521. 死霊のはらわた(1981)
《ネタバレ》 さて昔ビデオで観賞して内容もあまり覚えていないのに8点をつけた本作。 「ブレインデッド」で何か物足りなかったので、 保存版にDVDを所持していたのを思い出し久々に見ました。 また採点をあげてしまいました。 これはホラーうんぬんというよりも、ひとつの作品としても立派です。 前に見たときも変わった撮り方をしているなぁと感心したのですが、 今回見直すと(もしかしたら計算して撮ったのかも)と思わせるようなカメラワーク。 逆さカメラなどは序の口なんですが見る視点がカメラ=死霊なのです。 ホラーやサスペンスの基本といえば基本。 でもきちんとスムーズに繋がるうまさは、奇をてらったものでもなく古典的でもある。 アイデアもいいですよね。 呪文を唱えると死霊がよみがえる、それをレコーダーを使うところが。 ホラーでありながらもオカルトファンタジーも盛り込んでいます。 そしてアニメによくあるような(本作の影響かと)木が人を襲うシーン。 這うように追いかけるカメラ・・同じ構図で2でも再現されていますが、 やはりこちらのほうが温度を感じます。 「悪魔のいけにえ」とよく似た色調の画面。 今の映画には出せないような生の映像。(悪く言えばハンディカムで撮ったような) ホラー映画で大切なのは哀しさ暗さも出さなきゃならない。 こういう脚本や演出はサム・ライミはうまいですよ。 スパイダーマンそしてダークマンに通じます。 哀しく暗くそしてこっけいでなければ・・この加減が難しい。 前に見たときも思いましたがやはり確信しました。 この作品を超えるホラーはないだろう・・ [DVD(字幕)] 9点(2003-12-07 13:36:54) |
522. スカーフェイス
《ネタバレ》 濃い・・濃すぎる!!!アル・パチーノ大好きなんだが、あまりのひつこい濃さと長さにもう、二回見ようとは思わなかった。私には合わない。まだホラーのほうがいい。最初のほうで、宙吊り&チェーンソー?のシーンが出てきたときから、ああ、デ・パルマは合わないと確信。しかも、パチーノ大ファンの私は、ゴッドファーザー役がマフィア役みたいに思ってたから。あれ、実際はこの役は、テロリストなのか??たぶんもうみないから思い出せないまま・・ラストまで、濃かったのは覚えている。 2点(2003-12-07 13:35:21) |
523. 愛と青春の旅だち
リチャード・ギアの大ファンの私でも、このストーリーの暑苦しさはまるで、(ロッキー)でした。主題歌につきますね。昔のというか、80年代の洋画はいい主題歌が多い。どろくささ、恥ずかしくなるくらいのラスト、顔的に地味な(上品な)ギアだからこその映画。最初これ、トラボルタがやるんだったらしいです。そして、サタデー・ナイト・フィーバーは、ギアがやるはずだったとか。いやいや、これでいい。両方見たくない。笑える・・ギアには、いつまでも女性に幻想を抱かせてほしい。そういうタイプ今少ないからね。でも結構リアルな映画でもありましたが。(追憶)のレッドフォードもかっこいいですよ。 6点(2003-12-07 13:34:18) |
524. E.T.
もはや、SFの古典でしょう。この映画は実は、リアルタイムで映画館にて鑑賞しました。絶対映画館向け。うちで観るときは、部屋を暗くして出来れば音響のよい設備&大画面をお勧めします。やっぱり、観たときが子供だったから感動できたのか、今見るとどうなんだろう。テレビでよくやってましたが、そういうのでは一度も見ていません。私は今でもメリーゴーランドとかに乗っても、全然恥ずかしく感じないので、またみたいです。後味最高のSF。10年に1度は見て心の浄化をしたい。この映画を偽善だ、あざといと言う人も多いけど、私はあえてその偽善を味わいたい。この映画は、アイディアと音楽の勝利。毎日に疲れて夜中自販に缶コーヒーを買いに行く。ふと頭上を見上げると星がきれいだった。今見るとそんな感じかな。 8点(2003-12-07 13:33:01) |
525. ブレードランナー
まったく趣味に合わなかったのでほとんど覚えてない。哀しい暗いSFだったと思う。でもあちこちで評価は高いので、合わないだけでよい映画なのかもしれない。けど、合わないってのは、よほどのきっかけがあるか、映画に趣味をあわせるしかないな・・ 2点(2003-12-07 13:29:53) |
526. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
《ネタバレ》 確か、こっちがインディシリーズの中では好評だった。次作より真面目。このシリーズの特にお気に入りは、旅行気分になれること。当時そのアイディアにはまり、移動するたびに、映画では地図に赤い線が続いてくのだけど、私もビデオカメラで真似してた。スピルバーグごっこってやつ。車の窓から身を乗り出し、後続車や過ぎ行く標識を上向きに撮ったり。インデイ真似としては、編集段階で、地図の上に透明の下敷きをおき、場面にあわせ赤い線を引いてくの。洞窟とかに入ると(観光名所)もう気分はインデイ!?このレイダースは、蛇がグジャグジャ出てくるのね。次作では、虫がワサワサだけど、どっちが・・と言えば究極の選択とすれば、蛇は嫌だ~!!アークが開いて出てきたモノが、ポルターガイストみたいなチャチなSFXだった。 6点(2003-12-07 13:28:50)(良:1票) |
527. アメリカン・ジゴロ
う~ん・・忘れてしまってる。主題歌はかなり有名な、ブロンデイのコールミーなんだけど(好きで買ってしまってた)あと、出てきたホテルが素敵だったので、ロスに行った時、見に行った。近代的な感じで、ショッピングも出来るので、バッグ買った。確かヒルトン系だったかな。そのホテルの前の交差点が、アメリカン・ジゴロ~!うわ、映画だギアがここ車でUターンしてたんだって・・リチャード・ギアって観光に貢献してるよ。プリティウーマンもついでにホテル見に行った。こちらは中に入れない超高級ぶり。肝心のアメリカン・ジゴロのストーリーは覚えてない。曲と映像だけ。アルマーニのスーツ着て、毎夜女をだますみたいな・・サスペンスだったと思うが、この人の映画は明暗はっきりしてる。 4点(2003-12-07 13:27:27) |
528. 勝利への脱出
スタローンはアクションと思ってますから、アクション苦手な私は、彼の出演作品で観た映画は、これとロッキーだけです。サッカーが好きですし、脱走ものは面白そうですから見ました。面白かったです。ペレが見えただけでも。スタローンのキーパー役を見ると、前のイタリア代表キーパーを思い出します。顔が似てるので・・パリュウカだったと思います。こういう映画は、かなり強引でも許します。なにせ、サッカーが好きなので。でも、アメリカでは、アメフトや野球なのよね。 6点(2003-12-07 13:25:57) |
529. 普通の人々
《ネタバレ》 こういうヒューマンドラマは、現実に近い題材であるため、感動はするものの忍耐が必要です。実際はよくある話でもないと思います。けれど、そういう人を聞いた、知ってるという、実話はわりとある。水難事故でなくても、交通事故でも・・退屈な長い地味な映画ではありましたが、さすがに賞を総ナメにした作品。品もあり、丁寧で、ラストでは溜まった水が吐き出されるがのごとく、非常に感動をしたものです。レッドフォードの作品は、本を読んでいるような錯覚を覚えます。ただ、私的には、同じ地味な佳作でも、もっと(感動しろ!)的な、リバーランズ・スルーイットのほうが入りやすいです。 6点(2003-12-07 13:24:54) |
530. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 後々に影響を与えた問題作ですが、みんな超えていません。知らない間に慣れ、一緒に笑ってさえいる暴力シーン・・あまりに毒が強すぎて、おしゃれと勘違いして、映像に酔ってしまう怖い自分。その主人公の立場が逆転した後半から、なんて趣味の悪い映画だろうと気づくけどもう遅い。いつの間にか被害者の立場で見ている。これを、エゴと呼ぶべきか。ラストで本能は失せてなかった主人公に、なぜか安心してしまう。(ファイト・クラブ)のパンフレットの解説にもあるように、この作品をかなり意識されて作られたそう。ラストは、意味は同じじゃないでしょうか?かなり向こうでは評判悪く、日本でのヒットが意外なほどでした。つまり、このての映画は、嫌悪感を感じられる。私は、フィンチャー監督は、キューブリック監督を尊敬してると思う。時計じかけは、斬新で悪趣味で鋭いけど、実はチャップリン映画の皮肉の要素がいかされてると思います。 8点(2003-12-07 13:22:30)(良:2票) |
531. シャイニング(1980)
この作品、実は好きなんです。だからもっとよい評価をつけたかったんですが・・脚本と映像のギャップが・・それと、ジャック・ニコルソンが全然怖くはない!一番怖かったのが、このおうちです。だから、家を主題にしたほうがよかったくらい、ちぐはぐなところがあります。おうちの中での映像が怖い。この描写はさすがで、ホラーの原点でお手本なのです。子供が三輪車で無邪気に遊ぶ視点は、結局撮り方はうまいけど怖くない。迷路のシーンも怖くない。おうちの中の止まった映像が怖い。エレベーターの双子と流れる血の幻。ラストが一番後味悪い怖さ。意味のないように見せかけ、意味を作る映像はおとくいなんですが、この監督の作品は、原作との食い違いが目立ちます。それでも、映像のすごさで、作品にしてしまうのがすごい。 6点(2003-12-07 13:21:10) |
532. サタデー・ナイト・フィーバー
脚本がこんなにしっかりしてたのね。人それぞれ見方は違うけど、私はこのラストに共感をえました。昔、2年ほどダンスをやっていたから、ダンスシーンはチェック厳しく見ました。トラボルタ、うますぎ!このダンスと、ビージーズの音楽が目当てだったけど、最高に合ってる。 8点(2003-12-07 13:19:36) |
533. マルコヴィッチの穴
不思議、かなり不思議。コレ、ブラックですね。世間に対応できない人等が、他人を操り対応させようとしてるのか、ホントの主役はマルコビッチなのか。空想的な筋で、コメデイも入ってますが、妙にリアリテイがある。久しぶりに大笑いできる映画であり、妙な気分にもなる。つまり、スカッとできない。列をなして、7階と二分の一の部屋へ入ってく集団は怖かった。脚本がよく、筋はよくわかりました。 6点(2003-12-07 13:18:21) |
534. ソードフィッシュ
これ、面白かった。サスペンスで好きなタイプの映画なので、見終わったあと、監督のコメントも聞いた。これが、DVD特権なんだ・・つまり、わかりにくい映画ってこと。手法は、ユージュアル・サスペクツに似てて、セブンや、狼たちの午後もちらほら見える。後半がかなり大掛かりな撮影で楽しめた。ただし、CGたくさん使ってるけどね。難を言えば、トラボルタが怖くない。太りすぎて善人です。フエイス/オフの時くらいキレがあればなぁ。監督は60セカンズより良いとこの映画をほめてた。ただ、上映時期が、米多発テロ事件直後だっただけに、アメリカではどうなんだろう? 8点(2003-12-07 13:16:42) |
535. パニック・ルーム
期待しないようみんなに言われ、そのとおり期待しないで観た。ていうか、はじめから面白くないと言われて、先入観を持ってみたものは、普通の出来である。これは、脚本です。ひいきのフィンチャー監督は、やはりやってくれた。やりすぎ?面白くないから面白くしようとしてたのか、エイリアン3を思い出した。カメラ酔いしそうになった。しかもあの青暗いしかも外は雨の映像、部屋で見るのは苦労します。脚本は一昔前の白黒サスペンス。ラストもよくない。監督のカメラ&ジョデイファンは、まあ観て損はないです。 6点(2003-12-07 13:15:27) |
536. I am Sam アイ・アム・サム
そういゃあ私が嫌いなジャンルに、(難病もの、障害者、家族愛)がある。なぜなら、そのテーマだけで、感動ものと先入観が邪魔をしてしまうから。けど、映画に特に人間ドラマにこの三つは不可欠。ビートルズのカバー曲が楽しめるというのと、主人公の部屋がジョン・レノンのポスターで埋め尽くされてるってことで観た。それと、少女がよかったくらい。設定が感動ものなのに、リアリティがなく、脚本が無理やり。やはり、共感、感動できないのは、現実に回りに障害を持つ人がいないからか。いたとしたらよけい納得できない場面もあるし。そんなもんじゃないだろうって。ラストもあっけなかった。救いは、全く重くないこと。重さもリアルさで必要なんだけど。スターバックスファンの私は、その映像には喜んだが・・スタバの次は、ピザ屋に犬の散歩と、そんなに職があるのか!? 4点(2003-12-07 13:13:34) |
537. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 映画という言葉が良く似合う映画、どんどん進んでいく、観ていて(アラ探す)のも忘れるくらい、感心していた。肩の凝らない娯楽作。途中から、ゲイリー・シニーズがもう、素晴らしくいい。とことん運のないやつだと、悲しくもおかしい。一方の知的障害者のトム・ハンクスは、私は彼が苦手だったが、この映画に限り大好きだ(限りと言うのは失礼だが・・)わざとらしくないから。障害者が身近にいるわけではないが、知ってはいる。見てて、かわいそうと思わせたらだめだ。同じ人間であるし、普通の人より純粋である。特に重度の知的障害の人は、自分がそうだということがわからない。よく、暗くならず自然に演じている。一番感動したのが、ハーレー君(シックスセンスの)が、バスに乗るところ。繰り返し続いていく人生、そしてそれを見送る主役。サクセスストーリーがタダの付録でコメディであること、こんなに娯楽に徹しつつ、メッセージ性もきちんとある映画。それでいて、感動の教科書映画にならなかったのは、やっぱりすごいな。 8点(2003-12-07 13:12:01) |
538. グリース
ミュージカルは、突然歌いだすから合わなくて観ない主義だった。これは、(サタデーナイト・フィーバー)のトラボルタのダンスが見れると、DVDを買った。どうせ中身のないお気楽な青春映画だろうと思ったら、マンマそのとうり中身はなかった。ところが、楽しいのだ。宣伝を裏切って中身のない映画より、ずっとストレートでよい。自分が学生だったら、文化祭でぜひやりたい映画。大人になったら絶対出来ないものがそこにある。深刻なものでもなく、底抜けに明るい。オリビア・ニュートンジョンが歌がうまいのは当たり前だが、こんなにトラボルタがうまいとは知らなかった。ニール・セダカみたいな声だ。あと、ファッションも大好き。オールディズ好きだし、大滝詠一好きなので。 8点(2003-12-07 13:10:14) |
539. 隣人は静かに笑う
主役はジェフ・ブリッジズですが。コレは日本でもドラマ化されたのかな?割と有名。二転三転して、ラストもホラーっぽい続編作るぞ!的な終わり方です。最後のどんでん返しがよいですが、まあ楽しめる程度で、佳作ではありますが、秀作ではない。やっぱりテレビドラマっぽいところがある。ティム・ロビンスは、悪役より善人のほうがよい。でもおちおち気軽に引越しできん、引越ししたての方が見たらすごい怖いかも。後味はよくないです。都会の疎外感というか、誰とも話さないほうが安全みたいな。 6点(2003-12-07 13:08:48) |
540. アルマゲドン(1998)
前観たときは感動し泣きましたが、たぶん(エアロスミス)の主題歌が、よいところで使われてたからでしょう。やっぱり、何回もは観れないなあ・・ブルース・ウィリスって、なんであんなに作品に恵まれてるのか・・人間的には嫌いではないのですが、演技が・・同じ様な作品としては、地味ながら(ディープ・インパクト)のほうが好きでした。やっぱりでも。エアロスミスはいいです。今まで興味がなかったのに、この映画でかっこいいと思いましたから。娘のリブ・タイラーもお得です。作品は、どうしても、アポロ13やディープ・インパクトと比べると落ちる。ミッション・トゥ・マースは観てないのでなんともいえないです。 4点(2003-12-07 13:04:02) |