようなアクロバティックな動きには、少~しだけ感動した。 6点(2003-10-28 07:19:54) |
471. 断崖
《ネタバレ》 ケイリー・グラントのいい加減さとジョーン・フォンテインの美しさを堪能。【へちょちょ星人】さんが書かれているラストの余韻っていうんでしょうか、同感でございます。きっと同じことを繰り返すハズ。あの二人は。彼女は相談する相手もいなくて一人で悩みながら苦しむんですが、もし今後、信頼できる友達ができていろんなコトを話すことができたら、その友達はさぞや大変でしょう(笑)。「彼が怖いのよ、信じられなくて」「ああ、お金にだらしないったら。一体どうやって生活すればいいの?」「また、大切なイスを質屋に入れていたのよ」……云々。最初は親身になって話をきいてあげても、あのケイリー・グラントが変わるはずもなく、ジョーン・フォンテインが別れるはずもないってコトがわかって、バカバカしくなるんじゃないかな。その友達がとっても優しい人だったら、はいはいって話だけ聞いて上手にストレスを吐き出させてあげるのかもしれない。いい友達に恵まれることを切に願います。そんな妙ちきりんな心配をしてしまうくらい、お似合いの夫婦です。末長くお幸せに。 8点(2003-10-28 05:53:33)(笑:1票) |
472. 昼下りの情事
パリのホテルリッツのスィート14、実際にそんな部屋があるのかどうかは知らないけれど、あぶく銭が手に入ったらぜひとも泊まりたい。そうだなぁ~『死ぬまでにしたい10のコト』(未見)じゃないけれど、余命いくばくもないって状態だったら確実に一項目に入れたい。もし、スィート14が存在していなかったらホテルに頼んで作ってもらおう。で、楽団も呼ぶぞ。よし、決~めた。高級ホテルなんだから死ぬ前のお願いならサービスしてくれるだろう。できれば白テンの毛皮を着て、素足にアンクレットしょう。あれ?てんでバラバラなファッションになってしまうな。この際、細かいことは気にするまい。 7点(2003-10-28 05:13:01)(笑:1票) |
473. シャレード(1963)
ケイリー・グラント演じるピーター・ジョシュアがインチキ臭くて……。善人なんだか悪人なんだか全然わかんな~い。どっちなんだろう?とレジーの気持ちになってドキドキしました。バカンスを終えて自宅に帰ると、家の中はがらんどう。何にも残っていないはずなのに電話が生きているのがちょいと謎ですが、それは置いておくとして、そんな状態で現れたピーターが怪しいだろう、普通。でも、ときめいちゃった相手だからね。第一印象が好みだと信用したくなるしね。それでもやっぱり怪しい。やっぱり誰を信じていいのやらわかんな~い、っていうレジーの焦燥感と恐怖がビシバシ伝わってきました。夫の葬式の場面だって、次々と怪しい男たちがやってきては、意味ありげなことをつぶやいていく。第三者的立場からみると滑稽ですが、レジーの立場だったら、そりゃもう怖いよなぁ~。でもレジーは落ち込むと食欲が出るタイプ。一般的な人は悩みがあるときには食欲をなくすものなのに。きっとレジーは華奢で守ってあげなくっちゃいけないようなナリをしているけれど、本当はとっても強いんです。怯えているのはポーズです、ポーズ。私にはそんな気がしてなりません。って、可憐なヘプバーンに対して、ヒガミ入っているのかなぁ??? それでもヘプバーンは大好きです。 9点(2003-10-28 04:51:01) |
474. ギリーは首ったけ
《ネタバレ》 飛行艇にメッセージをつけて飛ばすシーンと、本当の母親が出てくるところはとても面白かったんですが、それ以外はあんまり……。エセの母親と父親が、あまりにも幼稚なので見ているのがひたすら辛かったんですよね。罰の与え方も幼稚だし……。小学生くらいの時に観ていたら楽しめたのかもしれません。 3点(2003-10-28 04:15:32) |
475. 月の輝く夜に
《ネタバレ》 ニコラス・ケイジとシェールって、本当に濃いカップルですよね。はじめのプロポーズシーンを見る限り、まさか弟のほうとくっつくとは思わなかったけれど、終わりよければ全てよしみたいな感じでしょうか。とにかく、兄ちゃんが散々。婚約者を弟に寝取られ、最愛のお母さま(彼はマ・ザ・コ・ン)は危篤状態。兄ちゃんかかわいそうだよぉ~と思いながら見ていたんですが……ラストでビックリ! 兄ちゃんは母親の病気が持ち直したから、結婚できないなんて、わけのわからないことを言い出すんです。ひゃぁ~マジかっ。こんな決着の付け方でいいのか~とも思うけれど、会話のテンポがいいので、すべてが丸く収まって良かったね、という感じ。まるで煙に包まれたような印象を受けます。兄ちゃんが「結婚できない」というと、間髪開けずに弟が「結婚しよう」と言う。この妙ちきりんな展開でも、家族はそれを受け入れて楽しげに終わる。う~ん、イタリア系のファミリーはよくわからん。でも、面白かったからいっか。 7点(2003-10-27 23:14:32) |
476. 白いドレスの女(1981)
《ネタバレ》 異常に暑い夏の出来事というだけあって、かんなり暑苦しい。しかも湿度50%以上ってくらいムシムシしている。こんなに熱電導率が高い映画に初めて出会いました。まず、夏に観るのだけは避けるべきです。ウィリアム・ハートとキャスリーン・ターナーのお世辞にも美しいとはいえない濡れ場は、見ていてムカムカしてきました。それでも夫殺しというサスペンスがはじまるあたりからは次第に面白くなります。夫殺しを頼むキャスリーン・ターナーにウィリアム・ハートが「金がなくてもいい。離婚して結婚しよう」みたいなことを言ったところは、なかなかやるじゃん、そうだ、そうすれば慎ましくも幸せな日々が送れるよ(とはいってもハートは弁護士。そこそこの収入はあるのだ)とも思ったものですが、映画じゃあそうは問屋がおろさない。悪女を説得するなんて100万年早いわって感じで、なんなく却下。あっさりと夫を殺害させ、うまくいきかけたところで財産を独り占めするための画策をする彼女には、ほとほと嫌気がさしました。まだ愛があるなら少しは許そうって気にもなりますが、弁護士は使い捨てアイテム。あの悪女ぶりには参ったなぁ~。ラスト、南の島でイケメン(だったかは忘れたけれど、そんな印象)を従えて日光浴する姿には、もうアッパレと言うしかありません。あーっ、胸くそワルっ。(ついお下品な言葉が……) 4点(2003-10-27 05:30:50) |
477. トゥームレイダー2
基本的には、アンジェリーナ・ジョリーのコスプレとアクションが見られるだけで充分です。それ以上のものは何も期待していません。とか言いながら注文をつけたりするんですが、できればもうちょっとイギリスのクラフト邸をみせてもらいたかった。あそこ好きなんです。 6点(2003-10-27 04:52:55) |
478. クライム&ダイヤモンド
映画オタクの殺し屋(以下A)が、監禁しているターゲット(以下B)に対して、映画になりそうな面白い話を語れば逃がしてやるという変てこりんな条件をつけて、これまでのいきさつを話させるストーリー。タイトルからはこんな話だとは想像もつきませんでした。正統派クライムムービーだと思っていたもので。で、Bは話をはじめるわけですが、「ニューヨークで……」と言ったところで、早くもAのダメだしが。「NYはロケ代が高い。とある田舎町でいこう」と言うところ。それだけで、ププッと笑ってしまいました。 7点(2003-10-27 04:36:00) |
479. ハートブレイカー(2001)
なんか叶姉妹とかぶる……。もちろん姉がシガニーで妹がジェニファーね。 7点(2003-10-27 04:16:37) |
480. スミス都へ行く
《ネタバレ》 どうしてスミスは勝てたのか?それはクロード・レインズ演じる上院議員が良心の呵責に耐えかねたから。もちろん、スミスは頑張った。秘書も応援していた。それが上院議員の心を動かしたのかもしれない。スミスを認めることは自らの上院議員の座を追われること。スミスだけではなく、この上院議員の勇気に拍手を送りたい。 7点(2003-10-27 03:50:31) |