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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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481.  スパイ・レジェンド 《ネタバレ》 
CIAでかつてはコンビを組んだ指導係とその教え子の意地のぶつかり合いに 組織に翻弄される女たちに、巨大組織CIA、ロシア、そしてチェチェン紛争。 設定を広げすぎた感はありますが、様々な思惑が交錯する情報戦がスピーディに展開されるスパイアクション。 日本流に言えば、この時もう還暦を過ぎているピアース・ブロスナン。さすがは元ジェームズ・ボンド。 やはり彼にはスパイものがよく似合う。リーアム・ニーソンとは一味違うスマートな無双ぶりがカッコいい。 (最後には一人娘に危機が迫るあたりもニーソンの「96時間」シリーズと微妙にかぶる・・・) 寡黙な殺しのプロフェッショナルの女を筆頭に、ブロスナンと絡むことになる女たちもそれぞれにいい存在感がありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-11 19:36:27)
482.  トゥルー・クライム(1999)
やはりイーストウッドには、こんなひと癖もふた癖もあるヒーロー像がよく似合う。本作では、信心深い冤罪の死刑囚と面会した際でさえ、 「俺はどうせ世間ではつまはじき者だ。神など知ったこっちゃない。あの世の正義などクソ食らえだ。」と言い放つ。 平気でこんな台詞を吐く正義の人を演じると誰もイーストウッドには太刀打ちできません。 勤める新聞社でも禁止になっている、社会悪の象徴のようなタバコをくゆらす様がまた絵になる。 死刑執行まであと数時間。普通なら不可能と思われるドラマですがイーストウッドがやると、それだけで何か説得力のようなものがある。 不慮の事故で急死した後輩に代わり、死刑囚の面会の仕事を引き継いだ時には執行まであと数時間。 面会時、与えられた時間は15分。冤罪の死刑囚との分刻みの真剣勝負。 最後は、刑の執行が始まり秒刻みの争いとなってくる。次第に残された時間との闘いが緊迫度を増してくるドラマの展開も見事。 冤罪と死刑、人種問題、司法やジャーナリズムの在り方を問う重さのあるテーマを扱いながらも、 娘とのやり取りや職場での軽いやりとりが効いていてイーストウッドの社会派サスペンスとしてはそれ程重さを感じさせない。 そこには何も台詞は要らない。クリスマスの夜、目が合う2人の表情で終わるラストもまた良かった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-06-10 23:12:41)
483.  太陽の下の10万ドル
フランスの名匠ヴェルヌイユ。ジャン・ギャバンや絶頂期のアラン・ドロンらを起用してのフレンチ・ノワールが印象的ですが、 こんなアクション・コメディも撮っていたんですねえ・・・。 本作も主演ベルモンドとリノ・ヴァンチュラに、ドイツの名優ゲルト・フレーベと豪華な顔ぶれが揃っています。 北アフリカの砂漠を舞台に、作品の大半の時間はひたすらトラックが疾走する。 逃げるベルモンドと追うヴァンチュラ。基本的にはゆるい空気が作品を支配しますが、 時には2人のトラックを最接近させての迫力あるシーンも用意されています。 ベルモンドとヴァンチュラ、それぞれの持ち味を見せてくれますが、 追手が迫り結構ヤバいことになっているのに、女を横に乗せ余裕しゃくしゃくで北アフリカの砂漠をドライブ。 やはりベルモンドにはこういうのがよく似合います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-05 20:08:14)
484.  16ブロック
ニューヨークの16ブロック先。クルマなら少々道が混んでいてもすぐに着きそうな距離。 裁判所まで囚人を護送する任務を与えられたのは、ブルース・ウィリス演じる覇気が全く感じられない飲んだくれ刑事。 パッと見ではブルースだと分からないような老け具合です。 たったの16ブロックの範囲で、行く手を阻む悪徳刑事の魔の手が次々に延び、彼と護送する黒人囚人に危機が訪れる。 悪徳刑事一派との追いつ追われつのテンポもいい黒人と白人のコンビが奮闘するバディムービー。 根っからのワルじゃなく、独特のしゃべくりでいい具合にユーモアのある小物感を醸し出す囚人役のモス・デフもいい味を出しています。 ニューヨークの極めて狭い範囲を舞台とした、ブルース演じる一見冴えない刑事を主人公としたアクションサスペンス。 地味で小ぢんまりとしたダイ・ハードといったところですが、作品の中の短い時間、狭い範囲に限定されているだけに間延び感も無い。 ラストの相棒のキャラの良さがよく出た内容の手紙がいい余韻を残してくれます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-03 16:38:56)
485.  サブウェイ123 激突
ウォルター・マッソーとロバート・ショウのピリピリとした緊張感漂うやりとりに、 「くしゃみ」と「お大事に」に代表されるユーモアも味だった本作のオリジナルである「サブウェイ・パニック」。 ウォルター・マッソーの飄々とした持ち味も特徴だったオリジナルと比べると これという特徴の無いクライム・アクションとなっていますが、作品のテンポは非常に良くまずまず楽しめる作品にはなっています。 オリジナルではウォルター・マッソーが演じた地下鉄側の交渉役ガーバーを演じたのはデンゼル・ワシントン。 ウォルター・マッソーへのリスペクトか。ガーバーのファーストネームが”ウォルター”に変わっていたのは粋な計らいでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-05-27 20:31:56)
486.  ロシアン・スナイパー
戦争映画ではありますが、ソビエトの伝説的な女性狙撃手の伝記モノとしてしっかりと作られている作品です。 冒頭、ルーズベルト大統領夫人に「これまでに何人の人を殺したのか」と問いかけられた際の 「人ではない。ファシストです。殺したのは309人です。」と言い放つ冷たい表情が印象的。 しかしその後は彼女が育った家庭環境、彼女の周囲にいた男とのロマンス、女心、戦場での過酷な体験とそれが彼女の精神に与えた影響など、 大統領夫人との交流を絡めながら、様々な角度からこの伝説的女性スナイパーが描かれています。 スコープを通して狙撃のターゲットに命中し、倒れ、死んでいく様子を克明に捉えていく。 こういうテーマのロシア映画らしい重苦しい空気が常に漂っている作品ではありますが、 戦争映画としては、戦場シーンの数々にはかなりの気合が感じられます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-21 13:19:03)
487.  Dearダニー 君へのうた 《ネタバレ》 
あるミュージシャンのもとに、1971年の遠い過去から届いたジョン・レノンからの手紙。この実話を基に作られたストーリー。 手紙を受け取ったロックスターを演じるのはもう70歳をゆうにこえたパチーノ。まだまだ元気なパチーノの姿を見ているだけで嬉しくなってくる。 豪邸、自家用機、高級車に囲まれたロックスターとしてのオーラ。しかし酒とクスリに溺れ、新曲を書く気力も無い堕落した日常。 どちらのパチーノも絵になっている。近年の彼の作品では、久々に「こういうパチーノが見たい」と思えるパチーノがいる映画。 シリアスな事情も含んだ息子家族との和解のドラマを軸にしながらも、 アネット・ベニング演じるホテルの支配人とのラブコメ、クリストファー・プラマー演じる親友との友情のドラマの挿入とのバランスも良かった。 敬愛するジョン・レノンが彼に向けて1971年に書いた、その後の彼の人生が見透かされたような手紙。 もう一度新曲を書き人生をやり直そうとするモチベーションとなる、これ以上のきっかけがあろうか。 挿入される数々のジョン・レノンの曲とともに、ジョンからの手紙とその内容が最後まで効いています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-20 17:57:40)
488.  ボディヒート(1992)
まずは谷のような所に吊り下げられたブランコにドリューが揺られるオープニングが印象的。 何とも言えない不安定さ、危うさ、微妙な幼さをも感じさせます。 しかしその後は友人の家庭を崩壊させる、この時17歳とはとても思えない堂々たる悪女っぷりを見せる。 ストーリーに特筆すべきものは無いですが、このドリューが最大の見どころ。 彼女の生い立ちや家庭環境については断片的に触れられる程度で多くは語りませんが、 彼女を評する、友人の本作最後の台詞「私より孤独だった野良猫」が見事に彼女を言い表しています。 ちなみに↓のお2人と同じく、僕もディカプリオがどこに出ていたのか分かりませんでした。 "レオ様を探せ!"も本作のお楽しみの1つかも。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-05-13 20:38:30)
489.  密告・者
「インファナル・アフェア」を思い出すような香港ノワールの佳作。 派手なアクション、バイオレンス描写だけでなく、警察に足元を見られ密告者とならざるを得ないという 前科者の悲哀など、登場人物それぞれの事情、心情、心の闇も丁寧に描かれています。 台湾のスター、グイ・ルンメイ。彼女のこれまでの主演作からは想像もつかない本作の姿は良くも悪くも結構衝撃的でした。 これまでの彼女の持ち味を全く封印しての体当たりの演技。特に終盤の格闘シーンには驚かされました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-09 20:11:19)(良:1票)
490.  キンダガートン・コップ
この頃のシュワちゃん、何本かこういうコメディに出ているんですけど、どれもいいんですよね。 多少ぎこちなさを感じたりもするのですが、それがまたコメディの中でいい味になっていたりします。 子どもたちとの絡みもうまくいっているのかどうか微妙なんですが、それもシュワちゃんのコメディならではのほのぼの感があります。 近年のシュワちゃんは「エクスペンダブルズ」や「大脱出」でスタローンと組んでまだまだ元気なところを見せてくれていますが、 今度は昔の仲間が集まって大いにワル乗りするアクションコメディなんていかがでしょうか・・・?
[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-05-02 11:15:35)
491.  パーフェクト・プラン 《ネタバレ》 
ある夫婦が生活の足しにと部屋を貸していた同居人が死んでいた。そして彼は大金を残して死んでいた。 家賃も払えず退去勧告を受けている善良な夫婦にとってこれは天からの贈り物なのか・・・? そんな訳はなく、こういうケース、映画では大抵の場合、組織のヤバいカネとなっております。 警察、ギャングの追跡をかわして、思いもしなかった大金を手にした夫婦の作戦はうまくいくのか?という作品の出だしですが、 こういう作品は圧倒的にコメディに分があると思います。 例えば、同じようにひょんなことからギャングの大金を手に入れ警察とギャングから追われることになる「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」とかですね。 カーチェイスを入れたり駅や繁華街を利用したりで追いつ追われつのアクションを入れればまだ良かったと思いますが、 作品のほとんどが自宅周辺で展開されるので、この手の作品にしては地味で小ぢんまりとしすぎている気がします。 それでも改修中の屋敷を使っての最終決戦はなかなか面白かった。 夫婦には銃は持たせず、亭主の仕事道具を駆使してギャングに立ち向かうというのも良かった。 イギリスのベテラン俳優トム・ウィルキンソンがいい味を出していました。最後のカネの出し方もなかなか粋でしたね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-04-30 21:06:57)
492.  夕陽のガンマン
巨匠レオーネとモリコーネに、リー・ヴァン・クリーフとイーストウッド。 皆がこれだけ見事な仕事をすれば面白い映画になるに決まっている。 命を懸けた男たちが繰り広げるガンアクション、そして心理戦。節目節目に挿入される緊張感あふれるシーンの数々に痺れまくりです。 クリーフとイーストウッド、銃を持った2人の所作の1つ1つがたまらなくカッコいい。 特に2人が中盤で対峙するシーン。互いの銃の腕前を披露しあう、その時のハットの使い方! どちらが勝つかは分かっているのですが、交互に挿入される3人の表情と過去と、小道具と。ラストの決闘まで見ごたえ十分です。 ポンチョをまとったまだ若さを感じさせるイーストウッドと、夕陽に消えゆくラストまでとにかく渋い、スマートな装いのクリーフ。 今に見ても何もかもがカッコいい映画。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-04-29 21:47:59)
493.  PK 《ネタバレ》 
傑作「きっと、うまくいく」の監督・主演コンビがまたしても素晴らしい作品を世に送り出してくれました。 「きっと、うまくいく」と同様に勢いのあるコメディをベースにしながらも様々なジャンルやメッセージを含んでいる、そのバランス感覚が素晴らしい。 本作の主人公は地球人の価値観に戸惑う宇宙人。コメディにSF、ラブストーリー、ミュージカルといった要素を盛り込んだ宗教映画といったところ。 人々が信じる様々な宗教の神様ごとに教えが違うことに戸惑う主人公。 多宗教の国インドを逆手に取り、この主人公に行動で大いに笑わせながらもしっかり問題提起を挿入する。 地球の人間の価値観、宗教観を学習中の宇宙人の純粋な疑問や発想を軸にしているので難解さや嫌味が全く無くどこまでも陽気。 前作と同じく挿入されるインド風の曲が良く、その歌詞がその時々の登場人物の思いを実にストレートに代弁しています。 そして最後の公開討論会ではホロリとさせられ、ヒロインに関する嬉しいサプライズまで用意する。 「服は〝踊るクルマ〝から手に入れろ!」・・・。笑わせてもらいました。前作同様、大満足の作品でした。 この監督さん、今後も目が離せません。
[DVD(字幕)] 9点(2017-04-25 16:55:22)
494.  ビッグトレイル(1965)
あの名作「大脱走」から2年、巨匠スタージェスのコメディウエスタン。 コメディなのですが、コメディらしいキャラクターは「大脱走」でも存在感を発揮していたドナルド・プレザンス演じる預言者くらいですが 彼が演じる酒を飲まないと予言できない預言者というキャラクターが可笑しいんです。 主演は名優ランカスター。コメディにしては堅い演技なのですが、ランカスターの存在そのものが大佐という階級とその威厳を感じさせていていい。 コメディシーンでは、バーンスタインが「大脱走」のテーマ曲を思わせるコミカルで軽快な音楽でいい仕事をしています。 この内容で2時間をはるかに超える上映時間はさすがに長いのですが、 砂嵐が吹き荒れる中、ウイスキーを運ぶ幌馬車隊・護衛する騎兵隊・禁酒を訴える女性陣・先住民が入り乱れる、 アクションシーンはさすがスタージェスという本作一番の見どころとなっています。
[DVD(字幕)] 6点(2017-04-23 21:17:17)
495.  パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間
本作は古くは「ダラスの熱い日」や恐らくJFK暗殺ものではもっとも有名な「JFK」などとは異なり、 闇に葬られた暗殺の真相を追う作品ではない。グランド・ホテル形式で撮られた弟のRFK暗殺事件を映画化した「ボビー」と同様に、 パークランド病院の医師、ザプルーダー・フィルムで有名になってしまったエイブラハム・ザプルーダー、オズワルドの家族など 暗殺前後に当地にいて、暗殺事件に関わることになったしまった人々を描くことでアメリカの歴史に残る悲劇を再現したドラマ。 必死に大統領の命を救おうと奮闘する手術室。テキサスの州法に反してまで強引に大統領の遺体を移動させようとする様や、 オズワルド家の混乱、ザプルーダー・フィルムを巡る駆け引きなど・・・。 作品の混乱した空気がそのまま、当時のアメリカ社会がいかに混乱し悲しみに包まれたかを伝えているかのようです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-18 17:21:57)
496.  砂漠の流れ者
馬に代わって自動車やバイクといった新たな移動手段が現れ、西部開拓の時代も大きな転換期が訪れてる。。 本作が制作された1970年頃は映画界にとっても大きな曲がり角に差し掛かった頃。 ペキンパーが愛した西部劇も徐々に衰退していく時代と重なります。 本作は「ケーブル・ホーグのバラード」の原題の通り多くの歌が挿入され、ミュージカルっぽいシーンもありますが、 ミュージカル映画もまた同時期に同様の道を辿ることになり、何とも言えない感傷的な思いにもなります。 西部開拓の時代もまた時代が大きく変わろうとしている時期にあって、 ジェイソン・ロバーズ演じる「俺は町では何の価値もない男だ」という時代から取り残されようとしている我が道を行く男を主人公に、 60年代が終わり70年代が幕を開け変わりゆく時の流れの中で、西部劇や古き良き映画の時代への郷愁を感じずにいられません。 男の闘いもバイオレンス描写も控え目な作品ではありますが、これもまた反骨の人ペキンパーらしさのある西部劇の傑作だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-04-18 17:13:54)
497.  バッド・ガールズ(1994) 《ネタバレ》 
先に撃ってきたのは娼婦に絡んでくる大佐の方。 マデリン・ストー演じる娼館の経営者はその大佐を逆に撃ち殺してしまう。正当防衛だと思うのですが、 死刑を宣告されるマデリン・ストー。しかし刑の執行寸前で3人の娼婦に助け出される。 その後は西部劇でお馴染みのピンカートン探偵社に追われるという設定だったはずですが、 途中からはこの設定をお忘れになったかのようにストーリーが進行していきます。 もっと執拗に追手に彼女たちを追わせて絡ませなきゃ・・・。 手配書まで作られたお尋ね者のはずが、途中からは追手の存在感が全く無くなってしまいます。 「ヤングガン」では地味な役回りだったダーモット・マローニーが2枚目役をカッコよくこなす。 ジェームズ・ルッソもこういう役がよく似合う人です。 脇を固める男優もよかったし、4人の〝バッドガールズ”も魅力的だっただけに惜しい作品です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-04-15 21:09:56)
498.  日本の黒い夏 冤罪 《ネタバレ》 
松本サリン事件。第一通報者が疑われ、まるで犯人と決めつけるように過熱する報道の裏で一体何があったのか。 歴史に残る重大な事件を扱う社会派の作品として第三者の目を通すにしても、もっと徹底的に硬派な作品であってもよかったと思いますが、 その第三者の目をこの事件の背景を取材する高校生に置いたことで、想像していたよりもマイルドな作品となっていました。 それでも警察の捜査のあり方、それを伝える報道機関のあり方に対する問題提起としては十分であると思うし、 終盤に挿入される、事件当夜の再現も十分すぎるほどの凄味がありました。 警察の捜査の方向性や過熱する報道に一般市民や社会全体が流されていく。冤罪への流れが加速していく様も丁寧に描かれているのですが、 事件を振り返る地元テレビ局の面々と高校生との絡みと、事件当時の再現ドラマとの間に微妙な温度差が出来てしまっているのが残念なところです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-04-11 19:28:31)
499.  上海ルージュ
1930年代の上海。裏社会に生きる人間達の抗争と愛憎のドラマ。 日本や西洋諸国の思惑が交錯するこの時代の上海の混沌も、裏社会の抗争に付き物のドンパチもほとんど無い。 上海の裏社会を牛耳るドンの愛人にして上海の人々を魅了する歌姫。皆から"お嬢様"と呼ばれ栄華を極めるコン・リー演じるチンパオ。 この手の作品にしては静かなドラマですが、作品の視線を荒みきったこの世界の住人達に置くのではなく、 彼女の付き人を務めることになった、田舎から出てきたばかりの少年に置いたことで登場人物ぞれぞれの運命や結末が強烈な印象を残します。 チンパオがいなくなってしまっても何も変わらない。新たなチンパオの候補者を上海に連れて帰るだけ。 この少年もいずれは上海の裏社会の構成員に成長していくのか・・・。 こんな風に裏社会のシステムが受け継がれていくことを感じさせるラストが悲しすぎる。 チャン・イーモウが時折見せる映像美へのこだわり。本作でもそのこだわりが随所に感じられます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-09 21:05:26)
500.  ランブルフィッシュ
恋や友情を描く青春映画と、どこか郷愁を誘うモノクロって相性がいいと思います。 本作もモノクロの青春映画ですが、そういう郷愁を誘う映画ではありません。 本作のモノクロの世界は、ミッキー・ローク演じる色盲の兄、モーターサイクルボーイの世界。 主役はマット・ディロン演じる弟なのですが、目線の定まらないような演技を見せるミッキー・ロークの存在感が凄い。 唯一、カラーになるのは狭い水槽の中で常に喧嘩をするランブルフィッシュ(闘魚)の姿。 それは小さな狭い町で敵対する不良グループと常に喧嘩している弟たちの姿と重なります。 狭い水槽の中で争ってばかりいる魚を川に放してやろう・・・。そして弟にはこの小さな町を出ろと言う兄。 マット・ディロンと一緒に「アウトサイダー」に続いてコッポラの青春映画に出演となった、 作品の華というべきダイアン・レインの存在もありますが、これは男2人の兄弟愛の映画でもある。 コッポラの青春映画としては「アウトサイダー」の方が好きなのですが、 本作は俳優ミッキー・ロークの出演作としては外すことができない作品だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-08 20:35:36)(良:1票)
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