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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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561.  KT
ラストシーンで個人的には面白さが半減したのだけれど、映画全体の男臭い骨太さは見応えがあり、佐藤浩市、キム・ガプスの主演俳優陣の存在感はほれぼれするほどの濃密さがあった。事件当時の空気感がリアリティに溢れ見事だったと思う。
[映画館(字幕)] 6点(2004-01-13 15:47:35)
562.  チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
ここまでメチャクチャにやっちゃえば、ストーリーが陳腐なんてことは関係なく、一級のエンターテイメントに間違いない。前作でもそれは言えたけど、続編となる今作はさらにさらにパワーアップ☆破天荒なアクションと躊躇ないセクシーさで圧されまくる。単純さもここまで突っ走れば、素晴らしい。
[地上波(吹替)] 6点(2004-01-13 15:08:39)
563.  古畑任三郎スペシャル すべて閣下の仕業 <TVM>
ネタ的には確かに過去の秀作のような見事なヒネリはないかもしれないが、久々の古畑ワールドを楽しめるだけのクオリティはあったと思う。やはり松本幸四郎の存在感が質を高めている。今泉の不在や、ラストの同シリーズには珍しいローテンションな顛末など、今までの古畑作品とは一線を画す番外編的なテイストも良かったと思う。まあガルベスくんが田中要次ではネタはバレバレだけども…。
[地上波(字幕)] 6点(2004-01-12 00:18:22)
564.  シッピング・ニュース
丁寧に描かれた人間ドラマだったと思うけど、これまでの同監督作品に見られた濃厚な人間哲学は影をひそめ、その辺の深遠さを期待したものにとってはやや物足りない印象は拭えなかった。実力派揃いのキャスト陣も良い演技を見せていたと思うけど、やはり一抹のインパクトの弱さは感じる。
[映画館(字幕)] 6点(2004-01-09 14:06:31)
565.  みんなのいえ
お試し契約中の某動画配信サービスのラインナップの中に今作があった。 この映画は劇場公開時に映画館で鑑賞済で、それまでの三谷幸喜作品らしくない間延びした展開が期待にそぐわなくて「失敗作」というレッテルを貼り付けたままになっていた。 普通ならそんな映画を観返そうなんて思わないのだけれど、自分自身がまさに「家」を建てているこのタイミングでは流石に興味を引かれ、再鑑賞に至った。  やはり間延びして、冗長な部分は全編通してあり、決して優れたコメディ映画ではないが、三谷幸喜自身も自分が家を建てた時の経験を元に作った喜劇だけあって、“実情”に迫った可笑しみは散りばめられていたことに改めて気づいた。  一軒家を実際に建てつつ行われた撮影も効果的で、“棟上げ”シーンで登場人物たちが表す高揚感などは、それを目の当たりにしているからこその自然な感情が表れていたと思う。  無知な僕は、自身の地鎮祭での鍬入れ式の際に、他の人が発していた「えい!えい!」という掛け声を半笑いのまますっ飛ばしてしまい、後々後悔する羽目になってしまった。 ああ、あと数ヶ月早くこの映画を再鑑賞していれば良かった。
[映画館(邦画)] 6点(2003-12-20 12:41:29)
566.  U-571
「クリムゾン・タイド」や「レッドオクトーバーを追え!」などに比べると、絶対的な主人公がいない分、やや地味な印象はあるが完成度は非常に高かったと思う。乗組員それぞれに焦点を合わすことで、ドラマ性を高める。映像的にも薄暗い照明が潜水艦の緊迫感と危機の絶望感を助長していた。
[映画館(字幕)] 6点(2003-12-16 20:12:41)
567.  アタック・ナンバーハーフ
バレーをやっていたものにとっては、プレー描写に間の抜けた感は拭えないけど、見事なまでのゲイっぷりを演じた役者たちのキャラクターに圧倒された。この強烈な物語が実話だってんだからタイという国自体の奥深さを感じずにはいられない。苦しいことや辛いことはどの国でも多いけど、そんなの吹き飛ばす信念があれば無理なことなんてないと素直に感じた。水牛ノンちゃんサイコーです☆
[ビデオ(字幕)] 6点(2003-12-03 17:07:22)
568.  女学生の友
清々しい脚本とデジタルハイビジョンならではの鮮明の映像が心地よかった。フランクな老人を演じた山崎努の演技が印象的で素晴らしかった。等身大の女子高生の思い悩む姿とそれに対する老人の構図がユニークでバランスも良かったと思う。
[地上波(邦画)] 6点(2003-11-30 14:00:47)
569.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
“シリーズ”に対して完全な門外漢である自分が、初めて“エヴァ”に触れたのは、2007年公開の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」。 “初対面”の感触としては、説明不足による意味不明感に対して興味は深まりつつも、登場するキャラクターたちの心象に今ひとつ寄り添うことが出来ず、「ピンとこなかった」というのが正直なところだった。  「序」の劇場公開から9年経ち、ようやくこの続編「破」の鑑賞に至る。 続編に対していい噂も悪い噂も等しく耳に入っていたが、「今年」になってようやく鑑賞に至った理由は明白である。 庵野秀明の「シン・ゴジラ」を“3回”観たからである。 「シン・ゴジラ」に衝撃を受け、今一度、庵野秀明の創造者としての“本質”に挑戦してみようと思ったからだ。   結果的には、良くも悪くも「困惑」が深まったと言える。 随所でワクワクはする。が、それに対して高揚出来るほど世界観にフィットすることは無い。それが率直な感覚である。  門外漢である自分が、「新劇場版」の2作に触れてみて感じたことは、全世界的にカルト的な人気を集めている今シリーズであるが、実のところ、この作品世界の構造はシンプルで、端から「深淵なるもの」として臨むことは間違っているのではないかと思う。 有るのか無いのか知らないけれど、物語が孕んだ設定なんてものは実際重要ではなく、もっと単純に直接的に、登場人物たちの言動に対して悲喜を感じるべきなのではないか。  世界は終末の瀬戸際、その中で「どう生きるのか?」ということを半ば強制的に問われた少年少女たちの無垢で荒々しい感情のみを、感じるべき作品なのだと思えてきた。 正直、まだ「面白い!」と言い切れるほどはこの作品世界を堪能出来てはいない。ただし、少年少女たちがこの先どういう感情を自らで生み出していくのかは大いに気になる。 そういう期待を孕みつつ、「Q」そして未確定の「シン」に臨もうと思う。
[DVD(邦画)] 5点(2016-10-27 22:21:06)
570.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
個人的に、飲み会中の様子の写真を撮ることが好きだ。 深酒の翌日、記憶がぶっ飛んだ二日酔いの中で、デジタルカメラのメモリーに入っていた覚えのない画像を目の当たりにして、愕然すること多数。 今作のエンドロールのネタばらしには、自分自身の二日酔い遍歴に対しての苦笑いが止まらなかった。  第三弾まで製作された人気コメディシリーズの一作目をようやく鑑賞。 身につまされる”苦笑い”も含めて、酒飲みにとっては色々な意味で楽しめる映画だったとは思う。  ただ、僕は男だけれど、普通の日本人として、普通に結婚式を行った者としては、あまりに馬鹿すぎる男どもの愚行に対して、笑えはするが、それ以上に呆れ、憤怒を禁じ得なかった。 結果的にオールオッケーになるからこそコメディ映画なのは百も承知だが、結婚式前日にあそこまでの愚行を繰り広げられては、待っているパートーナーがあまりに可愛そうに思えて仕方なかった。  そういう、米国産コメディ映画を観る上では相応しくない倫理観が先行してしまったことが、今ひとつこの映画に乗りきれなかった要因だと思う。  おそらく別のタイミングで観ればもっと単純に楽しめただろうし、今後シリーズ作を観たならば、彼らに対する愛着が深まることは明らかだとも思える。  結局は、あまりに現実離れの強烈二日酔いを押し通しただけ展開なので、ストーリー的な面白みは意外とない。 でも、ヘザー・グラハムの唐突な授乳シーンはちょっとラッキー。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-11-16 22:53:09)
571.  トランスポーター3 アンリミテッド
良い意味でも悪い意味でも、「これぞトランスポーター」と言える映画だった。  ジェイソン・ステイサム演じる主人公の、プロフェッショナル精神をガンガン押し付けてくるわりには、あらゆる面で突っ込みどころ満載のキャラクターが健在。 致命的な「粗」とも取られかねないキャラクター描写の脆弱さを、圧倒的なアクションパフォーマンスと、ジェイソン・ステイサムならではの愛嬌で、「娯楽」の一つの要素としてまかり通しているのは、彼のアクション俳優としてのスター性によるところが大きい。  そういった主人公のある意味“ブレない”キャラクター性が安定しているので、シリーズのファンであれば充分に楽しめる映画には仕上がっているとは思う。  ただし、そのような贔屓目で見たとしても、いただけない部分が確実にある。 一つは、ストーリーのネタが一作目とあまりに類似し過ぎている。「運び屋」として運ぶものが、何やら訳ありの女一人という設定は、一作目と同じでありあまりに工夫が無い。  そして二つ目は、その運ばれる女、つまりはヒロインという位置付けの女優に魅力が無さ過ぎた。 無名のロシア系女優が、例によってリュック・ベッソンに見初められて大抜擢に至ったようだが、あまりに個人的な趣味趣向に走り過ぎてしまっている。 赤毛を携えたミステリアスな風貌は、「フィフス・エレメント」で同じくベッソンに抜擢されたミラ・ジョヴォヴィッチを彷彿とさせなくはないが、よくよく見れば見るほどそばかすだらけの顔が気になってしまい、ヒロインとして受け入れることが出来なかった。  終盤になる頃には、何とかヒロインのキャラクターに感情移入することは出来ていたので、この新人女優の可能性そのものは否定はしないけれど、やはりこの手アクション映画のヒロインには、分かりやすいチャーミングさが必要だと思う。  悪党チームの巨漢要員にK-1王者セーム・シュルトがキャスティングされていたのに笑ったのと、ステイサムのジャケット&Yシャツアクションは馬鹿馬鹿しさと新鮮味が相まって良かった。  というわけで、決して褒められる映画ではないが、なんだかんだと見所は備えている映画だと思う。  あ、首筋の「安」タトゥーの意味については深入りしません……。
[インターネット(字幕)] 5点(2013-09-27 17:02:16)(良:1票)
572.  ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT
「ワイルド・スピード」シリーズは、大味で荒削りなアクション映画シリーズだが、もはやそういう安直な荒々しさが「味」になっており、結構好きである。 ただし、このパート3だけは、何故だか日本が舞台で、主要キャラクターも殆ど登場せず、シリーズの時系列からも唯一脱線していたため、完全な“番外編”としてスルーしていた。  実際、“番外編”というのはまさにその通りで、映画としての「路線」そのものが明らかに他のシリーズ作品とは異なっている。 言うなれば、想定外にオーソドックスな“ベストキッド”的映画に仕上がっていると思う。  問題児の主人公が、殆ど意味不明に日本の高校へ“強制転校”させられ、異文化社会での孤立感もそこそに、転校初日に早速“ドリフト”に邂逅する。 そこで何故か、流れ者のハンに見初められ、ドリフト技術を仕込まれていく。  正直、この映画だけ観れば、ストーリー展開のあらゆる部分に脈略がなく、入り込める余地は無いと思う。 しかし、他のシリーズ作品観た上で今作の鑑賞に至ると、一つのドラマ性が見えてくる。 無論それは、シリーズのレギュラーキャラクターであるハンの存在だ。  ヴィン・ディーゼルのチームの一員として世界各地であらゆる修羅場を乗り越えてきたハンが、何故に日本に流れ着き、ヤクザ相手の危険な仕事に手を染め、不意に出会ったアメリカ人高校生に対して運転技術を仕込もうと思ったのか。  結局、その言動の理由は明確にされぬまま、彼は悲劇的な末路を辿るわけだが、シリーズのファンとしては、やはりこの“番外編”のストーリーは気になるところだ。 そして、ラストのヴィン・ディーゼルの“弔いカメオ出演”は、意外にじんわりする。   追記。 主人公役のショーン・ブラック。どこかで聞いた名前だと思ったら、「スリング・ブレイド」の少年役かあ。昔は可愛かったのに、大きくなったというか、老けたなあ……。
[地上波(吹替)] 5点(2013-07-08 23:54:59)(良:1票)
573.  バイオハザード ディジェネレーション
二日酔いで気分が最悪の休日の午前中。何もすることも、動く気力も無かったので、動画配信サービスをザッピングして、コンディション最悪の状態でも観ても後悔しないであろうこのフルCGアニメ映画を鑑賞。 結果的には、想像以上に良く出来ているなと思った。 上映時間も含めわりとボリュームもあり、この膨大な情報量を「構築」していく作業の果てしなさは、素人には想像もつかない。  カプコンのゲームシリーズ一切プレイしたことがない(僕には怖過ぎるので……)が、ミラ・ジョヴォヴィッチの映画版はシリーズ全作観ている。惰性で。 今作は映画ではあるが、ゲームシリーズ中の一つのストーリーであるため、個人的には新鮮な要素が多く案外楽しめた。 映画版はシリーズが進むにつれ、原作であるゲームの世界観を無視したヒロインアクションとして暴走してしまっているが、今作はキャラクターも含めてきちんとゲーム的な要素を踏まえて展開していくので、よりゲームファン向けだったと思う。  ただし、やはりというか何というか、フルCGによる描写には、クオリティーの高さは感じるものの、あくまでゲームレベルでのクオリティーのため、人間描写がどこか滑稽に見えてしまう。子供の手の振り方は“カタカタ”と音が聞こえてきそうでコワかった……。 文字通りの“作り笑顔”や諸々の感情的な表情に対しては、どうしても感情移入できなかった。  もう少しストーリーやキャラクターに深みがあれば、そういったマイナス要素もカバー出来ただろうけれど、根本的な希薄さはやはり気になる。 二日酔い回復のための暇つぶしには充分事足りたけれど。
[インターネット(字幕)] 5点(2013-06-15 23:51:23)
574.  コンフィデンス
「結果」だけ見れば、この手の犯罪サスペンス映画としては、常套手段のオンパレードであり、“どんでん返し”に伴うカタルシスは極めて薄いと言わざるを得ない。 しかも、主人公のキャラクターが“詐欺師”でこの“真相”では、名作「スティング」をなぞっていることは明らかで、顛末が容易に読めてしまうのは大きなマイナス点だと思う。  ただし、それでも一定の見応えは備えている映画だとも思う。 何と言ってもキャストが豪華だ。それほどの大作でもなかろうによく揃えられたものだと思う。 ほぼ映画の事前情報を入れずにふらっと見始めたので、アンディ・ガルシアの登場で「お!」、ダスティン・ホフマンの登場で「おお!」と素直に驚けた。 ポール・ジアマッティやルイス・ガスマンら地味ながらも味のある俳優が脇を固めているのも嬉しい。  特筆すべきはやはり、レイチェル・ワイズの美しさに尽きる。 この映画の娯楽性を保ち、結構良い映画なんじゃないかと錯覚でも感じさせるのは、ヒロインの魅惑的な存在感があるからだ。 実際、映画の価値においては、そういう部分も重要な要素の一つだと思う。  ネタは数多の詐欺師映画の模倣だし、諸々の人物描写に整合性が無い部分も多い。 褒められた出来ではなく、人にも勧めづらいが、それでも楽しむべき要素は備えている。 少なくともレイチェル・ワイズのファンにとっては。
[インターネット(字幕)] 5点(2013-05-06 12:25:08)
575.  レミーのおいしいレストラン
“動物もの”のファンタジー映画として不足はなく、ピクサーならではの映像完成度と娯楽性によって充分に楽しめる佳作に仕上がっていると思う。 しかし、この映画には致命的な難点があって、もうそれはこの物語の構成上致し方ないことだけれど、やはり最後までその部分が引っかかり続けてしまった。  それは詰まるところ、ネズミが料理を作るという不衛生さに対する拒否感だ。 この映画の製作陣やファンは、それを言っちゃあ元も子もないと言うのだろうけれど、どう取り繕ってもネズミがレストランの厨房に我が物顔でのさばり、自ら料理を作っちゃあいかんだろうと思ってしまった。 しかもこの映画の主人公でもあるネズミは、どんなに愛らしくキャラクター化していても"ドブネズミ”にカテゴライズされるタイプのネズミであり、綺麗事をいくら並べ立てたところで「不潔」であることは揺るぎようも無いのである。 主人公のネズミは、自身の不衛生を気にし申し訳程度に手を洗ったりはしているけれど、「いやいや、そういうレベルの問題じゃないから!」と突っ込まざるを得なかった。  個人的な話をすると、若い頃に地下街の飲食店でアルバイトを始めたことがあった。 しかし、閉店後の片付けの最中に巨大なネズミが走り回る現状を目の当たりにして、耐えきれず一週間で辞めてしまった。当然その後、その店には客としても決して行く気にはなれなかった。  これはもはや、ほぼすべての動物映画の根底にある博愛主義をいくら盾にしたところで、無意味な類いの問題であろう。 すべての生命と共存しようとすることは素晴らしいことだと思うし、決してネズミたちに罪はないけれど、世界中の飲食店の裏側に潜むネズミが病原菌を媒介してしまうことは現実であり、そういう部分をあまりにも無視してただファンタジックに仕上げてしまっているこの映画の在り方には疑問を禁じ得ない。  ただし、そういうことをすべて見て見ぬ振りしてしまえれば、楽しめる映画であることも事実。 単純に“動物”+“料理”のファンタジー映画として捉えれば良いのかなー……、でもやっぱり大量のネズミ(主人公ファミリー)が露呈するシーンにはユーモラスというよりも“おぞましさ”が先行してしまったな……。
[DVD(吹替)] 5点(2013-02-27 17:34:57)(良:1票)
576.  クローンは故郷をめざす
とても丁寧に作られている映画だとは感じた。でも面白くはなかった。  過去にトラウマを抱えた宇宙飛行士の男が死に、クローンとして蘇る。望郷と悔恨に導かれるまま故郷に歩んでいく。 ヴィム・ヴェンダースがエグゼクティブプロデューサーとして関わっているらしく、叙情的な世界観とストーリーはマッチしていたと思う。 伝えたい映画世界は理解できたが、どうにも引き込まれず、心が揺れ動く登場人物たちに感情移入が出来なかった。 総じて“ありきたり”が満載な映画と言えるかもしれない。 結果、情感溢れる映画世界が酷く退屈なものに映ってしまった。  SFと人間の感情を織り交ぜた題材自体は好きなものだし、キャスト陣も好きな俳優たちが出ていたのに、面白さを感じないという。これはこれで稀有な映画体験かもしれない。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-12-14 16:09:19)
577.  殯の森
漠然としていて、退屈で、とても居心地の悪い映画だ。“映画通”ぶって賞賛したいところだが、どう転んでも“好き”にはなれない映画だったと思う。 ただ、「命」の在り方を描いたこの作品そのものの“在り方”は、これで間違いないのだろうとも思える。  それは、「命」というもの自体が、漠然としていて、捉えようが無く、それを全うする多くの時間がある種の退屈さと居心地の悪さを秘めているからだ。  決して面白い映画ではなく、「つまらない」と断言できるが、この映画が「命」というものの本質を描こうとしている以上、それは仕方の無いことだと思う。   つまらない映画と言ったが、個人的には「尾野真千子」が観られただけで良い。 今作から10年前の同じ河瀬直美監督作品「萌の朱雀」にて、ロケ先の村の中学校で靴箱掃除をしているところをスカウトされ、主演デビュー。 当時立ち寄ったミニシアターでたまたまその映画を観た際の彼女に対する衝撃は忘れられない。 もちろん“素人”の演技であったことは確かだが、溢れ出る“女優”としての魅力と可能性に心を打たれた。  10年という時を経て、再び河瀬直美の独特の映画世界に降り立った彼女は、すっかり“女優”としての風格を携えていて、何だかそのことが一番感動的だった。
[DVD(邦画)] 5点(2011-10-22 01:48:31)
578.  ブローン・アパート 《ネタバレ》 
心の隙間を埋めるために入り込んでしまった情事の最中に、息子と夫をテロ事件により亡くした女。 彼女の喪失感と罪悪感を軸に隠された謎が暴かれるというイントロダクションだったが、実際に映し出された映画世界は随分と毛色が違っていたように思う。  真相を追うサスペンスはお飾り程度なもので、ストーリーの本質には関わってこない。 一人の女性の絶望と後悔を礎にして、たとえ無様で必ずしも道徳的でなかったとしても、愚かなテロ行為とそれに伴う悲劇から人間はしぶとく力強く立ち上がるのだ。ということをこの映画は描きたかったのだろうと思う。  サスペンスを期待した分、違和感は覚えたが、その切り口自体は興味深かったとは思う。 ただし、明らかに実際に起こったテロ事件からインスパイアされた印象は強く、主人公が“オサマ・ビンラディンへの手紙”という体で語るモノローグは少々あざとく感じた。  主人公の女性を演じたミシェル・ウィリアムズは美しく存在感のある演技を披露していたが、相手役のユアン・マクレガーはストーリー的にキャラクター性が薄く、別に彼を配役する必要はなかったように思えた。   誰しも、誰にも恥ずべきことなく真っ当に生きたいと思っている。 でも、なかなかそういうわけにもいかないことが多いのが人生だ。 その度に激しく後悔もするのだろうけれど、それでもしぶとく生きていくしかない。  映画自体の完成度や善し悪しはともかくとして、そういうことを感じた作品だった。
[DVD(字幕)] 5点(2011-10-07 17:08:30)
579.  アサルト13 要塞警察
前々から気になってはいたのだけれど、いまひとつ手が伸びなかった今作。結論から言ってしまえば、まあテレビ放映されていたので一応録画しておいて暇な時に観るのに相応しい内容だったと言える。面白くないことも無いが、大したことは無い。  導入部は、主人公のイーサン・ホークは早速登場するものの、別の映画が始まったのか?と疑ってしまう程意外な展開で引き込まれた。 想像以上に画づくりもしっかりしていて期待は膨らんでいった。  主人公と対立(いや共闘?)するローレンス・フィッシュバーンをはじめ、ガブンリエル・バーンやジョン・レグイザモら実力のある俳優が脇を固めていたことも、映画として一定の質を保った要因だったと思う。  設定は強引だが、果たしてどうなるのかというサスペンスフルな要素は終始味わえる。 しかし、最終的なオチや終着点は完成度が高いとは言えず、詰まる所「良くも悪くもない」という印象に行き着いてしまった。 必要最小限のキャラクターたちを生かし切れていなかったことも勿体なかった。もっとそれぞれのキャラクター性と役割を明確に描けば随分と面白くなったと思う。   今作を見終わってから、ジョン・カーペンター版のオリジナル作品のリメイクだったことを知る。 当然だろうが、オリジナル版の評価が高いようなので近いうちに観てみたいと思う。 
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-09-18 14:51:40)(良:1票)
580.  X-MEN:ファイナル ディシジョン
アメコミヒーロー映画は大好きだが、このシリーズの前2作品にはどうにも高揚感に欠けて、好きになれなかった。 一応の「最終作」と銘打たれた今作は、前の2作品を見慣れていた分、高揚感の薄い世界観にも慣れ、幾分はマシだった。が、やっぱり「好き」というレベルには達しなかった。 こういう"イロイロキャラクター”がいっぱい出てきて協力したり対決したりする設定は大好きなんだが……。  いろいろと問題はあろうが、そもそもヒュー・ジャックマン演じる主人公のキャラクター性に魅力がない。 野性味溢れる風貌そのままに性格がいつまでたっても粗野なままで、シリーズ化される映画の主人公に相応しい葛藤やそれに伴う深みが無いことが、致命的だと思う。  それに対して、脇役たちのバリエーションは充分備わっているのだが、キャラクター性は豊富な反面、それぞれのキャラクターに華が無く、色々な意味で“弱い”。  結局、主人公やその他のX-MEN以上に存在感を出しているのは、超ベテラン俳優二人が演じるプロフェッサーとマグニートー。 まあ見方を変えれば、このシリーズはこの二人の積年の対立を描いているわけだから、当然と言えば当然だが、爺様VS爺様ではやはり華が無い。  「最終作」と言っておきながら、最後の最後でもこの二人の爺様の存在性に更なる続編への「布石」を頼る始末……。 とか言っていたら、最新作は時代を遡って、二人の若かりし日の“発端”を描くとのこと。なんだかなあ…。  あ、今作で良かったのは、エレン・ペイジが“壁抜けガール”役で急に出ていたこと。。。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-05-18 00:14:03)
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