501. その男ヴァン・ダム
こんな設定なんだから、いっそ徹底的に明るく楽しく馬鹿馬鹿しくやったらいいと思うのですが・・・何を中途半端に格好良く作ろうとしているのかという感じです。力の置き方を誤っています。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-01-28 22:00:24) |
502. かもめ食堂
せっかくのフィンランドの日本人食堂というチャーミングな設定でありながら、プラスチックのような人工的で無機質な店の内装がぶち壊しにしています。とても、人の人生や人情が交錯しそうな場所に見えません。料理が人を変える話なのに、肝心の料理がきちんと撮られていないのも問題。ただ、小林聡美があそこまで「可愛いおばさん」になっていたのはどきどきしたので、そこに5点。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-26 02:18:57) |
503. ランジェ公爵夫人
あまりにも描写が平坦で、誰が何をしたいのかがさっぱり分かりませんでした。07年制作とはとても思えないほど、全体の雰囲気も悪い意味で古くさく感じました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-01-24 00:55:01) |
504. Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
《ネタバレ》 オチの1つ1つが説明的すぎて笑えません。ラストで劇中の本来の上映作品が換骨奪胎されていくところは面白かったけど、それってもともとの笑いの次元とは違う気もするしなあ・・・。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-01-17 01:07:03) |
505. リンダ リンダ リンダ
《ネタバレ》 音楽でステージに立とうというんだったら、もっと真剣にやって下さい。例えそれが高校の文化祭であっても同じです。この時点でこの作品は評価できません。そもそも彼女たちが何でバンドをやりたかったのかも分からない。 [地上波(邦画)] 3点(2012-01-15 23:27:28)(良:2票) |
506. ハリウッド式 恋のから騒ぎ
邦題からして中身の薄さが窺えてしまうのですが、やっぱりそのとおりの内容です。大体、ウィリアム・H・メイシーという人は、こんな真面目にあれこれ考えたり行動したりするキャラクターには合わないでしょ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-01-12 03:24:21) |
507. 草食男子の落とし方
邦題からして中身の薄さが窺えてしまうのですが、やっぱりそのとおりの内容です。安直に設定された登場人物がそれっぽい会話を積み重ねていくだけで、主題が何もありません。制作者は何がしたかったんだろう・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2012-01-06 03:48:02) |
508. スクリーム3
ほとんどのシーンが同じことの繰り返しで、襲われて殺害されるか、襲われて逃げるかのどちらかですね。こんな作品でもエミリー・モーティマーが見られたのは、ちょっと得した気分。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2012-01-03 23:08:16) |
509. 東京タワー
《ネタバレ》 「失楽園」でも登場人物たちの生活感のなさという点がかなり弱点になっていたが、こっちの方の人造人間っぷりはそんなものではない。何食べて生活してんの?起きてるときはいったい何してるの?とかそういうレベルです。ここまで来ると、開き直りですね。しかしそれは同時に、見る側を馬鹿にした態度でもあります。不倫というのは日常生活上の倫理からの逸脱がドラマを生み出すのに、肝心の前提が何もないのでは、物語になりようがない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-01-02 01:27:57) |
510. 雨あがる
《ネタバレ》 増水で足止めを食らっている間、しかも川辺の安宿を中心とする狭い世界という設定上の限定はなかなか魅力的なのですが、脚本上の日本語の誤用、「この時代にはそんな言い回しはせんだろ」という表現の数々、説明台詞の多々(これは生前の黒澤作品にもあったが)によってズタズタになってしまいました。誰か脚本の校正はしなかったの?何を表現するのかという方針も与えられず、ただ台詞を読まされただけの役者が可哀想でした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-01-01 15:24:05) |
511. ベッドタイム・ストーリー
こういった設定なのですから、いかに現実には起こりえない突飛な状況を発生させるか、それが現実の中に消化されていくのかということが、ギャップを生み出して笑いをもたらすわけなのですが、そういったところにはほとんど配慮されていません。つまり、初期設定の下にただ思いついただけのような内容を順番に進行させているだけのことで、設定を生かすツメの部分に乏しいのです。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2011-12-24 01:14:00)(良:1票) |
512. クローンは故郷をめざす
《ネタバレ》 前置きの回想部分が長いのが気になるが、話が動き出してからは、SF的進行と素朴な地味な描写の合い具合が意外に心地よく、一本の筋を感じることができる。設定に溺れることなく、それを用いて表現したいことがきちんと練られていると思う。ただ、永作博美の出番はもう少し欲しかった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-12-14 02:43:49) |
513. お父さんのバックドロップ
《ネタバレ》 プロレスそのものに対する突っ込んだ描写が少ないので、親子関係がどう進行していっても説得力がない。ラストも予定調和にしか見えません。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-12-10 21:12:54) |
514. 戦争のはじめかた
《ネタバレ》 笑わそうとしているのに笑えないのは、真剣味が足りないからです。出発点が「特段活躍場面もなくたるんだ雰囲気の軍隊」というそれ自体ギャップのある設定なのだから、もっといろいろデフォルメできたと思うんですが。アンナ・パキンちゃんの二度のセクシーショットに5点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-29 01:05:48) |
515. ダウト ~あるカトリック学校で~
重厚堅実な演技の応酬を見ているだけで十分楽しめる作品。ただし、ストリープについては、設定上やむを得ないとはいえ、黒フードと黒コートで表情や所作の多くが隠れてしまっているのが惜しい。ホフマンは、善でも悪でもどっちでも成り立ちそうな微妙なラインを繊細に表現している。しかし、MVPはやはりエイミー・アダムスだろう、むしろストリープもホフマンもそれに刺激されて芝居が前進しているのが分かる。僅かな登場で役柄の存在意義を残しているヴィオラ・デイヴィスも忘れがたい。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-11-28 00:25:54) |
516. ツォツィ
《ネタバレ》 作品としての構成は単純なのだが、ラストシーンに至るまで余計な要素に浮気せず、原始的な説得力を持たせることに成功している。また、乳をもらった女性宅から主人公が出てきて、カメラが横に動いて別の店内の仲間をキャッチする動きなど、撮り方にもさりげないこだわりが感じられる。一番印象に残ったのは、紙袋を抱えた主人公が土管の野原を訪れるシーンで、ここが作品に一本の芯を通していると思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-26 01:11:36) |
517. ココ・シャネル(2008)
エピソードを順に連ねた平坦な内容で、人格やドラマを表現するには至っていません。つまり、シャネルという名前に寄りかかってしまったということです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-11-23 03:49:42) |
518. 僕は君のために蝶になる
《ネタバレ》 せっかくの幽霊ものなのに、全体がえらく安直に進んでいて、幻想性もなければ、現実とのギャップがもたらす切なさも感じられない。というか、やっていることがただの男女の痴話喧嘩レベルなのです。したがって、ロマンス的観点からどうのという以前に、主人公の妄想を延々と見せられているだけという気すらしてしまいます。ラストも中途半端で、息切れが見えてしまいますね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-11-16 00:11:15) |
519. 迷子の警察音楽隊
《ネタバレ》 導入部分に顕著な絶妙な「間」と、横並びを多用した構図、そして堅苦しい制服や重そうな楽器と荒涼とした風景のギャップだけで、コメディとしては完成しているわけです。あえて一足飛びに関係を発展させることなく、ぎこちなく礼儀正しく交わされる会話にも、何ともいえない味があります。その中でも、最低限の台詞で登場人物の心理の揺れを表し切っている脚本が、よく見ると凄く練られています。また、ユダヤとアラブの対立背景を全部削ぎ落とした潔さも、かえって作品世界に緊張感を与えています。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-11 03:49:01) |
520. レッスン!
《ネタバレ》 類作の先例がいくつも見えてしまう単純な作りではあるのですが、バンデラスの久々の真面目な演技と真剣な表情によって、強く印象づけられる作品となっている。生徒たちとどうこうという部分よりも、一番の肝は、校長先生とのダンスシーンですね。これによって作品の軸足が座っています。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-11-10 04:09:35)(良:1票) |