501. ふたりの女
美貌際立つソフィア・ローレンではありますが、台詞は三語で十分とばかりに「殺すわよ」「殴るわよ」「私が何をしたって言うの」連発で底の浅い蓮っ葉模様に白ける事この上なく。脚本も拙くラフ・ヴァローネ、ジャン=ポール・ベルモンド(出演に無限へぇ+1点)とのエピソードが尻切れとんぼにガックリ。豪華キャストに寄せた期待が空振りに終わった作品。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-01-22 06:32:26) |
502. アンナとシャム王
アイリーン・ダン、ゲイル・ソンダーガード、リンダ・ダーネル・リー・J・コップの名演もさることながら、傲慢な中に見え隠れする孤独に負けまいとする王としての矜持を見せたレックス・ハリソンの一挙手一投足に見惚れました。男と女の友情を貫いた重厚な物語で、リメイク版より断然こちらであります。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-01-21 03:30:34) |
503. 旅人は夢を奏でる
《ネタバレ》 父親の言動と過去の所業が全く受け付けられない。息子が再生する結末が絵空事にしか見えず、余韻も胸糞感でいっぱいの残念な作品。 [DVD(字幕)] 3点(2023-01-18 16:35:11) |
504. 赤ちゃんに乾杯!
《ネタバレ》 子育て≧稼ぐ為だけの仕事>>>>>・・・自分の楽しみ、したい事 絶えず睡眠不足 誰もが経験していることでしょう。 本作の母親に野暮を承知で「甘えんな」との思いが。 男三人の奮闘振りは微笑ましかったので、麻薬騒動が中途半端に終わったのが残念なところです。 [DVD(字幕)] 6点(2023-01-17 01:12:54) |
505. 戦艦シュペー号の最後
史実に基づいているようで知識の無い身にとってウルグアイの毅然とした言動以外は「へぇ、そうなんですね」以上の感慨がなかった作品。 [DVD(字幕)] 4点(2023-01-17 00:58:48) |
506. なまいきシャルロット
ジェーン・バーキンのDNAを受け継いだシャルロット・ゲンズブールの目を惹くスタイルの良さ、耳に心地よい音楽は印象にのこるものの、なまいきでも何でもない少女のあれやこれやが描かれた内容は直ぐに忘れてしまうであろう作品。 [DVD(字幕)] 4点(2023-01-17 00:37:09) |
507. ジョニー・ベリンダ
聾唖者のジェーン・ワイマンと医師のリュー・エアーズ。共にパンチに欠け、古き良き時代の穏やかになだらかに話が進んでゆくのかと思ったらさにあらず。落ち着くところに落ち着いた結末ながら血圧は上がるわ手に汗握るわ意外な展開にびっくりしました。チャールズ・ピックフォード&アグネス・ムーアヘッドの名脇役ぶりは流石。 [DVD(字幕)] 7点(2023-01-12 15:33:00) |
508. 悲愁(1979)
ビリー・ワイルダー監督を初めとする一流スタッフ、キャストによるハリウッド内幕もの。「サンセット大通り」には僅かに及ばないものの、大女優の歪んだ執念が表れていた秀作。適当感のある邦題はいけません。 [DVD(字幕)] 8点(2023-01-11 01:04:16) |
509. バニシング・ポイント(1971)
《ネタバレ》 余りにも広大な光景に、何時も見る私鉄やJRの窓から見るゴチャゴチャした街並みの何千年前の姿なのかと妙な感慨が。挿入される過去シーンと逃走&撃沈への心情が繋がらず、反体制を謳っていそうで響くものが無かった作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2023-01-10 00:03:08) |
510. 都会のアリス
子供らしからぬ姿と子供らしいあどけなさが入り混じる不思議な魅力を見せるアリスに点数の全てを。内面がノッペリと描かれたフィリップには退屈さしかなく。当たりかもと思ったけどハズレだった残念な作品。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-01-05 16:40:28) |
511. 鷲は舞いおりた
原作未読。昨日観たミンスミート作戦と比べて今作のドイツ軍作戦の拙さを思わされます。どこまでチャーチルに迫れるかという見どころが安っぽく描かれているのが不満です。ただ、上司と部下の関係に於いてシュタイナー大佐とヒムラーの人間の本質が浮き彫りにされているところは印象深いものがありました。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-01-02 18:03:46) |
512. オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体
実話だというのが信じ難い奇天烈軍事作戦に興味津々だったのですが、映画としての脚色と思われる男女三角関係に熱が醒めてしまいました。ナチス側の視点が無いのでサクサクと進む作戦に盛り上がれなかったのも痛いところ。お目当てコリン・ファースが役作りなのか知りませんが体も顔までも弛んでいてショックを受けたのも残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2023-01-01 23:04:03) |
513. 五月のミル
登場人物全員の脳天気というかお気楽というか大らかな姿はフランスならではか。盛り上がるところ無くお開きとなった明後日には忘れてしまうであろう作品。ルイ・マルなのに残念。 [DVD(字幕)] 5点(2022-12-29 22:27:32) |
514. 355
捻りを効かせて盛り上げようとする意気込みは感じられるものの、肝心な部分で無理筋ある脚本が何だかなぁ。しかし、女性エージェント5名の奮闘は華があって白ける事無くそこそこに楽しめました。ミラ・ジョヴォヴィッチやオルガ・キュリレンコが入ってしまうと美味しいところを皆持っていきそうなので、本作のキャスティングはナイスかと。 [DVD(字幕)] 6点(2022-12-28 22:33:56) |
515. 我等の生涯の最良の年
《ネタバレ》 戦勝国アメリカ復員兵3人の再出発へのドラマ。長過ぎました。ダラダラと語られて段々と嫌になってハッピーエンドでも何の感慨も無く。名作の誉れ高かっただけに意外でビックリしています。ご贔屓ではありますがフレデリック・マーチのオスカー受賞は異議あるところです。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-26 00:58:26)(良:1票) |
516. 真夜中の処刑ゲーム
いやぁ、これは、超掘出物の秀作です。警察官がストライキ(そんなアホな!)の無法状態でのドクズ達とアパート住民達の籠城戦。手に汗握るというより、こんなに怖い思いをさせられたのは「狩人の夜」以来だったか。ひたすら怖かった。オチがまた超強烈で続編も作れるんじゃないかと思いました。お薦めです。 [DVD(字幕)] 9点(2022-12-24 03:10:16) |
517. 世界で一番しあわせな食堂
死ぬまでに一度は訪れたいフィンランド。見惚れる大自然を舞台に悪意有る者が皆無の物語。食が皆の体と心を癒していましたが、本作に心身とも癒されました。沁み入る小品佳作。 [DVD(字幕)] 7点(2022-12-20 01:37:50) |
518. スティーヴン・キング 骨の袋<TVM>
前後編2枚組DVD。2日間に分けての鑑賞でしたが後編を観るのが待ち遠しくて。ピアース・ブロスナンの熱演に依るところが大きいかと。喜怒哀楽何れも惹き込まれるもので、特に、彼が泣く姿は何時もながら胸に刺さり貰い泣きしそうに。そして彼の出演条件なのか建物の外観、内装が洗練されているのにもウットリと。手に汗握る展開が因縁が分かってからトーンダウンしていったのが惜しいところ。007を思わせる襲撃シーンは製作陣の遊び心でしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2022-12-18 21:30:16) |
519. 肉体の悪魔(1947)
高校生とオバサン、にはとても見えない二人のよろめきドラマに興に乗れません。オバサンの浅はかさが痛々しく白けてしまいました。今年ジェラール・フィリップ生誕100年映画祭が行われていますが、オバサン役のミシュリーヌ・プレールが100歳で存命であるというのにドラマチックなものを感じます。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-17 19:57:05) |
520. 悪なき殺人
5人の男女それぞれの視点で章区切りに描かれ最終的に全員が繋がりを持っていた脚本はなかなかお見事。ただ、愛しても愛して貰えないやるせなさが深みを持って描かれてなく「そういう事だったのか」以上の感慨の無い作品でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-15 16:45:12) |