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だみおさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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561.  チャンプ(1979)
高校生の頃くらいに見たと思うんですが、なぜかとっても冷めてました。リッキーは当時、名子役みたいにはやされてたと思うけど、かわいさ狙いすぎた顔立ちとあの演技は引く。ボクサーの父親がジョン・ヴォイトなのも、ちょっと見てて気持ちが入らなかったかな。フェイ・ダナウェイもこういう映画には顔がイカツイし。
[映画館(字幕)] 3点(2010-01-10 02:35:49)
562.  何がジェーンに起ったか? 《ネタバレ》 
この映画を思い出すとき、精神病院に閉じ込められて窓から救いの手紙を放り投げたことで救われたという現実の事件を思い出します。あと、ベティ・デイビスはきっと大友克洋「AKIRA」のキヨコのモデルなんだろうなって思います。
[DVD(字幕)] 6点(2010-01-10 02:16:47)
563.  ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 
原作を先に読んでいたので、話しが表面的になっているのにがっかりした。ラストも、エリー博士に銃を取ってやるくらいすれば良いティモシーが、何もせずに姉の横でモニター見てるのがイライラするし、「スピちゃんよ、ここまで観客を軽く見てるのか」と一気に冷めまくって台無しにしてくれる。けれど当時大画面で恐竜が動くのを見て感動した。スピルバーグはコマドリで撮るつもりだったのだから、CGでやることを説得にかかった人が偉い。監督には3点程度だが、視覚効果に貢献した当時の人々への敬意で総評7点。
[映画館(字幕)] 7点(2010-01-10 01:53:43)
564.  [Focus]/フォーカス(1996)
浅野忠信って生理的に好きじゃなかったけれど、たまたまテレビでやってたコレを見て、彼はスゴい役者だと感心した。彼の演技で本当のドキュメンタリーのようなリアル感が出たと思う。
[地上波(邦画)] 8点(2010-01-10 01:27:49)
565.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 
異星に出かけてそこの住人が地球と同じ言語を喋ったらビックリな時代になったので、パラレルワールドみたいにしちゃいました。有名すぎるオチは旧作の新しいパッケージに堂々と印刷されるほど「今さら」なので、自由の女神はやめてリンカーンにしました。別の星じゃなくパラレルワールドだから「ここは地球だったのかー!」というわけにいかないので、戻ってきたらリンカーンの顔がお猿ということにしました。はいはい、わかりました。それは良いとしましょう(全く良くないが)。しかし、ドラマが全く面白くないんです。「リメイクではなく、リイマジネーション」なんて言い訳は、オリジナル越えるドラマ作って言いなさい! なぜ作った? しかもなぜティム・バートン?  オリジナルで猿に捕らえられるシーンは、本作の猿支配の世界に戻った主人公こそがようやく同程度の心境と思う。だから本作はラストまでをオリジナルの猿登場までの時間に短縮し、ラストは「ニューヨーク1997」みたいに隔離されたマンハッタンあたりに逃げ延びた主人公が、冒頭で見失ったチンパンジーとやっと遭遇しスゴい秘密をコクられるといんじゃない? 「バァ~カ!」とか言われて(笑)
[映画館(字幕)] 0点(2010-01-09 18:02:16)
566.  ノッティングヒルの恋人
メディアも発達した現代で、どこかの国の王女が護衛の手もすり抜けて一般市民に騒がれることもなく街にとけ込むのは無理だから、人気女優に変更。人気女優がメディアに警戒を解かないわけないし、人気女優をそれとも知らない新聞記者というのも無理が出るので書店の主人に変更。オードリーの代わりなんて誰にも出来ないとは思うけれど、ジュリア・ロバーツは好きな方だけど、もっと子供っぽい可愛さを残した女優を見つけて欲しかった(オリジナル同様、新人を発掘するとか)。グレゴリー・ペックの代わりがヒュー・グラントなのは少女マンガ過ぎて「とほほ」としか言いようがない。オリジナルのイメージを汚すので二度と見ていない。
[映画館(字幕)] 2点(2010-01-09 17:22:33)(笑:3票)
567.  天空の城ラピュタ
正直に言えば、ナウシカよりはメッセージが弱いと感じました。けれども気持ちよさはナウシカより上だと思います。「人がゴミのようだ」のセリフがよくとりあげられますが、あれは個人的には「第三の男」の観覧車のシーンのパクリとしか思ってません。個人的に気に入っているのは、当然お子様にも見せる作品であるのに、男たちがどうどう殴り合いを繰り広げ、そんななか女衆がどっしり肝が据わっていて、男女とも大らかに思えた点です。
[DVD(邦画)] 6点(2010-01-09 04:54:22)
568.  風の谷のナウシカ
この作品を初めて観たとき、とても印象に残ったのは音楽でした。これが製作された頃はまだアニメは「子供のもの」あるいは「オタクのもの」といったイメージが強かった気がします。そうした雰囲気は当時のアニメでは音楽の雰囲気にもよく現れていたように思うんですが、この作品のタイトル曲の落ち着いた大人っぽい響きは当時としては「おっ」と思うものでした。『未来少年コナン』のテレビ版と劇場版は音楽が違うのですが、これを見比べると映像作品における音楽がどれほど重要か分かります。宮崎駿作品について詳しくはないですが、おそらく『風の谷のナウシカ』は宮崎監督が良き作曲家(久石譲)と出会えた記念すべき作品なのでは。本作は、赤い服に着替えたはずのナウシカがいつの間に青い服に戻ったのか、それを知るために3回見ました(笑) もう、それ以上は見なくていいって感じですが、音楽によってアニメのレベルが小馬鹿にされないものになった作品だと感じています。
[ビデオ(邦画)] 5点(2010-01-09 04:26:24)
569.  ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
戦時中の子供があちらの世界を冒険する話しとしては『パンズ・ラビリンス』に比べれば安心して子供に見せられる。1~2人の子供ではなく、4兄弟というのも裏切りや協力があって良いと思う。ちゃんと現実世界に戻ってくるのも良いし、疎開先のおじいさんの最後のセリフと表情1つで鑑賞後感がグッといい感じになった! 大人の自分としては、そのラストシーンに拍手で6点です。そのおじいさんが続編で出てないことを淋しく思ったほど。ちなみに、何をそんなに気に入ったのか、うちの子供は何度もコレを観てます。
[映画館(吹替)] 6点(2010-01-08 19:05:02)
570.  モンスターズ・インク
ラストも切なくはならなかったし、残るものがない。くりかえし観たくはならないですね。
[映画館(吹替)] 4点(2010-01-08 18:36:19)
571.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
コレの原作の大ファンで、アニメ化に大感激して劇場に行きましたが、壮大な原作を2時間内に収めるなんて無理だし、そもそも公開が原作連載中だったし、全然違うものになってます(ToT) ミヤコ様の変わりように泣き笑いしたことは忘れもしません。この映画のストーリーは結局、スゴいコンプレックスを原動力に何もかも欲しがってアメーバのように取り込んでいったら結局宇宙そのものになっちゃったので同化して消えちゃいました・・・ってことですかね? で、これに自我の境界問題を含むとエヴァみたいな話しになっていきそうですね。あー、ややこしい。鉄雄くんが「こんなボクがいてもいいんだ」と言い出しても困りますけれども。ハリウッド実写版が中止とか中止じゃないとか噂されてますが、実現しても「ドラゴンボール」みたいになるんだろうなとハナから期待もせず、原作マンガに忠実なアニメを強く希望している1人です。当然連作ものになるので、大変なら、まずは「童夢」あたりアニメにしてよ~~!! 点数は大友キャラを動かし切った映像に対して。
[映画館(邦画)] 6点(2010-01-08 06:39:27)
572.  つみきのいえ
この程度でもらえるの??? ビックリなんですけど・・・。「スノーマン」もノミネート止まりだったのにコレにはあげるんですか? これでアカデミー賞穫れるなら「銀河の魚」のたむらしげるさんに頑張って欲しいです!!
[DVD(邦画)] 1点(2010-01-08 06:37:56)
573.  それでもボクはやってない
自分の専門分野のことで新聞の取材を受けて、言ってもいないことを自分のセリフとして書かれたこともあれば、事故の被害者なのに警察署の部屋に閉じ込められ真実を曲げた供述を強要されたこともある。20代で既にそうした体験をすませて、日本社会の恐ろしい実態は知っている。某教授が痴漢行為でテレビから姿を消したとき、家宅捜査でHビデオが見つかったとかでどうのこうのって報道されて「だから何だっての! 証拠にも何にもならんのに!」と憤りと恐怖を覚えた。某教授が冤罪かどうかは僕には分からないけれど、政治的ウラを感じて怖かった。その記憶が完全には消えずにいるころ、この映画が公開されることを知り「やっと、こういう問題に真面目に切り込む映画作家が現れた!」と喜んだ。だから、公開されてすぐに映画館へ観に行った。けれど、結局この映画は、役職上絶対に腐敗してはならないはずの組織が恐ろしく腐敗している現実を告発したに過ぎず、結局何の救いもない。世の現実の体たらくを告発した点は買うが、ノンフィクションじゃないからには「それでもボクには救いがある」何かを描いて欲しかった。
[映画館(邦画)] 5点(2010-01-08 02:52:22)
574.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生
だらだら長い時間を無駄にした。ラストだけ、ちょっと良かったけど・・・時折挟まれる嵐はどんな展開の伏線になるのかと思いきや、ガッカリだよ!
[DVD(吹替)] 2点(2010-01-08 00:09:50)
575.  ローマの休日
子供の頃にテレビで2度ほど観て、ゲラゲラ笑い、ラストで切なくなったのを覚えている。今どきの子供の鑑賞に耐えられるのかという興味で小学生の息子に見せる目的と、いい大人になった自分が今どんな感覚で観れるのかという思いでDVDをレンタルした。息子も小学生だった頃の自分と同じ反応を見せていたし、自分自身も素直に「いい映画だな~」とあらためて思った。ライター型のスパイカメラは、僕が子供の頃は似たようなものが雑誌によく紹介されてたけど、あれは子供に説明が必要だった。物語の出来は「素敵なさよなら」で決まると、ある作家の談を聞いた覚えがあるけれど、それを思い出すとき必ずこの映画のラストがセットで思い出される。白黒映画なので古いということは最初から分かっていたけれど、具体的にいつ頃なのかと今回初めて確認してビックリ。自分が生まれる約10年も前に作られて、今観ても充分に鑑賞に耐えられて素直に「良い」と思えるのはスゴいことだと思う。オードリー・ヘプバーンの奇麗さ可愛さは言うまでもないが、同時にグレゴリー・ペックも良く、これが今どきのジャニ系や軽くイケメンとはやされる男たちじゃドッと冷めてしまうだろう。
[DVD(吹替)] 9点(2010-01-07 18:07:31)(良:1票)
576.  スノーマン<TVM> 《ネタバレ》 
自分の場合「空を飛ぶ映画」といったら、真っ先にコレ! ウィマさんのおっしゃる通り、トトロやピーターパンと空飛ぶのとはわけが違う。セル画とは違う色鉛筆やパステルあたりで描かれた絵が動くのは、まさに「芸術」だし、BGMの楽団の演奏がトーンを変えて、澄んだボーイソプラノの歌にバトンタッチされる運びは、わけもなく涙が出ても不思議はない。これが絵や音楽という芸術の力なんだなと素直に思う。オープニング以外はセリフなしで言語の壁はないし、子供にも理解しやすい。けれど、よくよく考えてみればオープニングに語りを入れて画面を歩いていくのは、いい年したおっさんなのである。たくさんのオモチャに囲まれて満足できたり、大切なオモチャが壊れたら新しいのを買ってもらえたりする子供のうちは、この作品のラストは本当には分かるまい。「新しいの作ればいいや~ん」て気持ちにだってなれる。代用や買い替え不能な、かけがえのない友人や恋人を失った経験のある大人にこそ、グッと迫るものがある。少年の体験が「単なる夢でした」とはなっておらず、少年にとっては確かに体験したと信じられる証拠がポケットから確認されるのもgood。
[レーザーディスク(字幕なし「原語」)] 9点(2010-01-07 16:53:38)
577.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
今どき超巨大ゴリラの映画なんか・・・と思っていたから、目当ては昔の摩天楼を見ることと、ジャック・ブラックをどう起用するのかという興味だけで、それ以外は一切の期待をしてなかったのが良かったんでしょうか。劇場の大スクリーンで観たんですが、ツボにはまりました。『タイタニック』のあと、なかなか感動できる映画に出会えないと思っていた不満を、この映画が満足させてくれるとは思ってもいませんでした。『21グラム』や『ザ・リング』では何とも思わなかったナオミ・ワッツにこの映画で見とれもしました。路頭に迷うことになった女芸人と、窮地に立たされた映画作家が、どう道を切り開いていくかという話しに始まるのもとても気に入りました。コングはCGの巨大ゴリラに「Beautiful」の魂を吹き込めただけで大拍手です。コングがもともと一匹じゃなくて連れと生活してたことが分かる骨の映像も、野獣の孤独を演出していて好きです。『ロード・オフ・ザ・リング』の一作目のつまらなさに続きを観る気にもなれなかったのを、観てみようかと考え直せたのは、この『キングコング』に触れたからでした。ラストのコングの死んだ目、反射のないテクスチャに変わるだけかもしれないけど、唸りました。 【11.9.12追記】ようやくオリジナルを見たんですが、オリジナルのデナムとドリスコルの方が良いです。デナムの最後のセリフはオリジナルでは無理を感じないし、ドリスコルをなぜナヨっちいキャラに変えたんでしょ? 「女なんて邪魔!」ってムードの船乗りのままで恋させて欲しかったなぁ。そうでなくても帰国後の劇場でのウジウジしたところは、あまり好感持てません(あのシーンは流れを断ち切ってると思うし)。本作のドリスコルはアンを救い出しはするものの何故か頼もしさや存在感がない。代わりにオリジナルにはないバクスターという男優キャラがスカル島で「現実のヒーローはビール腹で・・・」って、ああいうセリフ言ってくれるキャラの方が立ってる。アンとドリスコルがサヤに納まるラストが同じなら、冒頭の不況背景やジミー少年を加えて長尺にするよりも、ドリスコルのキャラをもっと練って欲しかったなー。けどコングはオリジナルより好きなので10点のままで。
[映画館(字幕)] 10点(2010-01-06 20:58:40)
578.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
映画館でのリバイバルで初めて観たとき、とっても感心したのは猿のメイクでした。着ぐるみかぶった人が演技してるんでしょうが、そう思えなかったんです。洞窟の中で口を大きく開ける姿を見て「え、どうやって作ってんの?」と、そればかり気になりました(笑) 『猿の惑星』とどっちが先か年代を見たら同じ年なんですね! 『猿の惑星』の猿は口が大きく開けられないマスクですが、『2001年宇宙の旅』の猿のマスクは驚嘆します。もしかして特殊メイクではない?? 未だに気になります。着ぐるみつけた人間が演技してるのだったら、ものすごいリアリティだし、本物の猿を使って演技指導したなら、それも驚愕だし。一番印象に残ったのはそれでした。でも、ラストはワケ分からなすぎで決してストーリー的には満足できません。【追記】ここでの過去レビューを読んでいくうちに『スタンリー・キューブリックが後にコメントしているのですが、 「殺す相手がいないので自分で自分を殺し始めた」という事らしいのです。』という情報を知り、これが本当なら作品にひどく幻滅です。バカバカしくて(というか、キューブリックはその場の思いつきで喋ってる気がして冷めてしまった)。ネットで調べていくうちにオリジナルを頼まれた作曲家の扱われ方、リゲティの曲の無断使用の疑惑、クラークが用意して削られたり変更されたエピソードの数々・・・げんなり。原案通りだったら『LOST』なみに面白かったかも。どのみち当時の技術じゃ無理だったろうけど。この映画、時々思うんですけど、ピカソの「アビニョンの娘たち」みたいな扱いに思えます。本気であの絵に「美的に」価値があると思ってる人どれだけいるの? みたいな。批評家が祭り上げた末に、鑑賞者たちが自己の解釈に酔って知的になれたつもりを味わうネタにされてる気がしてならないです。それでも天才の絵にいちゃもんつけたところで、ピカソが天才ってことになってるのはずっと変わらないし「分かる人だけ分かればいいんだ」と気取ってみせればすむみたいな。ホントのところは「シャイニング」に近いレベルの原作者冒涜作品なのかも。技術や予算の問題で削りに削ったあげくの「単なる難解」に対して、鑑賞者が、作者が思ってもいなかったgoodな解釈の数々でフォローして名作に祭り上げられただけなのかも。なんかズルい気がしてならない。けど、一度は大きな画面で見る価値ありです。
[映画館(字幕)] 6点(2010-01-06 19:17:08)(良:2票)
579.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
ストーリー構成はよく出来ていると思うけど、結局のところ下らない話し。ネットをあちこち徘徊すると、安易な思い込みや決めつけを平気で書き込む人をいくらでも見かけるし、この物語もそういう人たちのレベル。そういうキャラを集めてヒネリを利かせたら、スゴいサイテーなケースを作り出すのに成功しましたって感じです。まぁ、メディアに流される人もいっぱいいる世の中で、今更こんな思慮ない人たちの集積が作り出す結果なんて現実にたくさん溢れてると思います。原作を書いた人は偉いと思うけど、「世の中にはこんなバカもいるよね」と告発するのに、こんな後味の悪さを与えられるよりは、「戦争のつくり方かた」や「バカの壁」を読む方がマシ。短絡的に正義に燃えるバカの、手に負えない怖さが共通点。
[DVD(字幕)] 2点(2010-01-06 09:01:30)(笑:2票)
580.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 
いったい何について語りたい映画なんだ? 正々堂々とした潔い戦いの結果なら良しだが、あんな卑怯な行為のために人生をダメにされるなんて。体が無事だったとしても、あんなヤ~な感じの人間と対戦すること自体、スポーツの清々しさがないし胸くそ悪過ぎ! 主人公が死を選んでもいいけど、そういう状況を作り出したヤンキーバカ女が制裁を受ける描写(もしくは自責の描写)がないのが、とっても気分悪いです(一回しか見てないけど、そんな場面あった記憶がない)。悪者の「やったもん勝ち」な物語を見せて、主人公が悪者の不正の犠牲によってひっそりと自ら死を選ぶ・・・??? その前に人生を奪った不正に抗議すべきだろう。対戦者が善い人で、事故は不正によってではなく正当なパンチによって生じたなら、どうだろう? 自責の念に苦しみながら、しょっちゅう見舞いにも来てくれる対戦者だったら、どうだろう? 主人公の選択はその場合でも「価値ある物語」と評価されるべき? 現実の世の中には、事故で首から下が全く動かなくなった体操の先生が、口で絵筆を操って素晴らしい花の絵と健気な言葉を綴ってもいるのに、それに比べてこの映画の主人公は自死を選択する理由が軽すぎる。尊厳死を扱うにはドラマが軽薄の極み。いくらウソ話でも障害者をこんなふうに死なせて悦に浸るストーリーテラーはサイテーだ。これに賞をやるアカデミーもサイテー!! 出来るならマイナス点をつけたい。 【追記】ただボクシングが強いだけのボクサーなんてどうでもいい。倒されても立ち上がって、決して自分から折れたりしない精神こそがボクサーのかっこよさだと思う。体が不自由になり、このまま存在を忘れられていくのがイヤとか言って自分から人生リタイアするなんて、ボクシングで何を培ったんだ? バカ女!(というかバカ原作者!!)
[映画館(字幕)] 0点(2010-01-06 06:03:04)(笑:2票) (良:3票)
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