41. 天使にラブ・ソングを・・・
きらいじゃない。でも映画というものには、どこかに何らかの毒がほしい。それがないのがはがゆい。〈追記:並みいる人たちがことごとく7点、8点、9点とつけていることに、どうにも合点がゆかない。そんなにいいですかねえ・・「まあ毒にも薬にも、だけど、お情けで6点くらいかな?」という小品だと思うんだけどなあ・・〉<2010/08/06追記>久々に見たら、約20年前の作品ながら、水商売の黒人歌手が、全員白人のシスターたちを導いていくそのプロットに、ものすごい新しさを感じてしまいました。見た当時は定石通りのストーリーのように感じていたのに、「いや、何なの!? これ!!」とビックリ。冷静な刑事も黒人だしね。よく考えてみると、時代背景からすると、この設定で、ものすごく自然に多くの人に受け入れられるプロットになっていたのって、すごく画期的。改めて感心してしまいました。映画って時間をおいて見てみると、見方がガラッと変わって自分でもピックリすることが少なからずあります。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-06 15:14:11) |
42. ステラ
「私なんかこの人につりあわないわ」という卑屈さを観客に押しつけておきながら、最後には「結婚こそ幸せ」を再び勝手におしつける。私はどっちも、願い下げです。 この母娘には一つも共感できません。 人間を単純に二種類化して見せている、この製作陣の差別意識もいやだ。 どうしてこんなに高得点なのか、わけわかりません。 ジョン・グッドマンや、意外と男前のベン・スティラーが、しょーもない男たちになりきって、役者根性出してがんばっているから、彼らに1点ずつ! (作品自体とは何も関係ないですけど、初見のWOWOWの放映、画面と音がビミョウにずれていました。こういうのは、困る) [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-06-04 20:42:17) |
43. 父の祈りを
「父に素直になれない子」の心情が痛い。家族の情愛は美しく語られることが多いけど、本当は複雑怪奇なものですよね。同じ監督、主演の作品は「ボクサー」のほうがオススメですが、かつて見たとき、自分がとても疲れていた頃だった記憶があります。借りてたビデオをもう一度見ようとは思わなかったのですが、いつかもう一度改めて見てみたい作品の1つです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-09 12:16:51) |
44. スネーク・アイズ(1998)
ニコラス・ケイジ、ゲイリー・シニーズ両者のしつこい風貌が、限られた空間の中でのサスペンスに合っていたなあ、と思いますデス。見た当時まあまあ満足した覚えもあります。なのになぜ6点かといえば、レビューしてなかったということに、今の今まで気づかなかったくらいだから、所詮は記憶に残りにくい作品だったとも思うのですよ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-11-09 12:08:00) |
45. フェイス/オフ
1回目に見たとき、クライマックスに近づいた頃に大事な電話がかかってしまい、すぐに終わらせようと思ったのに、その相手がエンエンと話していたために、最後の20分を見そびれてしまった作品。なので、その後何度も見ているにもかかわらず、この題名を目にすると、そのときの電話のほうを思い出してしまうのであります。・・・つまらない話で、ごめんなさい。映画はふつうに面白かったですよ。トラボルタの気持ちわるさに、ゾクゾクしました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-10-19 21:53:10) |
46. スピード(1994)
◆ロードショーで見たときは、独特のスリルと、主役2人のかっこよさ、デニス・ホッパーの憎々しさに、「ヒヤー、おもしろーい」とワクワク。◆ところが2-3回目に見たときには「あれ?」と。犯人、アタマ悪すぎ~と思ったら、何かバカバカしくなってしまい、所詮は子ども向け?と。◆ところがまたまた二転三転。1年ほど前TVで観たのは4回目くらいにあたるのかな。今度は若かりし2人がすごくフレッシュに感じられて、やっぱりわるくなかったな、と思いました。このときのサンドラのかわいさ、キアヌの(ふつうの若い男の子としての)かっこよさって、今はもう昔、という感じで、貴重なフィルムですね。◆5回目ですかね。2008年1月2日に見ております。いやあアメリカ映画のよき部分をこれでもかとつめこんだ感じでよいですなあ。デニス・ホッパーも、もうあとがない!という心境だったのでは? セリフのニュアンスにそれがほとばしってますね。1点追加せざるをえませんわ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-01-02 20:35:55) |
47. 暗い日曜日
タイトル、あらすじ、パッケージ写真からはよく伝わってこない、不思議なメロドラマ。ふつうの三角関係では振り落とされていく?に違いない「オヤジ」のほうがいい味出してます。もてるオヤジになりたかったら彼をまねるといいよね、という感じ。これじゃ映画評になっちゃいないけど。アハ。 [DVD(字幕)] 8点(2007-11-12 13:16:03) |
48. オール・アバウト・マイ・マザー
《ネタバレ》 道具立てとストーリーから言ったら私はこの映画は嫌いではないんである。でも、あちこちでの高得点やら高評価に納得いかないのは、(矛盾してるようだが)、そのストーリーのゆえでもある。みんな、それほどにゲイを認めてるの?違うでしょ。 そもそも「母性」を無条件に「正義」と認めているようなところが私には気に食わない。私にとっては(一般論としての、ですよ)ゲイはOK、母性はNG、なんである。 だいたい、映画としても、面白くない。私は広義のフェミニストの一人と自負しているが、この映画は好きじゃないです。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-21 22:07:52) |
49. ふたりのロッテ (1993)
《ネタバレ》 ドイツ人はケストナーを誇りに思っているのでしょうね。丁寧に作られていて、ケストナー原作のドイツ映画にはとりあえずはずれなし、と思います。生真面目な作りだけど味わい深い。『ファミリー・ゲーム』よりも、子どもの心への寄り添い方にリアリティがあります。最初のほうから泣かされっぱなしでした。辛口の終わり方になるかと思いきや・・でしたが、まあこれもよしかと。ママが恋人に「夫です」と言うなど、伏線もちゃんとしてたしね。 [CS・衛星(吹替)] 9点(2007-08-31 23:27:29) |
50. ナビィの恋
いい映画だとは思いますが、評判の高さから期待しすぎちゃったかな。多くの人が書いていますが、ナビィよりむしろおじいがかわいかったですね。男の鏡だと思う。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-03-11 15:08:51) |
51. ハッピーエンド
《ネタバレ》 エッチと皮肉とブラックと日常とがブレンドされた、妙な映画です。過剰に丁寧に撮られているから、何となく偏執的な匂いもします。おいおい、真犯人が告発されずに、おだやかな日常を取り戻すって、いいんかい? それで? 韓国の警察は何やってるの!? って感じですが、犯人に仕立て上げられた彼のほうは、当然冤罪ってわけで、ずーっと監獄で、もしかしたら死刑にだってなっちゃってるかもしれない。これを題材にこの監督が「それでもぼくはやってない」という続編を作ってくれたら、私はきっと見に行くのになあ、なんちゃって。まあそういうわけで、コワイ作品なんですが、そのコワサの表現がイマイチだったかも。ラストシーンがコワクなかったのが、一番の弱点。もっとコワサを強調してくれてたら、或いは傑作になりえたかもしれません。惜しいです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-03-11 14:07:11) |
52. 接続 ザ・コンタクト
「8月のクリスマス」でハン・ソッキュが気になりだした頃、立て続けに見たうちの1本。何かよくわからないけど、才人ぽい監督だなあ、と思ったことを覚えています。かーすけさんが書いてるように、ネットを通じての関わりを10年も前に題材にした、その進取性は今思うと、すごいですね。しかも、見た当時は気づきませんでしたが、同時期に見た「カル」と同じ監督だったのね。チャン・ドンゴンの「恋風恋歌」も同じ監督ですか、そうですか。見てみようかな。韓国ドラマは嫌いと言いつつ(あの画面のテラテラ感はほんと苦手)、ほんとに韓国映画には才人が多いと思うわ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-03-11 13:47:35) |
53. ザ・ファーム/法律事務所
見たのは相当むかし。今CSで再放映されているさいちゅうです。オットがそばで見てるので、チラ見してたら、今思うと豪華な配役だったんだなあ、とビックリ。この頃のトムはまだポチャッとしていてかわいい。サスペンスとしての面白さはけっこうあったと思うけど、チラチラ見てても、わーまた見たいなあとは別に思わない。そんな感じ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-03-11 11:49:52) |
54. フィラデルフィア
うーん、やっぱりこの映画はイヤ。何もかも。HIVとエイズに対する偏見をテーマにしたこのヒューマンドラマも、制作に入る前、難航したらしいですね。そんなエピソードや役者たちの演技のうまさなどを考えると、ゲイやHIVへの偏見を減らすことに貢献した社会性の高さだとか意義は感じます。だけど、映画としてどうしても好きになれない。もっているメッセージには120%共感できるのですが、偽善性を感じてしまうのです。演出が情緒的過ぎる。だからかえって心に響いてこないんです。万人を感動させるのはもちろん無理ってもんでしょうが、差別を描いた映画でここまで感動できなかった映画は、個人的にはありませんでした。うーん、フクザツな気持です。トムは私にとり永遠のアイドルですが、そもそもこの役、彼に似合わなーい。全然、ゲイという設定にリアリティがないし、バンデラスと愛し合ってるようにはちっとも見えない。現在あれだけフェロモンむんむん発してるバンちゃんなんですよ、「愛」に真実味がほしいよ。差別を描くことに熱心でパーソナリティーをちゃんと描くことを忘れると、こうなっちゃうんじゃないだろうか? 点数の全ては、知性のほとばしっていたデンゼルへの点数です。 [映画館(字幕)] 5点(2007-02-10 22:08:42) |
55. スライディング・ドア
グウィネスのほかの作品と比べて、一番魅力的に映っている感じ。ほかのキャストがイマイチですけど、小品という趣の映画ですから、まあいいんじゃないかしら。きらくに観られます。単純なアイデアにピッタンコな、しゃれたタイトルに1点プラスってとこ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-24 17:38:54) |
56. ムッソリーニとお茶を
秀作。役者がツブ揃い。特にシェールがいい。ゼフィレッリ監督だものねえ、もっと早く信用買いすべきだったなあ、と後から思いました。 笑っちゃったのが、見なかった息子の一言。「あれ、だってヘプバーンでしょ?」だって。 だから見なかった、というのも往年のファンに失礼な話ですが、ティファニーとムッソリーニを間違えたんだってさ。ありえへーん! [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-29 00:06:00) |
57. ケーブル・ガイ
見たのはもうだいぶ前。ジム・キャリーを初めて見たのはこれだったか「マスク」だったか・・。どっちにしろ、食わず嫌いはしないほうがいいなあと思ったものでした。 ベン・スティラー は気になる映画人の1人。もっと監督してみたらいいのにね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-05 23:35:27) |
58. シザーハンズ
白眉は、エドワードの風貌を、異形、それも白塗りという表現にしたことでしょうね。 「あの姿はいったい?」という興味で見て、気に入った人、運がよかったですね。 あのジョニーの顔に抵抗を感じて見てないという人、損してますね。 ファンタジーもの、賛否両論作品の多いティム・バートンだから、ということで見ない人も多いかも。 まムリには薦めません。そういう人は、ずっと損しててください。 ストーリーは、気に入って連れてきたもののそれが悲しいお話の始まり、ということで、アメリカ版「かぐや姫」みたいな趣き。 でもただきれいで切ないだけじゃなく、映画という表現方法のさらなる可能性を教えてくれる作品でもあると思います。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-06-01 00:41:25) |
59. 地球交響曲 ガイアシンフォニー
「こんなにかっこいいことを描いている自分て、なんてかっこいいんだろう」という、監督のおもざしが見えるような気がしてならない。(レビュー少ないですね。当時、私の周りでは神々しい映画みたいな扱いで、大人気だったですけど・・) [試写会(邦画)] 3点(2006-05-29 12:11:11) |
60. マンハッタン花物語
私の感想は【もちもちば】さんと同じく、「主人公が勝手に悩み、勝手に解決したという印象」。期待して映画館に行ったのに、びっくりするくらいショボ映画だった。ところが、後日TVで放送されたときダンナが「これ、機内で見た。けっこう感動した」と言ったので、そっちのほうがもっとびっくりした。 [映画館(字幕)] 3点(2006-05-29 12:01:12) |