501. イングリッシュ・ペイシェント
《ネタバレ》 評価低いですね・・・私は原作も読んだのですが、ハナ側のウェイトが非常に大きく、文章が詩的かつ抽象的でした(ちなみにハナの設定は二十歳。もしかして超ミスキャストなのかビノシュ!)。映画の方は、削りどころ上手く、エンターテイメントとして退屈させない程度に芸術の香りを残し、秀作に仕上げていたと思います。なぜ英国人の患者とキャサリンが愛しあってしまったのか、それに理由が必要でしょうか。否。素性の知れない者同志だからこそ、燃え上がる恋もあるのです。日常の仕草が介入した途端、そういう恋は冷めてしまうもの。そこを最期まで、方や洞窟に取り残され、方や全身大火傷を負いながら、美学昇華させた二人の世界に酔ってこそ、この映画を愉しんだと言えるでしょう。乾いた砂漠の中の滴るような愛というコントラストを映し出したカメラも秀逸。 9点(2003-03-25 17:45:09) |
502. シザーハンズ
私の人生No.1映画。美しく、楽しく、感動的で、少し残酷な原題の大人の童話。この映画について、あれこれ語る術が見つかりません。この映画に出会えた幸せをかみしめて、家族にも友人にも、いじわるな人にも嫌いな上司にも、のべつまくなしに薦めまくっている1本。 10点(2003-03-25 17:39:00) |
503. 存在の耐えられない軽さ
「せつない」という言葉が、これほどしっくりくる映画は、これをおいて他にないでしょう。男とはこういうもので、女とはこういうものであるという差異をきちんと描いた上で、歩み寄り、愛を深めて行く男女のかたちが、こんなにも見事に描かれた映画を他にしりません。欧米ではテレザの「重さ」が、日本ではサビナの「軽さ」が、女性たちに憧れの対象として支持されたそうです。私はどちらも、それぞれに好きです。これは究極の恋愛映画だと思います。 10点(2003-03-25 17:35:53) |
504. エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事
きれいなきれいな映画でした。デイ・ルイスの演技力と気品による所大。さすがやんごとなきお生まれの方は違いますね。ウィノナの真摯すぎてやや破錠したようなあやうさも、絶妙な演技で素晴らしかったです。穏やかな恋愛映画ですが、スコセッシならではの暗部もあって、表現が豊かです。しかしミシェル・ファイファーは明らかにミスキャスト。確かに美しいのですが、神秘性が全く感じられす、ルイス演じる男性がそこまで彼女に惚れた説得力がありませんでした。 8点(2003-03-25 17:29:43)(良:1票) |
505. アザーズ
これはネタどうこうというより、ゴシックな雰囲気とニコールの美しさを堪能してそれでオッケーかな。ただ二回見たいとは思わないので、映画としては暇つぶし系。 6点(2003-03-22 20:29:15) |
506. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
時間を忘れて夢中になりました。あんな凄い映像を見ると、映画の進化の行き着いた先って感があり、怖い気もします。私は原作のファンなのですが、配役もよく、世界観を壊される事なく楽しく見れ、スタッフの指輪物語への愛を感じました。第三部が楽しみです! 9点(2003-03-22 20:21:20) |
507. ギャング・オブ・ニューヨーク
映画館でみた時は、内容がなかなかむずかしく、ひたすら映像の迫力とデイ=ルイスの渾身の演技に見入っていました。すこしこの周辺の歴史を勉強してビデオでもういちど見たら、今度は色々な部分が理解出来、この作品の深さを改めて感じることが出来ました。レビュー読むとラストシーンに否定的な方が多いですが、ギャングたちは歴史に翻弄された一個人の集まりだという事を思い知らされるあのラストは、悪くないと私は重いました。 9点(2003-03-17 12:26:40) |
508. アメリ
アメリの部屋や登場人物のファッションだけでも、お洒落な外国雑誌を眺めている様で楽しめました。CG映画で麻痺した目が癒されるような画像が美しく、楽しめました。 7点(2003-03-17 12:21:26) |