501. 傷だらけのランナー
《ネタバレ》 基本は定番青春スポーツものなのだが、周りの人が足を引っ張るような人たちばかりで、妙に暗い雰囲気が漂っているのが、いかにも90年という時代を感じさせる(普通なら熱血指導コーチが重要な役回りを演じたりするのだが、この作品では指導者関係はほとんど登場しない)。大体、ラストはあれでいいんだろうか。母親との間には変な誤解が残ってたりはしないんだろうか。弟の私生活に重点を置きすぎて、競技方面での成長の過程が曖昧になっているのもマイナス。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-02 04:33:33) |
502. ラブ・オブ・ザ・ゲーム
ストーリーも場面設定も台詞も、すべてがものすごく安易。一番の問題点は、登場人物が自分の心理を自分で説明してしまっていること。脚本書いてて、これではまずいと思わなかったのだろうか。ケビン・コスナーには格好良さなど期待していないが、ヒロインもあまり美しくないのというのも困りもの。 [DVD(字幕)] 4点(2006-03-01 04:13:06) |
503. ことの終わり
《ネタバレ》 全員が互いに未練持ちまくりのドロドロの不倫メロドラマなのだが、同じ場面を異なる視点から撮る各シーンにはどきっとさせられる(こういうのには弱いのです)。前半、時系列がやや不明確だったのが残念。ジュリアン・ムーアの、映画史上屈指の美しいバストに+1点。 [DVD(字幕)] 7点(2006-02-28 02:32:33) |
504. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
内容はほとんどどうでもいいが、レイチェル・ワイズの美しさに+1点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-02-27 02:13:50) |
505. ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女
同じ監督の「存在の耐えられない軽さ」同様、ラブストーリーというにはドロドロしすぎている雰囲気の愛憎劇が、さしたる起伏もなく延々と続く作品。夫婦の両方を愛した上に自分の夫とも関係を保つなんて、一言で要約してしまったら荒唐無稽にも聞こえるのであるが、それを何となく成り立たせてしまっているマリア・デ・メディロスのキャラクター作りは称賛に値する。 [DVD(字幕)] 5点(2006-02-27 02:01:59) |
506. リトルマン・テイト
何が表現したいのかよく分からない作品。天才が英才教育のスーパーコースと通常人同様の日常生活の狭間で悩む、なんていうのは手垢のついたような古典的なテーマだし、そもそも二者択一で考えるべき問題でもない。それと、母親にジョディ・フォスター、博士にダイアン・ウィーストというキャスティングはいかにもミスマッチで、違和感ありまくりだった。むしろ、ジョディは博士役に回って、母親はエレン・バーキンかホリー・ハンターあたりにやらせるべきだったと思うが(ゴールディ・ホーンでも可)。 [DVD(字幕)] 5点(2006-02-20 02:06:09)(良:1票) |
507. 暴走特急
《ネタバレ》 わざわざ不便な空間である特急に敵が乗り込んだりとか、そこからの操作でピンポイントで世界中のどこでも破壊できるとか、設定が都合よすぎて笑ってしまうのだが、あくまでもお約束の連続でそれを押し切って作品として無理矢理成立させてしまう強引さは、ある意味凄いかも。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-20 01:57:56) |
508. エイリアン4
主役はリプリーであってリプリーではなく、そのクローン。それがすべて。つまり続編ではなく、別バージョンコピーとでもいう方が正確です。その点はさておいたとしても、全体として襲われたり反撃したりがごちゃごちゃしてかえってスリルがないし、画質の汚さにも参りました。主役を囲む集団にこれだけ頭数がいながら、何の個性もない(中心の兄ちゃんの口汚さ以外)のにも困りました。あと、ウィノナは浮きまくってると思います。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2006-02-14 23:03:12) |
509. ゲッティング・イーブン
手堅くまとまったコメディではあるが、目新しさは何もない。親父の相棒2人が単に頭が悪いだけなのもマイナス。映画というより、単なるホームドラマという感じ。 [地上波(吹替)] 4点(2006-02-13 00:18:47) |
510. 激流(1994)
見ているときは単純にハラハラドキドキしながら楽しめたが、ポイントとなるべき部分がほとんど予想通りの結論に着地しているので、見終わった後はありがち作品との印象を拭えず、インパクトは薄い。ただし、山間部を流れる河の光景の美しさや、自然なままの荒波の激しさを撮りきった撮影に関しては評価したい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-08 03:06:24) |
511. 星願 あなたにもういちど
《ネタバレ》 「ゴースト」大好きな私としては、当然楽しみながら見ることができたが、気になる点もいくつか・・・(1)そもそも、盲目かつ喋れないという設定にする必要はあったのか?むしろ、復活後の方が「自分の正体を名乗れない」「外見まるで違う」という重大な「障害」があるのだから、むしろ死亡前はそれとの対比で一般の状態にするべきでは?(2)「流星群が出ると戻る時間」というのはラストで突然出てきたような気がするが、これは最初から明らかにすべきでは?(3)プールサイドの言い合いのシーンはなかなかぐっときたが、その後に2人座っているところで、変に流れが落ち着いてしまった(実はこの後ハッピーエンドになるのかと思ったくらいだ)。(4)天国の部分、セットがしょぼすぎ・・・よって、4点減点。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-07 01:37:33) |
512. シベリアの理髪師
《ネタバレ》 前半はとにかく長すぎ、関係ない話が多すぎ。その割に、肝心の2人の愛情醸成場面はかなり適当。これだけだったら駄目作品だったのだが、主人公の拘留から連行場面がもたらす迫力、そしてシベリアでの訪問場面でのじっと息をひそめるような重苦しさの演出はなかなかで、一気に印象的な作品となった。 [地上波(字幕)] 6点(2006-02-06 04:29:33) |
513. 龍城恋歌
《ネタバレ》 最初見たときは全然面白くないと思っていたのですが、よく見ると案外悪くない内容でした。家族を根絶やしにされたヒロインの復讐譚なのですが、前置きは凄い勢いですっ飛ばされていく。肝心の復讐もさっぱり前に進まない。しかし、ポイントの場面は転換機能をきちんと果たしていますし(敵の息子の登場とか敵宅に泊まらされるくだりとか)、オチのつけ方も他にあまり例をみないもので、かえって説得力があります。それと、再三出てくる2人の拠点(階段を上がった部屋)の、どことなく殺伐とした空虚な雰囲気もいい感じでした。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-28 03:45:33) |
514. 日の名残り
《ネタバレ》 冒頭、エマ・トンプソンの気品と迫力溢れるモノローグで、一気に作品に引き込まれる。職務に忠実であることを至上命題とする(しかし、それに嫌味がない)執事と、理知的でありながら自然に内面を表している女中頭の、無言の心理攻防戦。本を取り上げようとするシーンの一瞬の接近がもたらす官能性と、ホプキンスの冷たい一言にエマ・トンプソンが涙するシーンがもたらす感情の重さ。これこそ名演だと思う。さらには、音楽や美術や照明関係の充実も素晴らしく、まさに作中の使用人たちのような職人芸の誇りを感じさせる。つまり、この映画そのものが、私たちにとってのダーリントン・ホールなのだ。 [DVD(字幕)] 9点(2006-01-23 00:49:41)(良:3票) |
515. デイズ・オブ・サンダー
ホワイトスネイクのヴォーカル、デイヴィッド・カヴァーデイルのソロ曲"The Last Note Of Freedom"のためだけに存在価値がある作品。いや、内容的にここまでカスとは思わなかったよ。たまたま遭遇した女医をへらへら追いかけながら、都合よく大事なレースだけ勝ってるんじゃありません。オートレースというものがすごく簡単に見えてきます。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2006-01-09 15:56:14) |
516. フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白
《ネタバレ》 タイトルと設定から感動作になることは期待できるのに、方向性がばらばらで、結局素材の良さを殺している。この話は、かつての恋人を捜し求める主人公の心境だけで十分人を感動させられるのだから、FBIが追っかけてくるなんて部分はまったく不要。ジェイミー・リー・カーティスとの出会いも安直極まりないし、そもそも彼女の立ち位置自体が不明確(結果、子役のイライジャに食われている)。タイムトラベルならではのギャップや戸惑いの部分も、ほとんど表現されていない。それと、最初の過去の部分も、ちょっと手抜きでしたね。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-01 03:02:51) |
517. ストーリー・オブ・ラブ
誰もが体験している手垢のついたようなテーマなのだから、よほど鋭い観察と洞察ができてなければこの種の話は苦しいと思うが、単に気が短い夫婦が喧嘩を繰り広げていますというだけになっていて、さしたる突っ込んだ描写はなされていない。主演2人の個人技で何とか見られる作品になっているというだけ。ところどころのウッディ・アレンもどきな演出も余計。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-01 02:48:27) |
518. スモーク(1995)
《ネタバレ》 最初に見たときは、やたら緩いテンポとシークエンスごとの一様な長さに面食らったのですが、実はその緩さこそがこの作品のミソだったのですね。忙しいばかりのようなNYの一角にもこのような空間が確保されているという描写が新鮮です。ハーヴェイ・カイテルとウィリアム・ハートも、この作品世界にぴたり合っています。●再見して気づいた点。カメラがほとんど動かない。それはそのまま、都会の片隅で街角の人々を見続けてきた主人公の視点そのものでもある。親子対面の哀しくも妙に可笑しい一幕の後、全員で当たり前のようにしれっとピクニックに行っているのが、さらに可笑しい。全体のトーンとして、「わびさび」という言葉がこれほど似合う映画も珍しいと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2005-12-31 14:01:30) |
519. ドーベルマン(1997)
台詞や編集が手を抜きすぎで、何がしたい話なのかほとんど理解できなかった。あと、とにかく映像に品がなさすぎなんですよね。 [DVD(字幕)] 2点(2005-12-30 04:11:47) |
520. 激しい季節(1998)
《ネタバレ》 交通事故の被害者が加害者の女性に惚れちゃったら、その女性には夫がいて、しかもその夫は・・・というお話。筋立てだけを見ればどうということはないのだが、手際の良い編集と節度を保った演技により、しっかりと引き込む内容になっている。登場人物はひねった行動も外した行動もとらず、むしろみんなが愚直なほど一直線。この誠実なつくりには好感が持てます。カメラがさりげなく頑張っているのも好印象(女性宅初訪問時の移動長回しとか、刑務所面会室での表情同時映しとか)。また、最近では珍しくなったかもしれない、優しさと喜びが溢れるベッドシーンもポイントが高い。 [DVD(邦画)] 7点(2005-12-27 03:27:52) |