481. インベージョン
《ネタバレ》 変なゾンビとかモンスターが登場しないところには好感が持てますが、それならば、もっと一般生活を基調とした何気ない違和感に基づく恐怖を前面に出してほしいところでした。危機の起こり方や解決のし方がその辺のパニックものと変わらないので、結局、出てくるのが人間の形をしているだけで、やっていることはゾンビと同じという気がします。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-03-29 23:55:33) |
482. 戦場の黙示録
《ネタバレ》 戦場に赴きながらも、主人公たちはほとんど活躍しない。逆に、いつ攻撃されるか分からない不安にさらされ、忍耐と我慢の日々を送る。また、ときには妙に緩んだ雰囲気が漂い、それがかえってリアリティを高めている。つまり、私が知っている限りでは、「炎の戦線エル・アラメイン」あたりに近い。チェコからこのような形での参戦があったという点で勉強にもなる映画。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-25 01:56:12) |
483. ザスーラ
ジュマンジが凄かったのは、次々迫ってくる危機が、あくまでも日常生活の延長線上に存在するものだったという点で、だからありえない世界のはずなのに変にリアリティがあったし、大人が見ても背筋がぞくっとするような地味な恐怖感があった。この作品は、ジュマンジの騒々しい賑やかな部分だけを捉まえて上澄みだけをなぞったものにすぎず、危機のための危機があるだけ。最後まではらはらしながら見ることはできましたが、中身は乏しいです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-24 01:18:28) |
484. 墨攻
各国合作の悪いところが全部出てしまった感じ。登場人物をどういう人として描きたいのか、その思想やメッセージが何もないまま、戦闘シーンだけを手間暇かけて作ったものだから、巨大なハリボテだけが完成してしまっている。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-03-22 23:26:26) |
485. コーヒー&シガレッツ
《ネタバレ》 ここまでコンセプトを徹底していると、逆に潔い。モノクロにしたのも正解。コーヒーはもう少し美味しそうに撮ってほしかった。際立っているのはやっぱりケイト・ブランシェット。これだけ条件が限定された中で自分の芝居をし切っているのが凄い。 [映画館(字幕)] 6点(2012-03-19 01:31:55) |
486. ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密
《ネタバレ》 ビル・パクストンがナビゲーターを務めているという時点で、私は涙が止まらない。しかし、もっともらしく登場しながら途中からはなぜか急に出番が少なくなってしまうといういかにもパクストンな展開は、さらなる涙をあふれさせる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-06 02:29:06) |
487. 不都合な真実
《ネタバレ》 内容的には大事なことを言っているとは思いますが・・・ただスタジオの人たちに向かって延々と喋られるのをそのまままとめられても、映画という形では評価のしようがない。これは講義収録ビデオですよね? [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-04 00:46:01) |
488. ジダン 神が愛した男
《ネタバレ》 えっと・・・これ、「あえてジダン1人に焦点を絞って試合中のその姿を追い続けた」というのがウリらしいのですが、やってることはほんとにそれだけなんです。それだけ。つまり、「ここでのこのプレーには実はこういう意図が・・・」とか、「この位置にいるときにはこういうことを考えていた」とか、「これをするために裏ではこういうトレーニングを」とか、その種の分析や背景の提示は、一切、何にも、なし。かといって映像的に特に綺麗だとか美しいとかいうわけでもない。したがって、作品としての価値は皆無です。サッカーについて何の造詣もないのにこういう評価をしていいのかとも思いつつ、自信を持ってこの点数。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2012-03-04 00:37:36) |
489. 私がクマにキレた理由
スカーレット・ヨハンソンって、表情も芝居もじとっとした感じで、笑わせコメディには向いてないんじゃないかと思う。それ以上に、主人公がそもそもうじうじ悩んでいるだけなので、見ていて気持ちよくない。ローラ・リニーもひどい使われ方。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-02 22:59:12)(良:1票) |
490. 私のちいさなピアニスト
《ネタバレ》 初期設定以上に特段の目新しい工夫がないので、せっかくのピアノシーンの駆使も生きてこない。ただし、最後に脚光を浴びてめでたしめでたしという定番パターンではなく、その後にいったん現実の非情さを入れていることによって、何とか作品が着地している。あと、主演の彼女は、いかにも近所にいそうな憧れのお姉さんといった趣で、適度に生活感があるのが良い。ほかの作品も見たいと思う。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-02-29 01:32:30) |
491. プライスレス 素敵な恋の見つけ方
《ネタバレ》 最初の方はそこそこテンポよく進んで期待されるのに、正体バレして以降、何かが息切れしたのか、途端につまらなくなってくるのです(大体、ラブロマンスはどこかに行っちゃって、2人の物欲全開の方に話が移っちゃってるし・・・)。セクシーコスチューム満開のオドレイは、一見の価値ありかも。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-02-29 01:24:13) |
492. アンナと過ごした4日間
《ネタバレ》 試みとしては面白そうな作品なのですが、やはりいろいろなところで、何を表現しているのか分かりませんでした・・・。突然後半、人工的な裁判の風景になるのも違和感が。 [DVD(字幕)] 4点(2012-02-21 03:03:27) |
493. 恋愛上手になるために
《ネタバレ》 夢が動き出してどうこうするという話だったら、もっと現実を逸脱して突き抜けないといけません。結局、何がしたかったのか分かりません。グウィネスもペネロペも、あの程度の演技しかさせないのであれば、まったくの無駄遣い。トップレスバーでホワイト・ライオンの"Wait"がかかったのは笑いました。「バッファロー’66」でイエスの「燃える朝焼け」がかかったのと同じくらい笑いました。 [DVD(字幕)] 3点(2012-02-19 23:37:51) |
494. どら平太
特に浅野ゆう子の役において、言葉遣いが滅茶苦茶。時代劇を作るという共有認識は現場においてあったのか、そこからして疑わざるをえない。役所広司は何とか役の個性と自分の個性を融合させようとして苦心の跡が見受けられるが、宇崎竜童と鶴太郎に足を引っ張られている。大滝・加藤・神山・菅原・石橋は、これだけの面々を投入していながら、ほとんどまったくの無駄遣い。見せ場らしい見せ場すらない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-02-13 02:25:23)(良:1票) |
495. 南極料理人
こういう作品は、本来のミッションの厳しさとか、極限状況ならではの人の内面のいろいろとかがきちんと描写されてこそ、緩さも笑いも生かされてくると思うのですが、この作品は、最初から最後まで、ただ単に緩いだけ。しかもそれを意図的にやっているとしか思えない。これだったら、別に南極じゃなくったって、どこかの国内の山小屋とかでも変わらないじゃん。根本的に何かを勘違いしているとしか思えません。もちろん笑わせようとする部分も滑りまくっている。つまらないだけならまだいいのですが(よくないか)、このようにキャラクターに対する敬意すら存在しない作品は、見ていて腹が立ってきます。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2012-02-11 00:42:08)(良:1票) |
496. 彼が二度愛したS
これではひねりも何もなさすぎでしょ。いろんなところが、ミスリードとして機能していません。ミシェル・ウィリアムスの不思議な色気で何とか保っているという感じです。 [DVD(字幕)] 4点(2012-02-07 00:48:28) |
497. ウーマン・オン・トップ
ペネロペ主演のラブロマンスっていうから期待したのに・・・これほどペネロペの魅力を引き出せていない作品って、結構珍しいんじゃない? [DVD(字幕)] 4点(2012-02-05 00:23:22) |
498. ソフィーの復讐
何がびっくりしたって、チャン・ツィイーの劣化ぶり。最初のほうはずっと、「いつになったら出てくるんだろう?」と思いながら見ていた。ヘアメイクや衣装も最低だし、こんなふうにしか撮れなかった制作側の責任は大きい。内容的にも、笑わせようとしているっぽい場面がことごとく滑っている。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2012-01-31 01:54:44) |
499. 天然コケッコー
登場人物たちがみんなガラス製みたいというか、透明すぎというか、人生が感じられないというか・・・風景に寄りかかってそのまま流れてしまったみたいで、息づかいや感情といったものが感じられません。したがって、そこにドラマもありません。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-30 00:13:55) |
500. 恋するトマト
《ネタバレ》 引っかかったのは、最後の大事な場面でも、主人公はお金で解決しようとしていること。相手の父が断る理由として日本軍云々を挙げているが、そんな問題ではないと思う。現実に主人公と同じパターンで結婚してその後上手くいかなかった例はたくさんあるし、また作品の中盤でも主人公は相手国を貶めるような後ろ暗い職業に関わっていたわけで、そういうところをこそ最後に切り込んで整理すべきだったのでは?目的意識は高い作品なので低い点はつけられないが、だからこそその点が気になった。あと、せっかくこの設定に踏み込んだのであれば、農作物育成や農業経営のディテールも描写の対象に入れてほしかった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-01-29 02:06:33) |