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東京50km圏道路地図さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2604
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

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561.  ナイロビの蜂
ストーリーは雑でイマイチだが、コロナ禍での新薬開発競争の真っ只中だと、それなりのリアリティーを持って観る事はできる。最近はカミュの『ペスト』が流行っているそうだが、作品に触れる際にどういう時代状況なのかによって、評価が変わる典型なのかもしれない。
[地上波(字幕)] 5点(2020-07-28 04:05:06)
562.  雨に唄えば
歌や踊りは頑張っているとは思うが、ストーリーが雑過ぎる。ミュージカルにストーリーを求めるのが間違いなのかもしれないが。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-07-26 02:26:47)
563.  怪物はささやく 《ネタバレ》 
世の中というのはブラックに近いグレーな世界というのは大人になってやっとわかったんだが、こういうのをファンタジー的に子供に教え込むというのは中々斬新で、世界観も好みではある。少年の鬱屈した想いも伝わるものがあり、子供時代って色々と窮屈で暴れだしたい事があったよなあと思い起こさせるものがある。ただし、話の中心が病気の母との親子関係になってしまったので、「物語」の教え?との接続が少々悪く、夢と現実があまりシンクロしていない印象を受ける。話を学園モノにして、クラスメートや教員との関係を中心に描いて、そこに家族が関わるというようにした方が「社会性」が描けるし、少年の成長物語にもなるのでよかったのではないのかと。
[地上波(字幕)] 6点(2020-07-21 19:50:52)(良:1票)
564.  川の底からこんにちは 《ネタバレ》 
茨城の中小企業の社長の娘で立派な一軒家に住んでいる事が「中の下」なのか否か。どこに「中」の価値を置くのかで判断基準は変わるのだろうが、環境的には恵まれている事に間違いはないだろう。それが再起へと繋がったわけで、物語としては少々ドラマ性が弱く中途半端。『悪人』に比べると満島のイタサ加減も物足りない。 個々の登場人物達の「人間のダメさ」や悲喜劇風な描き方には唸らされるものがあるし監督の才能も感じるのだが、やるならもっとダメ人間を徹底的に描いて、変に立ち直ってヘタな成功物語やハッピーエンドにするのではなく、「たいした事ない」連中が開き直るのではなく粛々と受け入れて「それでも生きていく」系のある種の怠惰なストーリーにした方が面白味があったのではないのかと。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-07-16 14:11:19)
565.  アキレスと亀 《ネタバレ》 
売れない芸術家問題を自虐的に描く様はコメディなのか?単なるイタイ人を嘲笑しているのか?中盤は単調でややダレルし、夫婦愛というオチは平凡にも思える。しかしながら、「理解者は1人いればよい」というある種の人生の真実を語っているとも思われ、芸術家に限らず「人生とはなにか」という普遍的なテーマに見事に落とし込んだとも言えるのかもしれない。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-07-14 11:21:44)(良:1票)
566.  ブリッジ・オブ・スパイ 《ネタバレ》 
主人公をアメリカの良心として政権批判やナショナリズム批判するあたりはハリウッドの共和党嫌いを感じさせる。とは言っても、アメリカが世界の正義である事は変わりはなく、東西の描き方は過剰なまでに対照的に描かれる(実際にそうだったのかもしれないが)。「塀の乗り越え」対比の演出もあざとい印象を受けるが、こういうわかりやすさも「自由と平和のすばらしさ」のアピール上、必要悪と考えるべきなのだろうか。 冷戦時代の国際政治の歴史を題材とした娯楽作品としては出来は悪くはないので、若い人が色々と考えるきっかけになるのであれば、こういう作品にも価値はあるのかもしれない。尚、主人公の弁護士はニュルンベルク裁判で検事をやったそうなので、この点をどう評価すべきなのか?という課題は残る。決して人権派ではないだろうし、所謂「正義感」の塊などではなく、単なる仕事として粛々と任務を遂行しただけなのかもしれない。その辺の心情変化や葛藤等も描写されていると、人間ドラマとして面白くなったと思う。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-13 11:21:12)(良:1票)
567.  今朝の秋<TVM>
各々の夫婦関係に多少の軋轢は感じるものの、父息子関係の葛藤が全くなく他人行儀だし、母娘関係の諍いもなんかイマイチだし、全体的にはヒネリのないキレイないい話で、山田作品の刺々しさ期待しているとパンチが弱いと感じる。死にゆく人物を中心とした家族の再構築という意味では『早春スケッチブック』にプロットが似ているが(こっちは「北国の春」の合唱だった)、それを小津風に薄めてしまって中途半端な作品になってしまった感じ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-07-12 17:09:18)
568.  ニンゲン合格 《ネタバレ》 
目が覚めたら、イキナリ10年後の世界だった。周囲には10年の時間経過があるが、少年にとっては翌日でしかない。少年は「現実」に修正を加えようとする。それは少年にとっては「現在」の継続でしかないが、周囲にとっては「過去」を取り戻そうとしているように映る。この各々におけるある種の「10年ギャップ」が淡々と描かれる。製作者の意図するメインテーマは家族の崩壊と再生なのだろうが、時間論的テーマを見落としてしまうとこの作品の面白さがわからないだろう。終盤の加害者による少年の「現実」の破壊行為は「現在」の継続と取り戻せない「過去」との交錯・対比が見事に描写された名シーンだ。が、ここはもっと派手にやってもよかったような。また、西島の演技にはやや達観が感じられ、精神年齢14歳の少年ならではの戸惑いや苦悩のようなものが少々欠如していたように思える。全体的にはもうちょっと丁寧にわかり易く描いてもいいようにも思えるが、あんまり説明過多になると、単なる家族の物語といった人情物になってしまうので、難しいところなのかもしれない。『ニンゲン合格』の題名が意味するところは「存在」(の価値)なのだろう。と考えると真のテーマは『存在と時間』という事になるのかもしれない。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-07-12 13:37:28)
569.  ジャージの二人
常識的には考えられない父息子関係にイガイ性があり、ある種のファンタジーとも言えるような世界観は結構好みではあるんだが、2人の演技がイマイチで心情変化がわかりにくく単調なのが難点。もうちょっと毒や棘があってもいいんじゃないのかと。原作は未読なのだが、キーアイテムであるジャージが良くも悪くも目だってしまっていて、逆に映像化ではそれが失敗してしまったような。『サイドカーに犬』がかなりよかったので期待しすぎたのかもしれないが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2020-07-12 02:52:51)
570.  青天の霹靂
タイムトラベルして両親に会うという感動が約束されているある種ありきたりな設定をどう料理するのだろうかと思ったが、ベタベタな定番通りの展開で終わってしまったという印象。自分の不幸を親のせいにするってのはちょっと違うよなというメッセージ性はよいとは思うが。原作は未読だが、マジシャンという設定は映像だからこそ活きるのであって、これが小説だとどのような表現で描写するのだろうかという事が気になった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2020-07-12 02:41:16)
571.  カメラを止めるな!
映画の映画の映画という入れ子構造なので、映画ファンウケするのは理解できる。コメディーとしてもそこそこ面白い。それだけの作品と言ってしまえばそれまでだが。
[ビデオ(邦画)] 6点(2020-07-10 12:09:51)(良:1票)
572.  翔んだカップル オリジナル版
ドラマのイメージが強いせいか、映画はあんまり話題になっていないように思える本作。若い頃に見た覚えがあるような、ないようなという程度で、コブラツイストやお面被ってチクリ電話するとか、モグラ叩きとかは見覚えあるのだが、名場面集で見ただけなのかもしれない。という程度の印象しかない作品。 初監督作品という事もあって躊躇や遠慮があったのか、その後の作品に比べると思い切りが足りないような。坊ちゃん・嬢ちゃんの群像劇という原作との相性がよくなかったか。初主演の薬師丸ひろ子の魅力は引き出せてはいると思うが、鶴見辰吾はミスキャストかな。基本的にウジウジ悩む優等生系というイメージが強く、それをブレイクできていない。尾美としのりと石原真理子は可もなく不可もなくだが、やや元気が足りないかな。素材は悪くないんだからもうちょっと料理できたんじゃないのかと。ちょっと期待しすぎたのか全体的には残念な作品。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2020-07-09 14:03:40)
573.  三度目の殺人 《ネタバレ》 
真実を明らかにする事はよい事なのか?そもそも真実を明らかにする事は可能なのか?弁護士は真実なんてどうでもいいと思っている。大事なのは法廷戦術であり、裁判に勝てばいい。つまり儲かればいい。裁判はビジネスである。被告も真実なんてどうでもいいと思っている。被告にとっての正義が達成されるならそれで構わない。被告は裁きを下す器でしかない。30年前の殺人も同じである。つまり正義による殺人という私刑で裁きを下す。よって、真実なんてどうでもいいという点においては両者は似た考えを持っている。そこに真実を明らかにしようとする少女が現れ2人は翻弄される。ここがクライマックス。2人は少女に証言させるのは反対である。共に娘の父であるというのが影響したのか。そして両者は結託し、訴訟経済の観点から裁判はやり直しとはならず結審する(ここには死刑制度に対する批判も込められているのだろう)。若い弁護士・検事は真実の究明に向けてのやり直しを求めるが、真実よりもカネと時間と出世の方が大事なのが大人である。本作は真実を巡る世代間格差がテーマだろう。だから本作においては事件の真相がどうかなんてのはどうでもいい話である。にもかかわらず、謎解き法廷ミステリー風に製作してしまったため、ストーリーに気をとられてテーマの本質を見失ってしまいがちになるのが難点か。もうちょっとテーマがわかりやすいように製作すればよいと思うのだが、それをせずに暗示に留めてしまう(象の例え話は過剰説明にも思えたが)傾向にあるのがこの監督の手法なので仕方ないのかもしれない。が、あまりにも解釈を視聴者に委ねてしまうのは、主張が伝わらないどころか問題提起にすらならないというデメリットもあると思うのだが。
[地上波(邦画)] 7点(2020-07-08 13:27:54)
574.  万引き家族 《ネタバレ》 
日本の家族物語がテーマじゃ世界では評価されてないので、世界の共通テーマである貧困をテーマに掲げて賞を狙いにいった作品という認識でいたのでそういう視点で見た。が、これは貧困がテーマになっているのか?というのが大きな疑問。非正規とはいえ大人3人が働いて+年金生活者が居れば、最低でも月収40~50万はあるだろう。家も持ち家で家賃も不要なようだし、それなりの暮らしはできるはずである。23区の庭付き一戸建てなら土地代だけで数千万にはなるし、資産家であるともいえる。よって万引きなんかする必要なんかないのに万引きしている。よって、ある種のファミリービジネスであり、共犯関係による絆の構築ツールと考えるべきだろう。だから万引きから貧困を連想させるのは失敗していて、単に問題を抱えた人達の共同生活になってしまっている。結果、貧困をテーマとした作品にはなりえていない。 ではテーマは何に変質しているかというと「正義とは何か?」ではないか。確かに万引きや誘拐(本人たちは保護だと言っているが)や死体遺棄は悪ではあるし、風俗産業で体を売ることも良いとはされてはいない。しかしながら、各々はそれなりに幸せそうに暮らしている。見ていても気兼ねのない暮らしやすそうな家庭に感じる。ここには血の繋がった家族で暮らす事が「正義」なのか?という問いがある。他方、少年は「盗みはよい事なのか?」という「正義」に目覚める。ここには倫理道徳的正義と法的正義との対比がある。女は司法を欺き、男の罪を被り刑務所に入る。これが女にとっての「幸せ」であり「正義」である。結局、解体された「家族」は各々の人生を歩み始めるわけだが、皆「幸せ」になれたのか否かという余韻は残る。でも、是枝作品にしては救いがある方というか、登場人物は基本的に皆善人(たいした悪人ではない)なので、いつものドンヨリする感じが少なかったように思えて、少々物足りなかった。対比的に虐待若夫婦は無論、警察コンビも悪人的に描かれていると言えなくもないが。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-07-07 14:57:51)(良:1票)
575.  心の旅路
過去とは記憶であり、時間論的に鑑賞すると結構面白い部分もあるのだが、古い映画だからなのが設定が少々いい加減というかご都合主義なので、安っぽいラブストーリーになってしまって勿体ないような。記憶喪失男の「過去に縛られるな」という台詞は中々興味深くて、「そりゃあオマエには縛るもの(過去・記憶)がないんだからさあ」とツッコミたくなるが。 それにしても、こういう戦前の映画を見てしまうと、日本はこういう国と戦争していたんだなあと余計な事を常に考えながら見てしまい、作品に入り込めないというマイナス効果があるのが難点。敵国は第ニ次世界大戦中に第一次世界大戦をネタに富豪とダンサー&秘書の恋愛映画作っちゃって、他方日本は「せいたくは敵」「欲しがりません勝つまでは」ってやってるんだから。たしか、日本人捕虜は『風と共に去りぬ』を収容所で見せられて、こんな国と戦争しても勝てるわけないと精神的に凹ませるように仕向けられたとか。そういう効果は十分にあるよなあ。現代にこの映画を違和感なく見られるのも我々が西洋的な価値観にどっぷり浸かっているからであり、その最たるツールが映画なんだよなと考え込んでしまうが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-06 12:05:49)
576.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 
2人のすれ違いまでは普通のミュージカルで、「こういうのは日本では作れないよなあ」と感心しながら見ていた。が、すれ違い出してからは話が動き出すもののミュージカルではなくなって、普通のお話に。それもよくある「夢追い人」であるアーティストの大衆迎合問題。どうせなら、この辺の葛藤や本人たちのいう「狂気」とやらもミュージカル表現で貫き通すべきなんじゃないのかと。という意味では中途半端な作品。ラストのパラレルワールドで一応上手く締めたとは思うが。 この世はランキング&点数社会で様々に評価される。このサイトにも点数システムがあり、「いいね!」ボタンもある。そういうのを無視する「狂気」をもった「夢追い人」が己を貫く矜持が本作の提示と言えるのか否か。アカデミーという内輪の評価システムにより「夢追い人」の「狂気」が承認されるという複雑な構造にはなっているようにも思えるが、概してそういう体質は大衆ウケはイマイチなのかもしれない。それが本作に限らず「アカデミーなのにツマラナイ」という大衆の言説に現れるのだろう。ただし、新型コロナ騒動で、公私にわたる「アーティスト支援を!」という風潮は大衆としてどう理解したらいいんだろうか?と暫し考え込んでしまうきっかけを与えてはくれた。アーティストと大衆の問題は難しいとあらためて思った次第。
[地上波(吹替)] 5点(2020-07-05 14:50:36)
577.  人生の特等席
久々に王道系の古きよきアメリカ映画を見たという印象。予定調和&ご都合主義過ぎるような気もするが。 ちょっと気になったのは車関係のシーン。失明危機にあるのに運転したり、ウイスキーラッパ飲み直後にドライブ行ったり・・・。 イーストウッドは頑固ジジイの設定上仕方ないとは思うものの、娘に関しては「お前は弁護士だろ!」とツッコミたくなる。まあ、そういう違法行為を犯したくなるぐらい自暴自棄だったという事なのかもしれないが。日本ではこういうシーンは厳しくなっているようにも思えるが、アメリカはOKなんだろうか?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-04 17:33:22)
578.  清須会議
私は、本能寺跡、山崎の戦い古戦場巡り、清洲城、賤ヶ岳の戦い古戦場巡り等々には行った事がある自称歴史好きである。もちろん清須会議の概要程度は知っている(ちなみに清須会議が2回あるのも知っている)。が、本作は話が細かいので登場人物全てを把握できないし、きちんと内容理解するのに骨が折れる。しかも、たかが「会議」を映画化するという非常に地味な作品なので、よほどの物好きでもない限り楽しめないだろう。調べてみると、概ね史実に則ってはいるが、多少の脚色もあるようである。本作でよかった点はラストの秀吉と勝家のシーンかな。まあ、こういう歴史ものはその後の展開を知る者が製作したり見たりするので、それを過剰に加味した演出にはやり過ぎとも言えなくもないのだが。いずれにしても、最高の物好きは監督自身であり、自己満足的なある種のオタク作品と言ってもいいのかもしれない。
[地上波(邦画)] 5点(2020-07-03 03:16:38)
579.  殿、利息でござる!
原作は読んだ事があるのだが、どれも地味でマイナーな話ばかりだった。で、こんな地味な話が2時間の映画になって面白いのか?と思ったが、それなりに作品として成立はしていたように思う。が、シリアスな話が軽いタッチで描かれていてリアリティーが感じられず、全体的には中途半端な印象。 原作の題名は『無私の日本人』なので、著者や製作者が訴えたい事は日本(共同体)のために、無私になれますか?もっとハッキリ言えば、カネ出せますか?って話で、公共心や愛郷心・愛国心を問う作品である事は間違いない。製作当時は舞台が宮城という事もあり311が念頭にあったと思われるが、現在コロナ禍で、共同体のあり方や公共心が再度問われる事態になっている。時代が変化した今、あらためてこの作品をどう受け止めて、どう考えるのか?江戸時代から明治へと近代化し、昭和の敗戦を経て75年経過した令和の現代は、江戸時代と何が変わり、何が変わらないのかを考える上で、ヒントになる作品ではある。
[地上波(邦画)] 6点(2020-06-30 14:55:29)
580.  伊豆の踊子(1974)
原作は以前に読んだ事があり、結構パターナリズムというか身分差・差別的なテイストがあったような気がしていたが、作品中ではそういうテイストは消しているような印象を受けた。監督としてはラストシーンでぶち込んで、一応の説明は果たそうとしたのかもしれない。で、肝心の主人公だが、百恵は陰があってやや明るさというか天真爛漫さが足りないし、友和にはインテリ感がなくて各々ミスキャストに思えたが、そもそもの製作趣旨がそういう所にはないので仕方ないが。『天城越え』と同日に見たのだが、両作共に大正15年の設定ではあるが、テイストの違いが際立っていると感じた。どうやら松本清張は川端康成への対抗意識で書いたという解釈もあるようだが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2020-06-28 17:17:37)
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