521. 愛しのローズマリー
美人=性格が悪い、ブス=性格がいい・・そんな相関関係はない、ということは誰もが知っている(・・と思う。その逆も含め)。その「ありえない」ことを、「そうだ」と決め付ける、その単純さに、まず笑いが生まれる。その単純な決めつけを、さらにあーでもないこーでもないと手を変え品を変えいじるところに、爆笑が生まれる。想像した以上に面白かったです。まあいつもの作風で若干しつこいところはあるにしても、「メリー」好きの私としては、当然許容範囲内。私も、小児科再訪のシーンはジーンと来たなあ。バカスカと笑いながら、「偏見」というのは私の中にもあるよなあ、と妙に反省したりして。ファレリー兄弟も、映画と同様、「障害者ネタばかりやるヤな人たち、という外見にとらわれずによく見ると、イイ人たちなんじゃないの?」…と思われたい、のかな。でもそれじゃ、やっぱりヤな人たちだよネ。あれ、元に戻っちゃった!? ・・アハハ。なので、まあ監督が偽善ぽいという批判もわかります。そこを減点すると6点?と思ったんだけど、ジャック・ブラックが思った以上にデキル役者だということがわかり、楽しかったんで、1点オマケ!(ところで、太ってる人が見たら気分が悪いんじゃない? と言ってる人はきっと見た目のいい人なのではないかなあ。え? 私? コメントからわかるでしょ。) 7点(2003-12-16 15:11:08)(良:1票) |
522. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
「ダルタニャン物語」は長い長いシリーズで、実に面白い小説。大昔に本当にワクワクして読みました。それを原作にしてるんだもの、基本的につまらなくなるはずがない。「なぜ三銃士が主役みたいに見えるの?」という疑問をお持ちの方が大勢いらっしゃるようですが、かつて原作を読んだときの、少女の私の「?」もそれでした。実はこの小説の面白さの秘密もそこにあるんですけど。一見は四銃士の話ですが、「巻」によって主役やその人にからむ人が変わっていくんです。だけど厳密に言うとお話全体の本当の主役は三銃士。にもかかわらずタイトルは「ダルタニャン」で、全体を通じ彼の成長物語でもある。そういう不思議なというか、粋な構成なのよね。(だからほんとはダルタニャン役はバーンではなくもっと若手がふさわしいはずだけど、ディカプリオをひきたたせるためのキャスティングだったのかな?)まとにかく、そういう多重構造の面白さが、このストーリーにはあるわけです。それをアメリカの観客がどの程度理解して見に行ったかはわからないけれど、少なくとも制作側にはこういう面白さを現代にも伝えたい、という意図はあったんではないかなあ。で、本作は、もう何十年も前の読者だったとはいえ、原作(いやまあ翻訳だけど)好きだった私も、上出来だったと思います。銃士の中ではマルコビッチがよかったですね。「コン・エアー」とかの変な役を見すぎて、彼がこういうステキな俳優だったことをすっかり忘れてましたよ、いやほんと。 8点(2003-12-16 12:29:26) |
523. RETURNER リターナー
いやらしくなくバクれているな、と感心。ステロタイプをいかに飽きさせずに見せるか、ということも、いわばハリウッドの伝統の1つだとすれば、これは十分にその課題をクリアしていると言えるのじゃないかしらん? いやハリウッド方式が最高とはもちろん思わないが、最も見慣れている雰囲気に近いということは、見ていて安定感を感じるわけです。しかしもしもこれが単なる「亜流」作品だったら、安定どころか腹が立つばかり。だから、洋画と同じ感覚で楽しく見ることが出来た、というのは、「ハリウッドに近づいたなあ」ということが嬉しいのではなく、純粋に「いい作品を見ることが出来たなあ」というヨロコビなのです。鈴木杏ちゃんは今後さらに楽しみな女優である、という発見も、大きなヨロコビです。それ以外にも、この映画はヨロコビがいっぱいだと思う(オトボケ金城もいい味だし、画面の質感も好み! エトセトラ)ので、もう1点増やしちゃおう! でも全然ほめすぎだとは思いません。(ところで、この映画こそ、パート2を作らないのかなあ・・。) 8点(2003-12-16 01:27:16) |
524. カクテル
かなり好き。 ミーハーですもの。 とにかく、格好よきゃとりあえずいいじゃん!と。 アイドル映画、楽しいじゃん!と。 そりゃ「ラスト・サムライ」は確かに重厚だけど、この頃のトムのかわいさは、この頃だけのもの。 く~~っあの身のこなしとリズムがたまんない! 7点(2003-12-15 23:45:13) |
525. ストーリー・オブ・ラブ
《ネタバレ》 経済的、家族的な苦労は夫婦ともにない、だけど2人でいても楽しくなくなっちゃったの、離婚を前提にした別居をしましょう、という「いいご身分」の夫婦の「悩み」を描いている。ツボは最後のミッシェル・ファイファーのセリフ。但しそもそも題が「愛のお話」というライトコメディだから、この復縁は「お約束」。私のオススメは、途中途中にはさまれる、2人の壮絶な夫婦ゲンカの面白さ。ひとごととして見ていると、ただただ笑い転げちゃう。で、笑って最後にしんみりして、でもよく考えると「あなたたち結局シアワセでいいわね」、とジェラシーを感じる、という、そういう作品。 6点(2003-12-15 13:27:06) |
526. プリティ・ウーマン
飛行機の中で字幕なしで見ました。細かい点はよくわからなかったからかな、私はギア、ロバーツ、2人とも苦手なんですが、画面から漂う雰囲気には好感を持ちました。その後、TVで部分的に見直しただけなんで、もし細部まで全部セリフを知って見た場合、感想がかわってしまうかもしれない。プロットがプロットであるだけに(基本的に売買春を肯定する気はもちろんないんで)そこは微妙なんですが、但しこのヒットはものすごく納得ものでした。どなたかがどこかのレビューで書いておられたけど、「徹底してるかどうか」は私の中でも、大きな採点基準。「描きたい世界」にブレがないかどうかということは、とても大事なことだと思います。その意味であまりケチをつけにくい映画だと思っていたんですけど、まあやはり映画の好き嫌いは人それぞれですねえ。(といっても、これはほっといても多くの人が見る作品でしょ、と思うから、7点以上をつける気にはならないですが。) 6点(2003-12-15 12:55:35) |
527. 愚か者 傷だらけの天使
元ネタとはまったく別物だと捉えて見たとしても、面白くない。この頃までは若干の期待も残っていたが、阪本監督は自分には合わない、とはっきりわかった作品。自己陶酔過剰なのでは? [映画館(邦画)] 3点(2003-12-15 09:57:21) |
528. あなたに恋のリフレイン
キム・ベイシンガーが色っぽくて、大人っぽさ全開のラブ・コメ。離婚しても離婚してもまた縁が出来て、しかもまた結婚しないではいられなくなる、みたいな話でしたよね、確か。細部は忘れましたが、「ここまでやるか」的にかなり面白かったです。キムとアレック・ボールドウィンは、この共演がきっかけで結婚したはず。映画のストーリーにマジックをかけられちゃったのかな。まあ無理もないなと思うくらい、キムがカッコよかったです。歌手の役で、歌もゴージャス。見どころがいっぱいでした。アレックはこれとか「キスへのプレリュード」みたいなコメディのほうが、男っぽいドラマより合ってる感じ。体格もご面相もいい彼がオロオロするところが、笑えるのよね。あーただ、またまた問題なのが邦題。もう、中身に全然合ってない。この甘ったるい題のせいで見逃している人、たくさんいることでしょう。原題The Marrying Manに、この映画のオカシサがつまっています。(追記:HNを最近「ミーハー・・」に致しました。かんたーたさん、更新ありがとうございます。ところで、2004/03/04追記!:残念! ちっとも知らなかったのですが、彼ら離婚してしまったんですねー。アレックは今年のアカデミー賞会場にはキムそっくりの娘さんをエスコートしてましたね。アレックはほんとは別れたくなかったという話も伝わっているし、あんなにそっくりな娘さんじゃあ、いつも娘の顔を見るたび、ズキズキしてしまうでしょうねえ・・キムって罪作りな女性だなあ・・でもやっぱりステキだけど) 7点(2003-12-15 09:43:01) |
529. 病は気から 病院へ行こう2
看護師の友だちから「ひどすぎる」と聞いていたのに、「見なくちゃわからないから」と借りてしまった1本。思いきり後悔しました。忠告に素直に従っときゃよかった。但し彼女ははっきり「不快だ」というとこまで言ってくれなかったんですよね。私はこのレビューで言いたいと思います。病気の深刻な「つらさ」を笑いに転化しようなんていう発想は、その「つらさ」の中身をよくわかっている人以外は、やっちゃいけないことです。身をきざむほどつらいことを茶化されているようで、映画を観てこの手の不快を味わうほど、イヤなことはありませんでした。 病気や病人に対する冒涜だと思います。滝田監督作品では「僕らはみんな生きている」や「秘密」、そしてこの作品のパート1はどれも楽しめましたが、これが同じ滝田作品であることが、どうしても信じられません。絶対にお勧めできない1本です。 1点(2003-12-14 23:56:26) |
530. ミート・ザ・ペアレンツ
しつこい。やりすぎ。わらえない。作品を選ばない、職人デ・ニーロはきらいじゃないが、でもやっぱり少しは選べよー。(ベン・スティラー、君もである。これじゃただのマヌケ俳優。ファニーフェイスでありながら、キラッと光る君を、私はもっと見たいのダ) 3点(2003-12-13 12:23:36)(笑:1票) |
531. エンジェル・ベイビー
はい、わるくなかったと思います。でも、精神病理に興味のない人で、ふつうのレンアイ映画だと勘違いして見てしまった人がいたら、お気の毒ですなあ。ところで、【アラキング】さん、横浜の我が家のすぐそばのレンタルショップにはずっと以前から(今も)ありますよ。あ、だけど2年近くも前で、そしてこの作品にしか書き込んでいらっしゃらないのね。 7点(2003-12-13 10:46:18) |
532. キスへのプレリュード
え? 7点の人が一人もいないなんて、皆さんちょっと辛すぎませんか? 私は、「入れ替わり」に至るまでが長かったとこなんか、ありきたりじゃなく、「まさか」って感じで面白いと思った覚えがあるけどなあ・・(内容をよく知らずに見たからか?)。あと、見ず知らずの人にふと心ひかれるっていうのも、「わかる」シチュエーションだと思うけど。結婚式の最中、というのが微妙ですが、そういう大事なときに限って変なこと考えたりしちゃったり、っていうのもこれまたありそうな気がする。私はふつうに面白い映画だったという記憶なので、7点にしときます。 7点(2003-12-13 10:26:53) |
533. ロミオとジュリエット(1968)
レオ+クレアの現代アレンジ版と比べ、こちらのほうが「正統派」と思っている人が多いようですが、本作が世に出たときも実は、「解釈が現代的過ぎる」と賛否両論だったことを思うと、なかなか面白い現象だなあと思います。ゼフィレッリ版のこちらは、役者よりもディテールの凝り方が面白いんですよね。オリビアは確かにキレイだし、とにかくすべてにおいてゴージャスな映像だから、若者の心をおおいにくすぐるし、それが今の時代にも通じるということは、本作がなかなかの普遍的大作になりえたことを物語っているけれど、レオ+クレア版のほうにも書きましたが、人物の造形は間違いなくあっちのほうが、原作のロミ・ジュリを再現しています。少なくともロミオは、レナード・ホワイティングのような、少女マンガに出てきそうな典型的な二枚目がやる必要はまったくなし。無鉄砲な純情なかわいい男の子、というのが正解です。(なんちゃってね、私にとり、中学のとき、親や教師と一緒にではなく、初めて友だちと見に行った映画、というのが本作です。そのときは私だってレナード、かっこええ!と思ったですよ。でもそのあと1~2作出たくらいで、この人ものの見事に沈んじゃったけどね)それともう1つ思い出したことが。私の亭主は当時、何人ものガールフレンドと、それぞれ初めて見るような顔をして、この映画を見に行ったんだと。10年くらい前に初めてその話を聞き、なんと不誠実なやつと一緒になっちまったもんだ!とわが身を嘆いたもんでした。あーあ。・・ま、しかしこの映画は当時そのくらい流行った、というエピソードでした。チャンチャン! 7点(2003-12-12 21:29:18)(笑:1票) |
534. 泥の河
《ネタバレ》 いわば少年の成長物語です。原作にほれこんでいたため、役者として絶賛されたのが加賀まりこだったという点に、今でも私は納得していない。また、これも思いいれの強かった、少年どうしの別れを描いたラストシーンにも「ちがーう、ちがーう」とムッとしてしまった。情緒的過ぎて、いただけない。原作のほうは、もっと「物語」後の余韻を残していて、そここそが素晴らしかったのです。しかし、その不満を割り引いても、この点数です。全体としては、宮本輝のすばらしい小説を、ほぼいい感じで再現してくれています。両親の役をやった、田村高廣と藤田弓子のほうが加賀よりもいい味を出していたと、私は思いました。舞台となっていた、両親の営む食堂の、夜のシーンなどの照明が、なかなかほの暗くてやわらかくて、昭和20年代終わりごろ?の時代の雰囲気をよく伝えてくれていたと思う。冒頭に挙げた私の不満は、この映画を観るときの障害になるほどのものではないでしょう。小津とか黒澤だけではない、いい邦画を見てみたいなという人に、お勧めします。(そんなにふるーい映画ではありませんが、モノクロだということは知っておいてくださいね)<追記:本作はアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされていたのですね。私の記憶は「そう言われればそんなこともあったような」という程度。ノミネートされたからといってもてはやされた記憶もないし、そう思うと小栗監督、ちょっと気の毒ですね。今なんて山田監督はやんややんやと騒がれてるのに・・。> 7点(2003-12-12 20:48:45) |
535. プリティ・ブライド
ずいぶん前のレビューですが、【ちっちゃいこ】さんのご意見が妥当かな。「中途半端な感じ。もっとおきらくストーリに徹するか、内面をほじくったストーリにするかすればよかったのかな」という、ね。私は主役2人が苦手ですが、カップルとしてのバランスはやっぱりいいと思うから、もっとテンポよくタンタンタ~ンと(ちょうどエンドタイトルロールのようにね)、「バカっぽく」「かわいく」もっていってくれたら、あんがいオオバケしたかも。「結婚」に関するウジウジモヤモヤ、というプロットは、やりようによっちゃもっと面白くなったでしょうに、惜しかった・・。それにしても、「プリティ」なんて、あたかもシリーズであるかのような邦題をつけずに、内容をそのまま表した「ランナウェイ・ブライド」だったら、ここまで酷評されないでしょ、と思うと、本作のファンの人には本当に気の毒だなあ、またまたの配給会社のバカさかげんは、罪つくりだなあ・・と思いますなあ。 6点(2003-12-12 18:00:07) |
536. リチャードを探して
思い切って尊大に言っちゃいますが(でも実は気が引けてる・・私もそう大して知識があるわけじゃないからねえ・・)、それにしてもシェークスピアものを見るときの(かつての、ないしは国際的な、かな?)常識や基本を知らない人が多いなと、このサイトでそのことにはいつも愕然としています。ここのレビューが翻訳されてほかの国でも読まれている、ということを、管理人のたかさんの更新記録で知りましたが、いやあそれを考えると、外国のROMの人たちに対して、ちと恥ずかしい。本作はエンタテイメントとして面白いわけではないし、またシェークスピアものの制作の裏話としては、スタンダードではなくむしろ実験的なものだと思いますが、シェイクスピア作品の面白さの一端を知るには、マニアにも初心者にもうってつけだと思います。シェークスピアものには色々な解釈や研究がされてきたこと、またそれは今後も続いていくであろうこと、たとえば現代に置き換えての潤色などは、単なる思い付きなどではなく、解釈を推し進めていった中での表現方法の1つなのだということ、シェークスピアものはそんなふうに、いじられてもいじられても面白い、だからこそ英国にとどまらない、人類共通財産の1つなのだということ。色々な側面を、これからシェークスピアものを見る映画好きサンたちにも、知ってほしいものだと思います。それとねー、シェークスピアはそりゃ英文科出身の人たちは原作も読んでるでしょうけど、実はあまり「読まれている」シロモノじゃないのよね。あまりに有名なものが多いから、みんな実は「知っている」気になっていて、自分勝手な解釈をしてることに気づいていない。こんな話も実は多くの人からささやかれていることで、私が思いついた話ではないわけですが。ところで、本作は、【チャーリー】さんがおっしゃるように、アル・パチーノも「シェークスピアに触れる機会の少ない若者たちに観てもらいたい」と考えたんでしょうね。私自身は、パチーノってあまり好きな役者じゃなかったんですけど、ちょっとだけ好きになりました。 7点(2003-12-12 12:31:34)(良:1票) |
537. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
私はジョニーのクネクネはイヤだー。この映画がただキャラクターを楽しむためのものだと知らなかった私がそもそもわるいんですが、「海賊」とくれば「活劇」でしょう、その「活劇」で「ストーリー」は関係ない、なんて、私には許せなーい。「マスク・オブ・ゾロ」みたいな、手に汗握るドキドキハラハラを期待してた私は、見事にこの映画においてけぼりを食わせられました。これなら、映画館じゃなく、レンタル代を払うんじゃなく、ディズニーシーに行った方がいいんじゃないのー? シクシク。(愛するジョニデだしなあ、違うときに見たら感想も変わるかしら、と何度も見たけど、やっぱつまんなーい!! どうしてこんなに人気あるのか、わけわかんない。シクシク。) [ビデオ(吹替)] 4点(2003-12-12 00:48:52) |
538. どついたるねん
誰にも、苦手な監督っているでしょう? 私にとってその一人が、この阪本監督。あらすじなどを読むと、「ひやあ好きかも」と思うのに、実際に見ると、「はぁ?」って。観客をおきざりにして、監督一人が勝手にいい気分になっている感じ。ふーん、じゃどうぞ勝手に気持ちよくなっていてください、といつも思っちゃうんです。(でもこれってあなたが思ってるほど面白くないよ、といっつも教えてあげたいと思っているんだけどなあ・・。あそっか、書いてて、自分の感覚をどう言葉にしたらいいか少しわかってきましたが、自信満々で私たちに出してくるから、そこがイヤラシーイと思ってしまうんだわ。「こんなんできたんやけど、どうでっかー?」っていう、カワイゲが、画面から漂ってこないんですよ。裏を返せば、私はそういうものが漂ってくる、シャイな監督の作品が好き、ということかも。)・・本作は、赤井英和の作品、と思っている人が多いとは思うんですが、私はむしろ監督の「いろ」を強く感じてしまいます。赤井の映画になりえていないと思う。そこも、もの足りない。残念な作品だと思っています。相楽晴子はなかなかイイ味を出していたとは思いましたが。 4点(2003-12-11 22:28:54)(良:1票) |
539. 孔雀王
息子がこういうものを喜ぶ年頃でしたからねえ(当時6歳)、 彼をダシにして見に行きました。 ま、可もなく不可もなく。 それなりに笑えたし。 むしろ問題だと思うのは、最近の「陰陽師」なんかの醸し出している世界が、この「孔雀王」あたりとそう変わらないことですね。 もうちょっと進歩しておくれよー、頼むから。 [映画館(字幕)] 5点(2003-12-11 17:37:23) |
540. 春の日は過ぎゆく
アタタタタ・・心が痛すぎます。私は50になりなんとしているオバチャンだけど、彼女がラーメンをかじりながら彼にほほえむシーンで、まず涙がドワッとあふれてきてしまいました。(ン、泣くとこじゃないって?!)いやあ私のこんな姿は、ほとんどホラーの世界ですが、映画のほうは、これはレンアイ映画。恋を休みすぎて心がかわいてるかもしれない人に、オススメ!!!(日本の若手女優、男優たちにも、こういう役をやらせてあげてほしいなーと思いました。また「やりたい」という役者さん、けっこういるだろうなあ、と。このまんま日本で翻案した映画、つくったらどうですか?・・但しヘタにいじらないでね。このまんま、がいいです。)・・追記:私も実は妻夫木君を思い浮かべてた! 但し彼女の役が思いつきません。一昔前の石田ひかりなんかだったら似合いそうだった気がするけど・・。それにしてもこの映画をほんとに「そのまんま」日本映画にしてくれたら、私はきっと見に行くんだけどなー。幅広い層に受けそう! 8点(2003-12-10 23:59:02)(笑:1票) |